北鎌倉東慶寺& Chopin Piano Concerto:20190511 [鎌倉]
30度を超える真夏の様な日が続いていますが、
まだこんなになっていない5月中旬の11日、
暫く訪れていなかったし、GW に行こうと思っていて行かなかったし、
本当に久しぶりですが、北鎌倉までぶらっと出かけてきました。
北鎌倉は梅と桜が終わって、
これから一年の間で一番のメインイベント? 一番混雑する紫陽花の季節を迎えます。
6月中旬頃に駅を降りると、円覚寺側の道路は人また人…そして人。
臨時の警備の方達が交通整理をするくらいの大変な混雑 !!
何年か前まではそれでもじぶんも明月院ブルーを見に行きましたが、今ではその時期に北鎌倉へ行っても反対側の改札口から出て、
東慶寺にしか行かなくなりました。 ^^;
紫陽花よりも人の方が多い。
この日の東慶寺は、
そんなことはイメージも出来ない位の静寂さと清々しさ。
静かな、
静かな、訪れる人のいない早朝の時間。
生まれたてのピュアな光たち、時折そよぐ心地よい風、
梢から聴こえてくる鳥たちのささやきにはイヤホンを外します。
桜や梅の様に目立つわけではないけれど、静けさの中、
寺の庭に咲いている紫蘭と白蘭、
朝の優しい光にそっと包まれた真っ赤な木瓜の花、
水色の空に緑の葉っぱを突き刺す様に元気なアヤメたち、
大きめの葉っぱの陰にそっと隠れて、鈴蘭の小さな可愛い花たちetc etc…、
そうそう、今年はちゃんとその季節に撮らなかったシャガです。
東慶寺のシャガも、もうすっかり花を落としていましたが、
一輪、二輪…ほんとうに少しだけ残ってくれていました。
優しい朝の光がスポットライトの様に当たって、花びらから光を放っているよう、
キラキラに輝いて…、今年さいごのシャガの花たちも、
たくさんの花たちが久しぶりに訪れたじぶんを迎えてくれました。
相変わらずじぶんは Chopin モード真っ最中です。
この日も東慶寺の清々しい朝の境内で、可愛い花たちに囲まれながらずっと Chopin の永遠ループ。
Walkman には、ピリスのソナタ3番、
ノクターン、
チェロソナタ、
プレリュード etc etc… のCD 5枚、
ルイサダのマズルカ、
ツィマーマンのピアノコンチェルト1番 & 2番、
ネボルシンのピアノコンチェルト1番 & 2番を一気に録音して、この日だけでなくてずっとループして聴いてます。
同じのばかり聴いていますが、飽きることなく「この曲良いな」等も含め、自分なりの新しい発見がいくつかあったりしています。
ピリスのノクターン、ルイサダのマズルカ良いなぁ~!!
コンチェルト2番は、切なさが胸の中にあふれてくるツィマーマンの弾き振りの演奏が一番気に入っていますし、
1番は別格のアルゲリッチがありますが、Walkman に入れたネボルシン。
オケがワルシャワフィルで楽譜もナショナルエディションと言うこともあるけれど、演奏は若々しくて(33歳の頃の録音?)、最近のお気に入りです。
そして、ふと気が付いたことが…、
そう言えばChopin のことをあまり知らないのだ !!
ならばと Amazon で新潮文庫のカラー版作曲家の生涯「ショパン」と、
たぶん絶版だと思うのですが、古本でアルフレッド・コルトーの「ショパン」を手に入れて一気読み。
金髪で目は灰色ブルー、身長は170cm くらいなのに体重は50kg もなかったこと。
ショパンの両親のこと。
父ニコラはフランス出身ですが色々と苦労してポーランドで教育家として生計を立てました。お母さんのユステイナとは家庭教師先の伯爵家で出会って結婚。音楽一家で母のユスティナはピアノを弾いたのできっと一番初めの先生はお母さんだったんだろうな。それから仲の良かった姉と妹のこと(お姉さんのルドヴィカはショパンの最後を看取りました)。
良き友達たちのこと、ポーランド祖国解放へのかかわり合い、家庭教師として生計を立てていたこと、持病の肺結核のこと。
初恋の人コンスタンツヤ・グワトコフスカ、
婚約したのに病気のせい? 婚約破棄となってしまったマリア・ヴォジンスカ、
そして、有名なジョルジュ・サンドなどの女性関係のこと etc etc…。
若いのになくなってしまったショパン…。
純粋で音楽を愛し、ベルリオーズ、リスト、シューマンなど同じ音楽家からも称賛を受け、この位目立つ作曲家だと普通は敵もいるはずなのですが、それも見受けられず、
誰からも好かれた好青年だったよう。
簡単な知識ですが、少しだけ知識を入れたおかげで、作品のこともより近く感じるようになりました。
そうそう、2番へ短調コンチェルトの第二楽章は初恋のコンスタンツヤを思って作曲したことも。
この素敵な曲の切なさは初恋なんだ…。知って聴くと余計に切なさがつのります。
コンサートだと圧倒的に1番の方が演奏されるのですが、2番がとても愛おしく感じられるようになりました。
文庫本の「ショパン」には中村綾子さんの短い文章も載っています。
「ショパンの数多くの作品の中でも特に、ヘ短調ピアノ協奏曲に心惹かれる。何度演奏しても、
この作品のもつきりりとした清々しさには、新たな感動を覚えさせられる。…
コンスタチアへのショパンの初恋は、なんという気高い贈り物を私たちに残していってくれたことだろう。」
文章を読みながら曲を聴くと背中も震えて胸がいっぱいになり、曲に引き込まれてしまいます。
ショパン良いな…。
Walkman の曲を写真を撮りながらたくさん聴くことができました。
5月の爽やかな水色の空の下で清々しさいっぱいの一人コンサートの後は、神戸屋でパンを買ってきました。
前日の夜に飲み残してあった赤ワインと一緒に美味しく頂きました。
紫陽花の赤ちゃんがいっぱいだった11日の東慶寺。
もうすっかり一人前なんだろうな。
イワガラミもイワタバコも気になります。 そろそろ、また会いに行こうと思います。
" 2019/05/11 Kitakamakyra Tokeiji & Chopin Piano Concerto "
まだこんなになっていない5月中旬の11日、
暫く訪れていなかったし、GW に行こうと思っていて行かなかったし、
本当に久しぶりですが、北鎌倉までぶらっと出かけてきました。
北鎌倉は梅と桜が終わって、
これから一年の間で一番のメインイベント? 一番混雑する紫陽花の季節を迎えます。
6月中旬頃に駅を降りると、円覚寺側の道路は人また人…そして人。
臨時の警備の方達が交通整理をするくらいの大変な混雑 !!
何年か前まではそれでもじぶんも明月院ブルーを見に行きましたが、今ではその時期に北鎌倉へ行っても反対側の改札口から出て、
東慶寺にしか行かなくなりました。 ^^;
紫陽花よりも人の方が多い。
この日の東慶寺は、
そんなことはイメージも出来ない位の静寂さと清々しさ。
静かな、
静かな、訪れる人のいない早朝の時間。
生まれたてのピュアな光たち、時折そよぐ心地よい風、
梢から聴こえてくる鳥たちのささやきにはイヤホンを外します。
桜や梅の様に目立つわけではないけれど、静けさの中、
寺の庭に咲いている紫蘭と白蘭、
朝の優しい光にそっと包まれた真っ赤な木瓜の花、
水色の空に緑の葉っぱを突き刺す様に元気なアヤメたち、
大きめの葉っぱの陰にそっと隠れて、鈴蘭の小さな可愛い花たちetc etc…、
そうそう、今年はちゃんとその季節に撮らなかったシャガです。
東慶寺のシャガも、もうすっかり花を落としていましたが、
一輪、二輪…ほんとうに少しだけ残ってくれていました。
優しい朝の光がスポットライトの様に当たって、花びらから光を放っているよう、
キラキラに輝いて…、今年さいごのシャガの花たちも、
たくさんの花たちが久しぶりに訪れたじぶんを迎えてくれました。
相変わらずじぶんは Chopin モード真っ最中です。
この日も東慶寺の清々しい朝の境内で、可愛い花たちに囲まれながらずっと Chopin の永遠ループ。
Walkman には、ピリスのソナタ3番、
ノクターン、
チェロソナタ、
プレリュード etc etc… のCD 5枚、
ルイサダのマズルカ、
ツィマーマンのピアノコンチェルト1番 & 2番、
ネボルシンのピアノコンチェルト1番 & 2番を一気に録音して、この日だけでなくてずっとループして聴いてます。
同じのばかり聴いていますが、飽きることなく「この曲良いな」等も含め、自分なりの新しい発見がいくつかあったりしています。
ピリスのノクターン、ルイサダのマズルカ良いなぁ~!!
コンチェルト2番は、切なさが胸の中にあふれてくるツィマーマンの弾き振りの演奏が一番気に入っていますし、
1番は別格のアルゲリッチがありますが、Walkman に入れたネボルシン。
オケがワルシャワフィルで楽譜もナショナルエディションと言うこともあるけれど、演奏は若々しくて(33歳の頃の録音?)、最近のお気に入りです。
そして、ふと気が付いたことが…、
そう言えばChopin のことをあまり知らないのだ !!
ならばと Amazon で新潮文庫のカラー版作曲家の生涯「ショパン」と、
たぶん絶版だと思うのですが、古本でアルフレッド・コルトーの「ショパン」を手に入れて一気読み。
金髪で目は灰色ブルー、身長は170cm くらいなのに体重は50kg もなかったこと。
ショパンの両親のこと。
父ニコラはフランス出身ですが色々と苦労してポーランドで教育家として生計を立てました。お母さんのユステイナとは家庭教師先の伯爵家で出会って結婚。音楽一家で母のユスティナはピアノを弾いたのできっと一番初めの先生はお母さんだったんだろうな。それから仲の良かった姉と妹のこと(お姉さんのルドヴィカはショパンの最後を看取りました)。
良き友達たちのこと、ポーランド祖国解放へのかかわり合い、家庭教師として生計を立てていたこと、持病の肺結核のこと。
初恋の人コンスタンツヤ・グワトコフスカ、
婚約したのに病気のせい? 婚約破棄となってしまったマリア・ヴォジンスカ、
そして、有名なジョルジュ・サンドなどの女性関係のこと etc etc…。
若いのになくなってしまったショパン…。
純粋で音楽を愛し、ベルリオーズ、リスト、シューマンなど同じ音楽家からも称賛を受け、この位目立つ作曲家だと普通は敵もいるはずなのですが、それも見受けられず、
誰からも好かれた好青年だったよう。
簡単な知識ですが、少しだけ知識を入れたおかげで、作品のこともより近く感じるようになりました。
そうそう、2番へ短調コンチェルトの第二楽章は初恋のコンスタンツヤを思って作曲したことも。
この素敵な曲の切なさは初恋なんだ…。知って聴くと余計に切なさがつのります。
コンサートだと圧倒的に1番の方が演奏されるのですが、2番がとても愛おしく感じられるようになりました。
文庫本の「ショパン」には中村綾子さんの短い文章も載っています。
「ショパンの数多くの作品の中でも特に、ヘ短調ピアノ協奏曲に心惹かれる。何度演奏しても、
この作品のもつきりりとした清々しさには、新たな感動を覚えさせられる。…
コンスタチアへのショパンの初恋は、なんという気高い贈り物を私たちに残していってくれたことだろう。」
文章を読みながら曲を聴くと背中も震えて胸がいっぱいになり、曲に引き込まれてしまいます。
ショパン良いな…。
Walkman の曲を写真を撮りながらたくさん聴くことができました。
5月の爽やかな水色の空の下で清々しさいっぱいの一人コンサートの後は、神戸屋でパンを買ってきました。
前日の夜に飲み残してあった赤ワインと一緒に美味しく頂きました。
紫陽花の赤ちゃんがいっぱいだった11日の東慶寺。
もうすっかり一人前なんだろうな。
イワガラミもイワタバコも気になります。 そろそろ、また会いに行こうと思います。
" 2019/05/11 Kitakamakyra Tokeiji & Chopin Piano Concerto "