生誕150年_横山大観展:20180526 [展覧会]
昨年はあまり行くことができなかった反省から、今年は予め行くべき展覧会を決めていました。
「西端150年記念 横山大観」 山種美術館 1/3~2/25 ◎1月14日鑑賞済み
「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 2/14~5/7 ◎2月25日鑑賞済み
「横山大観展」 東京国立近代美術館 4/13~5/27 ◎5月26日鑑賞済み
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8
「モネ それからの100年」 横浜美術館 7/14~9/24
「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館 6/6~7/29
「フェルメール展」 上野の森美術館 10/5~2/3
中でも、絶対に見逃さないぞ!! と決めていたのは、「横山大観展」と「フェルメール展」。
フェルメールは、これはもうマグロが泳いでいないと死んでしまうように、見ないでいると生理的に生きていけないものなので別格なのですが、
今年その次に見ておかねばなるまい!! と思っていたのは、
東京国立近代美術館の「横山大観展」に出展される「生々流転」。
何年か前に、その一部が展示されているのを見たことがありますが、全長4,070cmに及ぶ全部はまだ見たことがなかったのです。
横山大観の生誕150年を記念として開催された「横山大観展」に、会期ぎりぎりの5月26日にようやく行くことがてきました。
東京ではもう終わってしまいましたが、京都国立近代美術館では7月22日まで見られるとのこと。
1月に山種美術館で横山大観を見ているので、今年2回目となった大観さん。
開館と同時くらいに美術館に着いたのですが、既にかなりの混雑。
美術館に入るまでに少し並んだし、会場に入っても絵の前には長い列が作られていて、ぞろぞろ、ゆっくり流れていく食品工場のコンベア状態。
会期終了一日前だから混雑は仕方ないのでしょう。もっと早く来るべくでしたが中々時間が取れませんでした。
ならば、己のフォースを信じて「見たい絵のみ見るべし」と方針を決定しました。
でも…結局、最初の絵から気になったのですが ^^;
最初の展示は東京美術学校の卒業制作の作品。大観らしくなく? きちんと描かれている作品。
村の子供たちが猿舞を見て喜んでいる様子が描かれています。 かわいい子供たち一人一人の表情が可愛らしくて、暫く引き付けられていました。
≪村童観猿翁≫ 1895年7月 東京芸術大学
この絵は初のお目見えなのだそうです。
105年前に刊行された画集には載っているものの、その後行方が分からず、昨年末に約100年ぶりに発見されたのだそうです。
個人のお宅でずっとのんびりしていたのかも ?
この絵も今回の目玉の一つです。
ネックレスの細かい模様や、観音様が纏っている薄衣の表現はさすがだなと思いましたが、
脚のバランス ?
ひざから下が極端に短くて、何だか全体の印象はディズニーの「ベイマックス」みたいだなぁと ^^;
大観さんらしいと言えば、らしいかなと? 笑
≪白衣観音≫ 1908年
個人的に惹かれたのはこの≪水国之夜≫でした。
蘇州の夜、日が暮れて間もない頃でしょうか。
石造りの階段ではそれぞれ、辮髪を結った人たちが、団扇を扇ぎ何やらおしゃべりをしながら涼んでいたり、
長い煙管でぽっかり煙草をくゆらせたり。
≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
部屋の中には明かりが灯り、美味しそうな中華料理を囲んで団欒のひと時。
日本画ぽいけれど、イラストの様にも見えて、今にも登場人物が動き出し、楽しそうな人々の話し声が(ちょっと騒がしいくらいかも?)聞こえてきそうな感じがしました。
何だかたゆたゆと流れていく大河の畔、ゆっくりと穏やかで優しい、楽しい時間がここにはあります。
≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
この絵も何だかいろんな要素が一緒に詰め込まれているようで、一目見て気になってしまいました。
後で図録を読むと従来の岩絵の具ではなくて、粒子の荒いものをわざと使っているのだとか。
前景の濃い茶の部分です。
印象派とかが少し入っているかなと思ってしまう作品でした。そうそう、山道を行く旅人の周りで茶色い葉っぱたちがざわざわしているような、そんな感じがしました。
≪山路≫ 1911年10月 永青文庫
大観さんの絵に出てくる動物たちも見逃せません。
3匹のリス。
2匹は仲良く木の実の食事中。そこにもう一匹が何やら持ち帰ってきたところ? もしかすると三角関係? 笑
≪山茶花と栗鼠≫ 1913年3月 セゾン現代美術館
鹿も表情が優しいです。
にっと、笑っているのかも。少し擬人化されているのかな? 等と思えるほどです。
≪秋色≫ 1917年9月
「見たい絵のみ見るべし」と方針を決めたものの、やはり生誕150年を記念しての展覧会です。
見どころいっぱいで、それなりにすっ飛ばしながらの鑑賞でしたが、ここまででほぼ1時間経過。
そして、いよいよこの日の、いえ、今年のじぶんにとっての目玉作品の一つである「生々流転」です。
≪生々流転≫ 1923年9月 東京国立近代美術館
「生々流転」の会場で長い列に(ディズニーランドの列の様に幾つにも折れ曲がって)並んでいる間、
ディスプレーではこの作品に纏わる、劇的なドラマの様なお話が語られていました。
東京で一般公開された大正12年9月1日、あの大地震、関東大震災が起こったのですが、奇跡的に? 「生々流転」は損傷を受けなかったとのこと。
一面にがれきと化した東京の姿が映し出され、それと「生々流転」。よくぞ無傷で最大の災厄を乗り越えてくれたんだなと、出会う前から何だか胸が熱くなりました。
≪生々流転≫
展覧会を構成、アレンジした方たちの「盛り上げ方」も上手、等と余計なことも考えていると、
≪生々流転≫
いよいよの「生々流転」。
山間に落ちた一滴の水が、水流となって川、大河となり流れていく。
やがて海に注ぎ込むと、穏やかな景色は黒っぽい雲が湧き出し渦を巻くように荒れ模様となって、
一匹の竜となり宙へと昇っていく。
そして、また雨となり地に降ちて、生々流転は繰り返される…。
やっぱり素晴らしいです。この絵、我が国の文字通りの宝だなぁ。見ているうちに感動で一杯になりました。
≪生々流転≫
生々流転、ここには水だけでなく、朝、昼、晩の一日が、そして春、夏、秋、冬の四季の3つの永遠の繰り返しが描かれています。
老子の思想、輪廻の考え、色々なものが描かれているんだなと。
もっともっとじっくりと見ていたい。一日中見ていたかったのですが、列はどんどん前に進んで、ここでもベルトコンベアでした。
でも、じぶんは2回並んで2回見ました。 ^^
≪夜桜≫ 1929年11月 大倉集古館
白衣観音、生々流転の他にも見どころの多い展覧会でした。
夢の共演。豪華絢爛夜桜、紅葉の同時展示!! と宣伝されていましたが、
夢幻の世界、妖艶さも漂う夜桜、
青の流れ、茜色が目に鮮やかな紅葉。2つの作品は文字通りの大作。そろってみることができたのも至福の時でした。
≪紅葉≫ 1931年9月 足立美術館
≪南溟の夜≫も自分的に気に入った作品。
向かって左上に何なんだろう? 光っているものがあります。
遠いかなたの星団が瞬いているのか、かなたの銀河そのものなのか…、
何か、もっと神秘的なものなのか…。想像が膨らみます。前景のごつごつとした岩の島、中景の青い波、そして、彼方の天の星々。
大観さんってロマンチストなんだなぁと。
≪南溟の夜≫ 1944年2月 東京国立近代美術館
トータルで2時間以上、時間が経つにつれ混雑が増していく中で作品と向かい合っていて少し疲れました。
そうなんだなぁ~と色々と一人で納得して、心地よい疲れでしたが、そろそろ帰ることに。
銀座線を使いましたが、たまたま乗った車両は特別仕様車 !!
銀座線は全部で40編成あるそうですがそのうち、たった2編成だけの特別仕様車にあたってしまいました。
今銀座線で使われている1000系は、90年前に銀座線が開通した当時から40年ほど運行していた1000形をモチーフにしているのだそうですが、
2つだけ昔のままに極限まで近づけた特別仕様車だとのこと。会えたらうれしい四つ葉のクローバーとか ^^
その車両に短い区間でしたが乗ることができました。
ただ、最近のホームはホームドアが設置されているので写真は撮りづらかったです。 ^^;
地元に帰ってきて、そういえば朝から何も食べていないことに気が付きました。
近くの店で家系ラーメンを頂きました。
お決まりの海苔三枚、ホウレンソウにチャーシュー、そして煮たまご。
最近東京で、大宮で横浜家系ラーメンを頂きましたが、やはり地元の家系が美味しいです。
横山大観、人としてもきっと興味深い人なんだろうな。
次はこんなことをして皆を驚かしてやろう !! そんな思いを沢山持っていた方だったんだろうなと。
この日の展覧会を見て、そんな風に大観さんのことを思うようになりました。
≪水国之夜≫、≪南溟の夜≫、
そして何よりも≪生々流転≫にまた会いたいなと思いました。
そうそう、それから、
東京国立近代美術館ですが、≪生々流転≫を収蔵しているから展示できるように、
40mの展示スペースが設けられる形に設計された建物なのだそうです。
これも、大観さん、やっぱりすごいです。 ^^
気が付けば、
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8 の期日が迫っています。
またギリギリになりそう? ^^;;;
" 2018/05/ 26 The 150th Anniversary of his Birth: Yokoyama Taikan"
「西端150年記念 横山大観」 山種美術館 1/3~2/25 ◎1月14日鑑賞済み
「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館 2/14~5/7 ◎2月25日鑑賞済み
「横山大観展」 東京国立近代美術館 4/13~5/27 ◎5月26日鑑賞済み
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8
「モネ それからの100年」 横浜美術館 7/14~9/24
「ミラクル エッシャー展」 上野の森美術館 6/6~7/29
「フェルメール展」 上野の森美術館 10/5~2/3
中でも、絶対に見逃さないぞ!! と決めていたのは、「横山大観展」と「フェルメール展」。
フェルメールは、これはもうマグロが泳いでいないと死んでしまうように、見ないでいると生理的に生きていけないものなので別格なのですが、
今年その次に見ておかねばなるまい!! と思っていたのは、
東京国立近代美術館の「横山大観展」に出展される「生々流転」。
何年か前に、その一部が展示されているのを見たことがありますが、全長4,070cmに及ぶ全部はまだ見たことがなかったのです。
横山大観の生誕150年を記念として開催された「横山大観展」に、会期ぎりぎりの5月26日にようやく行くことがてきました。
東京ではもう終わってしまいましたが、京都国立近代美術館では7月22日まで見られるとのこと。
1月に山種美術館で横山大観を見ているので、今年2回目となった大観さん。
開館と同時くらいに美術館に着いたのですが、既にかなりの混雑。
美術館に入るまでに少し並んだし、会場に入っても絵の前には長い列が作られていて、ぞろぞろ、ゆっくり流れていく食品工場のコンベア状態。
会期終了一日前だから混雑は仕方ないのでしょう。もっと早く来るべくでしたが中々時間が取れませんでした。
ならば、己のフォースを信じて「見たい絵のみ見るべし」と方針を決定しました。
でも…結局、最初の絵から気になったのですが ^^;
最初の展示は東京美術学校の卒業制作の作品。大観らしくなく? きちんと描かれている作品。
村の子供たちが猿舞を見て喜んでいる様子が描かれています。 かわいい子供たち一人一人の表情が可愛らしくて、暫く引き付けられていました。
≪村童観猿翁≫ 1895年7月 東京芸術大学
この絵は初のお目見えなのだそうです。
105年前に刊行された画集には載っているものの、その後行方が分からず、昨年末に約100年ぶりに発見されたのだそうです。
個人のお宅でずっとのんびりしていたのかも ?
この絵も今回の目玉の一つです。
ネックレスの細かい模様や、観音様が纏っている薄衣の表現はさすがだなと思いましたが、
脚のバランス ?
ひざから下が極端に短くて、何だか全体の印象はディズニーの「ベイマックス」みたいだなぁと ^^;
大観さんらしいと言えば、らしいかなと? 笑
≪白衣観音≫ 1908年
個人的に惹かれたのはこの≪水国之夜≫でした。
蘇州の夜、日が暮れて間もない頃でしょうか。
石造りの階段ではそれぞれ、辮髪を結った人たちが、団扇を扇ぎ何やらおしゃべりをしながら涼んでいたり、
長い煙管でぽっかり煙草をくゆらせたり。
≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
部屋の中には明かりが灯り、美味しそうな中華料理を囲んで団欒のひと時。
日本画ぽいけれど、イラストの様にも見えて、今にも登場人物が動き出し、楽しそうな人々の話し声が(ちょっと騒がしいくらいかも?)聞こえてきそうな感じがしました。
何だかたゆたゆと流れていく大河の畔、ゆっくりと穏やかで優しい、楽しい時間がここにはあります。
≪水国之夜≫ 1911年頃 京都国立近代美術館
この絵も何だかいろんな要素が一緒に詰め込まれているようで、一目見て気になってしまいました。
後で図録を読むと従来の岩絵の具ではなくて、粒子の荒いものをわざと使っているのだとか。
前景の濃い茶の部分です。
印象派とかが少し入っているかなと思ってしまう作品でした。そうそう、山道を行く旅人の周りで茶色い葉っぱたちがざわざわしているような、そんな感じがしました。
≪山路≫ 1911年10月 永青文庫
大観さんの絵に出てくる動物たちも見逃せません。
3匹のリス。
2匹は仲良く木の実の食事中。そこにもう一匹が何やら持ち帰ってきたところ? もしかすると三角関係? 笑
≪山茶花と栗鼠≫ 1913年3月 セゾン現代美術館
鹿も表情が優しいです。
にっと、笑っているのかも。少し擬人化されているのかな? 等と思えるほどです。
≪秋色≫ 1917年9月
「見たい絵のみ見るべし」と方針を決めたものの、やはり生誕150年を記念しての展覧会です。
見どころいっぱいで、それなりにすっ飛ばしながらの鑑賞でしたが、ここまででほぼ1時間経過。
そして、いよいよこの日の、いえ、今年のじぶんにとっての目玉作品の一つである「生々流転」です。
≪生々流転≫ 1923年9月 東京国立近代美術館
「生々流転」の会場で長い列に(ディズニーランドの列の様に幾つにも折れ曲がって)並んでいる間、
ディスプレーではこの作品に纏わる、劇的なドラマの様なお話が語られていました。
東京で一般公開された大正12年9月1日、あの大地震、関東大震災が起こったのですが、奇跡的に? 「生々流転」は損傷を受けなかったとのこと。
一面にがれきと化した東京の姿が映し出され、それと「生々流転」。よくぞ無傷で最大の災厄を乗り越えてくれたんだなと、出会う前から何だか胸が熱くなりました。
≪生々流転≫
展覧会を構成、アレンジした方たちの「盛り上げ方」も上手、等と余計なことも考えていると、
≪生々流転≫
いよいよの「生々流転」。
山間に落ちた一滴の水が、水流となって川、大河となり流れていく。
やがて海に注ぎ込むと、穏やかな景色は黒っぽい雲が湧き出し渦を巻くように荒れ模様となって、
一匹の竜となり宙へと昇っていく。
そして、また雨となり地に降ちて、生々流転は繰り返される…。
やっぱり素晴らしいです。この絵、我が国の文字通りの宝だなぁ。見ているうちに感動で一杯になりました。
≪生々流転≫
生々流転、ここには水だけでなく、朝、昼、晩の一日が、そして春、夏、秋、冬の四季の3つの永遠の繰り返しが描かれています。
老子の思想、輪廻の考え、色々なものが描かれているんだなと。
もっともっとじっくりと見ていたい。一日中見ていたかったのですが、列はどんどん前に進んで、ここでもベルトコンベアでした。
でも、じぶんは2回並んで2回見ました。 ^^
≪夜桜≫ 1929年11月 大倉集古館
白衣観音、生々流転の他にも見どころの多い展覧会でした。
夢の共演。豪華絢爛夜桜、紅葉の同時展示!! と宣伝されていましたが、
夢幻の世界、妖艶さも漂う夜桜、
青の流れ、茜色が目に鮮やかな紅葉。2つの作品は文字通りの大作。そろってみることができたのも至福の時でした。
≪紅葉≫ 1931年9月 足立美術館
≪南溟の夜≫も自分的に気に入った作品。
向かって左上に何なんだろう? 光っているものがあります。
遠いかなたの星団が瞬いているのか、かなたの銀河そのものなのか…、
何か、もっと神秘的なものなのか…。想像が膨らみます。前景のごつごつとした岩の島、中景の青い波、そして、彼方の天の星々。
大観さんってロマンチストなんだなぁと。
≪南溟の夜≫ 1944年2月 東京国立近代美術館
トータルで2時間以上、時間が経つにつれ混雑が増していく中で作品と向かい合っていて少し疲れました。
そうなんだなぁ~と色々と一人で納得して、心地よい疲れでしたが、そろそろ帰ることに。
銀座線を使いましたが、たまたま乗った車両は特別仕様車 !!
銀座線は全部で40編成あるそうですがそのうち、たった2編成だけの特別仕様車にあたってしまいました。
今銀座線で使われている1000系は、90年前に銀座線が開通した当時から40年ほど運行していた1000形をモチーフにしているのだそうですが、
2つだけ昔のままに極限まで近づけた特別仕様車だとのこと。会えたらうれしい四つ葉のクローバーとか ^^
その車両に短い区間でしたが乗ることができました。
ただ、最近のホームはホームドアが設置されているので写真は撮りづらかったです。 ^^;
地元に帰ってきて、そういえば朝から何も食べていないことに気が付きました。
近くの店で家系ラーメンを頂きました。
お決まりの海苔三枚、ホウレンソウにチャーシュー、そして煮たまご。
最近東京で、大宮で横浜家系ラーメンを頂きましたが、やはり地元の家系が美味しいです。
横山大観、人としてもきっと興味深い人なんだろうな。
次はこんなことをして皆を驚かしてやろう !! そんな思いを沢山持っていた方だったんだろうなと。
この日の展覧会を見て、そんな風に大観さんのことを思うようになりました。
≪水国之夜≫、≪南溟の夜≫、
そして何よりも≪生々流転≫にまた会いたいなと思いました。
そうそう、それから、
東京国立近代美術館ですが、≪生々流転≫を収蔵しているから展示できるように、
40mの展示スペースが設けられる形に設計された建物なのだそうです。
これも、大観さん、やっぱりすごいです。 ^^
気が付けば、
「プーシキン美術館展」 東京都美術館 4/14~7/8 の期日が迫っています。
またギリギリになりそう? ^^;;;
" 2018/05/ 26 The 150th Anniversary of his Birth: Yokoyama Taikan"
銀座鳥繁の焼き鳥と遅ればせながらの誕生日:20180609 [訪れたところ色々]
母から湯河原一泊旅行をプレゼントされましたが、
家族からは特に何もなかった(いえいえ、娘からは当日ケーキのプレゼントがあったっけ)今年の誕生日。
忘れた頃、
「誕生日のお祝いに何か食べに行く?」
『25日過ぎのクリスマスケーキみたいなことを』とも思いましたが、
暫く振りのそろっての外食もいいなと。
「何がいい?」
石川町のREGA でイタ飯とワインもいいし、やぶ蕎麦で一杯もいいな ?
美味しいものが色々と頭をよぎりましたが、
一年ぶりの鳥繁の焼き鳥が食べたいと、6月9日、銀座まで出かけてきました。
予約の電話を入れると、土曜日なのに予約がたくさん入っているらしく、16時なら一組だけOKとのこと。
少し時間は早いですが、16時キックオフです。
まだまだ外は明るいですが、席につけば先ずはもちろん、これこれ !!
冷たい生ビールを一杯。
付け出しの枝豆はつやつや、粒も大きくて豊かな豆の匂い。夏の香りです。
銀杏と、相鴨、手羽先、
アスパラ。
焼き立て熱々が次々にテーブルへ。
レモンを絞ると柑橘系の爽やかな香り、食欲をそそる炭火と脂の匂い。
美味しい美味しいと、しばらく全員無言で頂きます。
生ビールを頂いた後は,やっぱり熱燗でしょう !!
グラス上空50cmから表面張力~!!
一滴もこぼさずに注がれる一条の白滝は吸いこまれるように透明なグラスへ。
以前と変わらない熟練の技は昔のままです。
続いて肝とつくね。
ここのたれ焼きも、甘すぎず素材を引き立てる感じで、とっても美味しい。
再び塩で、
相鴨しめじと本日の地鶏のネギマ。
小鉢の大根おろしに絡めて頂くと又、あっさりとして美味しいです。
この辺りでお腹はいっぱいに近いけれど、まだまだ銀座鳥繁のお楽しみはこれから。
名物のドライカレーと鳥スープの締めが最後にちゃんと待っています。
学生の頃、京橋でバイトをしていましたが、
バイト代が入るとここに来て、美味しい焼き鳥、
そして〆のドライカレーを頂きました。貧乏学生だったので、何度もということはなかったけれど、
年に一~二回の、銀座での楽しみの一つでした。
この日のドライカレーも懐かしい味。
一口頬張れは、口中に優しいカレーの味が広がって、青春の思い出が一つ二つと頭をよぎりました。 ^^;
そして、本当の〆にゆずのシャーベット。
甘酸っぱいゆずの香りで、さっぱりと。
鳥繁さん、ごちちそうさまでした。
銀座の土曜日はホコ天。
沢山の人でいっぱいでしたが、他の街と違ってのんびりゆっくり。
外国からの方たちも増えましたが、年齢層は幾分高めなのでしょう。
その分、落ち着きとゆとりを感じます。
いろんな国の方たちが、銀座の真ん中で思い思いに記念撮影。すてきな笑顔の一枚が撮れたでしょうか?
ふと気が付くと、銀座はお祭り?
何人かの方達が大きな和太鼓を持ってきて、
ドドドドドン !! ドドドドドン!!
銀座通りを揺さぶるような和太鼓の響き。
そうそう、ここはファッショナブルなおしゃれな街であるとともに、江戸の銀座なのでした。
もちろん、和太鼓の響きはとっても良く似合います。 ^^
中学生かな? 高校生かな? 男子に女子に、見事なばちさばき !!
知らぬ間に、周りは人だかり。外国の方達も大勢。
本格的なビデオ機材で撮っている方達もいらっしゃいました。何かの取材だったのかな ?
子供の頃は誕生日と言うと友達を呼んでの誕生会や、
両親からのプレゼント etc etc …。
楽しい思い出がいっぱいで、早く次の誕生日が来ないかと思ったりしていましたが、
更に多くの年を重ねて、よわい、うん十歳にもなれば、
これ以上の年を重ねたくなくなり、嬉しいものではないなと思ったりしていました。
でもこの日鳥繁で懐かしい味達に久しぶりに会って、色々と思い出しました。
あの時、そしてあの時、一緒に飲んだ親友のことも。
病気と闘って何年か前に、もう年を重ねなくなってしまったあいつのことも。
年を重ねて老後の話なども色々としたかったけれど、あの時であいつのときは止まったままです。
誕生日。
こうして一年経って迎え、家族に知り合いにおめでとうと祝ってもらうこと、
元気で一年過ごせたということは、素直に喜ぶべきなのかなと?
ほろ酔いの頬に、夕方の江戸の風を感じながらふと、思ったりしました。
どこからか、
お囃子と太鼓の音の中に懐かしい声も聞こえたように…。
そういえば、ちょうど昨年の6月にも鳥繁、銀座に来ていて、その時にじぶんへのプレゼントで,
小川糸さんの「ツバキ文具店」で知ったロメオ NO.3 ボールペンを買いました。
書き心地最高で、良いものを買ったなと思っています。
今年は? まだ何も買ってないな?
物欲低下中? いえいえ、そんなことはないので、その内、30日過ぎのクリスマスケーキ?
忘れた頃に、きっと何かが増えているのかと? 笑
"2018/06/09 Ginza Torishige & Birthday"
家族からは特に何もなかった(いえいえ、娘からは当日ケーキのプレゼントがあったっけ)今年の誕生日。
忘れた頃、
「誕生日のお祝いに何か食べに行く?」
『25日過ぎのクリスマスケーキみたいなことを』とも思いましたが、
暫く振りのそろっての外食もいいなと。
「何がいい?」
石川町のREGA でイタ飯とワインもいいし、やぶ蕎麦で一杯もいいな ?
美味しいものが色々と頭をよぎりましたが、
一年ぶりの鳥繁の焼き鳥が食べたいと、6月9日、銀座まで出かけてきました。
予約の電話を入れると、土曜日なのに予約がたくさん入っているらしく、16時なら一組だけOKとのこと。
少し時間は早いですが、16時キックオフです。
まだまだ外は明るいですが、席につけば先ずはもちろん、これこれ !!
冷たい生ビールを一杯。
付け出しの枝豆はつやつや、粒も大きくて豊かな豆の匂い。夏の香りです。
銀杏と、相鴨、手羽先、
アスパラ。
焼き立て熱々が次々にテーブルへ。
レモンを絞ると柑橘系の爽やかな香り、食欲をそそる炭火と脂の匂い。
美味しい美味しいと、しばらく全員無言で頂きます。
生ビールを頂いた後は,やっぱり熱燗でしょう !!
グラス上空50cmから表面張力~!!
一滴もこぼさずに注がれる一条の白滝は吸いこまれるように透明なグラスへ。
以前と変わらない熟練の技は昔のままです。
続いて肝とつくね。
ここのたれ焼きも、甘すぎず素材を引き立てる感じで、とっても美味しい。
再び塩で、
相鴨しめじと本日の地鶏のネギマ。
小鉢の大根おろしに絡めて頂くと又、あっさりとして美味しいです。
この辺りでお腹はいっぱいに近いけれど、まだまだ銀座鳥繁のお楽しみはこれから。
名物のドライカレーと鳥スープの締めが最後にちゃんと待っています。
学生の頃、京橋でバイトをしていましたが、
バイト代が入るとここに来て、美味しい焼き鳥、
そして〆のドライカレーを頂きました。貧乏学生だったので、何度もということはなかったけれど、
年に一~二回の、銀座での楽しみの一つでした。
この日のドライカレーも懐かしい味。
一口頬張れは、口中に優しいカレーの味が広がって、青春の思い出が一つ二つと頭をよぎりました。 ^^;
そして、本当の〆にゆずのシャーベット。
甘酸っぱいゆずの香りで、さっぱりと。
鳥繁さん、ごちちそうさまでした。
銀座の土曜日はホコ天。
沢山の人でいっぱいでしたが、他の街と違ってのんびりゆっくり。
外国からの方たちも増えましたが、年齢層は幾分高めなのでしょう。
その分、落ち着きとゆとりを感じます。
いろんな国の方たちが、銀座の真ん中で思い思いに記念撮影。すてきな笑顔の一枚が撮れたでしょうか?
ふと気が付くと、銀座はお祭り?
何人かの方達が大きな和太鼓を持ってきて、
ドドドドドン !! ドドドドドン!!
銀座通りを揺さぶるような和太鼓の響き。
そうそう、ここはファッショナブルなおしゃれな街であるとともに、江戸の銀座なのでした。
もちろん、和太鼓の響きはとっても良く似合います。 ^^
中学生かな? 高校生かな? 男子に女子に、見事なばちさばき !!
知らぬ間に、周りは人だかり。外国の方達も大勢。
本格的なビデオ機材で撮っている方達もいらっしゃいました。何かの取材だったのかな ?
子供の頃は誕生日と言うと友達を呼んでの誕生会や、
両親からのプレゼント etc etc …。
楽しい思い出がいっぱいで、早く次の誕生日が来ないかと思ったりしていましたが、
更に多くの年を重ねて、よわい、うん十歳にもなれば、
これ以上の年を重ねたくなくなり、嬉しいものではないなと思ったりしていました。
でもこの日鳥繁で懐かしい味達に久しぶりに会って、色々と思い出しました。
あの時、そしてあの時、一緒に飲んだ親友のことも。
病気と闘って何年か前に、もう年を重ねなくなってしまったあいつのことも。
年を重ねて老後の話なども色々としたかったけれど、あの時であいつのときは止まったままです。
誕生日。
こうして一年経って迎え、家族に知り合いにおめでとうと祝ってもらうこと、
元気で一年過ごせたということは、素直に喜ぶべきなのかなと?
ほろ酔いの頬に、夕方の江戸の風を感じながらふと、思ったりしました。
どこからか、
お囃子と太鼓の音の中に懐かしい声も聞こえたように…。
そういえば、ちょうど昨年の6月にも鳥繁、銀座に来ていて、その時にじぶんへのプレゼントで,
小川糸さんの「ツバキ文具店」で知ったロメオ NO.3 ボールペンを買いました。
書き心地最高で、良いものを買ったなと思っています。
今年は? まだ何も買ってないな?
物欲低下中? いえいえ、そんなことはないので、その内、30日過ぎのクリスマスケーキ?
忘れた頃に、きっと何かが増えているのかと? 笑
"2018/06/09 Ginza Torishige & Birthday"
花と器のハーモニー2018_Bluff No.18&Japan Philharmonic Orchestra 701st :20180609 [横浜街歩き]
N響とシャルル・デュトワで、交響曲第3番「スコットランド」、
新日本フィルと鈴木雅明で、交響曲第5番「宗教改革」、
ラ・フォル・ジュルネで、カスパル・ゼンダー指揮、前橋汀子で、ヴァイオリンコンチェルトを聴きました。
そして、マイブームのとりあえずの締めくくりに選んでおいた、
ピアノコンチェルト2番と交響曲第4番「イタリア」。
指揮 : ピエタリ・インキネン
ピアノ:サリーム・アシュカール
シューベルト:イタリア風序曲第2番
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第2番
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」 のプログラム、6月16日(土)に聴いてきました。
約半年の間ですが、聴きたいと思っていたメンデルスゾーンが割と効率よく聴けたのはとても嬉しかった。
それと、そんなにはメジャーでないメンデルスゾーン。
こんなにも色々なオーケストラのプログラムに取り上げられているとは、もしかすると自分だけではなくて、
世の中も密かなメンデルスゾーンブームなのでしょうか?
軽快なメンデルスゾーンの「イタリア」の旋律を聴きながら、
コリコリとコーヒー豆を挽いて、コンサートのことを思い出しての日曜日。
こちらも、6月9日の久しぶりのBluff No.18 での散歩も。思い出してブログに残しておこうと思います。
rappiさんの記事を読んで、急に行きたくなった横浜西洋館。
夕方からは銀座の焼き鳥屋さんに行く予定でしたが、
9時半からの開館時間に合わせて、京浜東北根岸線で石川町まで。
久しぶりの石川町、Bluff No.18 への坂道ですが、
錆萌えの階段のあるカップケーキ屋さん、
色んな車が並んでいます、上り坂の駐車場、
そして、なぜかの? 宙づりスニーカーはいつものままでした。 ^^; 変わらない景色に何だか「ほっ」(笑)
花曇り?
薄い雲たちからは、柔らかい光が時折差し込んでいました。
気が付くと、Bluff No.18 の庭に、可愛いミニチュアの横浜西洋館たちが集合していました。
紫陽花をバックにして楽しませてくれます。
横浜西洋館では、毎年恒例の「花と器のハーモニー展」が行われていました。
Bluff No.18 のフラワーアレンジメントは「横浜山手花のアトリエ」主催の中村明美さん、
テーブルコーディネートは「D.Moon」主催の福井朋子さんとのこと。
テーマは「幸せをはこぶ扉」。
結婚式の前夜をイメージして、とのことです。
豪華な花。
テーブルにはカップが3つ。
家族そろって、お嫁入り前の最後の団欒でしょうか…。
まだ先のことだろうけれど、
それでも、何だか少し先のことを思ってしまいました。
あんなに小さかったのに、もうすぐ大学を終え、
いつかそんな日も来るのでしょうね(来るのかな? 来ないと困るし、それでも ^^; )。
サンルームには、紫の蘭、バンダの飾りつけ。
白と緑の部屋に、紫のバンダのアレンジメント、なんてシックな色彩。 素敵です。
わずかに差し込む日差がなんとも優しくて、しばしファインダーから覗いたままでした。
このサンルームの光は大好きです。
そして、
イメージ通りの純白のウエディングドレス。
室内の浅緑と、
窓の外の新緑たち、
ドレスを守るように飾られた、白を基調とする豊かな花の竜は守護神でしょうか。
ウエディングドレスの置かれた厳かな部屋は、
いつもの Bluff No.18 ではないかのようでした。
少し前からお気に入りの指揮者、
フィンランド出身で、Naxsos のシベリウス全集で知ってから、
ちょうどその時くらいに、日本フィルの首席指揮者にもなって、
定期コンサートでシベリウスの交響曲を沢山聴かせてくれ、それからは、
もうすっかり追っかけ状態になったピエタリ・インキネン。
その後も、ブルックナーやブラームス etc etc…、たくさんの素敵な演奏を聞かせてくれました。
16日のサントリーホールでの、イタリアとメンデルスゾーンをテーマにした、
日本フィルハーモニー交響楽団 第701回東京定期演奏会、本当に素晴らしい演奏でした。
来年の春、日本フィルはヨーロッパ公演なのだそうです。
日本・フィンランド国交樹立100周年。
初代常任指揮者、渡邉 暁雄さんの生誕100周年。
それを記念してのフィンランド、
そして、音楽の都ウィーン、ロンドンでコンサートを行うとのこと。
渡邉 暁雄さんのお母さんはフィンランド人の声楽家。
世界で初めて、シベリウス交響曲全集をステレオ録音、デジタル初録音をそれぞれ行っています。
日本フィルとフィンランド、そしてシベリウスはとても強いつながりがあります。
渡邉 暁雄さんに育てられた日本フィルが、
新たに フィンランド出身のピエタリ・インキネンに率いられて、
フィンランドの空気、風、光…、自然に、楽団員が直に触れ、
その後の化学反応というか、
どんな演奏になるのか、今からとっても楽しみです。
2019年のヨーロッパ公演から帰国して、シベリウス交響曲のコンサートがあるそうです。
これには、万難を排し絶対に、絶対に聴きに行きます。
16日のコンサートでは、アフタートークと言って、
メインの4番「イタリア」を指揮したばかりのマエストロが、お話をしてくれました。
日本フィルのこういうイベントはいいな。
演奏を終わったばかり。
指揮者も、聴いていた観衆もその感動を一緒に共有できる、心を気持ちを分かち合える。
イケメンのインキネン、マエストロ、
これからも素晴らしい心の底を揺さぶってくれる演奏、楽しみに、心待ちにしています。
Bluff No.18 の2階も、可愛らしいアレンジメント ♡ でした。
フワフワで可愛くて、ベッドには大きな Love ♡ のメッセージも。
今年の花と器のハーモニー2018、訪れることができて良かったです。 rappi さん、教えて下さってありがとうございます。
来年は、忘れずに Bluff No.18 花と器のハーモニー、訪れたいと思います。
本日の、ガーゴイル、
壁に直接?
大胆な「お品書き」? でも、価格、とってもリーズナブルかも? ^^v
そろそろ、銀座の焼き鳥屋さんが待っていました。
でも、その前にのどが渇いたので、一番搾り、超芳醇を一杯 !!
やっぱり、散歩の後はこれ、これです !! うんまい ^^v
メンデルスゾーン、第4交響曲「イタリア」、
横浜は梅雨空ですが、この曲を聴けば、 灰色の雲たちも吹っ飛んでいくような !!
とりあえずの締めくくりですが、良いコンサートがあったらまだまだ、メンデルスゾーン、
もっともっと聴いてみたい。
この後のコンサートは、来週、田部さんでシューベルトのD.935。ピリスの最後の公演で聴いた曲。
田部京子さんがどんな風に聞かせてくれるか? とても楽しみにしています。
その後、シモーネ・ヤングのブルックナー、
リーズ・ドゥ・ラ・サールのコンチェルト、
マーラーの交響曲第8番もチケットを買っています。 音楽はみんな好きだけれど、
でも、やっぱり…、
ライヴが一番。 16日のサントリーホール。 日本フィルの弦楽器、対向配置、
1st ヴァイオリンと 2nd ヴァイオリンの配置は素晴らしかった。
メンデルスゾーンのオーケストレーションがよく分かりましたが、それって、ライヴでないと分からないのかなと?
色々と忙しい時もあるけれど、コンサートにはやっぱり行きたいです。
" 2018/06/09 Yokohama Bluff No.18 & Japan Philharmonic Orchestra 701st "
新日本フィルと鈴木雅明で、交響曲第5番「宗教改革」、
ラ・フォル・ジュルネで、カスパル・ゼンダー指揮、前橋汀子で、ヴァイオリンコンチェルトを聴きました。
そして、マイブームのとりあえずの締めくくりに選んでおいた、
ピアノコンチェルト2番と交響曲第4番「イタリア」。
指揮 : ピエタリ・インキネン
ピアノ:サリーム・アシュカール
シューベルト:イタリア風序曲第2番
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第2番
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」 のプログラム、6月16日(土)に聴いてきました。
約半年の間ですが、聴きたいと思っていたメンデルスゾーンが割と効率よく聴けたのはとても嬉しかった。
それと、そんなにはメジャーでないメンデルスゾーン。
こんなにも色々なオーケストラのプログラムに取り上げられているとは、もしかすると自分だけではなくて、
世の中も密かなメンデルスゾーンブームなのでしょうか?
軽快なメンデルスゾーンの「イタリア」の旋律を聴きながら、
コリコリとコーヒー豆を挽いて、コンサートのことを思い出しての日曜日。
こちらも、6月9日の久しぶりのBluff No.18 での散歩も。思い出してブログに残しておこうと思います。
rappiさんの記事を読んで、急に行きたくなった横浜西洋館。
夕方からは銀座の焼き鳥屋さんに行く予定でしたが、
9時半からの開館時間に合わせて、京浜東北根岸線で石川町まで。
久しぶりの石川町、Bluff No.18 への坂道ですが、
錆萌えの階段のあるカップケーキ屋さん、
色んな車が並んでいます、上り坂の駐車場、
そして、なぜかの? 宙づりスニーカーはいつものままでした。 ^^; 変わらない景色に何だか「ほっ」(笑)
花曇り?
薄い雲たちからは、柔らかい光が時折差し込んでいました。
気が付くと、Bluff No.18 の庭に、可愛いミニチュアの横浜西洋館たちが集合していました。
紫陽花をバックにして楽しませてくれます。
横浜西洋館では、毎年恒例の「花と器のハーモニー展」が行われていました。
Bluff No.18 のフラワーアレンジメントは「横浜山手花のアトリエ」主催の中村明美さん、
テーブルコーディネートは「D.Moon」主催の福井朋子さんとのこと。
テーマは「幸せをはこぶ扉」。
結婚式の前夜をイメージして、とのことです。
豪華な花。
テーブルにはカップが3つ。
家族そろって、お嫁入り前の最後の団欒でしょうか…。
まだ先のことだろうけれど、
それでも、何だか少し先のことを思ってしまいました。
あんなに小さかったのに、もうすぐ大学を終え、
いつかそんな日も来るのでしょうね(来るのかな? 来ないと困るし、それでも ^^; )。
サンルームには、紫の蘭、バンダの飾りつけ。
白と緑の部屋に、紫のバンダのアレンジメント、なんてシックな色彩。 素敵です。
わずかに差し込む日差がなんとも優しくて、しばしファインダーから覗いたままでした。
このサンルームの光は大好きです。
そして、
イメージ通りの純白のウエディングドレス。
室内の浅緑と、
窓の外の新緑たち、
ドレスを守るように飾られた、白を基調とする豊かな花の竜は守護神でしょうか。
ウエディングドレスの置かれた厳かな部屋は、
いつもの Bluff No.18 ではないかのようでした。
少し前からお気に入りの指揮者、
フィンランド出身で、Naxsos のシベリウス全集で知ってから、
ちょうどその時くらいに、日本フィルの首席指揮者にもなって、
定期コンサートでシベリウスの交響曲を沢山聴かせてくれ、それからは、
もうすっかり追っかけ状態になったピエタリ・インキネン。
その後も、ブルックナーやブラームス etc etc…、たくさんの素敵な演奏を聞かせてくれました。
16日のサントリーホールでの、イタリアとメンデルスゾーンをテーマにした、
日本フィルハーモニー交響楽団 第701回東京定期演奏会、本当に素晴らしい演奏でした。
来年の春、日本フィルはヨーロッパ公演なのだそうです。
日本・フィンランド国交樹立100周年。
初代常任指揮者、渡邉 暁雄さんの生誕100周年。
それを記念してのフィンランド、
そして、音楽の都ウィーン、ロンドンでコンサートを行うとのこと。
渡邉 暁雄さんのお母さんはフィンランド人の声楽家。
世界で初めて、シベリウス交響曲全集をステレオ録音、デジタル初録音をそれぞれ行っています。
日本フィルとフィンランド、そしてシベリウスはとても強いつながりがあります。
渡邉 暁雄さんに育てられた日本フィルが、
新たに フィンランド出身のピエタリ・インキネンに率いられて、
フィンランドの空気、風、光…、自然に、楽団員が直に触れ、
その後の化学反応というか、
どんな演奏になるのか、今からとっても楽しみです。
2019年のヨーロッパ公演から帰国して、シベリウス交響曲のコンサートがあるそうです。
これには、万難を排し絶対に、絶対に聴きに行きます。
16日のコンサートでは、アフタートークと言って、
メインの4番「イタリア」を指揮したばかりのマエストロが、お話をしてくれました。
日本フィルのこういうイベントはいいな。
演奏を終わったばかり。
指揮者も、聴いていた観衆もその感動を一緒に共有できる、心を気持ちを分かち合える。
イケメンのインキネン、マエストロ、
これからも素晴らしい心の底を揺さぶってくれる演奏、楽しみに、心待ちにしています。
Bluff No.18 の2階も、可愛らしいアレンジメント ♡ でした。
フワフワで可愛くて、ベッドには大きな Love ♡ のメッセージも。
今年の花と器のハーモニー2018、訪れることができて良かったです。 rappi さん、教えて下さってありがとうございます。
来年は、忘れずに Bluff No.18 花と器のハーモニー、訪れたいと思います。
本日の、ガーゴイル、
壁に直接?
大胆な「お品書き」? でも、価格、とってもリーズナブルかも? ^^v
そろそろ、銀座の焼き鳥屋さんが待っていました。
でも、その前にのどが渇いたので、一番搾り、超芳醇を一杯 !!
やっぱり、散歩の後はこれ、これです !! うんまい ^^v
メンデルスゾーン、第4交響曲「イタリア」、
横浜は梅雨空ですが、この曲を聴けば、 灰色の雲たちも吹っ飛んでいくような !!
とりあえずの締めくくりですが、良いコンサートがあったらまだまだ、メンデルスゾーン、
もっともっと聴いてみたい。
この後のコンサートは、来週、田部さんでシューベルトのD.935。ピリスの最後の公演で聴いた曲。
田部京子さんがどんな風に聞かせてくれるか? とても楽しみにしています。
その後、シモーネ・ヤングのブルックナー、
リーズ・ドゥ・ラ・サールのコンチェルト、
マーラーの交響曲第8番もチケットを買っています。 音楽はみんな好きだけれど、
でも、やっぱり…、
ライヴが一番。 16日のサントリーホール。 日本フィルの弦楽器、対向配置、
1st ヴァイオリンと 2nd ヴァイオリンの配置は素晴らしかった。
メンデルスゾーンのオーケストレーションがよく分かりましたが、それって、ライヴでないと分からないのかなと?
色々と忙しい時もあるけれど、コンサートにはやっぱり行きたいです。
" 2018/06/09 Yokohama Bluff No.18 & Japan Philharmonic Orchestra 701st "
湯河原温泉と町立美術館「平松礼二館」:20180519 [展覧会]
シメジと、
きくらげのシャキシャキ感も楽しめるし、醤油がほんのり感じられてシンプルでとっても美味しい。
これ一つあれば、ビールは何杯でも。
たどり着けば、こちらのお店で、
心尽くしのちょっとしたおつまみと、手打ちの蕎麦を頂くのが定番の楽しみです。
自分の誕生日だからと、母が誘ってくれた湯河原。
先ずはいつもの小松庵さんで、美味しく昼ご飯を頂きました。
母と同じか少し下くらいの年齢かな? 看板娘の前掛けが似合う女将さんに、「ご馳走様」のご挨拶をして店の外に出ました。
5月19日、
じぶんの誕生日の次の日の土曜日、一泊どまりで母からのプレゼントの温泉旅行に、湯河原まで出かけてきました。
いくつになっても、子供は子供、親は親なのだなと。
じぶんとしてはもうこれ以上、年は取りなくない気分だし、決してこの年になると誕生日がめでたいとは思えないのですが、
母親にとっては子供の生まれた日は特別で、やはり祝いの日のよう。
せっかく誘ってくれたし、父の法事も済ませてご苦労様だし、
気持ちよく、温泉プレゼントを頂くことにしました。
湯河原は横浜から近いし、何度も訪れているのですが、
まだまだ知らないところもたくさんある様です。
たまたま、駅の案内板で知った「城願寺」ですが、観光案内所で聴くと駅から歩いて10分くらいとのこと。
春先にインフルエンザだった母、それから少し体力が落ちたようで歩かせるのも心配でしたが、
「大丈夫」
「そのくらい問題ない」とのことで、それならゆっくり歩くことにしよう。
坂道を上ると、そこに立派なお寺がありました。
源頼朝が伊豆で打倒平氏と挙兵した時からの忠臣、土肥次郎実平。湯河原駅前にも銅像が立っていますが、
その土肥一族のお墓のある立派なお寺です。
何といっても山門の階段を登りきったところにある、樹齢800年のビャクシンの古木。
おっきくて太くて、ごつごつしていて、緑の葉っぱでいっぱいで、触ると暖かくて優しくて、
流石、国の天然記念物ということだけあります。
母と一緒に自然のパワーをたくさんもらってきました。
宿に着けば、温泉、温泉です。
ここの宿の露天風呂が大好き。
三畳くらいの大きさの湯舟。時間と同時にチェックインをしたので、露天風呂も貸し切り状態。
緑いっぱいの山々に囲まれた湯船に足を思いっきり延ばして、たゆたゆと首と耳まで浸かって見上げれば、
真っ青な空には白い雲たちが遊んでいます。
雲が流れていく…、形を変えていく…。 ゆっくりと見上げたのはいつ以来だろう ?
一機の飛行機がゆっくりと、
露天風呂の対角線の方に…。
ゆっくり温泉に浸かって、部屋で湯上りの冷たいビールを頂いていると、
すぐに夕食の時間です。
ここでも生ビールを頂き、食前酒。
お腹が空きました !! いただきます。 ^^
温泉宿の食事って独特の献立でいつも楽しみ。
板前さんの腕を振るっての料理。盛り付けもかわいいし、特にここの食事は本当に美味しいです。
夕ご飯を少しも残さずに平らげて、一休みしてこの日3度目の温泉に浸かっていると、
ゆっくりと夜は更けていきました・・・ ZZZZ
目覚めてみれば、曇り空。
前日とは違って気温はかなり低め。
先ずは温泉、温泉 笑
温まったところで朝の散歩に出かけることに。
母と一緒に散歩に出かけたのですが、かなり寒くて母は途中で宿に戻りました。
じぶんは相棒と一緒に、奥湯河原をそぞろ歩きです。
今年初めての咲き始めの紫陽花、
風見鶏状態のツバメ、
その他色々な種類の鳥たちにも出会いました。
Walkman はなかったけれど、色んな鳥たちの朝の挨拶と、
川の流れの音を聴きながらの散歩です。
そうそう、温泉街の街灯が新しくなっていました。
でも、形はそのまま。ここの街灯も何となく気になります。
小一時間歩いてきたら、
またまた、お腹が空いているのに気が付きました。朝飯は8時から。
夕飯だけではなく、
宿の朝飯も温泉宿独特です。
温泉卵、海苔、佃煮に数種のお新香、
塩辛に明太子。
テーブルの上、目の前で炊きあがった湯気ほわほわの白いご飯。
そして、なんといってもアジの開き。
海苔の入った大きなお椀の味噌汁も !!
めちゃめちゃ美味しいかった。
ご馳走様、温泉もとっても良かった。
チェックアウトを済ませ、前日から宿の隣にある美術館が気になっていたので、
湯河原美術館に行ってみることにしました。
展示のものに、それほど期待していた訳ではなく(すいません)、
宿の部屋から見下ろせた、美術館の庭とテラスのカフェがいいな、コーヒーが飲みたいなと思ったのです。
ところが、美術館に入ってみてびっくり @@;
何て素晴らしい作品を収蔵しているのでしょう !!
何度も何度も近くに来ていたのに、今まで一度も寄らなかったことを後悔するほどでした。
恥ずかしながら、平松礼二さんの作品に初めて出会いました。
最初の作品を見て、びっくりしてしばらく動けなくなりました。
日本画なのですが、
先ず最初の絵を見て思ったのは(ここには貼ることができなかったのですが)、クリムトみたいだ !! ということ。
金箔に花がたくさん描かれていて、漆黒の夜の空には、新月前の細い月・・・。が~~ん !!
それから、ルオーの様な慈愛に満ちた優しさが、ほんのりと感じられる一枚や、
モチーフはモネの作品の様なものまで・・・。
何といっても、日本画特有の装飾美に色彩が素晴らしく、しかもどこか新しさを感じるんです。
今まで知らなかったなんて、美術館の隣まで何度も来ていたのにと。
平松礼二、1941年東京都生まれ。愛知大学卒業後、多摩美術大学教授。
みずから日本画を描き続けながら、既成観念に固まりがちな日本画の世界へ反発を続け、
50歳の時にたまたま訪れたオランジェリー美術館の「モネの部屋」で、
80mにも及ぶ睡蓮の連作、「睡蓮・緑の反映」「睡蓮・雲」「睡蓮・朝」を一目見て、それまで何ら関心などなかったのに、モネの晩年の作品に衝撃を受けます。
ああ、これは日本の屏風なんだと!!
それ以来、印象派のジャポニズム研究を続けられているとのこと。
ジヴェルニーのモネの庭園にも何回も訪れ、モネの大きな家に奥さんと二人だけで泊まったりして(何か出そうで少し怖かったとか?)
モネの睡蓮の池の絵も何枚も描いています。
そうそう、平松さんの本を読んで知ったのですが、モネの池の睡蓮は初めは植木鉢で育てられて、
絵になる、塩梅の良いところの池の場所に沈められるのだそうです。 モネの頃からずっと。
モネは睡蓮の絵のモチーフを、自らディレクションしていたのですね。
フランスの、ヨーロッパの人々にも平松礼二さんの素晴らしい絵は評価され、
2013年には、「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、翌年にはドイツベルリン国立アジア美術館で、開催されました。
そして、今まさにこの時も、
「ジヴェルニーで平松礼二展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、11月4日まで開催中とのことです。
日本の浮世絵等に大きな影響を受けたモネやゴッホや、たくさんの印象派の画家たち。
僕たちが考えているよりも、もっともっと、それは大きなものだったようです。
これも、平松さんの書かれた本(「モネとジャポニズム (PHP新書)」)で読んだことですが、戦後日本の教育はあえて日本画などは教えずに、アートは西洋のものばかり。
日本の文化の素晴らしさをあえて教えない様にしていたのではとのこと。
実際、思い返してみれば、小学校や中学校の美術の時間に日本画についてほとんど教えてもらっていないし、
日本画の画材等には触れたことがなかったなと。
でも、展覧会に行くようになって日本画も知るようになって、日本画って日本のアートってすごいものなんだなと、自分でも今はそう思います。
こんなに素晴らしい、世界に誇れるものを自分たちは受け継いでいるんだと。
平松さんが書かれているように、子供たちにもそのことをはじめから教えられるといいのになと思います。
かっての日本画には大きなオリジナリティがあって(平松さんはこれこそが、オリジナリティこそが美術において大切である。今の日本画は派閥? 縦社会?であってオリジナリティが育ちにくくなっているとのこと。)、
そのオリジナリティにモネや印象派の画家たちは、心底から驚き、大きな影響を受けたのだと。
それを、今度は日本人である平松さんが日本画に本歌取りのように取り入れ、何枚ものモネの睡蓮の池の絵を描いていく。
いつか平松さんの絵にインスパイアされて、西洋の画家が自分のオリジナリティを開花させていく。
日本と、フランスを初めとするヨーロッパの国の画家の間で、100年くらいのスパンで、オリジナリティのキャッチボールをしていけたら、
それはなんて素晴らしいことなんだろうと思いました。
湯河原美術館には「平松礼二館」があって、そこには平松さんの作品がたくさん収蔵され、
その時々に、特別展としてテーマを決めて素晴らしい作品が多く展示されるとのこと。
じぶんと母が訪れた時には「花の旅~フランス編~」(6月25日まで)、
そのあとは10月1日まで「画業をたどるシリーズ①」、
そして、11月26日まで「月と花の饗宴」展が催されるとのことです。
絵画鑑賞の後、
そもそもの目的だった? Museum Cafe 「and garden」さんで、美味しいコーヒーを頂きました。
サンドイッチなど軽食も美味しそうだったけれど、宿でお腹いっぱいに美味しい朝食を頂いてきたので、
それらは次回のお楽しみとしました。
平松さんの展覧会を見て、今度はテラス席でいただこうと思います。
母からの誕生日プレゼントの温泉一泊旅。
独り占めの青空と雲の露天風呂、
美味しい夕ご飯と、それと甲乙付け難いアジの干物と味噌汁の朝食、
それに何といっても、町立湯河原美術館の平松礼二の作品たち etc etc …。
とても素敵で忘れられない誕生日のプレゼントになりました。
お返しに今度は、何かプレゼントを秋にしようかな?
平松さんの作品に会いたいから、また、同じところもいいなと !!
" 2018/05/19 Yugawara & Reiji Hiramatsu "
きくらげのシャキシャキ感も楽しめるし、醤油がほんのり感じられてシンプルでとっても美味しい。
これ一つあれば、ビールは何杯でも。
たどり着けば、こちらのお店で、
心尽くしのちょっとしたおつまみと、手打ちの蕎麦を頂くのが定番の楽しみです。
自分の誕生日だからと、母が誘ってくれた湯河原。
先ずはいつもの小松庵さんで、美味しく昼ご飯を頂きました。
母と同じか少し下くらいの年齢かな? 看板娘の前掛けが似合う女将さんに、「ご馳走様」のご挨拶をして店の外に出ました。
5月19日、
じぶんの誕生日の次の日の土曜日、一泊どまりで母からのプレゼントの温泉旅行に、湯河原まで出かけてきました。
いくつになっても、子供は子供、親は親なのだなと。
じぶんとしてはもうこれ以上、年は取りなくない気分だし、決してこの年になると誕生日がめでたいとは思えないのですが、
母親にとっては子供の生まれた日は特別で、やはり祝いの日のよう。
せっかく誘ってくれたし、父の法事も済ませてご苦労様だし、
気持ちよく、温泉プレゼントを頂くことにしました。
湯河原は横浜から近いし、何度も訪れているのですが、
まだまだ知らないところもたくさんある様です。
たまたま、駅の案内板で知った「城願寺」ですが、観光案内所で聴くと駅から歩いて10分くらいとのこと。
春先にインフルエンザだった母、それから少し体力が落ちたようで歩かせるのも心配でしたが、
「大丈夫」
「そのくらい問題ない」とのことで、それならゆっくり歩くことにしよう。
坂道を上ると、そこに立派なお寺がありました。
源頼朝が伊豆で打倒平氏と挙兵した時からの忠臣、土肥次郎実平。湯河原駅前にも銅像が立っていますが、
その土肥一族のお墓のある立派なお寺です。
何といっても山門の階段を登りきったところにある、樹齢800年のビャクシンの古木。
おっきくて太くて、ごつごつしていて、緑の葉っぱでいっぱいで、触ると暖かくて優しくて、
流石、国の天然記念物ということだけあります。
母と一緒に自然のパワーをたくさんもらってきました。
宿に着けば、温泉、温泉です。
ここの宿の露天風呂が大好き。
三畳くらいの大きさの湯舟。時間と同時にチェックインをしたので、露天風呂も貸し切り状態。
緑いっぱいの山々に囲まれた湯船に足を思いっきり延ばして、たゆたゆと首と耳まで浸かって見上げれば、
真っ青な空には白い雲たちが遊んでいます。
雲が流れていく…、形を変えていく…。 ゆっくりと見上げたのはいつ以来だろう ?
一機の飛行機がゆっくりと、
露天風呂の対角線の方に…。
ゆっくり温泉に浸かって、部屋で湯上りの冷たいビールを頂いていると、
すぐに夕食の時間です。
ここでも生ビールを頂き、食前酒。
お腹が空きました !! いただきます。 ^^
温泉宿の食事って独特の献立でいつも楽しみ。
板前さんの腕を振るっての料理。盛り付けもかわいいし、特にここの食事は本当に美味しいです。
夕ご飯を少しも残さずに平らげて、一休みしてこの日3度目の温泉に浸かっていると、
ゆっくりと夜は更けていきました・・・ ZZZZ
目覚めてみれば、曇り空。
前日とは違って気温はかなり低め。
先ずは温泉、温泉 笑
温まったところで朝の散歩に出かけることに。
母と一緒に散歩に出かけたのですが、かなり寒くて母は途中で宿に戻りました。
じぶんは相棒と一緒に、奥湯河原をそぞろ歩きです。
今年初めての咲き始めの紫陽花、
風見鶏状態のツバメ、
その他色々な種類の鳥たちにも出会いました。
Walkman はなかったけれど、色んな鳥たちの朝の挨拶と、
川の流れの音を聴きながらの散歩です。
そうそう、温泉街の街灯が新しくなっていました。
でも、形はそのまま。ここの街灯も何となく気になります。
小一時間歩いてきたら、
またまた、お腹が空いているのに気が付きました。朝飯は8時から。
夕飯だけではなく、
宿の朝飯も温泉宿独特です。
温泉卵、海苔、佃煮に数種のお新香、
塩辛に明太子。
テーブルの上、目の前で炊きあがった湯気ほわほわの白いご飯。
そして、なんといってもアジの開き。
海苔の入った大きなお椀の味噌汁も !!
めちゃめちゃ美味しいかった。
ご馳走様、温泉もとっても良かった。
チェックアウトを済ませ、前日から宿の隣にある美術館が気になっていたので、
湯河原美術館に行ってみることにしました。
展示のものに、それほど期待していた訳ではなく(すいません)、
宿の部屋から見下ろせた、美術館の庭とテラスのカフェがいいな、コーヒーが飲みたいなと思ったのです。
ところが、美術館に入ってみてびっくり @@;
何て素晴らしい作品を収蔵しているのでしょう !!
何度も何度も近くに来ていたのに、今まで一度も寄らなかったことを後悔するほどでした。
恥ずかしながら、平松礼二さんの作品に初めて出会いました。
最初の作品を見て、びっくりしてしばらく動けなくなりました。
日本画なのですが、
先ず最初の絵を見て思ったのは(ここには貼ることができなかったのですが)、クリムトみたいだ !! ということ。
金箔に花がたくさん描かれていて、漆黒の夜の空には、新月前の細い月・・・。が~~ん !!
それから、ルオーの様な慈愛に満ちた優しさが、ほんのりと感じられる一枚や、
モチーフはモネの作品の様なものまで・・・。
何といっても、日本画特有の装飾美に色彩が素晴らしく、しかもどこか新しさを感じるんです。
今まで知らなかったなんて、美術館の隣まで何度も来ていたのにと。
平松礼二、1941年東京都生まれ。愛知大学卒業後、多摩美術大学教授。
みずから日本画を描き続けながら、既成観念に固まりがちな日本画の世界へ反発を続け、
50歳の時にたまたま訪れたオランジェリー美術館の「モネの部屋」で、
80mにも及ぶ睡蓮の連作、「睡蓮・緑の反映」「睡蓮・雲」「睡蓮・朝」を一目見て、それまで何ら関心などなかったのに、モネの晩年の作品に衝撃を受けます。
ああ、これは日本の屏風なんだと!!
それ以来、印象派のジャポニズム研究を続けられているとのこと。
ジヴェルニーのモネの庭園にも何回も訪れ、モネの大きな家に奥さんと二人だけで泊まったりして(何か出そうで少し怖かったとか?)
モネの睡蓮の池の絵も何枚も描いています。
そうそう、平松さんの本を読んで知ったのですが、モネの池の睡蓮は初めは植木鉢で育てられて、
絵になる、塩梅の良いところの池の場所に沈められるのだそうです。 モネの頃からずっと。
モネは睡蓮の絵のモチーフを、自らディレクションしていたのですね。
フランスの、ヨーロッパの人々にも平松礼二さんの素晴らしい絵は評価され、
2013年には、「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、翌年にはドイツベルリン国立アジア美術館で、開催されました。
そして、今まさにこの時も、
「ジヴェルニーで平松礼二展」がジヴェルニー公立印象派美術館で、11月4日まで開催中とのことです。
日本の浮世絵等に大きな影響を受けたモネやゴッホや、たくさんの印象派の画家たち。
僕たちが考えているよりも、もっともっと、それは大きなものだったようです。
これも、平松さんの書かれた本(「モネとジャポニズム (PHP新書)」)で読んだことですが、戦後日本の教育はあえて日本画などは教えずに、アートは西洋のものばかり。
日本の文化の素晴らしさをあえて教えない様にしていたのではとのこと。
実際、思い返してみれば、小学校や中学校の美術の時間に日本画についてほとんど教えてもらっていないし、
日本画の画材等には触れたことがなかったなと。
でも、展覧会に行くようになって日本画も知るようになって、日本画って日本のアートってすごいものなんだなと、自分でも今はそう思います。
こんなに素晴らしい、世界に誇れるものを自分たちは受け継いでいるんだと。
平松さんが書かれているように、子供たちにもそのことをはじめから教えられるといいのになと思います。
かっての日本画には大きなオリジナリティがあって(平松さんはこれこそが、オリジナリティこそが美術において大切である。今の日本画は派閥? 縦社会?であってオリジナリティが育ちにくくなっているとのこと。)、
そのオリジナリティにモネや印象派の画家たちは、心底から驚き、大きな影響を受けたのだと。
それを、今度は日本人である平松さんが日本画に本歌取りのように取り入れ、何枚ものモネの睡蓮の池の絵を描いていく。
いつか平松さんの絵にインスパイアされて、西洋の画家が自分のオリジナリティを開花させていく。
日本と、フランスを初めとするヨーロッパの国の画家の間で、100年くらいのスパンで、オリジナリティのキャッチボールをしていけたら、
それはなんて素晴らしいことなんだろうと思いました。
湯河原美術館には「平松礼二館」があって、そこには平松さんの作品がたくさん収蔵され、
その時々に、特別展としてテーマを決めて素晴らしい作品が多く展示されるとのこと。
じぶんと母が訪れた時には「花の旅~フランス編~」(6月25日まで)、
そのあとは10月1日まで「画業をたどるシリーズ①」、
そして、11月26日まで「月と花の饗宴」展が催されるとのことです。
絵画鑑賞の後、
そもそもの目的だった? Museum Cafe 「and garden」さんで、美味しいコーヒーを頂きました。
サンドイッチなど軽食も美味しそうだったけれど、宿でお腹いっぱいに美味しい朝食を頂いてきたので、
それらは次回のお楽しみとしました。
平松さんの展覧会を見て、今度はテラス席でいただこうと思います。
母からの誕生日プレゼントの温泉一泊旅。
独り占めの青空と雲の露天風呂、
美味しい夕ご飯と、それと甲乙付け難いアジの干物と味噌汁の朝食、
それに何といっても、町立湯河原美術館の平松礼二の作品たち etc etc …。
とても素敵で忘れられない誕生日のプレゼントになりました。
お返しに今度は、何かプレゼントを秋にしようかな?
平松さんの作品に会いたいから、また、同じところもいいなと !!
" 2018/05/19 Yugawara & Reiji Hiramatsu "
北鎌倉東慶寺_紫陽花&イワガラミ&イワタバコ etcetc &吉野さんとリストロ短調:20180602 [鎌倉]
会期終了一日前に展覧会に行ったり、父の法事で田舎へ。
母と湯河原で温泉だったり。
ここのところ休みはきちんと用事が入っていて、北鎌倉の様子が気になるものの、
後ろ髪を惹かれながらも、あちらこちらへと出向く日が続いていました 。
それはそれで、リア充でよいものの、
一人でゆっくりと、好きな音楽を連れて散歩をしたいな、
写真も撮りたいなと。
ようやく、6月に入って最初の土曜日。
曇りガラスがオレンジ色に輝いているのに気が付いて、目が覚めました。
キラキラキラキラと、光の目覚まし ^^
コーヒーをコリコリ挽いて、リストのロ短調、ホルヘ・ボレットを聴きながら目覚めの一杯。
最近は初めての指揮者とかピアニストを聴いていたので、ボレットも懐かしい。
そうだ、北鎌倉を散歩しながらロ短調の聴き比べをしてみようと思い付いて、
ボレットとブニアティシヴィり、それにアルゲリッチ姉さんのCD をWalkman に入れて、
相棒は、E-M1に50-200、E-520に14-54を付けてデバックに押し込んで出かけました。
いつもと同じように、8時少し過ぎの横須賀線に乗ったのですが、
あれれ、いつもと違います。
横浜のホームは結構な人、人、人です。
そうだ、6月はアジサイの季節なのでした。 ^^;
北鎌倉では、皆さんは円覚寺側の改札から降りていきます。明月院かな?
じぶんは反対の改札口から出て東慶寺さん。
この季節、明月院側は長年の経験上鬼門です (笑)。 紫陽花の数よりも人の数の方が多いし、ゆっくりと花たちと会うことができません。
それよりは、紫陽花もたくさんの種類があるし、イワタバコも、そして、
イワガラミにも会える東慶寺がいいです。
8時半ごろ無事に東慶寺に到着。
山門では咲き始めの紫陽花が迎えてくれました。 ちょうど良い頃に訪れることができた様です。
紫陽花も、シモツケも、
ホタルブクロたちも、少し早すぎるのでは? 萩の花まで、
この時間でもかなり強くなった朝の光に輝いていました。
そして、
特別公開のイワガラミにも会うことができました。
東慶寺の本堂の裏のイワガラミたち、
朝だけれどかなり強い日差しが当たり、真っ白な装飾花が輝いて目に眩しいほどでした。
イワガラミの装飾花の白色は、
ほんとうに真っ白です。純白ってこういう色を言うのでしょう。
今年も無事に東慶寺のイワガラミに会うことができました。
今年は公開の方法が変わったのかな?
いつもだと、「何時から何時まで」と時間制限があるのですが、
今年は「イワガラミ特別公開中」との案内が置かれているだけで、特に時間は設定されていないようでした。
それに、いつもだと並んでぞろぞろ状態なのですが、今年はその行列もなく(早くから公開しているから? じぶんが早く行ったから?)、
ほとんど一人占めでイワガラミと、こんなのは初めてで、
ツーショット状態でした。
ただ、イワガラミも撮るのは難しい花なんですね。^^;
散歩では久しぶりのWalkman からは、リストのロ短調ソナタ ♪
リストはあまり聴かないのですが、巡礼の年のペトロルカのソネットと、
ロ短調ソナタは何枚かCD を持っています。
この日たまたま何か聴こうと思って、積み上げているCDから引っこ抜いたのが、
ホルヘ・ボレットのリスト ロ短調ソナタ、S 178 でした。
ソナタじゃない、幻想曲だ!!
表題があるんだぞ!! ううんにゃ、ないんだぞ!!
名曲だ!! いや騒音の羅列だ!! 等と議論を醸し出した曲。
シューマンに献呈された曲ですが、その奥さんのクララは、
「ただ目的もない騒音にすぎない。健全な着想などどこにも見られないし、すべてが混乱していて明確な和声進行はひとつとして見出せない。そうはいっても、彼にその作品のお礼を言わないわけにはいかない。それはまったく大儀なことだ」と…。
orz !!
それは、いかに美人な才能あふれるクララさんだとしても、あまりにも言い過ぎでは?
でも、第2楽章? 切れ目もないし、第2楽章と言っていいのかも? 良くはわからないのですが、
とてもロマンチックな旋律。
ポレットの2楽章を聴きながら立ち止まり、
6月の真っ青な空と白い雲を見上げながらしばしの瞑想状態。
そばを通る方たちは変だと思うかもしれませんが、しっかりと胸と背中の辺りにじ~~ん。
東慶寺のこの季節の妖精、ユキノシタ、
八重のドクダミたちもとってもかわいい。
宝蔵の前を通り過ぎて崖のところには、
妖精ならぬ、
東慶寺の紫の宇宙人たちが今年も現れていてくれました。 ^^v
イワタバコも鎌倉を散歩し始めて、
初めてであった花です。そして、
出会った時にすぐ「宇宙人だ!!」と、そう思いました。 笑
緑の宇宙船から顔を出して、じっとこっちを見つめている !!
可愛い紫の宇宙人だなと。
いつもに比べて花の数は少ない?
いつもに比べて痩せていて首が長い?
今年はどの花も咲くのが早いですが、温暖化で気候がおかしくなっているからでしょうか?
東慶寺の宇宙人君たちまにまで影響が及んでいるとなると…。心配です。
カティア・ブニアティシヴィリは、チャイコのPコンとかだとアルゲリッチみたいだなと思ったりもしますが、
ロ短調ソナタを聴くと、とても女性らしいなと。
優しくてかわいい感じがしました。
新しいレコード芸術の「名曲名盤500」では、ポリーニが1位、2位はアルゲリッチで、3位はツィマーマン。
連れて行ったアルゲリッチ姉さんの演奏は、切れがあるし超絶技巧、
一つ一つの音に個性があって主張があって、さすがだなと思う演奏。姉さん、やっぱり好きです(笑)
二人の女性の演奏、とても素敵でしたが、
この日、東慶寺の6月の花たち、
紫陽花やイワガラミ、そしてイワタバコたちを写真に撮っていて、
一番しっくりと? したのは、ホルヘ・ボレットの演奏でした。
ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet, 1914年11月15日 - 1990年10月16日)
キューバ生まれ、ラフマニノフの従兄でリストの弟子であるアレクサンドル・ジロティに従事していました。
おおーー!! リストの直系の弟子なんです。
じぶんは、ショパンやリスト、それからラフマニノフのコンチェルトの録音はいくつか聴きましたが、
最後のビルトゥーゾ時代のアーティストという感じで、とても気に入りました。
若くてパワーがあって、しかも美貌のカティア・ブニアティシヴィ、
超絶技巧で、一つ一つの音が炊き立ての米のようにつやつやで際立っている、アルゲリッチ姉さんの演奏は確かに素晴らしいし、
この日でなかったらじぶんの評価もまた違うのだと思いますが、
6月の、貴重な清々しさまで感じる青空の休みの日の朝、
咲きたての紫陽花や、イワガラミ、
そして、イワタバコたちと一緒のこの時間。
一番は、ポレットのロ短調でした。
落ち着いて聞けます。一音一音がとっても愛おしい感じで、ずっとずっとこのまま聴いていたいと思いました。
6月2日の土曜日の東慶寺、1時間半位いたかもしれない。
キラキラキラキラの朝の光に起こしてもらったおかげです。
知らず知らずのうちに水分飛んでいたかもしれません。
10時になって「吉野」さんも開店の時間。 そっと覗いてみると、お一人だけ先客です。
「コーヒーをお願いします。」
程よい苦みと酸味。ここのコーヒー好きだな。
やっぱり、北鎌倉は好きだな。
東慶寺は好きだな。 笑
https://youtu.be/n04GkRTC_Lo
東慶寺で季節の花たちに会って来ることができました。
色々とイベントの様なものはあるけれど、音楽を連れての鎌倉の朝散歩は、やっぱりじぶんに必要です。
帰ってきてビールが美味しいです ^^v
ポレットのがなかったので、ロ短調ソナタ、アルゲリッチ姉さんのを。
" 2018/06/02 Kitakamakura Tokeiji & Liszt Piano Sonata in B minor "
母と湯河原で温泉だったり。
ここのところ休みはきちんと用事が入っていて、北鎌倉の様子が気になるものの、
後ろ髪を惹かれながらも、あちらこちらへと出向く日が続いていました 。
それはそれで、リア充でよいものの、
一人でゆっくりと、好きな音楽を連れて散歩をしたいな、
写真も撮りたいなと。
ようやく、6月に入って最初の土曜日。
曇りガラスがオレンジ色に輝いているのに気が付いて、目が覚めました。
キラキラキラキラと、光の目覚まし ^^
コーヒーをコリコリ挽いて、リストのロ短調、ホルヘ・ボレットを聴きながら目覚めの一杯。
最近は初めての指揮者とかピアニストを聴いていたので、ボレットも懐かしい。
そうだ、北鎌倉を散歩しながらロ短調の聴き比べをしてみようと思い付いて、
ボレットとブニアティシヴィり、それにアルゲリッチ姉さんのCD をWalkman に入れて、
相棒は、E-M1に50-200、E-520に14-54を付けてデバックに押し込んで出かけました。
いつもと同じように、8時少し過ぎの横須賀線に乗ったのですが、
あれれ、いつもと違います。
横浜のホームは結構な人、人、人です。
そうだ、6月はアジサイの季節なのでした。 ^^;
北鎌倉では、皆さんは円覚寺側の改札から降りていきます。明月院かな?
じぶんは反対の改札口から出て東慶寺さん。
この季節、明月院側は長年の経験上鬼門です (笑)。 紫陽花の数よりも人の数の方が多いし、ゆっくりと花たちと会うことができません。
それよりは、紫陽花もたくさんの種類があるし、イワタバコも、そして、
イワガラミにも会える東慶寺がいいです。
8時半ごろ無事に東慶寺に到着。
山門では咲き始めの紫陽花が迎えてくれました。 ちょうど良い頃に訪れることができた様です。
紫陽花も、シモツケも、
ホタルブクロたちも、少し早すぎるのでは? 萩の花まで、
この時間でもかなり強くなった朝の光に輝いていました。
そして、
特別公開のイワガラミにも会うことができました。
東慶寺の本堂の裏のイワガラミたち、
朝だけれどかなり強い日差しが当たり、真っ白な装飾花が輝いて目に眩しいほどでした。
イワガラミの装飾花の白色は、
ほんとうに真っ白です。純白ってこういう色を言うのでしょう。
今年も無事に東慶寺のイワガラミに会うことができました。
今年は公開の方法が変わったのかな?
いつもだと、「何時から何時まで」と時間制限があるのですが、
今年は「イワガラミ特別公開中」との案内が置かれているだけで、特に時間は設定されていないようでした。
それに、いつもだと並んでぞろぞろ状態なのですが、今年はその行列もなく(早くから公開しているから? じぶんが早く行ったから?)、
ほとんど一人占めでイワガラミと、こんなのは初めてで、
ツーショット状態でした。
ただ、イワガラミも撮るのは難しい花なんですね。^^;
散歩では久しぶりのWalkman からは、リストのロ短調ソナタ ♪
リストはあまり聴かないのですが、巡礼の年のペトロルカのソネットと、
ロ短調ソナタは何枚かCD を持っています。
この日たまたま何か聴こうと思って、積み上げているCDから引っこ抜いたのが、
ホルヘ・ボレットのリスト ロ短調ソナタ、S 178 でした。
ソナタじゃない、幻想曲だ!!
表題があるんだぞ!! ううんにゃ、ないんだぞ!!
名曲だ!! いや騒音の羅列だ!! 等と議論を醸し出した曲。
シューマンに献呈された曲ですが、その奥さんのクララは、
「ただ目的もない騒音にすぎない。健全な着想などどこにも見られないし、すべてが混乱していて明確な和声進行はひとつとして見出せない。そうはいっても、彼にその作品のお礼を言わないわけにはいかない。それはまったく大儀なことだ」と…。
orz !!
それは、いかに美人な才能あふれるクララさんだとしても、あまりにも言い過ぎでは?
でも、第2楽章? 切れ目もないし、第2楽章と言っていいのかも? 良くはわからないのですが、
とてもロマンチックな旋律。
ポレットの2楽章を聴きながら立ち止まり、
6月の真っ青な空と白い雲を見上げながらしばしの瞑想状態。
そばを通る方たちは変だと思うかもしれませんが、しっかりと胸と背中の辺りにじ~~ん。
東慶寺のこの季節の妖精、ユキノシタ、
八重のドクダミたちもとってもかわいい。
宝蔵の前を通り過ぎて崖のところには、
妖精ならぬ、
東慶寺の紫の宇宙人たちが今年も現れていてくれました。 ^^v
イワタバコも鎌倉を散歩し始めて、
初めてであった花です。そして、
出会った時にすぐ「宇宙人だ!!」と、そう思いました。 笑
緑の宇宙船から顔を出して、じっとこっちを見つめている !!
可愛い紫の宇宙人だなと。
いつもに比べて花の数は少ない?
いつもに比べて痩せていて首が長い?
今年はどの花も咲くのが早いですが、温暖化で気候がおかしくなっているからでしょうか?
東慶寺の宇宙人君たちまにまで影響が及んでいるとなると…。心配です。
カティア・ブニアティシヴィリは、チャイコのPコンとかだとアルゲリッチみたいだなと思ったりもしますが、
ロ短調ソナタを聴くと、とても女性らしいなと。
優しくてかわいい感じがしました。
新しいレコード芸術の「名曲名盤500」では、ポリーニが1位、2位はアルゲリッチで、3位はツィマーマン。
連れて行ったアルゲリッチ姉さんの演奏は、切れがあるし超絶技巧、
一つ一つの音に個性があって主張があって、さすがだなと思う演奏。姉さん、やっぱり好きです(笑)
二人の女性の演奏、とても素敵でしたが、
この日、東慶寺の6月の花たち、
紫陽花やイワガラミ、そしてイワタバコたちを写真に撮っていて、
一番しっくりと? したのは、ホルヘ・ボレットの演奏でした。
ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet, 1914年11月15日 - 1990年10月16日)
キューバ生まれ、ラフマニノフの従兄でリストの弟子であるアレクサンドル・ジロティに従事していました。
おおーー!! リストの直系の弟子なんです。
じぶんは、ショパンやリスト、それからラフマニノフのコンチェルトの録音はいくつか聴きましたが、
最後のビルトゥーゾ時代のアーティストという感じで、とても気に入りました。
若くてパワーがあって、しかも美貌のカティア・ブニアティシヴィ、
超絶技巧で、一つ一つの音が炊き立ての米のようにつやつやで際立っている、アルゲリッチ姉さんの演奏は確かに素晴らしいし、
この日でなかったらじぶんの評価もまた違うのだと思いますが、
6月の、貴重な清々しさまで感じる青空の休みの日の朝、
咲きたての紫陽花や、イワガラミ、
そして、イワタバコたちと一緒のこの時間。
一番は、ポレットのロ短調でした。
落ち着いて聞けます。一音一音がとっても愛おしい感じで、ずっとずっとこのまま聴いていたいと思いました。
6月2日の土曜日の東慶寺、1時間半位いたかもしれない。
キラキラキラキラの朝の光に起こしてもらったおかげです。
知らず知らずのうちに水分飛んでいたかもしれません。
10時になって「吉野」さんも開店の時間。 そっと覗いてみると、お一人だけ先客です。
「コーヒーをお願いします。」
程よい苦みと酸味。ここのコーヒー好きだな。
やっぱり、北鎌倉は好きだな。
東慶寺は好きだな。 笑
https://youtu.be/n04GkRTC_Lo
東慶寺で季節の花たちに会って来ることができました。
色々とイベントの様なものはあるけれど、音楽を連れての鎌倉の朝散歩は、やっぱりじぶんに必要です。
帰ってきてビールが美味しいです ^^v
ポレットのがなかったので、ロ短調ソナタ、アルゲリッチ姉さんのを。
" 2018/06/02 Kitakamakura Tokeiji & Liszt Piano Sonata in B minor "