北鎌倉東慶寺& Chopin Piano Concerto:20190511 [鎌倉]
30度を超える真夏の様な日が続いていますが、
まだこんなになっていない5月中旬の11日、
暫く訪れていなかったし、GW に行こうと思っていて行かなかったし、
本当に久しぶりですが、北鎌倉までぶらっと出かけてきました。
北鎌倉は梅と桜が終わって、
これから一年の間で一番のメインイベント? 一番混雑する紫陽花の季節を迎えます。
6月中旬頃に駅を降りると、円覚寺側の道路は人また人…そして人。
臨時の警備の方達が交通整理をするくらいの大変な混雑 !!
何年か前まではそれでもじぶんも明月院ブルーを見に行きましたが、今ではその時期に北鎌倉へ行っても反対側の改札口から出て、
東慶寺にしか行かなくなりました。 ^^;
紫陽花よりも人の方が多い。
この日の東慶寺は、
そんなことはイメージも出来ない位の静寂さと清々しさ。
静かな、
静かな、訪れる人のいない早朝の時間。
生まれたてのピュアな光たち、時折そよぐ心地よい風、
梢から聴こえてくる鳥たちのささやきにはイヤホンを外します。
桜や梅の様に目立つわけではないけれど、静けさの中、
寺の庭に咲いている紫蘭と白蘭、
朝の優しい光にそっと包まれた真っ赤な木瓜の花、
水色の空に緑の葉っぱを突き刺す様に元気なアヤメたち、
大きめの葉っぱの陰にそっと隠れて、鈴蘭の小さな可愛い花たちetc etc…、
そうそう、今年はちゃんとその季節に撮らなかったシャガです。
東慶寺のシャガも、もうすっかり花を落としていましたが、
一輪、二輪…ほんとうに少しだけ残ってくれていました。
優しい朝の光がスポットライトの様に当たって、花びらから光を放っているよう、
キラキラに輝いて…、今年さいごのシャガの花たちも、
たくさんの花たちが久しぶりに訪れたじぶんを迎えてくれました。
相変わらずじぶんは Chopin モード真っ最中です。
この日も東慶寺の清々しい朝の境内で、可愛い花たちに囲まれながらずっと Chopin の永遠ループ。
Walkman には、ピリスのソナタ3番、
ノクターン、
チェロソナタ、
プレリュード etc etc… のCD 5枚、
ルイサダのマズルカ、
ツィマーマンのピアノコンチェルト1番 & 2番、
ネボルシンのピアノコンチェルト1番 & 2番を一気に録音して、この日だけでなくてずっとループして聴いてます。
同じのばかり聴いていますが、飽きることなく「この曲良いな」等も含め、自分なりの新しい発見がいくつかあったりしています。
ピリスのノクターン、ルイサダのマズルカ良いなぁ~!!
コンチェルト2番は、切なさが胸の中にあふれてくるツィマーマンの弾き振りの演奏が一番気に入っていますし、
1番は別格のアルゲリッチがありますが、Walkman に入れたネボルシン。
オケがワルシャワフィルで楽譜もナショナルエディションと言うこともあるけれど、演奏は若々しくて(33歳の頃の録音?)、最近のお気に入りです。
そして、ふと気が付いたことが…、
そう言えばChopin のことをあまり知らないのだ !!
ならばと Amazon で新潮文庫のカラー版作曲家の生涯「ショパン」と、
たぶん絶版だと思うのですが、古本でアルフレッド・コルトーの「ショパン」を手に入れて一気読み。
金髪で目は灰色ブルー、身長は170cm くらいなのに体重は50kg もなかったこと。
ショパンの両親のこと。
父ニコラはフランス出身ですが色々と苦労してポーランドで教育家として生計を立てました。お母さんのユステイナとは家庭教師先の伯爵家で出会って結婚。音楽一家で母のユスティナはピアノを弾いたのできっと一番初めの先生はお母さんだったんだろうな。それから仲の良かった姉と妹のこと(お姉さんのルドヴィカはショパンの最後を看取りました)。
良き友達たちのこと、ポーランド祖国解放へのかかわり合い、家庭教師として生計を立てていたこと、持病の肺結核のこと。
初恋の人コンスタンツヤ・グワトコフスカ、
婚約したのに病気のせい? 婚約破棄となってしまったマリア・ヴォジンスカ、
そして、有名なジョルジュ・サンドなどの女性関係のこと etc etc…。
若いのになくなってしまったショパン…。
純粋で音楽を愛し、ベルリオーズ、リスト、シューマンなど同じ音楽家からも称賛を受け、この位目立つ作曲家だと普通は敵もいるはずなのですが、それも見受けられず、
誰からも好かれた好青年だったよう。
簡単な知識ですが、少しだけ知識を入れたおかげで、作品のこともより近く感じるようになりました。
そうそう、2番へ短調コンチェルトの第二楽章は初恋のコンスタンツヤを思って作曲したことも。
この素敵な曲の切なさは初恋なんだ…。知って聴くと余計に切なさがつのります。
コンサートだと圧倒的に1番の方が演奏されるのですが、2番がとても愛おしく感じられるようになりました。
文庫本の「ショパン」には中村綾子さんの短い文章も載っています。
「ショパンの数多くの作品の中でも特に、ヘ短調ピアノ協奏曲に心惹かれる。何度演奏しても、
この作品のもつきりりとした清々しさには、新たな感動を覚えさせられる。…
コンスタチアへのショパンの初恋は、なんという気高い贈り物を私たちに残していってくれたことだろう。」
文章を読みながら曲を聴くと背中も震えて胸がいっぱいになり、曲に引き込まれてしまいます。
ショパン良いな…。
Walkman の曲を写真を撮りながらたくさん聴くことができました。
5月の爽やかな水色の空の下で清々しさいっぱいの一人コンサートの後は、神戸屋でパンを買ってきました。
前日の夜に飲み残してあった赤ワインと一緒に美味しく頂きました。
紫陽花の赤ちゃんがいっぱいだった11日の東慶寺。
もうすっかり一人前なんだろうな。
イワガラミもイワタバコも気になります。 そろそろ、また会いに行こうと思います。
" 2019/05/11 Kitakamakyra Tokeiji & Chopin Piano Concerto "
まだこんなになっていない5月中旬の11日、
暫く訪れていなかったし、GW に行こうと思っていて行かなかったし、
本当に久しぶりですが、北鎌倉までぶらっと出かけてきました。
北鎌倉は梅と桜が終わって、
これから一年の間で一番のメインイベント? 一番混雑する紫陽花の季節を迎えます。
6月中旬頃に駅を降りると、円覚寺側の道路は人また人…そして人。
臨時の警備の方達が交通整理をするくらいの大変な混雑 !!
何年か前まではそれでもじぶんも明月院ブルーを見に行きましたが、今ではその時期に北鎌倉へ行っても反対側の改札口から出て、
東慶寺にしか行かなくなりました。 ^^;
紫陽花よりも人の方が多い。
この日の東慶寺は、
そんなことはイメージも出来ない位の静寂さと清々しさ。
静かな、
静かな、訪れる人のいない早朝の時間。
生まれたてのピュアな光たち、時折そよぐ心地よい風、
梢から聴こえてくる鳥たちのささやきにはイヤホンを外します。
桜や梅の様に目立つわけではないけれど、静けさの中、
寺の庭に咲いている紫蘭と白蘭、
朝の優しい光にそっと包まれた真っ赤な木瓜の花、
水色の空に緑の葉っぱを突き刺す様に元気なアヤメたち、
大きめの葉っぱの陰にそっと隠れて、鈴蘭の小さな可愛い花たちetc etc…、
そうそう、今年はちゃんとその季節に撮らなかったシャガです。
東慶寺のシャガも、もうすっかり花を落としていましたが、
一輪、二輪…ほんとうに少しだけ残ってくれていました。
優しい朝の光がスポットライトの様に当たって、花びらから光を放っているよう、
キラキラに輝いて…、今年さいごのシャガの花たちも、
たくさんの花たちが久しぶりに訪れたじぶんを迎えてくれました。
相変わらずじぶんは Chopin モード真っ最中です。
この日も東慶寺の清々しい朝の境内で、可愛い花たちに囲まれながらずっと Chopin の永遠ループ。
Walkman には、ピリスのソナタ3番、
ノクターン、
チェロソナタ、
プレリュード etc etc… のCD 5枚、
ルイサダのマズルカ、
ツィマーマンのピアノコンチェルト1番 & 2番、
ネボルシンのピアノコンチェルト1番 & 2番を一気に録音して、この日だけでなくてずっとループして聴いてます。
同じのばかり聴いていますが、飽きることなく「この曲良いな」等も含め、自分なりの新しい発見がいくつかあったりしています。
ピリスのノクターン、ルイサダのマズルカ良いなぁ~!!
コンチェルト2番は、切なさが胸の中にあふれてくるツィマーマンの弾き振りの演奏が一番気に入っていますし、
1番は別格のアルゲリッチがありますが、Walkman に入れたネボルシン。
オケがワルシャワフィルで楽譜もナショナルエディションと言うこともあるけれど、演奏は若々しくて(33歳の頃の録音?)、最近のお気に入りです。
そして、ふと気が付いたことが…、
そう言えばChopin のことをあまり知らないのだ !!
ならばと Amazon で新潮文庫のカラー版作曲家の生涯「ショパン」と、
たぶん絶版だと思うのですが、古本でアルフレッド・コルトーの「ショパン」を手に入れて一気読み。
金髪で目は灰色ブルー、身長は170cm くらいなのに体重は50kg もなかったこと。
ショパンの両親のこと。
父ニコラはフランス出身ですが色々と苦労してポーランドで教育家として生計を立てました。お母さんのユステイナとは家庭教師先の伯爵家で出会って結婚。音楽一家で母のユスティナはピアノを弾いたのできっと一番初めの先生はお母さんだったんだろうな。それから仲の良かった姉と妹のこと(お姉さんのルドヴィカはショパンの最後を看取りました)。
良き友達たちのこと、ポーランド祖国解放へのかかわり合い、家庭教師として生計を立てていたこと、持病の肺結核のこと。
初恋の人コンスタンツヤ・グワトコフスカ、
婚約したのに病気のせい? 婚約破棄となってしまったマリア・ヴォジンスカ、
そして、有名なジョルジュ・サンドなどの女性関係のこと etc etc…。
若いのになくなってしまったショパン…。
純粋で音楽を愛し、ベルリオーズ、リスト、シューマンなど同じ音楽家からも称賛を受け、この位目立つ作曲家だと普通は敵もいるはずなのですが、それも見受けられず、
誰からも好かれた好青年だったよう。
簡単な知識ですが、少しだけ知識を入れたおかげで、作品のこともより近く感じるようになりました。
そうそう、2番へ短調コンチェルトの第二楽章は初恋のコンスタンツヤを思って作曲したことも。
この素敵な曲の切なさは初恋なんだ…。知って聴くと余計に切なさがつのります。
コンサートだと圧倒的に1番の方が演奏されるのですが、2番がとても愛おしく感じられるようになりました。
文庫本の「ショパン」には中村綾子さんの短い文章も載っています。
「ショパンの数多くの作品の中でも特に、ヘ短調ピアノ協奏曲に心惹かれる。何度演奏しても、
この作品のもつきりりとした清々しさには、新たな感動を覚えさせられる。…
コンスタチアへのショパンの初恋は、なんという気高い贈り物を私たちに残していってくれたことだろう。」
文章を読みながら曲を聴くと背中も震えて胸がいっぱいになり、曲に引き込まれてしまいます。
ショパン良いな…。
Walkman の曲を写真を撮りながらたくさん聴くことができました。
5月の爽やかな水色の空の下で清々しさいっぱいの一人コンサートの後は、神戸屋でパンを買ってきました。
前日の夜に飲み残してあった赤ワインと一緒に美味しく頂きました。
紫陽花の赤ちゃんがいっぱいだった11日の東慶寺。
もうすっかり一人前なんだろうな。
イワガラミもイワタバコも気になります。 そろそろ、また会いに行こうと思います。
" 2019/05/11 Kitakamakyra Tokeiji & Chopin Piano Concerto "
港の見える丘公園のバラ散歩&えの木ていと港とか:20190506 [横浜街歩き]
ゴールデンウィークのことをまだアップしてます ^^;
ゆっくりのんびりと過ごした10日間。
半分くらいは部屋でお酒を飲んでいましたが、半分は近場に出かけていました。
こんな過ごし方が一番合っているかもしれないなと ?
特に熱くもならず、興味のあることに首を突っ込むくらい。 本もフェルメールに関することの2冊、
福井伸一さんの「フェルメール 隠された次元」とローラ・J・スナイダーさんの「フェルメールと天才科学者」を読み比べしたり。
2冊ともフェルメールとレーウェンフックの関係、それにレーウェンフックは顕微鏡を開発した一人なので当然科学者なんですが、
フェルメールも光学や視覚等において科学者である等と、似ていることを書いていて、
「フェルメールと天才科学者」では当時のオランダのこと、デルフトのこと、人々の生活やイギリスとの戦争、
絵画の需要とその衰退のこと、そしてフェルメールの絵によく登場するメイドや女性のこと etc etc…、
この時代のこともよく分かって、フェルメールの作品のことがより一層好きになりました。
息抜きには? ゴブリンスレイヤーとか、懐かしい所ではロードス島戦記、
それに小川糸さんのツバキ文具店をもう一度etc etc …、久しぶりにまとまって活字を追うことができたかも?
そんな10日間の締めくくり? ではないですが、
連休最後の5月6日、とってーーも久しぶりにカメラたち2台を連れて横浜山手の港の見える丘公園のバラたちに会いに行ってきました。
根岸線の石川町で降りて元町を通って坂を上っていけば、
横浜ゲーテ座のレンガのバラたちが沢山咲いていました。赤レンガと薄いオレンジのバラたちはとてもお似合い。
ベストカップル ♪ 笑
港の見える丘公園は?
バラたち、まだ咲き始めの頃。
全体的には2~3分咲きと言ったところだったでしょうか?
天気はあいにくの曇り空でしたが、
まだ花たちは咲きたてで傷んでいるものもなく、
ピュアな可憐な姿を見せてくれました。
蝶々たちもあちらこちらにひらひらと。
シジミチョウのコバルト色も久しぶりです。
一通り写真を撮らせて頂いたら、
毎年の恒例です !!
ローズガーデン えの木ていさんのバラソフトを頂きました。
甘くてほんのりとバラの風味。これこれ、やっぱりこれを頂かないとこの時期、ここに来た実感がありません。
早く来すぎると、まだお店がやっていなくて残念な思いをすることがありますが、
令和の最初の港の見える丘公園のバラたちとのデート? では、ちゃんと頂くことができました。 ^^v
バラソフトを頂くと呼び水ではないですがお腹が空いてきました。
一通り写真も撮ったしで、
歩いてすぐの、「えの木てい」さんへと向かいました。 いつも混んでいるのですが…、
運良くこの日は待たずに座ることができました。
ここの窓からの景色もいいし、
調度品もセンスが良くて、座っただけでゆったりモードです。
ケーキや洋菓子の有名なお店ですが、お腹が空いていたので、
オリジナルハンバーガーとブレンドコーヒーを頂きました。
オリジナルハンバーガー、
オーナーのお父さんが経営していた馬車道の「珈琲屋」さんのレシピを、そのまま復刻させたオリジナルハンバーガーとのことで、ケチャップを付けて頂きました。
手作り感たっぷりで素朴な感じ。美味しく頂きました。
オリジナルハンバーガーでお腹いっぱいになって、
窓から外を眺めていたら…、
日差しです!!
食事をしている間に晴れてきました~!!
ならば、もう一度青空の下の港の見える丘公園のバラたちに会に行かねばなりますまい?? ^^;
などで再度来た道を引き返しました!!
わぁ~!! さっきとは全然雰囲気が違います。
曇り空の下のバラたちは何となく落ち着いた、すました感じでしたが、
5月の爽やかな光たちと出会って、キラキラ ☆☆~と、
元気いっぱいの笑顔を見せてくれました。
オリジナルバーガーとコーヒーを頂いていて正解でした。
帰らなくて良かった。
5月6日の港の見える丘公園のバラは、量的には2~3分咲なので、豪華と言うまでにはいっていなかったけれど、
咲いたばかりの清々しく初々しい可憐な姿。
花びら一枚一枚がとても素敵でした。
ならば、連れてきたショパンのマズルカを聴きながら、もう一回一通りの写真タイムです。
10日間の休みはお酒を飲んで本を読んでだけでなく、HDD に撮りためたテレビの番組も楽しんでいました。
ピアノの森も、もう一度見たし、再放送でしたが前のショパンコンクールの様子(調律師にスポットを当てての番組でした)の番組なども。
自然、聴いていたものも、SEKAINO OWARI の新しい2つのアルバムと、ショパンの作品になっていました。
ショパンの作品をこんなにまとまって聴いたことはなくて…、人生はじめてかもしれません。
こんな風にまとまっての聴き方も良いものなんだなと。 中でも、マズルカは全曲聴きました。
もしかするとショパンで一番聴かないといけないのはマズルカかもしれないとも思いました。
以前に買ってあまりちゃんとは聴いていなかった、ルイサダのマズルカ全集(全49曲)を繰り返し聴いていました。
ショパンらしさはマズルカにあり? 等ともワインを頂きながら思ったりして、
色々と読んでいる本からも、
時々、活字から目を離して聴き入ったり…。
こんな本の読み方は、学生の時以来。
36番 Op.51-1
38番 Op.59-3
41番 Op.63-3
45番 Op.67-4
47番 Op.68-2 等後期のものも良いですが、
じぶんが好きなのは、若い頃のもの、
1番 Op.6-1
5番 Op.7-1 とやっぱり、13番 Op.17-4。
薄い影が仄かに憂いの窓辺。 レースのカーテンは、
一瞬の爽やかなそよ風に揺れて。
けれど、それも凪いで憂いのメランコリーはまた…、
そっと窓に頬杖をついて。
聴いているとこんな光景が浮かんできます。
しばらく、ショパンを聴きながらバラたちと一緒でした。
山下公園に出てみると大きな客船が2隻、大さん橋に停泊していました。
再び、雲が多くなってきた横浜。
赤い灯台のずっと向こうにはスカイツリーの影も見えました。
一瞬の青空だったのかな?
連休最後の日は横浜のバラとバラソフト、
そして、ショパンのマズルカ、
相棒のカメラたちとWalkman と一緒の締めくくりです。
きっと今頃は横浜港の見える丘公園のバラたちは満開なのでしょうね。
写真を撮りに行こうとは思ったのですが、薄曇りの空。
それに、広島に行ったり盛岡に行ったりで…年です ^^;
出かけようとする意欲があまりないです。
朝からまたまたショパンのマズルカを聴きながらコーヒーをコリコリして香りも楽しんでいます。
こんな日曜日も、まあ良いか? ^^;
" 2019/05/06 Minatonomieru-Okakouen & Chopin Mazuruka Op.17-4 "
ゆっくりのんびりと過ごした10日間。
半分くらいは部屋でお酒を飲んでいましたが、半分は近場に出かけていました。
こんな過ごし方が一番合っているかもしれないなと ?
特に熱くもならず、興味のあることに首を突っ込むくらい。 本もフェルメールに関することの2冊、
福井伸一さんの「フェルメール 隠された次元」とローラ・J・スナイダーさんの「フェルメールと天才科学者」を読み比べしたり。
2冊ともフェルメールとレーウェンフックの関係、それにレーウェンフックは顕微鏡を開発した一人なので当然科学者なんですが、
フェルメールも光学や視覚等において科学者である等と、似ていることを書いていて、
「フェルメールと天才科学者」では当時のオランダのこと、デルフトのこと、人々の生活やイギリスとの戦争、
絵画の需要とその衰退のこと、そしてフェルメールの絵によく登場するメイドや女性のこと etc etc…、
この時代のこともよく分かって、フェルメールの作品のことがより一層好きになりました。
息抜きには? ゴブリンスレイヤーとか、懐かしい所ではロードス島戦記、
それに小川糸さんのツバキ文具店をもう一度etc etc …、久しぶりにまとまって活字を追うことができたかも?
そんな10日間の締めくくり? ではないですが、
連休最後の5月6日、とってーーも久しぶりにカメラたち2台を連れて横浜山手の港の見える丘公園のバラたちに会いに行ってきました。
根岸線の石川町で降りて元町を通って坂を上っていけば、
横浜ゲーテ座のレンガのバラたちが沢山咲いていました。赤レンガと薄いオレンジのバラたちはとてもお似合い。
ベストカップル ♪ 笑
港の見える丘公園は?
バラたち、まだ咲き始めの頃。
全体的には2~3分咲きと言ったところだったでしょうか?
天気はあいにくの曇り空でしたが、
まだ花たちは咲きたてで傷んでいるものもなく、
ピュアな可憐な姿を見せてくれました。
蝶々たちもあちらこちらにひらひらと。
シジミチョウのコバルト色も久しぶりです。
一通り写真を撮らせて頂いたら、
毎年の恒例です !!
ローズガーデン えの木ていさんのバラソフトを頂きました。
甘くてほんのりとバラの風味。これこれ、やっぱりこれを頂かないとこの時期、ここに来た実感がありません。
早く来すぎると、まだお店がやっていなくて残念な思いをすることがありますが、
令和の最初の港の見える丘公園のバラたちとのデート? では、ちゃんと頂くことができました。 ^^v
バラソフトを頂くと呼び水ではないですがお腹が空いてきました。
一通り写真も撮ったしで、
歩いてすぐの、「えの木てい」さんへと向かいました。 いつも混んでいるのですが…、
運良くこの日は待たずに座ることができました。
ここの窓からの景色もいいし、
調度品もセンスが良くて、座っただけでゆったりモードです。
ケーキや洋菓子の有名なお店ですが、お腹が空いていたので、
オリジナルハンバーガーとブレンドコーヒーを頂きました。
オリジナルハンバーガー、
オーナーのお父さんが経営していた馬車道の「珈琲屋」さんのレシピを、そのまま復刻させたオリジナルハンバーガーとのことで、ケチャップを付けて頂きました。
手作り感たっぷりで素朴な感じ。美味しく頂きました。
オリジナルハンバーガーでお腹いっぱいになって、
窓から外を眺めていたら…、
日差しです!!
食事をしている間に晴れてきました~!!
ならば、もう一度青空の下の港の見える丘公園のバラたちに会に行かねばなりますまい?? ^^;
などで再度来た道を引き返しました!!
わぁ~!! さっきとは全然雰囲気が違います。
曇り空の下のバラたちは何となく落ち着いた、すました感じでしたが、
5月の爽やかな光たちと出会って、キラキラ ☆☆~と、
元気いっぱいの笑顔を見せてくれました。
オリジナルバーガーとコーヒーを頂いていて正解でした。
帰らなくて良かった。
5月6日の港の見える丘公園のバラは、量的には2~3分咲なので、豪華と言うまでにはいっていなかったけれど、
咲いたばかりの清々しく初々しい可憐な姿。
花びら一枚一枚がとても素敵でした。
ならば、連れてきたショパンのマズルカを聴きながら、もう一回一通りの写真タイムです。
10日間の休みはお酒を飲んで本を読んでだけでなく、HDD に撮りためたテレビの番組も楽しんでいました。
ピアノの森も、もう一度見たし、再放送でしたが前のショパンコンクールの様子(調律師にスポットを当てての番組でした)の番組なども。
自然、聴いていたものも、SEKAINO OWARI の新しい2つのアルバムと、ショパンの作品になっていました。
ショパンの作品をこんなにまとまって聴いたことはなくて…、人生はじめてかもしれません。
こんな風にまとまっての聴き方も良いものなんだなと。 中でも、マズルカは全曲聴きました。
もしかするとショパンで一番聴かないといけないのはマズルカかもしれないとも思いました。
以前に買ってあまりちゃんとは聴いていなかった、ルイサダのマズルカ全集(全49曲)を繰り返し聴いていました。
ショパンらしさはマズルカにあり? 等ともワインを頂きながら思ったりして、
色々と読んでいる本からも、
時々、活字から目を離して聴き入ったり…。
こんな本の読み方は、学生の時以来。
36番 Op.51-1
38番 Op.59-3
41番 Op.63-3
45番 Op.67-4
47番 Op.68-2 等後期のものも良いですが、
じぶんが好きなのは、若い頃のもの、
1番 Op.6-1
5番 Op.7-1 とやっぱり、13番 Op.17-4。
薄い影が仄かに憂いの窓辺。 レースのカーテンは、
一瞬の爽やかなそよ風に揺れて。
けれど、それも凪いで憂いのメランコリーはまた…、
そっと窓に頬杖をついて。
聴いているとこんな光景が浮かんできます。
しばらく、ショパンを聴きながらバラたちと一緒でした。
山下公園に出てみると大きな客船が2隻、大さん橋に停泊していました。
再び、雲が多くなってきた横浜。
赤い灯台のずっと向こうにはスカイツリーの影も見えました。
一瞬の青空だったのかな?
連休最後の日は横浜のバラとバラソフト、
そして、ショパンのマズルカ、
相棒のカメラたちとWalkman と一緒の締めくくりです。
きっと今頃は横浜港の見える丘公園のバラたちは満開なのでしょうね。
写真を撮りに行こうとは思ったのですが、薄曇りの空。
それに、広島に行ったり盛岡に行ったりで…年です ^^;
出かけようとする意欲があまりないです。
朝からまたまたショパンのマズルカを聴きながらコーヒーをコリコリして香りも楽しんでいます。
こんな日曜日も、まあ良いか? ^^;
" 2019/05/06 Minatonomieru-Okakouen & Chopin Mazuruka Op.17-4 "
LA FOLLE JOURNEE TOKYO 2019 & BEER TO GOのコープランド:20190503 [音楽]
行きたいものリストを作り、見そびれることがないように、
展覧会は万全の準備をしています。 ^^
音楽の方もネットで時々チェックをして、日本フィルとインキネン、
田部京子さんや松田華音さん等演奏家たち。 ピリスが実質引退は寂しいですが、
それに好きな作曲家、モーツァルト、ブラームス、チャイコフスキー、マーラー、ラフマニノフetc etc …
聴き逃さないようにしています。
本棚の所定の場所に本と本との間に挟んであるチケットのフォルダー(大人のOFFに付いていたクリムトのクリアファイル)には、前売りで買ったチケットが7枚。
GW 前には9枚でしたが、5月3日に2枚使いました。
いつものクラシックの祭典をスタートから楽しむための大切なチケット。 b^^
ラ・フォル・ジュルネ、
今年で15回だそうです。へぇーー!! もうそんなに経つんだと…びっくり。
光陰矢の如し ^^;
2005年4月29日・30日・5月1日 「ベートーヴェンと仲間たち」
2006年5月3日・5月4日・5月5日・5月6日 「モーツァルトと仲間たち」
2007年5月2日 - 6日 「民族のハーモニー」
2008年5月2日 - 6日 「シューベルトと仲間たち」
2009年5月3日 - 5日 「バッハとヨーロッパ」
2010年5月2日 - 4日 「ショパンの宇宙」
2011年5月3日 - 5日 「とどけ! 音楽の力 広がれ! 音楽の輪」
2012年5月3日 - 5日 「サクル・リュス」ロシアの祭典
2013年5月3日 - 5日 「パリ、至福の時」
2014年5月3日 - 5日 「10回記念 祝祭の日」
2015年5月2日 - 4日 「PASSION」ルネサンス期から現代まで、恋と祈りといのちの音楽
2016年5月3日 - 5日 「ナチュール」自然と音楽
2017年5月4日 - 6日 「ラ・ダンス」舞曲の祭典
2018年5月3日 - 5日 「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」
2019年5月3日 - 5日 「ボヤージュ 旅から生まれた音楽」
じぶんは第2回から参加ですが、
2011年はチケットを買っておいたけれど東日本大震災の影響で払い戻しになっていけなかったので、2回は欠席。
それでも13回目のラ・フォル・ジュルネ ♪
朝一番のコンサートを聴いた後、次のコンサートまでまだ時間が3時間くらいあるので、とりあえず腹ごしらえ。
昼ご飯は、有楽町の万世麺店さんで定番の排骨麺を頂きました。
厚切り豚のあばら肉を衣につけからっと揚げたのが乗っかっています。
秋葉の定番を有楽町でも頂けるのは嬉しい。
お昼ご飯を頂いてもまだまだ時間はたっぷり。
有楽町フォーラムに戻って無料のコンサートも楽しみます。
すると、おーーーっ!! ルネ・マルタンさんがいた。
ラ・フォル・ジュルネの仕掛人?
音楽プロデューサーのルネさん?
たぶん。
ラ・フォル・ジュルネでは、
ルネさんだけでなく、素晴らしいアーティストたちに当たり前の様にすれ違ったりも出来て、
それも魅力の一つだと思います。
クラシックのお祭りを、する側も楽しむ側も一緒にその時間を共有できます。
今年のじぶんのラ・フォル・ジュルネは、3日のチケット2枚でした。
一枚は、9時30分から、
お祭りの口火を切るスタートのコンサート、No.121。
アレクセイ・ヴォロディンさんのピアノで、
ラフマニノフ ♪
プレリュード Op.3-2
プレリュード Op.32-12
プレリュード Op.23-4
プレリュード Op.23-5
そして、ライヴではじぶんは初めて聴きました、
ピアノソナタ 第1番 ニ短調 Op.28
アレクセイ・ヴォロディン、プログラムのプロフィールによると次の経歴とのこと。
1977年レニングラード生まれ。モスクワ音楽院で学び2003年のゲザ・アンダ国際コンクールで優勝。
繊細かつ力強いタッチと華麗な技巧が持ち味のピアニスト。
ゲルギエフやアシュケナージらの指揮の元、ロンドン響、BBC響、スウェーデン放送響、マリインスキー劇場響、NHK響などと共演。
ラフマニノフのピアノソナタは2番はじぶんもCD を何枚か持っていますが、
1番はアシュケナージとイディル・ビレットの2枚だけ。
アシュケナージの演奏も聴くと他のラフマニノフの作品とは少し違うなぁ~。
何だか落ち着きない感じがする…、等と思っていました。
でも、この日のアレクセイ・ヴォロディンさんの演奏を聴いて、なるほど !!
先入観なしに聴くと、良い曲何だなぁ~と b^^
第2楽章の甘美なメロディ ♪ ラフマのロマンチックで華麗な音達が包みこんでくれるかのよう。
3楽章の Allegro molto もラフマ節がぎっしり。もっとコンサートでもCD でも取り上げられて良い曲なんじゃないかなと。
きっとこんな時間からコンサートなんてしたことないのでしょうけれど、
アレクセイ・ヴォロディンさんのピアノの音、とても素敵でした。
もっとたくさん聞いてみたいなと b^^
また一人、目の離せないピアニストが増えてしまいました。
そう言えば、ラ・フォル・ジュルネで知ったアーティストもたくさんいます。
チェロのエドガー・モロー君、
ピアノのアンヌ・ケフェレックさん、広瀬悦子さん、
etc etc …。
エドガー・モロー君のラフマのチェロソナタ、最高でした。
またラ・フォル・ジュルネに来てくれないかな。
排骨麺を頂いて、
こんなことを考えながら、大好きな丸の内仲通りを散歩。
この前、ラファエル前派の展覧会に来たばかりだけれど、
新緑の青さはより深くなって、
赤ちゃんだった木漏れ日たちも一人前になっていました。
2枚目のチケットはNo.113、
今年のラ・フォル・ジュルネの3日間のプログラムを見て、迷うことなくこれ!! と決めました。
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
二コラ・バルディルー(バセット・クラリネット)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミハイル・ゲルツ(指揮)
" モーツァルトとプラハ "
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
アンヌさん御年71歳でとってもチャーミング。
女性って本当に年をとっても素敵なんだなぁ~。アンヌさんの演奏を聴く都度、しみじみと思います。
持っているCD ではラヴェルのが一番好きですが、モーツアルトも良いな。新しいアルバムが出ているので、帰って来て速攻でポチッ !!
ニコラ・バルデイルーさんは長身で長いクラリネット、バセット・クラリネットを持って登場です。
サビネ・マイヤーさんの演奏をよく聴いていますが、バセット・クラリネットの演奏も良かったです。
音域に幅があって、迫力あります。演奏するのは難しそうですが、それを感じさせないとても素敵なモーツァルトでした。
もちろん、モーツアルト最後のコンチェルト、
曲自体もモーツァルトの中で5本の指に入るくらいじぶんの好きな曲です。
アンヌさんの、交響曲第41番ジュピターと同じハ長調の25番コンチェルトも良かったし、
2枚目のチケットも使って、満足満足でした。
そうそう、コンサートが終わって地下のロアール・アムンゼンを歩いていたら、
またまた、ルネ・マルタンさんに会ってしまいました。
今度は二人の長身イケメンさんとなにやら打ち合わせ。 初日からご活躍の様子でした。
2019年のラ・フォル・ジュルネをたっぷり楽しんで、有楽町から銀座へ。
この前見つけたソニービルの跡地の地下4階のお店が気になっていました。
代官山にあるクラフトビールのお店「SPRING VALLEY BREWERY」が手掛ける「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」。
横浜のみなとみらいにあった時からスプリングバレーは大好きでした。
お店がなくなり、代官山まで飲みに行ったけれど、その血筋を引くクラフトビールが飲めるなんて、
しかもこころにはラ・フォル・ジュルネ、ラフマやモーツァルトに栄養をたっぷりともらったばかりです。
ならば、体も美味しいビールを !!
ソーセージと一緒にコープランドを頂きました。
うーん、やっぱりスプリングバレーのクラフトビールは美味しいです。
銀座の地下のこの不思議な空間で、美味しいビールが頂けるのはとっても贅沢だなぁ。
近くに来た時はまた寄らせてもらおう。
10連休のスタートはギュスターヴ・モロー展、
5月3日はラ・フォル・ジュルネと美味しいビールで楽しみました。
遠出はしないで、横浜と東京、
あとは娘と一緒に母の家に行ったり、天野喜孝さんの展覧会へも。
ゆっくりのんびりと久しぶりのたくさんのお休みを楽しむことができました。
でも、もっと休めるなら休みたいなと 笑
ラ・フォル・ジュルネ、
はじまりの頃の様な溢れる活気の様なものは感じられなくなったけれど、恒例のお祭りになって、GW の丸の内辺りには欠かすことのできないものになりました。
参加する人たちも、ワインを持ってきて広場のテーブルで無料のコンサートを楽しみながら一杯 ♪ とか、それぞれの楽しみ方。
混雑はしていたけれど、それでも余裕? が全体に感じられて良い感じ。
15年経ち、楽しみ方も大人の楽しみ方が定着してきたみたいです。
この感じもとても素敵だなぁ。
ここ数年は一人での参加でしたが、来年はまた友達や家族も誘ってきてみようかと ^^v
" 2019/05/03 La Folle Journee Tokyo 2019 & BEER TO GO "
展覧会は万全の準備をしています。 ^^
音楽の方もネットで時々チェックをして、日本フィルとインキネン、
田部京子さんや松田華音さん等演奏家たち。 ピリスが実質引退は寂しいですが、
それに好きな作曲家、モーツァルト、ブラームス、チャイコフスキー、マーラー、ラフマニノフetc etc …
聴き逃さないようにしています。
本棚の所定の場所に本と本との間に挟んであるチケットのフォルダー(大人のOFFに付いていたクリムトのクリアファイル)には、前売りで買ったチケットが7枚。
GW 前には9枚でしたが、5月3日に2枚使いました。
いつものクラシックの祭典をスタートから楽しむための大切なチケット。 b^^
ラ・フォル・ジュルネ、
今年で15回だそうです。へぇーー!! もうそんなに経つんだと…びっくり。
光陰矢の如し ^^;
2005年4月29日・30日・5月1日 「ベートーヴェンと仲間たち」
2006年5月3日・5月4日・5月5日・5月6日 「モーツァルトと仲間たち」
2007年5月2日 - 6日 「民族のハーモニー」
2008年5月2日 - 6日 「シューベルトと仲間たち」
2009年5月3日 - 5日 「バッハとヨーロッパ」
2010年5月2日 - 4日 「ショパンの宇宙」
2011年5月3日 - 5日 「とどけ! 音楽の力 広がれ! 音楽の輪」
2012年5月3日 - 5日 「サクル・リュス」ロシアの祭典
2013年5月3日 - 5日 「パリ、至福の時」
2014年5月3日 - 5日 「10回記念 祝祭の日」
2015年5月2日 - 4日 「PASSION」ルネサンス期から現代まで、恋と祈りといのちの音楽
2016年5月3日 - 5日 「ナチュール」自然と音楽
2017年5月4日 - 6日 「ラ・ダンス」舞曲の祭典
2018年5月3日 - 5日 「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」
2019年5月3日 - 5日 「ボヤージュ 旅から生まれた音楽」
じぶんは第2回から参加ですが、
2011年はチケットを買っておいたけれど東日本大震災の影響で払い戻しになっていけなかったので、2回は欠席。
それでも13回目のラ・フォル・ジュルネ ♪
朝一番のコンサートを聴いた後、次のコンサートまでまだ時間が3時間くらいあるので、とりあえず腹ごしらえ。
昼ご飯は、有楽町の万世麺店さんで定番の排骨麺を頂きました。
厚切り豚のあばら肉を衣につけからっと揚げたのが乗っかっています。
秋葉の定番を有楽町でも頂けるのは嬉しい。
お昼ご飯を頂いてもまだまだ時間はたっぷり。
有楽町フォーラムに戻って無料のコンサートも楽しみます。
すると、おーーーっ!! ルネ・マルタンさんがいた。
ラ・フォル・ジュルネの仕掛人?
音楽プロデューサーのルネさん?
たぶん。
ラ・フォル・ジュルネでは、
ルネさんだけでなく、素晴らしいアーティストたちに当たり前の様にすれ違ったりも出来て、
それも魅力の一つだと思います。
クラシックのお祭りを、する側も楽しむ側も一緒にその時間を共有できます。
今年のじぶんのラ・フォル・ジュルネは、3日のチケット2枚でした。
一枚は、9時30分から、
お祭りの口火を切るスタートのコンサート、No.121。
アレクセイ・ヴォロディンさんのピアノで、
ラフマニノフ ♪
プレリュード Op.3-2
プレリュード Op.32-12
プレリュード Op.23-4
プレリュード Op.23-5
そして、ライヴではじぶんは初めて聴きました、
ピアノソナタ 第1番 ニ短調 Op.28
アレクセイ・ヴォロディン、プログラムのプロフィールによると次の経歴とのこと。
1977年レニングラード生まれ。モスクワ音楽院で学び2003年のゲザ・アンダ国際コンクールで優勝。
繊細かつ力強いタッチと華麗な技巧が持ち味のピアニスト。
ゲルギエフやアシュケナージらの指揮の元、ロンドン響、BBC響、スウェーデン放送響、マリインスキー劇場響、NHK響などと共演。
ラフマニノフのピアノソナタは2番はじぶんもCD を何枚か持っていますが、
1番はアシュケナージとイディル・ビレットの2枚だけ。
アシュケナージの演奏も聴くと他のラフマニノフの作品とは少し違うなぁ~。
何だか落ち着きない感じがする…、等と思っていました。
でも、この日のアレクセイ・ヴォロディンさんの演奏を聴いて、なるほど !!
先入観なしに聴くと、良い曲何だなぁ~と b^^
第2楽章の甘美なメロディ ♪ ラフマのロマンチックで華麗な音達が包みこんでくれるかのよう。
3楽章の Allegro molto もラフマ節がぎっしり。もっとコンサートでもCD でも取り上げられて良い曲なんじゃないかなと。
きっとこんな時間からコンサートなんてしたことないのでしょうけれど、
アレクセイ・ヴォロディンさんのピアノの音、とても素敵でした。
もっとたくさん聞いてみたいなと b^^
また一人、目の離せないピアニストが増えてしまいました。
そう言えば、ラ・フォル・ジュルネで知ったアーティストもたくさんいます。
チェロのエドガー・モロー君、
ピアノのアンヌ・ケフェレックさん、広瀬悦子さん、
etc etc …。
エドガー・モロー君のラフマのチェロソナタ、最高でした。
またラ・フォル・ジュルネに来てくれないかな。
排骨麺を頂いて、
こんなことを考えながら、大好きな丸の内仲通りを散歩。
この前、ラファエル前派の展覧会に来たばかりだけれど、
新緑の青さはより深くなって、
赤ちゃんだった木漏れ日たちも一人前になっていました。
2枚目のチケットはNo.113、
今年のラ・フォル・ジュルネの3日間のプログラムを見て、迷うことなくこれ!! と決めました。
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
二コラ・バルディルー(バセット・クラリネット)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミハイル・ゲルツ(指揮)
" モーツァルトとプラハ "
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
アンヌさん御年71歳でとってもチャーミング。
女性って本当に年をとっても素敵なんだなぁ~。アンヌさんの演奏を聴く都度、しみじみと思います。
持っているCD ではラヴェルのが一番好きですが、モーツアルトも良いな。新しいアルバムが出ているので、帰って来て速攻でポチッ !!
ニコラ・バルデイルーさんは長身で長いクラリネット、バセット・クラリネットを持って登場です。
サビネ・マイヤーさんの演奏をよく聴いていますが、バセット・クラリネットの演奏も良かったです。
音域に幅があって、迫力あります。演奏するのは難しそうですが、それを感じさせないとても素敵なモーツァルトでした。
もちろん、モーツアルト最後のコンチェルト、
曲自体もモーツァルトの中で5本の指に入るくらいじぶんの好きな曲です。
アンヌさんの、交響曲第41番ジュピターと同じハ長調の25番コンチェルトも良かったし、
2枚目のチケットも使って、満足満足でした。
そうそう、コンサートが終わって地下のロアール・アムンゼンを歩いていたら、
またまた、ルネ・マルタンさんに会ってしまいました。
今度は二人の長身イケメンさんとなにやら打ち合わせ。 初日からご活躍の様子でした。
2019年のラ・フォル・ジュルネをたっぷり楽しんで、有楽町から銀座へ。
この前見つけたソニービルの跡地の地下4階のお店が気になっていました。
代官山にあるクラフトビールのお店「SPRING VALLEY BREWERY」が手掛ける「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」。
横浜のみなとみらいにあった時からスプリングバレーは大好きでした。
お店がなくなり、代官山まで飲みに行ったけれど、その血筋を引くクラフトビールが飲めるなんて、
しかもこころにはラ・フォル・ジュルネ、ラフマやモーツァルトに栄養をたっぷりともらったばかりです。
ならば、体も美味しいビールを !!
ソーセージと一緒にコープランドを頂きました。
うーん、やっぱりスプリングバレーのクラフトビールは美味しいです。
銀座の地下のこの不思議な空間で、美味しいビールが頂けるのはとっても贅沢だなぁ。
近くに来た時はまた寄らせてもらおう。
10連休のスタートはギュスターヴ・モロー展、
5月3日はラ・フォル・ジュルネと美味しいビールで楽しみました。
遠出はしないで、横浜と東京、
あとは娘と一緒に母の家に行ったり、天野喜孝さんの展覧会へも。
ゆっくりのんびりと久しぶりのたくさんのお休みを楽しむことができました。
でも、もっと休めるなら休みたいなと 笑
ラ・フォル・ジュルネ、
はじまりの頃の様な溢れる活気の様なものは感じられなくなったけれど、恒例のお祭りになって、GW の丸の内辺りには欠かすことのできないものになりました。
参加する人たちも、ワインを持ってきて広場のテーブルで無料のコンサートを楽しみながら一杯 ♪ とか、それぞれの楽しみ方。
混雑はしていたけれど、それでも余裕? が全体に感じられて良い感じ。
15年経ち、楽しみ方も大人の楽しみ方が定着してきたみたいです。
この感じもとても素敵だなぁ。
ここ数年は一人での参加でしたが、来年はまた友達や家族も誘ってきてみようかと ^^v
" 2019/05/03 La Folle Journee Tokyo 2019 & BEER TO GO "
ギュスターヴ・モロー展 & Ginza Sony Park :20190427 [展覧会]
2019年「行きたいものリスト」の3つ目。
04/06~06/23 パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち "
GW 初日の4月27日に友達と一緒に汐留まで出かけてきました。
今回の展覧会の目玉の一枚だと思います。
その後の彼女の物語、オスカーワイルドやビアズリー等のものも決定づけてしまったモローの「サロメ」。
モローと言えばサロメを忘れることはできません。
踊りの褒美にヘロデ王に求めたヨハネの首。
斬首され血が滴っている洗礼者ヨハネに立ち向かうかのように対峙するサロメ。左後ろにはヘロデ王と母親のヘロデアがいますが、宙に漂うヨハネはサロメにしか見えていない様子です。
油彩で描かれたこの絵を特別な一枚にしているのは、後から施されたと思われる背景の線描です。
白く引っかかれたように見える線が描く、オリエント的、インド的、異教的にも思える不思議な輪郭と模様が、この絵をより一層、不可思議で耽美的、より奥深くへと見る者の心を引きずり込みます。
ヨハネの首から滴る血の色が忘れられなくなりました。
≪出現 1876年 142×103≫
白鳥に姿を変えたゼウスに誘惑される王妃レダを描いた作品です。
暖色系を使わず、どちらかと言うとモローの中では落ち着いた感じの作品になっていると思いますが、
見ていてルドンの作品を思い起こしました。
展覧会を見終わっても強く記憶に残っている作品です。
≪レダ 114.8×68.5≫
処女にだけしか捕まえることができないという一角獣も、モローは沢山描いているとのことです。
「出現」と同じように、貴婦人たちの衣装等には引っ掻いたような細い線で、その模様が描かれていました。
それにより、より繊細さと、作品自体を絵画だけでなくオブジェの様に感じさせる…そんな効果もあるんだなと思いました。
ファム・ファタール、
サロメの様な耽美的、滅びや破滅への導きと言う面だけでなく、純粋で気高く美しい女性も描いているのですね。
≪一角獣 1885年頃 115×90≫
母親を亡くし、その数年後にアレキサンドリーヌ(長年共に生き愛情を注ぎ注がれた女性)を続けて亡くしたモローが描いた作品とのことです。
赤い翼、長い剣を掲げ騎乗した死の天使と運命の女神の一人パルク。
最愛の二人の女性を失ったモローの心の底からの慟哭と深い悲しみ、喪失感が感じられ、忘れられない一枚になってしまいました。
また、この絵を見ていてFF シリーズのキャラクターデザイン等を手掛けている天野喜孝さんを思い出しました。
実は、展覧会の後、つい先日に天野喜孝さんの作品も見る機会があったのですが、感じが似ていることにびっくり。
調べてみると天野喜孝さんはモローに大きな影響を受けているとのことでした。
≪パルクと死の天使 1890年頃 110×67≫
お母さんのポーリーヌの若い頃。
綺麗な方だったんですね。
≪ポーリーヌ・モロー≫
実際の奥さんだったと思います、アレクサンドリーヌさん。
≪アレクサンドリーヌ・デュルー≫
展覧会では写真も展示されていました。
≪アレクサンドリーヌ・デュルー 写真≫
モローが描いたじぶんとアレクサンドリーヌ。
ファム・ファタール、サロメやスフィンクス、セレネー、ヘレン、レダetc etc…を描いたモローがこんなに可愛い作品、愛情をダイレクトに描いていることにびっくりしました。
また、何だかほっとした気持ちも。
≪雲の上を歩く翼のあるアレクサンドリーヌ・デュルーとギュスターヴ・モロー≫
約1時間半くらい、友達と一緒になってまたは別行動で、モローの世界にじっくりと浸ることができました。
何か食べようということで銀座まで歩いて、洋食屋さん「あずま」さん。
先ずは冷たいビール。
そして、ランチを頂きました。
友人はもち豚のジュウジュウ焼き。熱々の鉄板に載せられたもち豚に特製のたれをかけると~ !!
文字通りジュウジュウと良い音と匂いで、一気に食欲がそそられました。
じぶんは定番のふわとろオムライス ♪
カニクリームコロッケも付けてもらって、ハフハフと美味しく頂きました。
ビールに老舗の洋食でお腹いっぱい、満足 !!
腹ごなしを兼ねて銀座をぶらぶら。
GW 初日の銀座は思いの外空いていました。
4丁目の交差点を右に曲がって SONYビルの跡地へ行ってみると、
おやおや、なんだこれは~ !! と地下に続く階段が。
ここ、銀座だよね??
行ってみよう!!
降りてみれば、銀座の地下?
かなり広めの空間が広がっているのでした。
最近来ていなくて情報にも疎かったのですが、
このソニービルの跡地は " Ginza Sony Park "。
" Ginza Sony Park " のHPを見ると、
「2018年8月から2020年秋までの期間、「Ginza Sony Park」として、この場を活用していきます。
フラットな地上部に加え、地下については「ローワーパーク」というコンセプトのもと開放的な空間を
つくることで、地上と地下が一体となった立体公園を実現させます。 」
そして、2020年からビルを建築し2022年には新しいソニービルができるとのことでした。
現在は " eatrip city creatures " が 2019.4.20 - 5.24の間開催中。
こちらもHPでは次の様に説明されていました。
「銀座に湧き出る地下水を使用した水畑が登場!人々の声や音楽を聞かせて食物を育みます。
かつて銀座のまわりには海が広がっていて、その名残りで、周辺には今でも地下水が流れています。
食物が育つために必要な「水」という資源が、銀座の街にあるのです。
銀座の地下に湧き出る水と、訪れる人々の声や街の音、奏でられる音楽を栄養素として食物を育てる
プログラム。」
地上から降り注ぐ太陽の光がキラキラ。
そして、これが銀座の地下水の恵み、
水畑なのですね。
上の階のピアノを弾くと、この水畑の明かりたちが煌めくという仕掛けも。音楽と銀座の地下水とぼくたちの生活の音で野菜たちがすくすくと育っている様子でした。
じぶんも、案内の方が弾いてみたらと勧めてくれたので、曲は弾けないけれど適当な和音で。笑
地下4階にはなんとなんと、代官山の SPRING VALLEY BREWERY のお店が入っていました。
" BEER TO GO " by SPRING VALLEY BREWERY さん。
あずまさんで頂いたばかりだったので、この日は入りませんでしたが、次回はここで美味しいクラフトビールを頂きたいな。
じぶんとモローとのこと。
学生の頃から通っていた京橋にあるブリヂストン美術館。
そこで印象派のモネやマネ、銀色の霧のコロー、ピカソの新古典時代のサルタンバンク、大好きなルオーのピエロ等々、たくさんの西洋美術の作品と画家たちに出会いました。じぶんの絵画の原点みたいな美術館。
その中で、訪れるたびにいつも気になっていた一枚の絵がありました。
「化粧」という名前の付いたその絵は、1885~90年年頃にモローによって描かれたそんなに大きくない33cm×18.5cmの水彩画で、踊り子でしょうか、オリエンタル風の衣装を着てうつむき加減に立つ半裸の女性が描かれています。
透き通るベールの様な衣装は濃い青に左足とお腹の辺りの赤い色。
一度見て、この赤が忘れられなくなりました。そしてギュスターヴ・モローも、じぶんの中では、熟しきった
柘榴、刺されてあふれだす血の色の画家として忘れられない画家になりました。
今回のギュスターヴ・モロー展で、モローの人となりを初めて知りましたが、二人の女性との深い愛情、
母親ポーリーヌと恋人アレキサンドリーヌ(正式に結婚はしなかったけれど実際の奥さんだと思います)とだけと言えるくらいの閉ざされた私生活は、生まれ育った環境や小さい頃の教育等が影響しているのかなと。
母親の深い愛情を、ただ一人の妹が13歳で亡くなったことから一身に受けて育ち、その愛情に感謝し、感謝しきれない自分を責めたりしたモロー。
モデルを務めたことから出会い、生涯、愛情を注ぎ注がれたアレキサンドリーヌと結局は結婚しなかったのも母親ポーリーヌの愛情の大きさからだったのかな。
そんなことを知ると、生涯にわたって物語の中の女性ばかり、
美しく、魅惑的、華奢で可憐、大きな力に抗えず、でもそれゆえ力を破滅へ導くもの…etc etc…、
ファム・ファタールを描き続けたモローのことが、じぶんなりに少し理解できたような気がしました。
そして、もちろん同じ人ではあるけれど、女性と男性とは原初的なところでは考え方や感じ方が違うものなのではないかなと、性や愛、生きること死ぬこと等根源的なところの思考は異なっているのではないかなと、そんなことも改めて思ったり。
男性にとって、最も神秘的な存在は女性なのかな。
ギュスタヴ・モロー、
最愛の母に対する感謝と愛情、かけがえのないアレキサンドリーヌへの深い愛…、
抗えようのない内面からの迸り。
そして、ファム・ファタール、
男性にとっての" 運命の女性 " の意味を確かめようと、神話や聖書の物語の女性たちの姿を借り描き続けたのではないかなと思いました。
10連休の初日。
行きたいものリストの3つ目。
ギュスタヴ・モロー展もとても面白く、色々と考えさせられ、頭の中の陣地取りをさせられた展覧会でした。
ファム・ファタール、今年のじぶんの展覧会のテーマになったように思えます。この後は今年のメインイベント!!
シーレとクリムトです。
クリムトをメインとする二つの展覧会の前売り券は購入済み。GW が過ぎたら行こうかなと b^^
" 2019/04/27 Gustave Moreau & Ginza Sony Park "
04/06~06/23 パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち "
GW 初日の4月27日に友達と一緒に汐留まで出かけてきました。
今回の展覧会の目玉の一枚だと思います。
その後の彼女の物語、オスカーワイルドやビアズリー等のものも決定づけてしまったモローの「サロメ」。
モローと言えばサロメを忘れることはできません。
踊りの褒美にヘロデ王に求めたヨハネの首。
斬首され血が滴っている洗礼者ヨハネに立ち向かうかのように対峙するサロメ。左後ろにはヘロデ王と母親のヘロデアがいますが、宙に漂うヨハネはサロメにしか見えていない様子です。
油彩で描かれたこの絵を特別な一枚にしているのは、後から施されたと思われる背景の線描です。
白く引っかかれたように見える線が描く、オリエント的、インド的、異教的にも思える不思議な輪郭と模様が、この絵をより一層、不可思議で耽美的、より奥深くへと見る者の心を引きずり込みます。
ヨハネの首から滴る血の色が忘れられなくなりました。
≪出現 1876年 142×103≫
白鳥に姿を変えたゼウスに誘惑される王妃レダを描いた作品です。
暖色系を使わず、どちらかと言うとモローの中では落ち着いた感じの作品になっていると思いますが、
見ていてルドンの作品を思い起こしました。
展覧会を見終わっても強く記憶に残っている作品です。
≪レダ 114.8×68.5≫
処女にだけしか捕まえることができないという一角獣も、モローは沢山描いているとのことです。
「出現」と同じように、貴婦人たちの衣装等には引っ掻いたような細い線で、その模様が描かれていました。
それにより、より繊細さと、作品自体を絵画だけでなくオブジェの様に感じさせる…そんな効果もあるんだなと思いました。
ファム・ファタール、
サロメの様な耽美的、滅びや破滅への導きと言う面だけでなく、純粋で気高く美しい女性も描いているのですね。
≪一角獣 1885年頃 115×90≫
母親を亡くし、その数年後にアレキサンドリーヌ(長年共に生き愛情を注ぎ注がれた女性)を続けて亡くしたモローが描いた作品とのことです。
赤い翼、長い剣を掲げ騎乗した死の天使と運命の女神の一人パルク。
最愛の二人の女性を失ったモローの心の底からの慟哭と深い悲しみ、喪失感が感じられ、忘れられない一枚になってしまいました。
また、この絵を見ていてFF シリーズのキャラクターデザイン等を手掛けている天野喜孝さんを思い出しました。
実は、展覧会の後、つい先日に天野喜孝さんの作品も見る機会があったのですが、感じが似ていることにびっくり。
調べてみると天野喜孝さんはモローに大きな影響を受けているとのことでした。
≪パルクと死の天使 1890年頃 110×67≫
お母さんのポーリーヌの若い頃。
綺麗な方だったんですね。
≪ポーリーヌ・モロー≫
実際の奥さんだったと思います、アレクサンドリーヌさん。
≪アレクサンドリーヌ・デュルー≫
展覧会では写真も展示されていました。
≪アレクサンドリーヌ・デュルー 写真≫
モローが描いたじぶんとアレクサンドリーヌ。
ファム・ファタール、サロメやスフィンクス、セレネー、ヘレン、レダetc etc…を描いたモローがこんなに可愛い作品、愛情をダイレクトに描いていることにびっくりしました。
また、何だかほっとした気持ちも。
≪雲の上を歩く翼のあるアレクサンドリーヌ・デュルーとギュスターヴ・モロー≫
約1時間半くらい、友達と一緒になってまたは別行動で、モローの世界にじっくりと浸ることができました。
何か食べようということで銀座まで歩いて、洋食屋さん「あずま」さん。
先ずは冷たいビール。
そして、ランチを頂きました。
友人はもち豚のジュウジュウ焼き。熱々の鉄板に載せられたもち豚に特製のたれをかけると~ !!
文字通りジュウジュウと良い音と匂いで、一気に食欲がそそられました。
じぶんは定番のふわとろオムライス ♪
カニクリームコロッケも付けてもらって、ハフハフと美味しく頂きました。
ビールに老舗の洋食でお腹いっぱい、満足 !!
腹ごなしを兼ねて銀座をぶらぶら。
GW 初日の銀座は思いの外空いていました。
4丁目の交差点を右に曲がって SONYビルの跡地へ行ってみると、
おやおや、なんだこれは~ !! と地下に続く階段が。
ここ、銀座だよね??
行ってみよう!!
降りてみれば、銀座の地下?
かなり広めの空間が広がっているのでした。
最近来ていなくて情報にも疎かったのですが、
このソニービルの跡地は " Ginza Sony Park "。
" Ginza Sony Park " のHPを見ると、
「2018年8月から2020年秋までの期間、「Ginza Sony Park」として、この場を活用していきます。
フラットな地上部に加え、地下については「ローワーパーク」というコンセプトのもと開放的な空間を
つくることで、地上と地下が一体となった立体公園を実現させます。 」
そして、2020年からビルを建築し2022年には新しいソニービルができるとのことでした。
現在は " eatrip city creatures " が 2019.4.20 - 5.24の間開催中。
こちらもHPでは次の様に説明されていました。
「銀座に湧き出る地下水を使用した水畑が登場!人々の声や音楽を聞かせて食物を育みます。
かつて銀座のまわりには海が広がっていて、その名残りで、周辺には今でも地下水が流れています。
食物が育つために必要な「水」という資源が、銀座の街にあるのです。
銀座の地下に湧き出る水と、訪れる人々の声や街の音、奏でられる音楽を栄養素として食物を育てる
プログラム。」
地上から降り注ぐ太陽の光がキラキラ。
そして、これが銀座の地下水の恵み、
水畑なのですね。
上の階のピアノを弾くと、この水畑の明かりたちが煌めくという仕掛けも。音楽と銀座の地下水とぼくたちの生活の音で野菜たちがすくすくと育っている様子でした。
じぶんも、案内の方が弾いてみたらと勧めてくれたので、曲は弾けないけれど適当な和音で。笑
地下4階にはなんとなんと、代官山の SPRING VALLEY BREWERY のお店が入っていました。
" BEER TO GO " by SPRING VALLEY BREWERY さん。
あずまさんで頂いたばかりだったので、この日は入りませんでしたが、次回はここで美味しいクラフトビールを頂きたいな。
じぶんとモローとのこと。
学生の頃から通っていた京橋にあるブリヂストン美術館。
そこで印象派のモネやマネ、銀色の霧のコロー、ピカソの新古典時代のサルタンバンク、大好きなルオーのピエロ等々、たくさんの西洋美術の作品と画家たちに出会いました。じぶんの絵画の原点みたいな美術館。
その中で、訪れるたびにいつも気になっていた一枚の絵がありました。
「化粧」という名前の付いたその絵は、1885~90年年頃にモローによって描かれたそんなに大きくない33cm×18.5cmの水彩画で、踊り子でしょうか、オリエンタル風の衣装を着てうつむき加減に立つ半裸の女性が描かれています。
透き通るベールの様な衣装は濃い青に左足とお腹の辺りの赤い色。
一度見て、この赤が忘れられなくなりました。そしてギュスターヴ・モローも、じぶんの中では、熟しきった
柘榴、刺されてあふれだす血の色の画家として忘れられない画家になりました。
今回のギュスターヴ・モロー展で、モローの人となりを初めて知りましたが、二人の女性との深い愛情、
母親ポーリーヌと恋人アレキサンドリーヌ(正式に結婚はしなかったけれど実際の奥さんだと思います)とだけと言えるくらいの閉ざされた私生活は、生まれ育った環境や小さい頃の教育等が影響しているのかなと。
母親の深い愛情を、ただ一人の妹が13歳で亡くなったことから一身に受けて育ち、その愛情に感謝し、感謝しきれない自分を責めたりしたモロー。
モデルを務めたことから出会い、生涯、愛情を注ぎ注がれたアレキサンドリーヌと結局は結婚しなかったのも母親ポーリーヌの愛情の大きさからだったのかな。
そんなことを知ると、生涯にわたって物語の中の女性ばかり、
美しく、魅惑的、華奢で可憐、大きな力に抗えず、でもそれゆえ力を破滅へ導くもの…etc etc…、
ファム・ファタールを描き続けたモローのことが、じぶんなりに少し理解できたような気がしました。
そして、もちろん同じ人ではあるけれど、女性と男性とは原初的なところでは考え方や感じ方が違うものなのではないかなと、性や愛、生きること死ぬこと等根源的なところの思考は異なっているのではないかなと、そんなことも改めて思ったり。
男性にとって、最も神秘的な存在は女性なのかな。
ギュスタヴ・モロー、
最愛の母に対する感謝と愛情、かけがえのないアレキサンドリーヌへの深い愛…、
抗えようのない内面からの迸り。
そして、ファム・ファタール、
男性にとっての" 運命の女性 " の意味を確かめようと、神話や聖書の物語の女性たちの姿を借り描き続けたのではないかなと思いました。
10連休の初日。
行きたいものリストの3つ目。
ギュスタヴ・モロー展もとても面白く、色々と考えさせられ、頭の中の陣地取りをさせられた展覧会でした。
ファム・ファタール、今年のじぶんの展覧会のテーマになったように思えます。この後は今年のメインイベント!!
シーレとクリムトです。
クリムトをメインとする二つの展覧会の前売り券は購入済み。GW が過ぎたら行こうかなと b^^
" 2019/04/27 Gustave Moreau & Ginza Sony Park "