塩野七生さん「ギリシア人の物語 3巻」&ジョアン・ピリスのこと:20180129 [お気に入り]
最近は原田マハさん、小川糸さん、
少し前は、石田衣良さん、村上春樹さん、藤谷治さん、吉田篤弘さん、
もっと前は、藤沢周平さん、重松清さん、
もっともっと前は、吉川英治さんや井上靖さんに、トーマス・マンやドストエフスキー等をよく読んでいました。
じぶんの読書は、その時々で出会った本を夢中になって読んで、また新しい作家を自分なりに見つけ、また夢中になっての繰り返しだと思います。
ただ、小説? 最近だと長編の歴史エッセイというジャンルなのでしょうか? 塩野七生さんの作品は、学生の頃から途切れることなく、
新しいものが出る度にそのほとんどを読んでいます。
今回の「ギリシア人の物語」も1巻から新刊の3巻まで、予約しておいて都度出版と同時に読みました。
テミストクレスやペリクレスのアテネの活躍期と衰退期の後、アレクサンダー大王の東征が3巻のテーマでしたが、昔、プルターク英雄伝などで読んだアレクサンダーのことを、思い出しながら、又は初めて知るエピソード等と共に楽しく読みました。
ところが、本にカバーをかけてあったので、帯に書いてある「塩野七生 最後の歴史長編」という文字を見ていなくて、
著者の後書きで、このギリシア人の歴史3巻で、塩野さんの歴史長編は最後だということを知りました。
塩野七生「ギリシア人の物語 3巻」P464 最終ページ
最後にもう一度、ほんとうにありがとう。イタリア語なら「グラツィエ・ミッレ」。
つまり「一千回もありがとう」。
2017年・秋、ローマにて
がーーん…。
新しい著書が出る度に楽しみにして読んでいたのですが、この作品で、少なくとも長編は最後とのこと…。
巻末に今までの著書を時代別にまとめてくれてありましたが、ほぼすべてを読んでいるのです。
ギリシアからローマ、中世、ルネッサンス迄、どれだけ塩野さんに色々なことを教えてもらったのでしょう?
シーザーやスキピオ、ハンニバル。 チェザーレ・ボルジアも、ロレンツォ・デ・メディチも、マキャベリも
etc etc …、みんなみんな塩野さんの作品でその魅力を知りました。
塩野七生「ギリシア人の物語 3巻」P463
ほんとうにありがとう。これまで私が書きつづけてこれたのも、あなた方がいてくれたからでした。
とんでもありません、イタリアの歴史と美術、絵画に興味を持ったのも、塩野さんの作品のお陰かもしれません。
読ませて頂いたから、ウフィツィ美術館のことが気になって出かけたりしたのですから。
こちらこそ、ほんとうにほんとうにありがとうござました。
塩野さんが長編は絶筆だということを知ったこの1月、もう一つショックなことを知りました。
じぶんが以前も今も、一番大切だと思っているピアニスト、
ジョアン・ピリスが今シーズン限りで引退を表明したのです。
1944年の生まれなので、今年で74歳です。まだまだピアニストとしては現役の年齢のはずです… orz
何度もコンサートを聴きに行ったことがありますが、ホールの中に響き空間に消えていく音色の素晴らしさは何物にも代えがたいです。
もちろん、CD も宝物なのですが、そのピリスがもう聴けなくなってしまうとは本当に本当に残念でなりません。
4月に東京では2回のコンサートがあります。
はじめは4月12日のベートーベンの作品を中心とするチケットを買っていたのですが、
このニュースを知って、17日のモーツアルトのものも急いで買いました。
最後になるかもしれない、ピリスのライヴの音色…一音も逃さずに聴いてきたいと思っています。
出来たら、ショパンも聴きたかったな。
あの、レースのカーテンをそっと風が抜けていくような音色も聴きたかったです。
2018年、
良い正月を迎え良いスタートを切ることができましたが、
それでも、二つの残念なことにあってしまいました。
塩野さんとピリスと自分の大切なアーテイストのこと。
でも、持っている本たちとレコード、CD は自分の宝物です。これからもずっと。
" 2018/01/29 Nanami Shiono & Joao Pires"
少し前は、石田衣良さん、村上春樹さん、藤谷治さん、吉田篤弘さん、
もっと前は、藤沢周平さん、重松清さん、
もっともっと前は、吉川英治さんや井上靖さんに、トーマス・マンやドストエフスキー等をよく読んでいました。
じぶんの読書は、その時々で出会った本を夢中になって読んで、また新しい作家を自分なりに見つけ、また夢中になっての繰り返しだと思います。
ただ、小説? 最近だと長編の歴史エッセイというジャンルなのでしょうか? 塩野七生さんの作品は、学生の頃から途切れることなく、
新しいものが出る度にそのほとんどを読んでいます。
今回の「ギリシア人の物語」も1巻から新刊の3巻まで、予約しておいて都度出版と同時に読みました。
テミストクレスやペリクレスのアテネの活躍期と衰退期の後、アレクサンダー大王の東征が3巻のテーマでしたが、昔、プルターク英雄伝などで読んだアレクサンダーのことを、思い出しながら、又は初めて知るエピソード等と共に楽しく読みました。
ところが、本にカバーをかけてあったので、帯に書いてある「塩野七生 最後の歴史長編」という文字を見ていなくて、
著者の後書きで、このギリシア人の歴史3巻で、塩野さんの歴史長編は最後だということを知りました。
塩野七生「ギリシア人の物語 3巻」P464 最終ページ
最後にもう一度、ほんとうにありがとう。イタリア語なら「グラツィエ・ミッレ」。
つまり「一千回もありがとう」。
2017年・秋、ローマにて
がーーん…。
新しい著書が出る度に楽しみにして読んでいたのですが、この作品で、少なくとも長編は最後とのこと…。
巻末に今までの著書を時代別にまとめてくれてありましたが、ほぼすべてを読んでいるのです。
ギリシアからローマ、中世、ルネッサンス迄、どれだけ塩野さんに色々なことを教えてもらったのでしょう?
シーザーやスキピオ、ハンニバル。 チェザーレ・ボルジアも、ロレンツォ・デ・メディチも、マキャベリも
etc etc …、みんなみんな塩野さんの作品でその魅力を知りました。
塩野七生「ギリシア人の物語 3巻」P463
ほんとうにありがとう。これまで私が書きつづけてこれたのも、あなた方がいてくれたからでした。
とんでもありません、イタリアの歴史と美術、絵画に興味を持ったのも、塩野さんの作品のお陰かもしれません。
読ませて頂いたから、ウフィツィ美術館のことが気になって出かけたりしたのですから。
こちらこそ、ほんとうにほんとうにありがとうござました。
塩野さんが長編は絶筆だということを知ったこの1月、もう一つショックなことを知りました。
じぶんが以前も今も、一番大切だと思っているピアニスト、
ジョアン・ピリスが今シーズン限りで引退を表明したのです。
1944年の生まれなので、今年で74歳です。まだまだピアニストとしては現役の年齢のはずです… orz
何度もコンサートを聴きに行ったことがありますが、ホールの中に響き空間に消えていく音色の素晴らしさは何物にも代えがたいです。
もちろん、CD も宝物なのですが、そのピリスがもう聴けなくなってしまうとは本当に本当に残念でなりません。
4月に東京では2回のコンサートがあります。
はじめは4月12日のベートーベンの作品を中心とするチケットを買っていたのですが、
このニュースを知って、17日のモーツアルトのものも急いで買いました。
最後になるかもしれない、ピリスのライヴの音色…一音も逃さずに聴いてきたいと思っています。
出来たら、ショパンも聴きたかったな。
あの、レースのカーテンをそっと風が抜けていくような音色も聴きたかったです。
2018年、
良い正月を迎え良いスタートを切ることができましたが、
それでも、二つの残念なことにあってしまいました。
塩野さんとピリスと自分の大切なアーテイストのこと。
でも、持っている本たちとレコード、CD は自分の宝物です。これからもずっと。
" 2018/01/29 Nanami Shiono & Joao Pires"
松山に行ってきました_萬翠荘と漱石コーヒー:20180119 [訪れたところ色々]
仕事を終えて宿に向かいます。
無事に終わったから?
それもありますが、松山はこの季節にしては暖かくて、夕暮れも淡いピンク色がとても優しく感じました。
一年ぶりの四国松山。
一仕事終えて、先ずは一日の〆に冷たいビールです。
お疲れ様、じぶん (笑)
どこか違うところで夕食を頂こうかとも思いましたが、
疲れていたので、宿に近い「北斗」さんで頂くことに。
去年も頂いたレストランで、去年も頂いた「鯛めし」にしました。
四国に来るまで、この「鯛めし」、宇和島鯛めしは知りませんでしたが、
鯛の刺身を、甘めのたれに卵の黄身を混ぜたものにつけ、
薬味の海苔とネギとわかめと一緒に白いご飯にのせて頂くこの鯛めし、とても美味しいです。
お膳に付いてきたタコの唐揚げは、ビールのつまみにちょうど良く、
こちらも美味しく頂きました。
お腹いっぱいで満足。ホテルにチェックインしてゆっくり就寝。 ZZZZZZZZZZZZZZ ^^
次の日も予定を無事に終えることができて、
飛行機の時間までには2時間弱くらいありました。
せっかくなので、
昨日頂いた「鯛めし」パワーを発揮し、松山の街を少し歩いてみることに。
昨年来た時は松山城を遠くに見て、その勇壮な山城の姿に惹かれ、
近くまで行ってみようと思ったことがきっかけで(又は思ってしまったので?)、
結局、スーツにネクタイ、革靴姿で、気が付いたら、山道を小一時間位かかって天守閣まで登ってしまったのでした(笑)。
今回は、松山の街がどんな街なのか、松山市駅とか周辺の街並みを見てみたいなと思いました。
路面電車にも乗りたかったのですが、
いつもの様に、知らない街、初めての街は歩くこと !! です。
歩いて、その街を知ることが一番だと思っているので、スマホの地図を見ながらJR松山駅、
伊予鉄の大手町駅の前を通り過ぎ、てくてくてくてく。
それほどはかからずに松山市駅、高島屋の上の観覧車も一目ですが会うことができました。
道幅の広いこと、その中を何台も路面電車が走っていくのにびっくりしました。
松山城の天守閣にも、もう一度行きたかったのですが、
それだけの時間もないので、今回は遠くから再会のご挨拶だけ。
そんな中、
JR松山駅に向かおうと思って歩いている途中で、三角の渋い緑青色の屋根を見つけてしまったのでした。
惹かれるように横道に入って更に門を入ってみると、
こんなに立派な館?
いえいえ、これはもうお城でしょう。
建物の前にあった説明書きを読んでみると、国の重要文化財の「萬翠荘(ばんすいそう)」という建物だとのことでした。
300円の拝観料を、可愛い受付の女性お二人に支払って(とても丁寧な応対でした)、
気になる洋館を見学させて頂きました。
萬翠荘、
1922年、旧松山藩主の子孫の久松定謨伯爵が、別邸として建設したものなのだそうです。
陸軍駐在武官としてフランス生活が長かった伯爵好みのフランス風の建物、
当時松山の最高の社交の場として各界名士が集まった場所だったとのこと。
戦争中も萬翠荘は戦禍を免れました。建築当時の様子をそのまま残す貴重な建築物として、
1985年に愛媛県指定有形文化財に、そして、2011年には国の重要文化財に指定されたのだそうです。
西洋館は地元横浜でも多く訪れていますし、
神戸やその他でも見ていますが、萬翠荘はすごいなぁ~!!
一階の広間は社交場というので、鹿鳴館みたいな?
パニエでスカートをほわっとさせた淑女が、カイゼル髭の燕尾服の紳士と舞踏会。
そんな場所だったのでしょうね。
建物全体の写真が上手く撮れなかったので、展示されていた全体の模型で ^^;
これはもう、お城ですよね。西洋では左右対称のシンメトリーが多いのですが、萬翠荘は左右シンメトリーにはなっていません。
これも特徴なのだそうです。
2階に上がる階段の踊り場にある、大きく立派なステンドグラス。
描かれている波と帆船は、
久松定謨伯爵がフランス・サンシール陸軍士官学校に入校するためや、
フランス公使館附武官就任のために航海した海原をイメージするものとか。
素敵なデザインと色彩のステンドグラス。
素晴らしい色彩とデザイン、ディズニーのアニメに出てくる場面を思い出しました。
雲と、帆船の左右を自由に飛翔するカモメも良いな。
一目で気に入ってしまい、何枚も写真に撮ってしまいました。
カモメを超アップで !!
西洋館ではありますが、1階の玄関ホールの扉には、
鳳凰でしょうか?
ドアノブにも凝った意匠が施されていました。
フランス風ですが、和洋折衷のアールヌーボー様式とでもいうのでしょうか。
「てくてくてく」と歩いたおかげで、素敵な洋館との出会いがありました。
犬も歩けば三角屋根? そんな感じです。 笑
同じ敷地内に、
あの明治の文豪、夏目漱石が松山に赴任した際に下宿した「愛松亭」があったのだそうです。
漱石は、
「小生宿所は裁判所の山の半腹にて眺望絶景の別天地」と友人の正岡子規にも手紙を書いているとのこと。
その場所に同じ名前の、漱石珈琲店「愛松亭」が建てられていました。
あまり時間もなかったけれど、結構歩いたし、この日はまだ珈琲を頂いてなかったので、
少しだけ立ち寄ることに。
愛松亭さん、メニューを見ると、
食事も「特製カレーうどん」や、松山らしく「じゃこ天うどん」、それからピザ等、
スイーツは「コーヒーゼリー」に「和パフェ」、愛媛のフルーツパンケーキ etcc etc …色々ありましたが、
ここは、決めていた漱石コーヒーにしました。
サイフォンで丁寧に淹れてくれたコーヒーはコクがあり、なんとなくフルーツの様な甘い香りがしました。
漱石、そう言えば三部作など学生の頃に読みました。あの文庫本今でもあるだろうか ?
最近だと、神様のカルテの栗原一止かな ?
そんなことを思い出しながら美味しいコーヒーを頂きました。器も素敵でした。
大正ロマン風のしゃれた珈琲店。
作家と喫茶店というと、盛岡を訪れた時に良く立ち寄る、光原社 可否館は宮沢賢治ゆかりのお店。
松山では漱石ゆかりの愛松亭です。
そろそろ飛行場に向かわねばならない時間です。
萬翠荘から松山城の公園を抜けて、
JR松山駅のバス停まで少し急ぎ足で向かいます。
バスに乗る前に、駅の「かけはし 松山店」さんで、ぶっかけじゃこ天うどんを頂きました。
愛松亭さんのメニューを見て食べたくなり、バスの時間ギリギリでしたが、何とか頂くことができました。
じゃこ天は、ホタルジャコの頭と内臓を取り除き、骨ごとすり潰したものを扁平に形を整えて、油で揚げたもの。
関東のおでんの具材「つみれ」は形は丸いですが、味はそんな感じ ?
うどんにじゃこ天と玉子、カイワレと蒲鉾が乗っかって、暖かい出汁がかけられており、
シコシコの麺とジャリと香ばしいじゃこ天の組み合わせ、とっても美味しく頂きました。
何だか、
食べて歩いて、コーヒーを飲んだだけみたいになってしまいましたが、ちゃんと仕事もしてきましたので ^^; 笑
今日は関東は大雪です。ニュースを見ていると帰宅の方たちが長蛇の列で大変な様子。
みなさん、気を付けてお帰り下さい。
ただ、娘のツイッターを見ていると、若い人たちはそれなりに今年初めての積もった雪で、
色々と楽しんでいる様子。
じぶんも、明日の通勤のことは大変だろうなと頭をよぎるものの、少しだけ残っている? 子供の頃の雪の思い出のせい?
少しだけワクワクするのでした。
明日、起きたらカメラを持って外に出てみようかな?
ps. 「鎌倉の梅に会いに行きましょう」オフ会のお知らせです
さる1号さんのブログでもお知らせしていますが、鎌倉の梅に会いに行くオフ会を開催することになりました。
日時 : 2018年2月11日 10時集合
集合場所 : 北鎌倉駅
北鎌倉では東慶寺を中心に散策、鎌倉へ移動して枝垂れ梅の宝戒寺、梅と言えば天神様の荏柄天神、森の中の妙本寺etc etc を訪れたいと思っています(詳細はこれから決めます)。
鎌倉の春のはじまり、芳しい香りの梅たちとの一時をご一緒しましょう ♪
参加される方は、さる1号さんのところか私、moz までお知らせください。
" 2018/01/19 Matsuyama & Bansuisou "
無事に終わったから?
それもありますが、松山はこの季節にしては暖かくて、夕暮れも淡いピンク色がとても優しく感じました。
一年ぶりの四国松山。
一仕事終えて、先ずは一日の〆に冷たいビールです。
お疲れ様、じぶん (笑)
どこか違うところで夕食を頂こうかとも思いましたが、
疲れていたので、宿に近い「北斗」さんで頂くことに。
去年も頂いたレストランで、去年も頂いた「鯛めし」にしました。
四国に来るまで、この「鯛めし」、宇和島鯛めしは知りませんでしたが、
鯛の刺身を、甘めのたれに卵の黄身を混ぜたものにつけ、
薬味の海苔とネギとわかめと一緒に白いご飯にのせて頂くこの鯛めし、とても美味しいです。
お膳に付いてきたタコの唐揚げは、ビールのつまみにちょうど良く、
こちらも美味しく頂きました。
お腹いっぱいで満足。ホテルにチェックインしてゆっくり就寝。 ZZZZZZZZZZZZZZ ^^
次の日も予定を無事に終えることができて、
飛行機の時間までには2時間弱くらいありました。
せっかくなので、
昨日頂いた「鯛めし」パワーを発揮し、松山の街を少し歩いてみることに。
昨年来た時は松山城を遠くに見て、その勇壮な山城の姿に惹かれ、
近くまで行ってみようと思ったことがきっかけで(又は思ってしまったので?)、
結局、スーツにネクタイ、革靴姿で、気が付いたら、山道を小一時間位かかって天守閣まで登ってしまったのでした(笑)。
今回は、松山の街がどんな街なのか、松山市駅とか周辺の街並みを見てみたいなと思いました。
路面電車にも乗りたかったのですが、
いつもの様に、知らない街、初めての街は歩くこと !! です。
歩いて、その街を知ることが一番だと思っているので、スマホの地図を見ながらJR松山駅、
伊予鉄の大手町駅の前を通り過ぎ、てくてくてくてく。
それほどはかからずに松山市駅、高島屋の上の観覧車も一目ですが会うことができました。
道幅の広いこと、その中を何台も路面電車が走っていくのにびっくりしました。
松山城の天守閣にも、もう一度行きたかったのですが、
それだけの時間もないので、今回は遠くから再会のご挨拶だけ。
そんな中、
JR松山駅に向かおうと思って歩いている途中で、三角の渋い緑青色の屋根を見つけてしまったのでした。
惹かれるように横道に入って更に門を入ってみると、
こんなに立派な館?
いえいえ、これはもうお城でしょう。
建物の前にあった説明書きを読んでみると、国の重要文化財の「萬翠荘(ばんすいそう)」という建物だとのことでした。
300円の拝観料を、可愛い受付の女性お二人に支払って(とても丁寧な応対でした)、
気になる洋館を見学させて頂きました。
萬翠荘、
1922年、旧松山藩主の子孫の久松定謨伯爵が、別邸として建設したものなのだそうです。
陸軍駐在武官としてフランス生活が長かった伯爵好みのフランス風の建物、
当時松山の最高の社交の場として各界名士が集まった場所だったとのこと。
戦争中も萬翠荘は戦禍を免れました。建築当時の様子をそのまま残す貴重な建築物として、
1985年に愛媛県指定有形文化財に、そして、2011年には国の重要文化財に指定されたのだそうです。
西洋館は地元横浜でも多く訪れていますし、
神戸やその他でも見ていますが、萬翠荘はすごいなぁ~!!
一階の広間は社交場というので、鹿鳴館みたいな?
パニエでスカートをほわっとさせた淑女が、カイゼル髭の燕尾服の紳士と舞踏会。
そんな場所だったのでしょうね。
建物全体の写真が上手く撮れなかったので、展示されていた全体の模型で ^^;
これはもう、お城ですよね。西洋では左右対称のシンメトリーが多いのですが、萬翠荘は左右シンメトリーにはなっていません。
これも特徴なのだそうです。
2階に上がる階段の踊り場にある、大きく立派なステンドグラス。
描かれている波と帆船は、
久松定謨伯爵がフランス・サンシール陸軍士官学校に入校するためや、
フランス公使館附武官就任のために航海した海原をイメージするものとか。
素敵なデザインと色彩のステンドグラス。
素晴らしい色彩とデザイン、ディズニーのアニメに出てくる場面を思い出しました。
雲と、帆船の左右を自由に飛翔するカモメも良いな。
一目で気に入ってしまい、何枚も写真に撮ってしまいました。
カモメを超アップで !!
西洋館ではありますが、1階の玄関ホールの扉には、
鳳凰でしょうか?
ドアノブにも凝った意匠が施されていました。
フランス風ですが、和洋折衷のアールヌーボー様式とでもいうのでしょうか。
「てくてくてく」と歩いたおかげで、素敵な洋館との出会いがありました。
犬も歩けば三角屋根? そんな感じです。 笑
同じ敷地内に、
あの明治の文豪、夏目漱石が松山に赴任した際に下宿した「愛松亭」があったのだそうです。
漱石は、
「小生宿所は裁判所の山の半腹にて眺望絶景の別天地」と友人の正岡子規にも手紙を書いているとのこと。
その場所に同じ名前の、漱石珈琲店「愛松亭」が建てられていました。
あまり時間もなかったけれど、結構歩いたし、この日はまだ珈琲を頂いてなかったので、
少しだけ立ち寄ることに。
愛松亭さん、メニューを見ると、
食事も「特製カレーうどん」や、松山らしく「じゃこ天うどん」、それからピザ等、
スイーツは「コーヒーゼリー」に「和パフェ」、愛媛のフルーツパンケーキ etcc etc …色々ありましたが、
ここは、決めていた漱石コーヒーにしました。
サイフォンで丁寧に淹れてくれたコーヒーはコクがあり、なんとなくフルーツの様な甘い香りがしました。
漱石、そう言えば三部作など学生の頃に読みました。あの文庫本今でもあるだろうか ?
最近だと、神様のカルテの栗原一止かな ?
そんなことを思い出しながら美味しいコーヒーを頂きました。器も素敵でした。
大正ロマン風のしゃれた珈琲店。
作家と喫茶店というと、盛岡を訪れた時に良く立ち寄る、光原社 可否館は宮沢賢治ゆかりのお店。
松山では漱石ゆかりの愛松亭です。
そろそろ飛行場に向かわねばならない時間です。
萬翠荘から松山城の公園を抜けて、
JR松山駅のバス停まで少し急ぎ足で向かいます。
バスに乗る前に、駅の「かけはし 松山店」さんで、ぶっかけじゃこ天うどんを頂きました。
愛松亭さんのメニューを見て食べたくなり、バスの時間ギリギリでしたが、何とか頂くことができました。
じゃこ天は、ホタルジャコの頭と内臓を取り除き、骨ごとすり潰したものを扁平に形を整えて、油で揚げたもの。
関東のおでんの具材「つみれ」は形は丸いですが、味はそんな感じ ?
うどんにじゃこ天と玉子、カイワレと蒲鉾が乗っかって、暖かい出汁がかけられており、
シコシコの麺とジャリと香ばしいじゃこ天の組み合わせ、とっても美味しく頂きました。
何だか、
食べて歩いて、コーヒーを飲んだだけみたいになってしまいましたが、ちゃんと仕事もしてきましたので ^^; 笑
今日は関東は大雪です。ニュースを見ていると帰宅の方たちが長蛇の列で大変な様子。
みなさん、気を付けてお帰り下さい。
ただ、娘のツイッターを見ていると、若い人たちはそれなりに今年初めての積もった雪で、
色々と楽しんでいる様子。
じぶんも、明日の通勤のことは大変だろうなと頭をよぎるものの、少しだけ残っている? 子供の頃の雪の思い出のせい?
少しだけワクワクするのでした。
明日、起きたらカメラを持って外に出てみようかな?
ps. 「鎌倉の梅に会いに行きましょう」オフ会のお知らせです
さる1号さんのブログでもお知らせしていますが、鎌倉の梅に会いに行くオフ会を開催することになりました。
日時 : 2018年2月11日 10時集合
集合場所 : 北鎌倉駅
北鎌倉では東慶寺を中心に散策、鎌倉へ移動して枝垂れ梅の宝戒寺、梅と言えば天神様の荏柄天神、森の中の妙本寺etc etc を訪れたいと思っています(詳細はこれから決めます)。
鎌倉の春のはじまり、芳しい香りの梅たちとの一時をご一緒しましょう ♪
参加される方は、さる1号さんのところか私、moz までお知らせください。
" 2018/01/19 Matsuyama & Bansuisou "
横山大観--東京画壇の精鋭--展:20180114 [展覧会]
年末に休みの間に読もうと、Amazon で本を探して、
塩野七生さんの「ギリシア人の物語 Ⅲ」等と一緒に、
雑誌ですが、「日経おとなの OFF」1月号を買いました。 2018 美術展 特集。
じぶんの大好きな、フェルメールの「ミルクを注ぐ女」のクリアファイルが付録だったことと、
今年の美術展のスケジュールも付いていたので、即買いでした。
それを見て、2018年の自分なりの美術展の予定を立てました。
「西端150年記念 横山大観」 山種美術館 1/3~2/25
「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 2/14~5/7
「横山大観展」 東京国立近代美術館 4/13~5/27
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8
「モネ それからの100年」 横浜美術館 7/14~9/24
「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館 6/6~7/29
「フェルメール展」 上野の森美術館 10/5~2/3
今年はフェルメールが8点も10月に来ます。 もうこれだけで、ワクワクが止まらないのですが、
その他にもこんなに楽しみな展覧会がたくさん。
東京国立近代美術館の横山大観展では「生々流転」も久しぶりに見ることができます。
その予習という訳ではないですが、
1月14日日曜日、「西端150年記念 横山大観」展を見に恵比寿の山種美術館まで出かけてきました。
2018年の展覧会、「西端150年記念 横山大観」展でスタートです。
この展覧会、山種美術館に所蔵されている、横山大観の作品をすべて展示するというもの。
初代の館長と横山大観は個人的にも友人であったとのことで、作品は量も質も一級品です。
開館10時と同時に入り、ゆっくり、今年最初の展覧会を楽しんできました。
先ずは、画巻(絵巻物)です。
「昔から絵巻物を私ほど描いたものはありますまい」と横山大観自身が言っているのだそうですが、
「生々流転」の他にも、何点かの画巻を描いているのですね。
この楚水の画巻もその一つで、中国を旅しそれを記念に描いたものであるとのこと。
≪楚水の巻 明治43年≫
水墨で描かれた画巻、
揚子江沿岸付近の風景、楚水の朝と昼、雨と夕。
画巻は今ならパノラマ写真の様な、ビデオの様な、そんな感じのものなのでしょうか。
じっと見ていると、徐々に自分が小さくなって、
楚水のほとりに立っているような、そんな感じになりました。
今回の展覧会では富士山を描いたものもたくさんありました。
横山大観が一番多く描いたのは富士山だとのことです。
自信でも、
じぶんから進んでいつも富士山ばかり描いているわけではなく、富士山を描いて欲しいとの依頼が沢山持ち込まれるからと述べていますが、
横山大観の富士山もとても素敵です。
富士山、
やはり新年に見るのにふさわしい絵だと思います。
≪心神 昭和27年≫
心神、古い本で富士山のことをこう呼んでいるのだそうです。
心の神、言い得て妙だなと思いますが、この「心神」の絵は山種美術館を開館するにあたり、
「それなら」と横山大観が描き、初代館長山崎種二に贈ったものだとのこと。
この美術館の宝物ですね。雲海の真ん中から輝くような富士が顔を出し、神々しい感じがしました。
≪霊峰不二 昭和12年≫
「わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世を宇治山と人はいふなり」 小倉百人一首、喜撰法師の和歌。
真ん中より下に黒い人が描かれていますが、喜撰法師かな?
横山大観にしては珍しく画面いっぱいに描かれ、緑の松と山肌とがダイナミック。この絵にも惹かれました。
≪喜撰山 大正8年≫
今年は生々流転、40mの画巻の大作を久しぶりに見ることができます。
生々流転にも龍巻が現れ、天に昇っていきますが、ここでも龍に会うことができました。
≪龍 昭和12年≫
竹、
≪竹 大正7年≫
梅、
≪梅(暗香浮動) 昭和32年≫
松も、
多くの画題に取り上げられています。どれもとても詩情的。
朦朧体の描き方? 輪郭を持たない大気を感ずる山々と太陽の風景、
日本画独特の間の取り方。
竹も鉄骨生春の梅もですが、特に松は一目見て「横山大観の松だ」と分かります。
≪松 昭和15年頃≫
沢山の作品が展示されていましたが、
その中で特に気に入ったのは、この春朝。
この絵好きです。
エゴンシーレの4本の木を何となく思い出してしまいました。
気韻生動、
「画論に気韻生動という言葉があります。
気韻は人品の高い人でないと発揮できません。人品とは高い天分と教養を身につけた人のことで、日本画の究極は、この気韻生動に帰着するといっても過言ではないと信じています。」
「今の世にいかに職人の絵が、またその美術が横行しているかを考えた時、肌の寒さを覚えるのはただ私だけではありますまい。」
ものすごく描写が上手であるとか、細密であるとか、横山大観の作品からはそういうものは感じません。
ただ、じぶんは、作品の中から誠実、真実、それに父性的な優しさを感じます。
多分、横山大観が述べている気韻生動、画道とでもいえるような絵画への姿勢が、
そう感じさせるのではないかと。
≪春朝 昭和14年頃≫
向こうからじっと見つめてくるこの木兎も気になってずっと、こちらからも見つめてしまいました。
≪木兎 大正15年≫
開館と同時に入って、混雑もなくて、
ゆっくりと、
山種美術館の横山大観展を楽しむことができました。
酒好きで、ごはんを全然食べなかった? 実際にはおかゆだけを少しだけ食べていたようですが、
酒が大好きだったことも今回知ることができました。 親近感 。
4月の東京国立近代美術館の展覧会前に、横山大観のこと、
自分なりにずいぶん詳しくなったなと? 笑
休日らしい良い時間を、久しぶりの山種美術館で過ごすことができました。
恵比寿の街も訪れたのはとてもとても久しぶりでしたが、
渋谷とかと比べると、落ち着いていて大人の感じ。
入ってみたいカフェも、駅から美術館に向かう途中に何件か見つけました。
今度はカフェにも入ってみようと思います。
そろそろお昼。
お腹が空いたのでスマホで近くのお店を探しました。
やはり寒いので体が温かくなるもの。
少し前から食べたくてたまらなかった、味噌ラーメンで検索してみると、
「さっぽろ 火武偉」というお店が、駅の東口にあることが分かりました。
地図を見ながら、いえ、見るまでもなく駅を出るとすぐそこでした。
出てきた味噌ラーメンを見ると、大好きな札幌の純連さんの味噌ラーメンにそっくり!!
味玉ラーメン900円、美味しく頂きました。
純連の味噌ラーメンよりも東京風? 少し優しい感じになっていましたが、寒い中歩いてきた体はポッカポカになりました。
寒い日にはラーメン、特に味噌ラーメンなんかが良いです。
「さっぽろ 火武偉」さん、ごちそうさまでした。
2018年の展覧会、無事スタートを切ることができました。
昨年はあまり絵を見られませんでしたが、その分も、2018年はたくさんの絵と会いたいと思っています。
次は、「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 。
前売りのチケットを買ってあります。
史上最高の美少女、ルノワールのイレーヌに会いに行きます。
とても、楽しみ。
"2018/01/14 150th Anniversary Thematic Exhibition Yokoyama Taikan"
塩野七生さんの「ギリシア人の物語 Ⅲ」等と一緒に、
雑誌ですが、「日経おとなの OFF」1月号を買いました。 2018 美術展 特集。
じぶんの大好きな、フェルメールの「ミルクを注ぐ女」のクリアファイルが付録だったことと、
今年の美術展のスケジュールも付いていたので、即買いでした。
それを見て、2018年の自分なりの美術展の予定を立てました。
「西端150年記念 横山大観」 山種美術館 1/3~2/25
「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 2/14~5/7
「横山大観展」 東京国立近代美術館 4/13~5/27
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8
「モネ それからの100年」 横浜美術館 7/14~9/24
「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館 6/6~7/29
「フェルメール展」 上野の森美術館 10/5~2/3
今年はフェルメールが8点も10月に来ます。 もうこれだけで、ワクワクが止まらないのですが、
その他にもこんなに楽しみな展覧会がたくさん。
東京国立近代美術館の横山大観展では「生々流転」も久しぶりに見ることができます。
その予習という訳ではないですが、
1月14日日曜日、「西端150年記念 横山大観」展を見に恵比寿の山種美術館まで出かけてきました。
2018年の展覧会、「西端150年記念 横山大観」展でスタートです。
この展覧会、山種美術館に所蔵されている、横山大観の作品をすべて展示するというもの。
初代の館長と横山大観は個人的にも友人であったとのことで、作品は量も質も一級品です。
開館10時と同時に入り、ゆっくり、今年最初の展覧会を楽しんできました。
先ずは、画巻(絵巻物)です。
「昔から絵巻物を私ほど描いたものはありますまい」と横山大観自身が言っているのだそうですが、
「生々流転」の他にも、何点かの画巻を描いているのですね。
この楚水の画巻もその一つで、中国を旅しそれを記念に描いたものであるとのこと。
≪楚水の巻 明治43年≫
水墨で描かれた画巻、
揚子江沿岸付近の風景、楚水の朝と昼、雨と夕。
画巻は今ならパノラマ写真の様な、ビデオの様な、そんな感じのものなのでしょうか。
じっと見ていると、徐々に自分が小さくなって、
楚水のほとりに立っているような、そんな感じになりました。
今回の展覧会では富士山を描いたものもたくさんありました。
横山大観が一番多く描いたのは富士山だとのことです。
自信でも、
じぶんから進んでいつも富士山ばかり描いているわけではなく、富士山を描いて欲しいとの依頼が沢山持ち込まれるからと述べていますが、
横山大観の富士山もとても素敵です。
富士山、
やはり新年に見るのにふさわしい絵だと思います。
≪心神 昭和27年≫
心神、古い本で富士山のことをこう呼んでいるのだそうです。
心の神、言い得て妙だなと思いますが、この「心神」の絵は山種美術館を開館するにあたり、
「それなら」と横山大観が描き、初代館長山崎種二に贈ったものだとのこと。
この美術館の宝物ですね。雲海の真ん中から輝くような富士が顔を出し、神々しい感じがしました。
≪霊峰不二 昭和12年≫
「わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世を宇治山と人はいふなり」 小倉百人一首、喜撰法師の和歌。
真ん中より下に黒い人が描かれていますが、喜撰法師かな?
横山大観にしては珍しく画面いっぱいに描かれ、緑の松と山肌とがダイナミック。この絵にも惹かれました。
≪喜撰山 大正8年≫
今年は生々流転、40mの画巻の大作を久しぶりに見ることができます。
生々流転にも龍巻が現れ、天に昇っていきますが、ここでも龍に会うことができました。
≪龍 昭和12年≫
竹、
≪竹 大正7年≫
梅、
≪梅(暗香浮動) 昭和32年≫
松も、
多くの画題に取り上げられています。どれもとても詩情的。
朦朧体の描き方? 輪郭を持たない大気を感ずる山々と太陽の風景、
日本画独特の間の取り方。
竹も鉄骨生春の梅もですが、特に松は一目見て「横山大観の松だ」と分かります。
≪松 昭和15年頃≫
沢山の作品が展示されていましたが、
その中で特に気に入ったのは、この春朝。
この絵好きです。
エゴンシーレの4本の木を何となく思い出してしまいました。
気韻生動、
「画論に気韻生動という言葉があります。
気韻は人品の高い人でないと発揮できません。人品とは高い天分と教養を身につけた人のことで、日本画の究極は、この気韻生動に帰着するといっても過言ではないと信じています。」
「今の世にいかに職人の絵が、またその美術が横行しているかを考えた時、肌の寒さを覚えるのはただ私だけではありますまい。」
ものすごく描写が上手であるとか、細密であるとか、横山大観の作品からはそういうものは感じません。
ただ、じぶんは、作品の中から誠実、真実、それに父性的な優しさを感じます。
多分、横山大観が述べている気韻生動、画道とでもいえるような絵画への姿勢が、
そう感じさせるのではないかと。
≪春朝 昭和14年頃≫
向こうからじっと見つめてくるこの木兎も気になってずっと、こちらからも見つめてしまいました。
≪木兎 大正15年≫
開館と同時に入って、混雑もなくて、
ゆっくりと、
山種美術館の横山大観展を楽しむことができました。
酒好きで、ごはんを全然食べなかった? 実際にはおかゆだけを少しだけ食べていたようですが、
酒が大好きだったことも今回知ることができました。 親近感 。
4月の東京国立近代美術館の展覧会前に、横山大観のこと、
自分なりにずいぶん詳しくなったなと? 笑
休日らしい良い時間を、久しぶりの山種美術館で過ごすことができました。
恵比寿の街も訪れたのはとてもとても久しぶりでしたが、
渋谷とかと比べると、落ち着いていて大人の感じ。
入ってみたいカフェも、駅から美術館に向かう途中に何件か見つけました。
今度はカフェにも入ってみようと思います。
そろそろお昼。
お腹が空いたのでスマホで近くのお店を探しました。
やはり寒いので体が温かくなるもの。
少し前から食べたくてたまらなかった、味噌ラーメンで検索してみると、
「さっぽろ 火武偉」というお店が、駅の東口にあることが分かりました。
地図を見ながら、いえ、見るまでもなく駅を出るとすぐそこでした。
出てきた味噌ラーメンを見ると、大好きな札幌の純連さんの味噌ラーメンにそっくり!!
味玉ラーメン900円、美味しく頂きました。
純連の味噌ラーメンよりも東京風? 少し優しい感じになっていましたが、寒い中歩いてきた体はポッカポカになりました。
寒い日にはラーメン、特に味噌ラーメンなんかが良いです。
「さっぽろ 火武偉」さん、ごちそうさまでした。
2018年の展覧会、無事スタートを切ることができました。
昨年はあまり絵を見られませんでしたが、その分も、2018年はたくさんの絵と会いたいと思っています。
次は、「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 。
前売りのチケットを買ってあります。
史上最高の美少女、ルノワールのイレーヌに会いに行きます。
とても、楽しみ。
"2018/01/14 150th Anniversary Thematic Exhibition Yokoyama Taikan"
北鎌倉東慶寺&円覚寺_白梅が咲き始めていました:20180107 [鎌倉]
今年は戌年。
毎年、東慶寺の干支の土鈴を買っているのですが、今年はまだ。
年末に訪れた際に買おうと思ったのですが、
拝観料を支払う窓口は締まっていたし、ショップも1月4日までお休みとのことで買えませんでした。
その時から、戌年の土鈴、新年初めの土日にゲットしようと決めていました。
1月7日の日曜日、朝9時半からショップは開くので、その時刻に合わせて北鎌倉まで出かけました。
12月30日に訪れた時にも蝋梅は咲いていましたが、
この日はほぼ満開。
まだうっすらとしか朝日も差し込んでいない境内ですが、蝋梅の場所だけ淡く光っているかのよう。
清々しくあまい香りが仄かに。
ここだけ、一足先に新しい春がやって来ているかのようでした。
ようやく反対側の山から朝日が昇って来て、宝蔵の大銀杏が先の方だけ明るくなっていきます。
本堂の釈迦如来に、今年初めてのお参りをしました。
去年のことを報告し、今年の無事と無病息災をお願いしました。
去年はあまり来られなかったけれど、今年はもっとお参りに来ます。
そんなことをお話しして、ふと、本堂の横の梅の木に目をやれば、
ひとつ、ふたつ、
まだ数えるほどでしたが、白梅が。
まだ1月も7日なのですが、もう白梅が咲いていました。
夢中で何度もシャッターを切ってしまった。
この梅の木は、東慶寺で一番最初に咲く梅の木。
他の梅たちは、幾分蕾を緩めているものもありましたが、まだ開いてはいませんでした。
今年は、それでもいつもより早く、この梅たちも咲き始めるのかもしれません。
また、すぐに東慶寺、
来ないといけなくなりました。
宝蔵内のショップで、目的の戌年の土鈴と、お香も切れていたので「鈴虫」を買いました。
ショップの方たちと、新年のご挨拶。「今年もよろしくお願いします」 ^^
そうそう、梅が咲いていて忘れてしまうところでしたが?
冬の東慶寺は、青い空と梅の古木たちが作り出す、枝のアートも素敵です。
目的を果たしたので、帰ろうかと思いましたが、
東慶寺のあの梅の木が咲いているということは ?
きっと円覚寺のあの梅の木も咲いているに違いない。
そう思い、円覚寺にも行ってみることに。
円覚寺でも一人、空ばかり見上げていましたが、冬の空と木々の枝も素敵だな。
花や葉っぱや、
飾るものが散った後の枝たち。
全てをそぎ落としてしまい、
それだからこそ、ぼくらに見せてくれる美があるのだなとつくづく。
そして、梅です。
ひとつ、ふたつ。
白梅が二輪、光。
やっぱり咲いていてくれたんだと、
二輪でしたが、円覚寺でも白い小さな花たちに会うことができました。
昨年の自分の花暦は、東慶寺の蝋梅、素心蝋梅で綴り終えましたが、
2018年は東慶寺と円覚寺の白梅で綴り初めです。
最近は、バタバタしていて以前の様に北鎌倉、鎌倉に来ることができませんが、
2018年は、昨年よりも少しでも多く散歩に来たいなと。
何より、もう咲き始めた梅たちのことが気に掛かって仕方ありません。
膨らんでいたあの蕾はきっと今頃…。
気になります。
今年一年、じぶんの部屋で一緒の東慶寺の戌年の土鈴。
手作りで一つ一つ顔が違うのです。
3つの中から一番かわいいのを選んできました。
「鈴虫」、
「初音」と一緒に好きなお香です。
あの日連れて行った、カティア・ブニアティシヴィリのラフマニノフのピアノコンチェルト第3番を聴きながら、
新年初めてのお香をききました。
こういう時間は何物にも代えがたいな。
"2018/01/07 Kitakamakura Tokeiji & Enkakuji & Plum blossom"
毎年、東慶寺の干支の土鈴を買っているのですが、今年はまだ。
年末に訪れた際に買おうと思ったのですが、
拝観料を支払う窓口は締まっていたし、ショップも1月4日までお休みとのことで買えませんでした。
その時から、戌年の土鈴、新年初めの土日にゲットしようと決めていました。
1月7日の日曜日、朝9時半からショップは開くので、その時刻に合わせて北鎌倉まで出かけました。
12月30日に訪れた時にも蝋梅は咲いていましたが、
この日はほぼ満開。
まだうっすらとしか朝日も差し込んでいない境内ですが、蝋梅の場所だけ淡く光っているかのよう。
清々しくあまい香りが仄かに。
ここだけ、一足先に新しい春がやって来ているかのようでした。
ようやく反対側の山から朝日が昇って来て、宝蔵の大銀杏が先の方だけ明るくなっていきます。
本堂の釈迦如来に、今年初めてのお参りをしました。
去年のことを報告し、今年の無事と無病息災をお願いしました。
去年はあまり来られなかったけれど、今年はもっとお参りに来ます。
そんなことをお話しして、ふと、本堂の横の梅の木に目をやれば、
ひとつ、ふたつ、
まだ数えるほどでしたが、白梅が。
まだ1月も7日なのですが、もう白梅が咲いていました。
夢中で何度もシャッターを切ってしまった。
この梅の木は、東慶寺で一番最初に咲く梅の木。
他の梅たちは、幾分蕾を緩めているものもありましたが、まだ開いてはいませんでした。
今年は、それでもいつもより早く、この梅たちも咲き始めるのかもしれません。
また、すぐに東慶寺、
来ないといけなくなりました。
宝蔵内のショップで、目的の戌年の土鈴と、お香も切れていたので「鈴虫」を買いました。
ショップの方たちと、新年のご挨拶。「今年もよろしくお願いします」 ^^
そうそう、梅が咲いていて忘れてしまうところでしたが?
冬の東慶寺は、青い空と梅の古木たちが作り出す、枝のアートも素敵です。
目的を果たしたので、帰ろうかと思いましたが、
東慶寺のあの梅の木が咲いているということは ?
きっと円覚寺のあの梅の木も咲いているに違いない。
そう思い、円覚寺にも行ってみることに。
円覚寺でも一人、空ばかり見上げていましたが、冬の空と木々の枝も素敵だな。
花や葉っぱや、
飾るものが散った後の枝たち。
全てをそぎ落としてしまい、
それだからこそ、ぼくらに見せてくれる美があるのだなとつくづく。
そして、梅です。
ひとつ、ふたつ。
白梅が二輪、光。
やっぱり咲いていてくれたんだと、
二輪でしたが、円覚寺でも白い小さな花たちに会うことができました。
昨年の自分の花暦は、東慶寺の蝋梅、素心蝋梅で綴り終えましたが、
2018年は東慶寺と円覚寺の白梅で綴り初めです。
最近は、バタバタしていて以前の様に北鎌倉、鎌倉に来ることができませんが、
2018年は、昨年よりも少しでも多く散歩に来たいなと。
何より、もう咲き始めた梅たちのことが気に掛かって仕方ありません。
膨らんでいたあの蕾はきっと今頃…。
気になります。
今年一年、じぶんの部屋で一緒の東慶寺の戌年の土鈴。
手作りで一つ一つ顔が違うのです。
3つの中から一番かわいいのを選んできました。
「鈴虫」、
「初音」と一緒に好きなお香です。
あの日連れて行った、カティア・ブニアティシヴィリのラフマニノフのピアノコンチェルト第3番を聴きながら、
新年初めてのお香をききました。
こういう時間は何物にも代えがたいな。
"2018/01/07 Kitakamakura Tokeiji & Enkakuji & Plum blossom"
2018年明けましておめでとうございます_横浜臨港パーク初日の出:20180101 [横浜のみなと]
大晦日、今年も一年とにかく無事で過ごせたことを感謝しつつ、
ビール飲んで、
ウイスキー飲んで、
日本酒を熱燗で飲んで、
紅白ではなく、年末に聴きに行ったN響とエッシェンバッハの第9を聴いているうちに、気が遠くなりました。
喉が渇いて目を覚ますと、
1月1日、夜明け前の午前4時。
家族は福袋を買いに原宿まで出かけるとのこと。
ラフォーレの福袋はすごい争奪戦だとのことで、我が家族ながら…元旦からご苦労様です。
ならば、じぶんは、
危うく寝過ごすところでしたが、
喉が渇いて起きることができたので、
幾分お酒は残りつつも、恒例の初日の出に会いに桜木町まで出かけることに。
2018年の横浜の日の出は6時50分ころ。
桜木町の駅に降り立ったのはその1時間くらい前の5時40分くらい。
まだ浜の空は黎明。
でもでも、
この空の色は本当に透き通っていて、きれいなのです。1日の空だと思うと余計です。
濃い藍色の空、
地平線には黎明。
今年、生まれたばかりのオレンジの光たちが、もうすぐだよと、新しいきざはしに辿り着いたところ。
海の色も。
薄ブルーかかった銀色。この時間だけの色です。
気が付けば大勢の人になっていました。 そして、
人だけではなく、海鳥たちも静かに初日の出を待っていました。
少し早く着きすぎて、じっとしていると寒かったけれど、
何気にスイッチ入れると、
Walkman から流れてきたのは、なんと第9。元旦にもベートーベンでした。
抱かれよ あまたの者よ
このくちづけを全世界へ
兄弟達よ 星空の彼方に
愛する父なる神がおられるはず
地にひれ伏さぬのか あまたの者たち
創造主を感じるか 世界よ
星空の彼方に求めよ
星々の彼方に 彼の御方はおられるはず
年末にも大掃除が終わってから、フルトベングラーの第9と、
スイトナーのベルリン・シュタッツカペレの第9を聴いて、やっぱり正統派の演奏は良いなと思いましたが、
1月1日、寒さの中で聴いていたのも、じぶんの好きな指揮者、オトマール・スイトナーのもの。
新年を好きな指揮者の第9で迎えることになりました。
6時50分が過ぎた頃、
2018年の初日の出が、
横浜の港のクレーンと、キリンの間から。
思わず、あちらからも、こちらからも歓声が。
綺麗で清々しくて、力強くて、ピュアな今年の太陽が水平線のあちら側から昇ってきました。
今年初めての朝の光は神々しく、
色んなものを輝かせていきます。
巡視船も、
海面も、日の出を待っていた人たちの頬も手も、
海鳥たちも、
みんなみんな、等しく、みんなが黄金色に、染まります。
今年も世界は日本は、ぼくらは、
色々な危険や難題に出会ってしまうのだと思います。理不尽なことも。
それでも、黄金の光は等しくみんなを照らしているんです…。
穏やかな一年になるように、みんなが幸せであるように、初日の出に心の中でお祈りしてきました。
今年の初日の出と、二日酔い気味ながらいつもと同じように会うことができました。
帰って来ましたが、冷え切っていたので、速攻 !! 熱々シャワー。ふうーっと生き返ります。
寒かったけれど、とても良いスタートが切れました。
今年は、今日から仕事です。
7日間のお休みはあっという間。
年賀状を書いて掃除して、義理の母のところへ挨拶、神田明神への初詣 etc etc…。
お酒をたくさん飲んで、たくさん料理を食べて等をしていたら、あっという間に終わってしまいました。
もう一週間くらい休みたいけれど、そうも言っていられません。
ブログも、昨年と同じにきっとあまり書けないと思いますが、今日から2018年、スタートしたいと思います。
拙いブログですが、
今年も出会ったものを綴っていきたいと思っています。本も、CD もライヴも、展覧会も、出かけた先でも、色々なものに出会えると良いな。
本年もどうぞお付き合いの程、よろしくお願いします。
" 2018/01/01 Yokohama First sunrise "
ビール飲んで、
ウイスキー飲んで、
日本酒を熱燗で飲んで、
紅白ではなく、年末に聴きに行ったN響とエッシェンバッハの第9を聴いているうちに、気が遠くなりました。
喉が渇いて目を覚ますと、
1月1日、夜明け前の午前4時。
家族は福袋を買いに原宿まで出かけるとのこと。
ラフォーレの福袋はすごい争奪戦だとのことで、我が家族ながら…元旦からご苦労様です。
ならば、じぶんは、
危うく寝過ごすところでしたが、
喉が渇いて起きることができたので、
幾分お酒は残りつつも、恒例の初日の出に会いに桜木町まで出かけることに。
2018年の横浜の日の出は6時50分ころ。
桜木町の駅に降り立ったのはその1時間くらい前の5時40分くらい。
まだ浜の空は黎明。
でもでも、
この空の色は本当に透き通っていて、きれいなのです。1日の空だと思うと余計です。
濃い藍色の空、
地平線には黎明。
今年、生まれたばかりのオレンジの光たちが、もうすぐだよと、新しいきざはしに辿り着いたところ。
海の色も。
薄ブルーかかった銀色。この時間だけの色です。
気が付けば大勢の人になっていました。 そして、
人だけではなく、海鳥たちも静かに初日の出を待っていました。
少し早く着きすぎて、じっとしていると寒かったけれど、
何気にスイッチ入れると、
Walkman から流れてきたのは、なんと第9。元旦にもベートーベンでした。
抱かれよ あまたの者よ
このくちづけを全世界へ
兄弟達よ 星空の彼方に
愛する父なる神がおられるはず
地にひれ伏さぬのか あまたの者たち
創造主を感じるか 世界よ
星空の彼方に求めよ
星々の彼方に 彼の御方はおられるはず
年末にも大掃除が終わってから、フルトベングラーの第9と、
スイトナーのベルリン・シュタッツカペレの第9を聴いて、やっぱり正統派の演奏は良いなと思いましたが、
1月1日、寒さの中で聴いていたのも、じぶんの好きな指揮者、オトマール・スイトナーのもの。
新年を好きな指揮者の第9で迎えることになりました。
6時50分が過ぎた頃、
2018年の初日の出が、
横浜の港のクレーンと、キリンの間から。
思わず、あちらからも、こちらからも歓声が。
綺麗で清々しくて、力強くて、ピュアな今年の太陽が水平線のあちら側から昇ってきました。
今年初めての朝の光は神々しく、
色んなものを輝かせていきます。
巡視船も、
海面も、日の出を待っていた人たちの頬も手も、
海鳥たちも、
みんなみんな、等しく、みんなが黄金色に、染まります。
今年も世界は日本は、ぼくらは、
色々な危険や難題に出会ってしまうのだと思います。理不尽なことも。
それでも、黄金の光は等しくみんなを照らしているんです…。
穏やかな一年になるように、みんなが幸せであるように、初日の出に心の中でお祈りしてきました。
今年の初日の出と、二日酔い気味ながらいつもと同じように会うことができました。
帰って来ましたが、冷え切っていたので、速攻 !! 熱々シャワー。ふうーっと生き返ります。
寒かったけれど、とても良いスタートが切れました。
今年は、今日から仕事です。
7日間のお休みはあっという間。
年賀状を書いて掃除して、義理の母のところへ挨拶、神田明神への初詣 etc etc…。
お酒をたくさん飲んで、たくさん料理を食べて等をしていたら、あっという間に終わってしまいました。
もう一週間くらい休みたいけれど、そうも言っていられません。
ブログも、昨年と同じにきっとあまり書けないと思いますが、今日から2018年、スタートしたいと思います。
拙いブログですが、
今年も出会ったものを綴っていきたいと思っています。本も、CD もライヴも、展覧会も、出かけた先でも、色々なものに出会えると良いな。
本年もどうぞお付き合いの程、よろしくお願いします。
" 2018/01/01 Yokohama First sunrise "