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北鎌倉東慶寺には秋が来ていました&グリモー ラフマソナタ2番:20180923 [鎌倉]

さしもの夏のものすごい暑さも、

9月も下旬になると、そろそろいなくなろうとしています。

冷たいビールばかり飲んでいましたが、お酒もワインを週末には買ってくるようになったし、

聴く音楽も、Do As Infinity や ToTo とか Queen etc etc …暑さを吹き飛ばすようなアップテンポ、
ビートが効いているものばかり聴いていましたが、

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いつの間にか、クラシックを聴くようになっていました。

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9月、2回目の3連休の日曜日、

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Walkman には エレーヌ・グリモーの ラフマニノフ ピアノソナタ第2番とかを入れて、

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久しぶり、

ほぼ1か月ぶりに、北鎌倉の駅に降り立ちました。

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久しぶりに来ると、何回も訪れているこの景色たちも、

何となく、よそよそしさも感じられますが、それもまた新鮮でいいのかもしれません。


ただ、カメラの扱いが何となくぎこちなさ過ぎて…、あれっ? 露出補正ってこの相棒ではどうやるんだっけ?

そんな感じも。 ^^;

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でも、

東慶寺は秋の花たちでいっぱいでした。

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彼岸花、シュウメイギク、ホトトギス etc etc …。

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宝蔵の前にも沢山咲いていて、

色々な蜂に蝶たちが蜜を吸いにひらひら ♪

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ただ、

天気予報の南さん、「今日は晴れ間が多く、お出掛け日和」と言っていましたが、

北鎌倉、東慶寺では雲が多く、太陽を隠している時間が長くて、

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青空の下の秋の花たちに会いたかったけれど、ピカピカの青空の下と言う訳にはいきませんでした。

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それでも、時々雲の隙間から差し込んでくる日差しを待って、

彼岸花やシュウメイギクとファインダー越しに一年ぶりのご挨拶をしました。

今年は暖かくて色々な花が早めに咲くのに、暑さとか関係なく、彼岸の時期に咲く彼岸花はすごいな等と。

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Walkman からは、ラフマニノフ ピアノソナタ第2番変ロ短調。

ラフマニノフは2番。

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交響曲第2番も、ピアノコンチェルトも2番が素敵な曲です。

ソナタもこの2番が好きです。

もっとも、作曲当時はあまり人気がなくて、ホロビッツ等はここが良くないと自分で編曲してしまう程だったとか?

でも、第2楽章なんかは、ラフマニノフ「やっぱり」と思うほど美しく、

何回聴いても背骨の辺りがぞくぞくしてしまう曲です。

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グリモー自身が語っているCD のライナーノートには、

" ショパンとラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番、

「奥深く秘められた教会の、死の祭壇で執り行われる、優しさのミサ」であり、

「真実の愛に満たされた魂」を表している " と。 (アルバムはショパンの2番とのカップリング)

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聴いていると、

厳かな静寂の空気に包まれて、

新月の森の池に落ちた波紋が静かに広がっていくよう。

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こころまで…、

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こころの奥の方まで広がって、こころそのものとなるようなそんな感じがしてきます。

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優しさのミサ。

大切な人を亡くした心の穴は決してふさがらないけれど、

広がって満たされる波紋は、エッジを滑らかにしてくれるのかも。

真実の救済…。

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3楽章…も、

心の奥の中に棘を差し込まれたかのように、ずっとずっと奥の方まで。

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作曲家や曲との出会いには、大きいものも小さいものもあるけれど、

きっかけがあって好きになったりします。

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ラフマニノフとの場合は、藤谷修さんの「船に乗れ」でした。

小説が素晴らしく、感動して一気に全冊読んでしまいましたが、その中にラフマのチェロソナタが登場して、

気になってCD を買って聴いてからラフマが病みつきになり、それ以来好きな作曲家の5本の指に入るようになりました。

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モーツアルトにも、

ブラームスにも、

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チャイコフスキー、マーラー etc etc …、

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好きな作曲家、曲には、

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人と同じようにそれぞれ、知ることとなったきっかけ、出会いがあります。

ラフマは小説からでしたが、

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年を取ってくると出会いは貴重。本でも、ネットでも、ブログでも、その出会いを、

大切にしていきたいなと。

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エレーヌ・グリモー、

オオカミと生活したり、

音に色彩を感じるとか、
ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、異なる種類の感覚も生じさせる「共感覚」の持ち主でもあるとのこと。

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美少女ピアニストとしてデビューしましたが、

独特の感性によるものでしょうか? 美しいだけでなく彼女のピアノは何となく気になって、新譜が出るとみんな聴いています。

このショパンとラフマニノフのソナタ2番もその内の一つ。

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何種類か、ラフマのソナタ2番のCD は持っていますが、

その中ではこれが一番いいな。

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作曲した当時、人気がなくてラフマニノフも改訂をしたり、

ホロビッツが独自にアレンジしたりと、何種類か楽譜もあるようですが、

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グリモーは、

1931年改訂版に1913年の初版版を合わせて演奏をしているとのこと。

ホロビッツだけでなく、グリモーもなのですね。

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久しぶりの北鎌倉東慶寺、

一人だけのピアノコンサート。

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彼岸花、シュウメイギク、ホトトギス、白の芙蓉 etc etc …。

秋の周辺で花たちがとても元気に咲いていました。

秋になったし、また少し落ち着いて鎌倉の散歩ができたらいいなと。

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帰りに、神戸屋でパンを3つ、

それからキリンの秋味のビールをニューデイズで買ってきて、部屋でもグリモーを聴きながら美味しくいただきました。

トマトカレーパン、丸ごとリンゴのアップルパイ、ウインナーパンと秋味、とっても美味しかった。

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グリモーは、11月に来日するとのこと。

新しいアルバム " Memory " もちょうど発売されたばかり。

じぶんの大好きなピリスが、実質引退をしてしまったし、これからはグリモーたち若手のピアニストの活躍するときなのかもしれません。

カティア・ブニアティシヴィリ、ベアトリーチェ・ラナ、リーズ・ドゥ・ラ・サール 、

日本だと松田華音さん etc etc…、期待の星たち。

グリモーのチケットは買えなかったけれど、リーズ・ドゥ・ラ・サールと松田華音さんのチケットは押さえてあります。

この秋のお楽しみ ♪


" 2018/09/23 Kitakamakura Tokeiji & Grimaud Rachmaninov Sonata no.2 "
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少し遅めの夏休みは_清里に行ってきました:20180902 [訪れたところ色々]

ゴットンゴトン、電車が動き始めれば、

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紐を解いて、蓋に付いたご飯粒を箸で一つ、二つ。そして、

「いただきま~す !!」


横浜から「はまかいじ」に乗る時はこれ。

濱の駅弁、崎陽軒さんのシウマイ弁当 !!

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中央本線で山梨、長野に向かう時は、

横浜駅からなら「シウマイ弁当」、

八王子駅からだと「深川めし」が定番です。

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のんびりと流れる景色、

車窓を眺めながら駅弁を左手に、

鮪の照り焼き、唐揚げ、タケノコの甘く煮たのと、卵焼き。

俵型のご飯に、

もちろん「昔ながらのシウマイ」は、やっぱりうんまいのです  ^^v

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遅ればせながらの9月の夏休み。

シウマイ弁当を頬張れば、仕事モードは完全に OFF で、なんだかよく分からないけれど羽を伸ばし放題の感じ。


あいにくの雨でしたが、はまかいじの車窓から、まだまだ元気いっぱいの、

夏のグリーンモンスターの景色を楽しんでいれば、小淵沢に到着です。

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小淵沢の駅で小海線に乗り換えて、

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甲斐小泉、

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甲斐大泉。


学生の頃、小淵沢に近い原村でバイトをしていました。

夏休みの間、泊まり込みの1か月くらいのバイト。今思い返すと色々と楽しい思い出ありです。

1か月も家に帰らないことはそれまでなかったので、生まれて初めてのプチホームシックにかかったり… 笑


そんなこともあり、小淵沢は何度も訪れているし、車では来たことがありますが、清里へ小海線を使って行くのは初めて。

山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅までを結ぶ小海線。

野辺山駅は標高1345 mのJR線最高駅で、甲斐小泉から松原湖までの9駅はJRの標高の高い駅ベスト9に入っているとのことです。

ずっと、一度は乗ってみたかった電車。

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3つ目の駅が清里です。

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晴れていれば、一日目に清泉寮とか清里の周辺を楽しむつもりでしたが、

空模様は?

今日も雨~!! 雨が降ってる~ ♪ ^^:

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ザーザーぶりではなく、しとしとっていう感じの雨なので、

青空は見えないものの、まあ良いか? ^^

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晴れの日を想像(妄想?)しながら、清里の駅前を散策。

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街灯には清里の有名なものたちのレリーフの飾りが付いていて、

これを見て歩くのも楽しかったです。

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じぶんたちの他にも同じ電車で降り立った人が数人。


あとは、

しとしと、優しく降る雨だけの清里の駅。これはこれで良いかも。

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駅の案内所で昼ご飯の店を教えてもらうと、

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10分くらい歩いたところにイタ飯屋さんがあるとのことでしたので、雨で他に行くところもなく?

その店を目指すこととしました。

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向かう途中、

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上りの小海線が、

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ちょうどの良いタイミング~ !!

しとしと優しい雨の中、おでこのライトを光らせて走っていきました。

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駅から歩いて10分ちょっと、

案内所で教えて頂いた、イタリアンレストラン、ミロさんにたどり着きました。

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分からない道を、

分からない店を探して歩くと、実際の距離よりも遠く感じます。こっちでいいのかな? まだ? 等々。

違う道を来てしまったかな?  不安を感じながら歩いてきましたが、

たどり着けば、気温は低めながらもやっぱり、モレッティ。冷たいビールは美味しいです。

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店主の方がお話し好きの方で、

H2O、水道水は塩素でやられていて、それを飲み続けているじぶんたちの健康状態は危機的であるとか、

若い人たちの食事事情はとか?

良い素材のものを、本物を食べていないといけないとのお話が。

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料理もこだわりの素材、添加物とかないとのことでしたが、

ラザニアも、こんなラザニア初めて? ミルクの味がいっぱいの、他では食べられないようなラザニアでしたし、

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お勧めのビーフシチューはシチューと言うよりも、

牛肉と色々な野菜との煮込みのようで、こちらも優しいお味でした。

パンも自家製のパンなのでしょう、ハード系なんですがフワフワの食感は、とても不思議。

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締めは店主さんのお勧めでエスプレッソ ♪

イタリアンはエスプレッソで締めるのが本場の食べ方だし、健康的で理に適っているんだそう。

普段、じぶんは砂糖を入れないのですが、エスプレッソは砂糖を入れるものとの講釈が食前にあったので、

砂糖入りを頂きました。これもちょうど良い甘みと苦みで美味しかった。

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ご主人に、

以前にも来てくださいましたよね? とか、どこかでお会いしましたか? 等と親近感を持たれたせいもあり、

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それでは、また寄らしてもらいます等お話をして、

再び清里駅まで。

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帰りは何となく近く思えた道を戻りました。

時間や距離感って相対的なものなんだなと。

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しとしと雨の中、

清里駅周辺を散策しましたが、

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そろそろチェックインの時間になるので、

190円の切符を買って(SUICA は下車駅では使えません)、

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一駅戻って甲斐大まで。

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甲斐大泉で降りたのは自分たちだけ。

可愛い駅舎の前には、今年じぶんは初めてのシュウメイギクが咲いていました。鎌倉に行かなくてはと ^^; 。

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ピンクのキンギョソウも咲いていました。

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無人駅で、もちろんSUICA も使えない甲斐大泉駅。

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9月2日の駅の温度計は、ちょうど20℃でした。

やはり涼しい甲斐大泉駅。

駅からホテルに電話すると、車で迎えに来てくれました。

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かなり直前に予約したホテル。

料金もリーズナブルでしたが、温泉にもゆっくり入って、冷たいビールを頂いて、甘露甘露 ?? 笑

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晩御飯はバイキングでお腹いっぱい頂きました。

高原野菜と山梨ですから「ほうとう」も。


雨はまだまだ…、しとしとし。 静かな夜。

再び温泉に入り温まって部屋に帰ってくれば、いつもの間にか、

ZZZZZZZZZZZ

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目覚めれば、朝露天風呂。

雨はまだしとしとでしたが、

それも温かい風呂の中では心地よい。 誰もいない露天風呂大好きです。

かけ流しの湯にからだはゆらゆらゆら、しとしとの雨の同心円の波紋を何となく眺めていると、ときも、

ここがどこかも忘れてしまう。

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のぼせないうちに ^^;;

のんびり今回4回目の温泉に浸かって、

朝ごはんのバイキングを頂きました。 バイキングだとついつい食べ過ぎちゃうものですね。

お腹いっぱい。

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雨が降っていたのでチェックアウトの時間11時ギリギリまで、部屋でくつろいでから、

清里巡回のピクニックバスにホテルの前から乗って、清泉寮に向かいました。

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可愛いバスは雨が降っているせいもあって? ほぼ満席状態。

バス停の時刻表には「混雑している場合は乗れない場合があります」等、物騒なことも書いてありましたが(乗れなかったらどうしよう etc etc …)、

なんとか無事に座ることもでき、清泉寮にたどり着くことができました。 ^^;

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清泉寮ならば、まずはこれっ!!

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清泉寮のソフトクリーム !!

早く食べたくて写真を撮るのも忘れ、一かじりしてしまいました。 ^^;

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ミルクの味が濃くて、あまーいソフトクリーム。

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若い頃、一度食べてから本当に久しぶりの味でした。

とりあえず、清里に来たっていう実感 (これが大切です 笑 )。


とっ?

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しとしとと降っていた雨がやんだぁ~ ^^

まだまだ高原の空は雲に覆われていましたが、雨はやんだんです。

やったあ~ !!

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雨が止んだので、お昼は清泉寮から10分くらい歩いて下った所の、

清泉寮ファームショップのレストランにしました。

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先ずは歩いたので地ビールを。

八ヶ岳ビール タッチダウン ピルスナー ♪

あっさりとしていて飲みやすいピルスナーで、喉を潤してしまいました。

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雑穀米の甲州富士桜ポークのカレー 。

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野菜もいっぱいで、スープカレーの様にさらさら。

高原の爽やかさを取り込んだようなお味でした。

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レストランで昼を頂いていると、


雲がどんどんと流れて行って、

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待ってました。

高原の青い空です。 しとしと雨の空は一気に晴れ上がってしまいました。


心にも爽やかな風を感じるほど。

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虫たちが、

トンボたちが、

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そして、ツバメたち、

それからもっと大きな鳥も? トンビかな? ワシとか鷹かな?

一斉にどこからか飛び立ちました。 昆虫も鳥もみんな自分たちと同じに青空を待ち望んでいたのです。

せっかく晴れたけれど、

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帰りの電車に間に合わせるため、そろそろ最終のピクニックバスに乗らないと。

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清泉寮ファームから、バス停に向かう途中、

電線に沢山のツバメたち。

こんなにたくさん並んでいるのは初めて見ました。虫をたくさん食べて食後の休憩なのかもしれません。

じぶんたちを見送っていてくれるかの様。

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清里の駅からこの旅で最後の小海線に乗って、小淵沢に向かいました。

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最後の最後になって、ようやく良い天気になった。

もう少し早ければ、もっともっと高原の景色と風と爽やかさを楽しめたのにと、

ちょっと残念にも思いましたが、

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それでも、最後に青空を見せてくれたので、それで満足。

帰りのあずさでは、八王子までのんびりと ZZZZZ  笑


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9月に入って取った遅めの夏休み。

しとしと雨の清里でしたが、温泉にも入れたし、ソフトクリームも地ビールも味わえたし、

最後に高原の青空、

爽やかな風、

トンボとツバメとに見送ってもらいました。 2018年の夏の締めくくり。


3連休はのんびりできています。ビール飲んでワインも一本空けて? 笑

たまってるCD や本を、ゆっくりと楽しんでいます。

昨日はほぼ1か月ぶり? 北鎌倉東慶寺にも行ってきました。彼岸花、シュウメイギク、ホトトギスetc etc…、

たくさんの秋の花たちが咲いていました。

今日、もう一日のお休みものんびりしようかと ^^;


" 2018/09/02~03 Kiyosato "
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プーシキン美術館展&石川町REGA:20180703 [展覧会]

もうだいぶ前になってしまいましたが、7月上旬に東京都美術館で開催されていたプーシキン美術館展に行ってきました。大阪では今ちょうど開催中なんですね。

横山大観展と同じく、終了の何日か前と言う際どい感じでした… ^^;

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今年は予め見ようと思う展覧会を決めておきましたが、

プーシキン展もその一つだったのでチケットだけは買っておきました。

滑り込みセーフと言う感じの展覧会ばかりになっています。

これはいかんいかん。 ^^;

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訪れた日、

美術館の前は結構な列ができていましたが、中に入ればそんなに混雑していなくて、

展覧会のテーマである「フランスの風景画の系譜」、

ゆっくりと見て回ることができました。

素晴らしい作品ばかりでしたが、今思い返して記憶に残るものたちを。 



先ずは子供の頃、母にブリヂストン美術館に連れて行ってもらってからずっと好きなコロー。

地平線をかなり下に、嵐の前の風景。

地平線の向こうから無尽蔵にわいてくる灰色の雲。覆いつくされようとしている空は大胆だな。

この構図、写真を撮るのにも参考になります。


見ていると少し不安になるけれど、グレーのベールの様な空、

コロー独特の自然の色彩たち。 

≪コロー 嵐 パ=ド=カレ 1870年 38×55 ≫
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コローは印象派への先駆けの世代だと思いますが、

このコローの銀灰色、大好きです。 三つ子の魂ではないけれど、母に刷り込まれたのかもしれません。

≪コロー 夕暮れ 1860-1870年 46×37 ≫
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これはやはり外せない。

今回の展覧会の目玉の一つでもあった、" もう一つの " 草上の昼食、

モネが青春の真ん中の頃に描いた「草上の昼食」です。


「草上の昼食」と言えば、シートの上に裸婦が描かれているマネのものが有名ですが…、

と言うよりも、モネのこの絵は知りませんでした。 ^^;


モネの「草上の昼食」の女性のモデルは、付き合い始めたばかりの頃のカミーユだとか? ♡♡

若い男性と女性たちは、ちょっと気取った格好でランチタイム ♪

よく見ると、木の幹には 「P」の文字とキューピットの矢のような落書きもあります。

森の中、明るい木漏れ日に包まれて、見ていると自分の若い時のことも思い出し、すこし胸キュン ? (笑) になる素敵な絵でした。

≪モネ 草上の朝食 1866年 130×181 ≫
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ルソーの絵は貴重です。

日本にはルソーの絵は少ないから、来日してくれた時は欠かさず、と思っています。

馬を襲うジャガーと言うタイトルが付いていますが、

白灰色の馬が、逆にジャガーを仕留めた様に見えてきて、

ルソーの無機質で、でも色とりどりの緑のシダや、

オレンジ、赤の花たちがそこで息をしているかの様な不思議なパースペクティブ空間、

ジャングルに引きこまれていました。

≪アンリ・ルソー馬を襲うジャガー 1910年 90×116 ≫
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パリの街の風景が描かれた絵もたくさんありました。

パリの街と言えば「パリの街角」、カイユボットの雨の絵が好きですが、この絵も気になりました。


建物と街灯に灯がともった夕暮れの時。

これから夕食の時間 ?  石畳がまだ濡れている雨上がり。

あちこちから雨が上がるのを待ちわびたかのようにカップルの男女がお出かけです。

オレンジの淡い光が叙情的で、写真のような構図と切り取りも気にいりました。

≪ジャン=フランソワ=ラファエリ サン=ミシェル大通り 1890年 64×77 ≫
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マルケのサン=ミシェル橋の2枚の絵も良かったです。

以前に見た「至上の印象展 ビュールレ ・コレクション」の、マティスの「雪のサン=ミッシェル橋」とそっくりな視点に驚きました。

≪アルベール・マルケ 冬のパリ、サン=ミシェル橋の眺め 1908年 61×81 ≫
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描き方、色彩は違うけれど、同じ場所で書いたとしか思えない位、構図がそっくりでした。

図録を買ってきたので、帰ってきてから読んでみると、

マルケはかつてマティスが暮らしていたのと同じ番地の所に、アトリエを構えていたとのこと。

同じ番地? 同じ部屋かもしれませんね。


マルケとマティス、

1890年にパリの装飾美術学校に入学した時に知り合って、それからずっと深い友情が生涯続いたとのことでした。

なるほど、やっぱり。

すとんと、腑に落ちました 笑 ^^v

≪アルベール・マルケ パリのサン=ミシェル橋の眺め 1908年 65×81 ≫
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コローやモネやルソー etc etc …、

たくさん素敵な作品がてんこ盛りの展覧会でしたが、自分が一番に気に行ったのはこれ。

ルイジ・ロワールの「パリ環状鉄道の煙」でした。

縦172cm、横298cmというとても大きな作品で、見ていると自分がその場所にいるような、

そんな錯覚に陥ってしまいました。

曇り空に環状鉄道の煙が溶け込む銀色の色彩がとても素敵でした。静かで落ち着きがあって暫く絵の前に佇んでいました。

ルイジ・ロワールって知らなかったけれど、図録によると「パリジャンのパリを描く」と称された画家とのこと。

もっと作品を見てみたいな。

≪ルイジ・ロワール パリ環状鉄道の煙 1885年 172×298 ≫
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フランス風景画の系譜、色々な風景画てんこ盛りでとても素敵な展覧会でした。

その中でも、やはりパリの風景画良いな。

写真家の木村伊平さんのパリを撮った写真が好きですが、パリの画かれた風景画も素敵です。

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良い展覧会、それに帰るときはこんな感じでもあり、

ゆっくりのんびりと鑑賞出来ました。

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お腹が空いたら、

ランチタイムです。

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展覧会には一人で行きましたが、ランチタイムは待ち合わせて、

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石川町の駅のそば、RISTRANTE REG に。

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先ずは喉が渇いていたのでモレッティ。

前菜と一緒に白ワインも頂きました。

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ランチコースは、前菜の盛り合わせ、

パスタとメイン料理、

デザートとエスプレッソ。

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パスタとメインは選ぶことができるので、

パスタは渡り蟹のスパゲッティ、

メインはアクアパッツァを頂きました。

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プチデザートのティラミスも美味しかったです。そうそう、スイーツで一番好きなのはティラミスなんです。

エスプレッソとよく合います。

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展覧会後でも一人の場合、天玉蕎麦とかハンバーガーとかで簡単に済ませてしまうことが多いですが、

たまにはこういう〆もいいかもしれません。

REGA さん、たまに伺いますが静かで雰囲気のあるお店。料理も美味しいです。

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展覧会では図録と、

「旅する風景画家てぬぐい」を買ってきました。

手ぬぐいのコレクションがまた一つ増えました。

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公私ともばたばたの日が続いています。

先週は大阪と仙台、その前は名古屋と福島に行ってきました。合間を縫って、横浜美術館ではモネ、娘と上野でミケランジェロ、

9月初めには遅めの夏休みを取って清里へも。

3連休はこれから湯河原にも母と再び。

ブログネタはたくさんあるのですが、書いている暇がありません。 ^^;

秋めいてきて少し落ち着いてきた感じもするので、少し落ち着いた生活に戻せればいいなと。

" 2018/07/ 03 Pushikin & RISTRANTE REGA"
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横浜中華街_慶華飯店の雲吞&風:20180825 [横浜街歩き]

本当に一瞬の涼しさ。

少し前の、あの渇いた空気たちはどこへ行ってしまったんだ ?

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歩いていると、この日の空気たちに何だか腹が立ってきて、

別に濱の、関内の空気のせいではないけれど、20歩くらい歩いては汗をふきふき。

その度に、なんでこんな暑いのに出かけてきたんだぁ~。 出かけるなんて誰が言い出したんだぁ~と?

質量保存の大気たちに、何だか八つ当たりです。

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8月25日土曜日の12時前、先週に引き続き横浜の雲吞が食べたくなって、家族を誘って出かけたのでした。

言い出したのはじぶん ^^;

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関内の駅で降りて、この前の「元祖横濱ワンタン本舗」さんとは違う方、ハマスタを通り抜けたら右に曲がって中華街の方。

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スマホの地図を見ながらようやくたどり着きました。

横浜中華街、広東道にある「慶華飯店」さんです。


外には看板もなく、電柱の住所表示と一緒に、店の名前と矢印が書かれているだけでした。

知らないと見逃しそうだし、何となく入りづらい感じもします。


でも、せっかく来たのだからと店の中に入ってみれば、えっ、中華料理屋さん?

赤や緑の原色の壁紙、屋根がくるんと巻いて上を向いている金色の淵の灯篭や、怪しげな? 置物とか?

そんなものが普通あるんじゃないかな ? でも、慶華飯店さんの店内は、とってもシンプル。

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コンクリート打ちっぱなしの様な壁、静物画や風景画がそこには掛けられていて、

中華料理屋さんではなくて、カフェとかバルとかの感じ。 

きっとオーナーさんがとてもきれい好きなんでしょう。 清潔感溢れてとても良い感じで気に入りました。


とりあえずつめたいビール。そして、オーダーは、

雲吞、エビ雲吞、それに豚バラご飯にしました。

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雲吞は大きなものが12個? くらい入っていて中の具にもしっかりと味が付いています。

スープは醤油ベースでとてもやさしい感じ。塩辛くも無くちょうどいいお味です。

数は多めですが、雲吞ののど越しの良さ。つるっつるっといくつでも食べられそう。

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後で調べたらこのお店のおすすめは、エビ雲吞と焼き豚ご飯(チャーシューとネギの細切りとたれがかかっているご飯)なのだそうですが、

この豚バラご飯も、味の染みた豚バラ、見た目よりあっさりとしていてとっても美味しかったです。

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値段もとてもリーズナブル。

雲吞は12個くらい入っていて400円、エビ雲吞は600円、豚バラご飯735円。

まさにコストパフォーマンスの極みの様なお店でした。

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次は、ネットで皆さんお勧めの、焼き豚ご飯を頂いてみます。

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関内の雲吞のお店に行く前に、中華街の慶華飯店さんに先に行ってしまいました。

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行きたい店がまたまた増えてしまった。

それに、中華街まで足を延ばしてしまうと、店が多すぎて収拾がつかなくなるかもしれない ?

ちょっと危険な状態におちいりつつあるか? 等と独り言です。 笑

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この日のハマスタは「TUBE」のコンサートが開催されるようでした。

TUBE と書かれたタオルやその他のグッズを持っている方たちが、暑い中、

スタジアムをぐるっと取り巻くように並んでいました。

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年齢はちょっと高め? じぶんと同世代の方達。

最近の中高年、皆さん元気元気です。

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夏と言えば、 Stop the season in the sun !! TUBE ですね。 

懐かしいなぁ~と、電車の中であれこれと昔のことを思い出しながら家へ帰ってきました。

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懐かしついでに !! 笑

風というグループ、皆さんは知らないかもしれませんが、じぶんにとってはとても大切なグループ。

伊勢正三、大久保一久のフォークデュオなんですが、


もう亡くなって10年くらいになるけど、

じぶんの大切な親友との思い出がたくさん詰まっているグループ。


帰ってきて、またまた冷たいのを頂きながら、

懐かしついでに、レコードラックから「風 5th MOONY NIGHT 」を取り出して…。

その次も、風の「Windless blue」。 アナログ盤はやっぱりいいです。 深みのある音だなぁ。


懐かしい、あいつのことを思い出しながら聴くには、アナログです。

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月が射す夜、

男物のシャツ、

優しさに気づかないまま、

夜の国道、

3号線を左に折れ、

通り雨、

君と歩いた青春、etc etc …。


たいせつな曲を聴いていたら、

ついつい、冷たいのを飲み過ぎてしまいました。

気が付いたら、空き缶が1本、2本、3本、4本…6本 あれれ ^^;

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8月はあいつの命日の月。今年は行けなかったけれど、お墓参りにもいきたいなと。



雲吞スープを頂いて、懐かしい曲を聴いてビールも沢山頂いた土曜日。

そう言えば、

やっぱり好きだったな、冷たいビール。

" 2018/08/25 Yokohama Keika_Hanten & Kaze "
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