ミケランジェロと理想の身体展:20180922 [展覧会]
2018年「日経大人のOFF」の情報で、年の初めに見たい展覧会を予め決めておきましたが、
今年はそれ以外にも興味津々な展覧会が沢山あって、番外編ではないですが、その幾つかは鑑賞に行っています。
この「ミケランジェロと理想の身体展」もその一つ。
彫刻や塑像など3Dは得意ではないものの、昨年の運慶展で見た「多聞天」の筋肉にはびっくりしたし、何より、
全世界に40点しかないミケランジェロの彫刻のうち2つが展示されると聴くと、
その 2/40 という数字は、大好きなフェルメールの貴重な作品数みたいにも思え、
行かなくてはならないだろうと !! 娘に誘われたせいでもあったのですが ^^;
展覧会の目玉の一つは、「若き洗礼者ヨハネ」。
スペインの内戦、
聖職者や大土地所有者を憎む共和国軍の壊滅的な聖像破壊行為の一つ、
1936年のウベダのエル・サルバドル聖堂祭壇の壊滅的な破壊により、数奇な運命によりフィレンツェから移され、
スペインのこの聖堂に置かれることとなった「ヨハネ」像は、14個のかけらを残して徹底的に破壊し尽くされてしまいました。
《若き洗礼者ヨハネ》1495-96年 130cm 大理石 ウベダ、エル・サルバドル聖堂
それでも貴重なミケランジェロの傑作、修復した方たちの執念。
この残された欠片から(下の写真です)、2010年より3年をかけて、写真など様々な資料に基づいて復元修復されたとのことです。
失われた部分は合成素材で作成しマグネットで接合することで、新たにオリジナルが発見された場合に取り替えられるようにと、将来への希望も一緒に。
この《若き洗礼者ヨハネ》、ミケランジェロの若い頃の作品としても素晴らしく貴重な作品ですが、、
今も昔も何度も繰り返し行われる、芸術や文学 etc etc …人類の至宝に対する破壊、否定、暴力と言う無知で野蛮な行為と弱さ…、でも、
それに屈することなく瓦礫に技術と叡智を結集し、不死鳥の様に再び命を与え、未來の子供たちにに引き継ごうとする確固たる意志、
否定でなく肯定する心、正しさ、人の理性と強さ…、
そのようなものを強く感じ、
このヨハネの火傷の跡(黒っぽいオリジナルの部分)が重なって、感動してしまいました。
奇跡的に残った2つの目は、きっとそれらを全部見ているんだなと。
この像を見ることができただけでも来たかいがあったなと。
もう一つの目玉は「ダヴィデ=アポロ」
ダヴィデとアポロの2つの名前が付いているのは、「どっちかだろうけれど、どちらかと決定付ける決め手がない ? 」のだそうです。
ヨハネがミケランジェロ20歳過ぎくらいの作品であるのに対して、この像は50代半ばの作品。
《ダヴィデ=アポロ》1530年頃 147cm 大理石 バルジェッロ国立博物館
どちらか分からないのは全部ミケランジェロのせい。
ミケランジェロの諸事情により ?
(システィーナ礼拝堂の《最後の晩餐》制作のために教皇にローマに呼ばれ、以降2度とフィレンツェには戻らなかった)
途中で制作をやめてしまったことによるのだと思います。
「どっちか分からない」こと、
それも作品に楽しみと一種の神秘性を与えているのかな?
じぶんはどちらかと言うとアポロかなと?
背負っているのはアポロの太陽の弓矢の矢筒ではないかな? いえ、全然根拠はないのですが ^^;
あれこれと想像(妄想?)するのも展覧会の楽しみの一つです。
《ダビデ=アポロ》、左側から見上げるようにして見た横顔がとても美しかった。
展覧会では写真はこれだけ撮って良いとのことでした。
ラオコーン。 勿論、持って行ったカメラでばっちり撮ってきました。
「2/40」の数字と、娘に誘われてきた展覧会。思ったよりずっとずっと良い展覧会でした。
美術館から出るとお腹が空いていたので、
上野精養軒カフェラン ランド―レさんでハヤシライスを頂きました。
じぶんはここに来れば、ビールとハヤシライスと決めているのですが、
娘もハヤシライスが良いとのこと。
上野で展覧会に来たら精養軒でハヤシライス !! と、刷り込んだ訳ではないけれど??
美味しいものは覚えていてくれるといいかな。笑
食後はシナモンコーヒー ♬
娘につられて久しぶりに頂きました。
展覧会では図録と、グッズ定番の手ぬぐいを今回も。
ひげもじゃミケランジェロ君と、
ミケランジェロだけに三毛猫君? 笑
この手ぬぐいも気にいりました。
最近、せっかく行った展覧会の記事を書くのが遅くなっています。
これも9月22日に行ったもの。記憶を辿りながらよりもその時に思ったことをフレッシュなうちに残しておきたいのですが… ^^;
横浜美術館のモネも良かったので、何とか今年中には?
今日は上野の森の美術館、「フェルメール展」です。
今年の展覧会のじぶんのメインイベント !!
ブログに書くとか書かないとかは、もう全然関係なく、目一杯楽しんできます !! ^^v
今年はそれ以外にも興味津々な展覧会が沢山あって、番外編ではないですが、その幾つかは鑑賞に行っています。
この「ミケランジェロと理想の身体展」もその一つ。
彫刻や塑像など3Dは得意ではないものの、昨年の運慶展で見た「多聞天」の筋肉にはびっくりしたし、何より、
全世界に40点しかないミケランジェロの彫刻のうち2つが展示されると聴くと、
その 2/40 という数字は、大好きなフェルメールの貴重な作品数みたいにも思え、
行かなくてはならないだろうと !! 娘に誘われたせいでもあったのですが ^^;
展覧会の目玉の一つは、「若き洗礼者ヨハネ」。
スペインの内戦、
聖職者や大土地所有者を憎む共和国軍の壊滅的な聖像破壊行為の一つ、
1936年のウベダのエル・サルバドル聖堂祭壇の壊滅的な破壊により、数奇な運命によりフィレンツェから移され、
スペインのこの聖堂に置かれることとなった「ヨハネ」像は、14個のかけらを残して徹底的に破壊し尽くされてしまいました。
《若き洗礼者ヨハネ》1495-96年 130cm 大理石 ウベダ、エル・サルバドル聖堂
それでも貴重なミケランジェロの傑作、修復した方たちの執念。
この残された欠片から(下の写真です)、2010年より3年をかけて、写真など様々な資料に基づいて復元修復されたとのことです。
失われた部分は合成素材で作成しマグネットで接合することで、新たにオリジナルが発見された場合に取り替えられるようにと、将来への希望も一緒に。
この《若き洗礼者ヨハネ》、ミケランジェロの若い頃の作品としても素晴らしく貴重な作品ですが、、
今も昔も何度も繰り返し行われる、芸術や文学 etc etc …人類の至宝に対する破壊、否定、暴力と言う無知で野蛮な行為と弱さ…、でも、
それに屈することなく瓦礫に技術と叡智を結集し、不死鳥の様に再び命を与え、未來の子供たちにに引き継ごうとする確固たる意志、
否定でなく肯定する心、正しさ、人の理性と強さ…、
そのようなものを強く感じ、
このヨハネの火傷の跡(黒っぽいオリジナルの部分)が重なって、感動してしまいました。
奇跡的に残った2つの目は、きっとそれらを全部見ているんだなと。
この像を見ることができただけでも来たかいがあったなと。
もう一つの目玉は「ダヴィデ=アポロ」
ダヴィデとアポロの2つの名前が付いているのは、「どっちかだろうけれど、どちらかと決定付ける決め手がない ? 」のだそうです。
ヨハネがミケランジェロ20歳過ぎくらいの作品であるのに対して、この像は50代半ばの作品。
《ダヴィデ=アポロ》1530年頃 147cm 大理石 バルジェッロ国立博物館
どちらか分からないのは全部ミケランジェロのせい。
ミケランジェロの諸事情により ?
(システィーナ礼拝堂の《最後の晩餐》制作のために教皇にローマに呼ばれ、以降2度とフィレンツェには戻らなかった)
途中で制作をやめてしまったことによるのだと思います。
「どっちか分からない」こと、
それも作品に楽しみと一種の神秘性を与えているのかな?
じぶんはどちらかと言うとアポロかなと?
背負っているのはアポロの太陽の弓矢の矢筒ではないかな? いえ、全然根拠はないのですが ^^;
あれこれと想像(妄想?)するのも展覧会の楽しみの一つです。
《ダビデ=アポロ》、左側から見上げるようにして見た横顔がとても美しかった。
展覧会では写真はこれだけ撮って良いとのことでした。
ラオコーン。 勿論、持って行ったカメラでばっちり撮ってきました。
「2/40」の数字と、娘に誘われてきた展覧会。思ったよりずっとずっと良い展覧会でした。
美術館から出るとお腹が空いていたので、
上野精養軒カフェラン ランド―レさんでハヤシライスを頂きました。
じぶんはここに来れば、ビールとハヤシライスと決めているのですが、
娘もハヤシライスが良いとのこと。
上野で展覧会に来たら精養軒でハヤシライス !! と、刷り込んだ訳ではないけれど??
美味しいものは覚えていてくれるといいかな。笑
食後はシナモンコーヒー ♬
娘につられて久しぶりに頂きました。
展覧会では図録と、グッズ定番の手ぬぐいを今回も。
ひげもじゃミケランジェロ君と、
ミケランジェロだけに三毛猫君? 笑
この手ぬぐいも気にいりました。
最近、せっかく行った展覧会の記事を書くのが遅くなっています。
これも9月22日に行ったもの。記憶を辿りながらよりもその時に思ったことをフレッシュなうちに残しておきたいのですが… ^^;
横浜美術館のモネも良かったので、何とか今年中には?
今日は上野の森の美術館、「フェルメール展」です。
今年の展覧会のじぶんのメインイベント !!
ブログに書くとか書かないとかは、もう全然関係なく、目一杯楽しんできます !! ^^v