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原田マハ_美しき愚かものたちのタブロー&松方コレクション:20190812 [展覧会]

最近は美術関係の長編をなかなか書いてくれないなと、少し残念に思っていましたが、

名古屋に出張した際、待ち時間で本屋さんに行った時に「美しき愚かものたちのタブロー」、

原田マハさんの久々の新作長編を見つけてしまいました。

もちろん、速攻でレジへ !!


帰りの新幹線でもずっと、

こんなに持続して読んだことのないくらい集中して(せざるを得ないほどでした)、読んで来ました。

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松方コレクションって、多くの人たちの本当に愚直で真摯な希望、夢、期待、大志、友情と愛とetc etc…、

多くのパワーがあって、今ここに、じぶん達の目の前にあるのだなと。

今まで西洋美術館の常設展は何度も見てきましたが、

これからは同じ風には見られないなと、

とても大切なものなんだなと…心からそう思いました。

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「いつか日本に美術館を作る。」
青少年たちに本当の西洋美術を見る機会を与えたいと、作品を集め続けた松方幸次郎。

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「全力で守ります。」
第二次世界大戦の敵国フランスで、大切な作品たちを長い間守り続けた日置釭三郎。
最愛の妻ジェルメンヌ、ゴッホの「アルルの寝室」。

「松方さんの夢をかなえたい。」
戦後、敵国の財産として接収されていたコレクションを取り戻そうと、必死に交渉した美術史家、田代雄一。

「取り返そうじゃないか、この国に。」
返還交渉に臨む宰相、吉田茂。

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そして " ジヴェルニーの食卓 " でとても身近になったモネとその義理の娘のブランシュにもまた、出会うことができました。

でも、「睡蓮 柳の反映」は戻ってこなかったし、ゴッホの「アルルの寝室」も、ゴーギャンの「扇のある静物」も。

あまりにも貴重な作品で返還することはできないと、フランスに留めおかれることに。

戦争にもですが、その後のことも何となくの理不尽さを感じました。

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そんな本を読んでしまって、

友達を誘って出かけた8月12日の西洋美術館「松方コレクション展」は、もう見る前から胸にこみあげるものが。


みなさんもそうなのかな ?

開館前30分に美術館に着きましたが、もうかなりの列ができていました。夏真っ盛りで朝だけれど日差しは厳しい中、それでも期待でいっぱいで列に並んでいると開館時間の9時30分。

そして、松方コレクションです。

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最初に展示されていたのは、モネでした。

モネの1916年作の「睡蓮」(無事に戻ってきた睡蓮)。

もうこれで、胸の中がいっぱいになってしまいました。

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それからは、全ての作品が輝いているように見え、愛おしくてなりませんでした。

あんな劣悪な環境、逆境の中を何年も過ごしたのに、松方さんたちが抱いた夢の通りに、ここにいるなと…。

すごいぞ、君たちと。

≪フランク・プランタイン 共楽美術館構想俯瞰図 39.5×53 西洋美術館≫
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コレクションを集めるのに初期の頃、松方さんが多くのアドバイスを受けたフランク・プランタインが描いた
「共楽美術館」です。

松方さんはこんな美術館を作りたかったのですね。


作品は一作一作が全て素晴らしいものに思えて、どれがとは全然思うことはできませんでしたが、

特に気になったものが何枚かありました。


このセガンティー二も良いな !!

アルプスの画家セガンティー二は作品からたくさんのことを話してくれます。この少女もとても雄弁でした。

≪ジョヴァンニ・セガンティー二 花野に眠る少女 50.6×38.8 西洋美術館≫
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モネと言えば睡蓮、霧の風景、積みわら等有名なモティーフの作品が沢山ありますが、雪を描いたものもじぶんは好きです。

中でも「かささぎ」はとても好きですが、この雪の景色も良いなと。

≪モネ 雪のアルジャントゥイユ 55.5×65 西洋美術館≫
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風景画に良いものが沢山ありました。

コローのこの作品、

≪ジャン・パティスト・カミーユ・コロー 罪を悔ゆる女 74×59.5 三井銀行≫
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シスレーの夕日もとても良かったです。

≪アルフレッド・シスレー 冬の夕日 50×65 個人蔵 ≫
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そして、ここからは田代さんたちが何とか返還と交渉を重ねた結果の作品たち。

ゴッホ、トゥールーズ=ロートレック、マネ、ゴーガン4点、クールベ、ボンブァン3点、
セザンヌ3点、モロー、ピカソ、スーティン2点、マルケ、ロダンを交渉時にフランスは保留することとしていたようです。

困難な交渉だったと思います。

この中でも特に2点の作品、ゴッホ「アルルの寝室」、ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」の返還を粘り強く交渉した結果、

このルノワールは戻って来ることになったとのこと。

≪ルノワール アルジェリア風のパリの女たち 156×128.8 西洋美術館≫
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このゴッホの有名な作品も、もしかしたら西洋美術館に毎日展示されていたのかもしれないし、

≪ゴッホ アルルの寝室 57.5×74 オルセー美術館≫
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ゴーガンもだったのですね。

正直、すごく残念だけれど、でもルノワールたちが戻って来てくれたのは、当時交渉に当たった方達の努力の賜物なのだなと。

≪ゴーガン 扇のある静物 50×61 オルセー美術館≫
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最後にこれは特別な作品。

変換されなかったリストに入っていた「睡蓮 柳の反映」です。

松方さんがジヴェルニーのモネの家へ行って直接モネから譲り受けた、晩年のモネの大作。

あの人類の貴重な美術品の一つであると言われている、オランジェリー美術館の睡蓮「大装飾画」に加わっていたかもしれない作品だとのことです。

長い間、劣悪な環境で保管されていたため上半分が欠落し、2016年フランスで再発見されるまで放置されていたとのこと。

それを簡易的に処置を施して日本に寄贈。


NHKで修復の様子を撮影し放映してくれたので、録画しておいて休みの日に見ましたが、

ここでも修復の方達の他、多くの人々の努力でここまで復元出来たことを知りました。

見ていて携わった方達の熱い思いがひしひしと伝わって来て、涙腺うるうるでした。

また、作品としては欠落した部分はあえて修復せずこのままとしたようですが、

欠損した部分をAIの力を借りて想像(どんな絵だったかは幸運にも写真があったようです)。デジタルで復元したものも展示されていました。

≪モネ 睡蓮、柳の反映 199.3×424.4 西洋美術館≫
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ものを破壊しなくしてしまう人の浅はかさ、

でも、それをまた復元しようとする人の情熱…。「睡蓮 柳の反映」は見る人たちにずっとそのことを伝えていくのでしょう。


最後の展示「睡蓮 柳の反映」とAIによるデジタル復元は、感動なくしては見られませんでした。
しばらく、ずっと佇んでいてしまいました。


本を読んでいて思い入れがあったじぶん、

かなり長い間鑑賞してしまい、一緒に行った友達をかなり待たせてしまいました。

でも、友達はちゃんと待っていてくれて「良い展覧会だったね」と。

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今回の前売りチケットのおまけは、モネの睡蓮のエコバックです。これも良い思い出のグッズにななりました。

美術館を出てみると、鑑賞していた間に雨が降ったようで地面が濡れていました。

暑い中の雨は、上野を余計に蒸し暑くしていて、

ならば冷たいものと !! 笑

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上野の周りは混んでいるので、じぶんたちの聖地、秋葉へ。

先ずは「お疲れさま~」と、冷たい生で乾杯です。わぁ~!! やっぱりうんまい !!

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夏を乗り切るスタミナをと、カツ屋さんに入ったのですが、

なんと友達は3種類のカツのメガ盛りを一気に…、まだまだ若いなぁ ^^;

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負けじとと行きたかったのですが、

じぶんはヒレとロースの2種盛にしておきました。^^;

これでも結構頑張った方です。お腹いっぱいになりました。

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原田マハさんの新作を読んでいった東京国立西洋美術館の「松方コレクション展」。

今年は沢山良い展覧会がありましたが、その100年の航海、ドラマと人々の熱い思いと言う意味では、今年一番の展覧会だったと思います。

会期は9月23日までですが、特別展が終わったら、

静かな常設展にもう一度行ってみたいなと思っています。

静かな場所で、もう一度作品たちと話をしてみたいなと。


" 2019/08/12 The MATSUKATA COLLECTION A One Hundred Year Odyssey "
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「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道展」に滑り込み ^^; :20190803 [展覧会]

興味津々の展覧会をリストアップした「2019年行きたいものリスト」のおかげで、

順調にリストの展覧会を鑑賞することができています。

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・三菱一号館美術館 ラファエル前派の軌跡展 
・パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち "
・東京都美術館 クリムト展 " ウィーンと日本 1900 "
今年のじぶんのテーマ、ファム・ファタールを追いかけてきて、 

そして4番目は、
国立新美術館の「ウィーンモダン展 " クリムト シーレ 世紀末への道 "」展。

東京の会期は8月5日までで、訪れたのは3日でしたのでギリギリの滑り込みでしたが、

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チケットを買ってあったこの展覧会、

無事に4つ目をクリア。

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3日は国際展示場で「ドラクエ夏祭り」があったので、ますそちらの様子をさくっと見てから、

いつもよりずっと遅い12時過ぎに美術館に着きました。

いつもより遅い美術館は展示室に入るのにも誰も並んでおらず、割と空いている状態でストレスフリー。

ゆっくり、ウィーン世紀末の芸術を楽しむことができました。

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「クリムトとシーレ」と銘打っているので、それがメインなのかと思いましたが、もちろんクリムトとシーレの作品は多めでしたが、それだけではなく、

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19世紀末のウィーンの家具や食器などの工芸品、

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女性のドレスや装飾品、

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ヨハン・シュトラウスやシューベルト、マーラーなどの音楽等、

世紀末ウイーン独特の芸術文化の総合展覧会とでもいうべき、見所たっぷりの展覧会でした。

≪ フランツ・シューベルトの眼鏡 ≫
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シューベルト、起きてからすぐに作曲できるようにと眼鏡をしたまま寝ることもあったとか?

金属フレームの小ぶりなメガネ。

学校の音楽室に飾ってあったかな? おなじみの肖像画と共に、実際にシューベルトが掛けていたメガネも展示されていて、

シューベルトのピアノソナタ大好きなじぶんです、興味津々で鑑賞させてもらいました。

≪ 作曲家フランツ・シューベルト ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー ≫
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もちろん絵画芸術も多くの画家の多くの作品が展示されていて見どころ十分。あまり見たことのない作品も。

ハンス・マカルトの作品は中でもとても気になりました。


ハンス・マカルト(840年~84年)はザルツブルグ生まれでミュンヘンで学び、1869年に皇帝フランツ・ヨーゼフ
Ⅰ世にウイーンへ招聘され、それ以来この時代の大スターになったとのこと。

「画家のプリンス」と呼ばれた19世紀後半のウィーン美術界を代表する画家さんなのだそうです。

展覧会では 64cm×285.3cm の大きな「1879年の祝賀パレードのためのデザイン画」も展示されていましたが、

この「ドーラ・フルニエ=ガビロン」と全部で3点の女性の肖像画は素敵だなと思いました。

単なる肖像画でなく、
作品全体から感じるのは象徴主義の作品の様、こころに直接訴えかけてくるものを感じました。

今まで意識していなかったのか? 初めて見たのか? 分かりませんが、ハンス・マカルト、要注意人物だなぁと…。

帰って来て色々調べて、ミュシャやクリムトにも影響を与えているとか。

やっぱり、なるほど。

≪ ドーラ・フルニエ=ガビロン ハンス・マカルト ≫
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この作品はとっても見たかったのです、クリムトのパラス・アテナ。

1897年、クリムトはウイーン分離派を立ち上げますが、このパラス・アテナはウイーン分離派の代表作として世に示された重要な作品だとのこと。

戦いの女神の姿に、既存の保守的な美術界の巨大な勢力に立ち向かう、自分たちの意思を明確に示したのであるとのこと。

≪ パラス・アテナ グスタフ・クリムト 75×75 ≫
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メルクマールとして貴重な作品であることと共に、

都美術館のクリムト展で見た「ヌーダ・ヴェリタス」が、パラス・アテナの手の上に描かれていることを知り、

是非ともこの絵も見たかったのです。

都美術館のヌーダ・ヴェリタスが右手に鏡を持っているの対して、パラス・アテナの方は左手に鏡を持っていますが、その他は髪型も体つきもほとんど同じでした。

≪ パラス・アテネの右手のひらの ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実) ≫
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エミーリエ・フレーゲの肖像にも会うことができました。

生涯結婚しなかった(但し子供は14人)クリムトですが、たぶん一番親しくて一番愛していた女性エミーリエ・フレゲー。

ヌーダ・ヴェリタスはクリムトのファム・ファタールの一人だということですが、

そう言えば、ヌーダ・ヴェリタスの髪型や顔付きはエミーリエによく似ているなと。

≪ エミーリエ・フレゲーの肖像 グスタフクリムト 170×80 ≫
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そして、シーレ !!

シーレも大好きな画家の一人です。でも、日本ではまとまって見る機会が少ない画家。

じぶんが見た中では今回の展覧会が作品数では一番多かったでしょうか。まとまってシーレの作品を見ることができました。


自画像…、向かって右側の髪の毛の後ろには人の顔の様なものがあって、一見長髪に見えたりしました。

その他にも、

じっと見ていると色んなものが見えてきて不思議になってきて、宿題を沢山もらった作品でした。

買ってきた図録の解説では、ゴーギャンの「黄色いキリストのある自画像」との関係性が指摘されているんだそうです。ゴーギャンの作品からインスピレーションを受けているんだとのこと。


宿題の一つで一番気になっているのは、左手の指の開き方。

中指と薬指を開いてのポーズですが、何だか開き方としては不自然に思え、シーレの何かのメッセージかなと?

全然関係ないですが、映画スタートレックのバルカン人、スポックの挨拶でこういうポーズがあったのを思い出しました。

バルカン人のサインでは「長寿と繁栄を」という意味ですけれど…。

≪ 自画像 エゴン・シーレ 27.5×34 ≫
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一目見て、ゴッホだ !!

ゴッホの「アルルの寝室」にインスパイアされて描いたのだろうとのこと。

この展覧会の後に松方コレクションにも行ったので、ゴッホの絵も直接見てきた今では、その思いはもっと強くなっていますが、

ゴッホの絵と比べると窓もないし色彩からもだと思いますが、孤独とか静けさとか神経質さとか…そんなものを強く感じます。

≪ ノイレングバッハの画家の家 エゴン・シーレ 40×31.5 ≫
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そして「ひまわり」です。

これもきっとゴッホのヒマワリを見て触発されてなんだろうなと。でも、ゴッホやその他の画家たちが描くヒマワリとは全然違っているな。

普通ヒマワリを描くなら黄色いあの花を描くのでしょう…。

解説によると、
「乾ききった花はわずかに傾き、疲れてうなだれた様子を思い起こさせるだろう。人間の動きを花のそれへと変容させることで、この植物の絵は植物の肖像画へと変わるのだ。」

シーレの絵でじぶんの好きなものの一枚に「4本の木」がありますが、シーレの植物、風景画もとても好きです。

ちなみに、この展覧会で見た絵の中では、この絵に一番惹かれました。

うなだれて肩を落とし、枯れいくのを待つようなひまわりですが、その下には花が咲き誇っていて、枯れるだけでなく再生とか次の世代への継承とか、そんなものも感じる作品でした。

繊細な線、独特の色彩とモチーフ etc etc…、やっぱりいいです、シーレ !!

もっともっと見てみたい画家です。

≪ ひまわり エゴン・シーレ 149.5×30 ≫
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作品数が多く見どころ満点の展覧会は約2時間くらいの鑑賞でした。

展示室から出てみると、あれれ、入るのを待つ人の列ができていました。

いつもより遅めの美術館でしたが、良い時に入ることができたのかもしれません。

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喉が渇いたし長く立っていたので、

新美術館の2F、サロン・ド・テ・ロンドさんで休憩です。

先ずはビール。

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それから、

「マクシミリアン・クルツヴァイル 《黄色いドレスの女性(画家の妻)》 のモチーフをイメージ。

 鮮やかな黄色と女性が醸し出す優雅でフェミニンな雰囲気を表現した一皿。 」と言うことで、

≪ 黄色いドレスの女性 マクシミリアン・クルツヴァイル 171.5×171.5 ≫
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ウィーン・モダン展 特別ケーキセット、
 
「パッションフルーツとチョコレートのムースケーキ ヴァニラのマカロンを添えて」を頂きました。

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前売り券を買う時にどうせならと、グッズの付いているものを買っていますが、

今回の前売券のグッズは「デメル ショコラーデントルテ」でした。

オーストリア・ウィーンを代表する老舗洋菓子ブランド「DEMEL(デメル)」の人気焼き菓子「ショコラーデントルテ」と言うことで、

ケーキも甘すぎず美味しく頂きましたが、

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箱も《エミーリエ・フレーゲの肖像》のモチーフからデザインされた限定パッケージでした。

普段は知らず知らずの内にたまってしまうので、

パッケージ類は捨ててしまうのですが、これは綺麗で捨てられずとってあります。何を入れようかな ?

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今年の展覧会のじぶんのテーマは、ファム・ファタール。

展覧会も良い流れで鑑賞できていて、色々な画家の色々な思いのこもっているファム・ファタールを見ることができ、色々と思うことがあるし面白かったのですが、

最後に、もう一枚見たい絵があります。

それを見て今年のテーマのファム・ファタールは締めくくりにしようかなと、思っています。


長かったお盆休みも今日でおしまいです。遠出はしなかったものの友達と会ったり、展覧会に行ったり、映画館にドラクエを見に行ったり、その他、割と普段できないことをしましたが、

締めくくりに夏風邪をひいてしまいました。

長めの休みだと気がゆるんだり、リズムが崩れたり etc etc…。貧乏性 ?


" 2019/08/03 Vienna on the Path to Modernism "
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クリムト展 ウィーンと日本1900:20190623 [展覧会]

気が付くと会期が過ぎてしまい、

見逃してしまった展覧会が昨年幾つかありました、反省。

今年は予め「行きたいものリスト」を作り、予め買えるものは前売り券を買っています。


前売り券を買い始めると、特典付きのチケットがあることに気が付きました。もちろん普通のチケットより安いのも特典なのですが、

色々なグッズが安めの値段で付いているものも。

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クリムトの没後100年を記念する「クリムト展 ウィーンと日本1900」の展覧会のチケットでは、

特製ノートが付いていてそれをゲットしました。

但し、クリムトの作品が何種類か描かれているノートはアトランダムで選ぶことはできず、

じぶんのチケットに付いてきたのは風景画の「アッター湖畔のカンマー城 Ⅲ」。

ノート自体は素敵なものでしたが、できればポスターにもなっている「ユディットⅠ」が良かったなぁ…、

ちょっと残念に思ったりしていました。

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会期も終盤の6月22日の土曜日、久々に会います、絵画鑑賞仲間? (高校生からの親友です)を誘い、
東京都美術館に出かけました。

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9時半からの開場でしたが少し遅めの10時の待ち合わせ…。ところが、

美術館に到着するとものすごい人、人、人… !! 。

30分待ちと案内が掲示されているのですが、それ以上に、ガラス越しに見てもものすごい人の列。

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「どうしよう ? 」
「もっと早く来ればよかったね」
「これほどとは思わなかった…判断ミス」「フェルメールよりすごいじゃん」
「出直そうか?」
「明日は大丈夫?」
「暇 !!」
「同じく」笑笑

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潔く撤収。

そうと決まれば電脳仲間でもある我々のホームタウンの一つ、秋葉へ。

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11時からの開店を待って早めのランチ。

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先ずは「残念でしたぁ~」と心の痛手を癒し冷たいビールで「ぷはぁ~」。

一杯では癒したりなくてもう一杯とかも。

昔から二人でよく飲みました。

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燻製のベーコンと玉子、ハンバーグ etc etc…を頂きながら、明日、日曜日の相談をしました。

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「9時半開場だから?」

「明日は9時10分前に上野駅の改札口で」

展覧会に来て何も見ずに帰ったのは、長いこと生きてきましたが、

この日が初めての経験でした ^^;;

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明けて23日の日曜日の早朝…、出直しのクリムト展。

Walkman はグスタフ・マーラーの交響曲第3番。 マーラーの中でも「自然」に満ち満ちていて明るめの曲。

6楽章は大好きです。

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美術館に近づくと、こんなに並んでるのかなと一瞬フリーズしましたが、開門前の列でした。

開場前に30分は並びましたが、早く行ったおかげ、

比較的空いている美術館でクリムトと会うことができました。

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会場の案内の方達、「順番に見る必要はなく、上の階から見て頂いても良です」

「空いている内にユディットⅠ等をご覧いただけま~す」云々

嬉しくありがたいアドバイス。

「行こう !! 」

ならば、天の声に従って上の階から攻略することにしました。


結果、ほとんど人がいない展示場所で、この展覧会の目玉たち、

グスタフ・クリムトの傑作のタブローたちに会ってくることができました。


ユディトⅠ 。

クリムトが初めて金箔を用いた作品と言われています。額縁はクリムト自身のデザイン。

旧約聖書外典の「ユディト記」、祖国を救うためにアッシリアのホロフェルネスの首を切り落としたユディット。

左手にはその首が。

女性は首を斬りたがるものなのでしょうか…?? モロー展で見たサロメのよう。

ついについに、クリムトのファムファタルにも会うことができました。

≪ユディットⅠ 1901年 84×42≫
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全てを映し出す鏡は「真実」のシンボル。

1897年のウィーン分離派結成の直前に構想されたこの作品は、迎合しない反骨としての芸術への支持を表明しているとのこと。

新たな芸術運動の理想を示している作品だそうです。

今回の展覧会には来ていないけれど、パラス・アテネの作品にも登場しているイメージ。

≪ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実) 1899年 244×56.5≫
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この辺で、友達とは散り散りに。

それぞれ自由行動。

展覧会に行っても鑑賞する目、作者との会話のスピードが異なります。

その辺は、長年のあうんの呼吸。


一人で次の部屋に入ると突然空気が変わりました。 声のない感嘆のわぁ~。

≪女の三世代 1905年 171×171≫
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クリムトの黄金様式時代の大作です、ベートーベンフリーズ !!

厳かな礼拝堂に入った時かの様…、一瞬体も心も金縛りの様にフリーズドライ。背筋がぞくぞくとしました。

≪ベートーベン・フリーズ(原寸大複製) 1984年 ≫
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全長34メートルを超える壁画ベートーヴェン・フリーズはクリムトが40歳の頃に手掛けた大作なのだそう。

あの交響曲第9番に着想を得て、黄金甲冑の騎士(クリムト自身とも)が幸福を求めて魔物に立ち向かった末に楽園にたどり着き、

天使たちによる「合唱」と「接吻」で締めくくられます。

フルトベングラーの演奏による歓喜の歌が流されていて至福の一時。

≪ベートーベン・フリーズ(原寸大複製) 1984年 ≫
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今回展示されているのは、1984年に制作された精巧な原寸大複製ですが、この展覧会でもここだけ空気が違っていました。

立ち去りがたく…いつまでもここにいたかった。

≪ベートーベン・フリーズ(原寸大複製) 1984年 ≫
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クリムトは生涯結婚せず、

でも、マリア・ウチッカーやマリー・" ミッツィ "・ツィンマーマン等、分かっているだけで複数の女性との間に14人もの子供が誕生しているのだとのこと。

アトリエには常時複数の裸のモデルがいて、その女性たちの多くと関係を持ったらしいです。

≪マリア・ウチッカー≫
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それら関係を持った女性たちの他に、アデーレ・ブロッホ=バウアー、エミーリエ・フレーゲ、etc etc…、いわゆる上流階級やブルジョワジーに属するような女性たちにも、愛人と言われている女性が何人もいる様子。

≪マリー・" ミッツィ "・ツィンマーマンと息子のグスタフ≫
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それに何と !! あのマーラーの奥さんのアルマ、結婚前ですがアルマ・シンドラーであった頃、クリムトはアルマに夢中な時期があったようです。

アルマの方も初恋はクリムトだった様でかなり接近していた時期も。ただ、クリムトの女性関係や子供のことをアルマの両親が心配し、その仲を裂いたとのこと。

才能あるアーティストですからもてるのは当然だと思いますが、これは少しやり過ぎでは… ^^;

クリムトさん、(;-o-)σォィォィ…

≪アルマ・マーラー≫
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子供もたくさんいたのになぜ結婚せずに生涯独身だったのでしょう?

それでも、沢山の愛する女性の中で一番親しかったのは、弟の奥さんの妹であるエミーリエ・フレゲーだったとのこと。

ブティックを経営し独立した女性であったようです。

≪グスタフ・クリムトとファッションデザイナーのエミーリエ・フレゲー≫
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手紙も沢山書いていて、展覧会で買ってきた図録にはその手紙の内容も紹介されていましたが、

とても彼女を愛し大切に思っていた様子がうかがわれます。

クリムトの臨終の際には「エミリーエを呼んでくれ」だったそうです。


モローもそうでしたが、クリムトも母親と一緒に住んでいた。また、クリムトは姉と妹とも。

この辺も結婚やクリムトの女性観に関係あるのかもしれません。


女性の偉大さと高貴さと、

命の根源からのエロスと恍惚感…。

背後には、世紀末ウィーン、ハプスブルクの滅びの気配が通奏低音のように低く垂れこめていて、

クリムトも父や弟を亡くし滅び、死と言うものを強く意識していたとか。

それらが作品の中に濃く閉じ込められているような感じがしました。


男には多少そういう感じもあるのかもしれませんが、クリムトさん、女性に対して屈折した感情がかなりあるんじゃないかなと…?

≪クリムトからエミーリエ・フレゲーに宛てた書簡≫
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そんなことを思いながら次のセクション「風景」に入ってみると、これも驚きました。

クリムトと言うとエロスの香りの漂う金色の女性ばかりとのイメージだったのですが、

良いな、クリムトの風景画。これらの作品を見て一遍にクリムトの風景画が好きになってしまいました。

トロワイヨンやセガンティー二の画く牛の様で、暖かな光に包まれた雌牛たちはとてもやさしそうです。

≪家畜小屋の雌牛 1909年-1910年 110×110≫
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19世紀末、アッター湖は避暑地として芸術家に愛された場所であったとのことです。

クリムトも繰り返し訪れていて、この地の風景画を何枚か残しているとのこと。

図録の解説では対岸から描いたのだろうけれど、どうも望遠鏡をのぞいて描いたように思われるとのこと。望遠鏡で切り取るなんて面白いですね。

この絵、正方形のキャンパスに描かれていました。クリムトは正方形が好きなのかな。正方形のタブローが多かった気がします。


クリムトに風景画が数多くあるのを今回の展覧会で初めて知りました。そして、クリムトの風景画がとても好きになりました。

暖かい雌牛の絵、カンマー城の落ち着いて静かな雰囲気の絵は、金色の女性たちとは対極にある感じがします。

避暑地で大きな自然の中で、こころの、生活の平衡を保っていたのかもしれません。

でも、そんなことを抜きにしても印象派の様な繊細な筆遣いで描かれたこの絵たちは良いな。

そうそう、チケット特典のノートですが、「カンマー城Ⅲ」の図柄で良かったです。^^

≪アッター湖畔のカンマー城Ⅲ 1905年 171×171≫
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まとまってクリムトの絵を見たのは初めてでした。

ファムファタルの女性たちも、自然を描いた風景画ももちろん素敵でしたが、一番気に入ったのはこの絵です。

クリムトの弟エルンストの娘ヘレーネが6歳の時の肖像画です。弟は結婚してすぐ、ヘレーネと奥さんを残してなくなってしまいます。

クリムトとエミーリエ・フレゲーは伯父と叔母になる訳ですが、ヘレーネの後見人となったとのこと。

なくなった弟のエルンストとは仲が良かったこともあり、姪っ子のヘレーネのことを心配し愛していたんだろうな。

6歳の割には大人っぽいヘレーネ。愛らしさの中に女性らしさも。

≪ヘレーネ・クリムトの肖像 1898年 59.7×49.9≫
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2時間弱、ゆっくりとクリムトの作品を楽しむことができました。

出口からでてみると、すごい人の列です。

開館前に並んで良かったなと。

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さて、お腹が空きました。

「どこに行く ? 」

「前行った中華に行こうか ? 」

駅の横の坂を下って過門香さんへ。

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いつも混んでいますが、開店時間と同時くらいで入ることができました。

前日に引き続き、ビールビール !!

素敵な美術鑑賞の後はやっぱり、何がなくともこれです !!

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料理は、「過門香おすすめ!選べるプリフィックスセット」1,650円と言うのを頂きました。
メイン料理をメニューの中から2種類選べますが、じぶんも友達も、油淋鶏と海老の特製マヨネーズソース炒めをチョイス。

ご飯もお粥と白いご飯も選べましたが、健康に留意して? 玄米を選びました。

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あと、熱々の小籠包も !!

出来立てほやほやすぎて、唇をやけどしてしまいました。 ^^;

冷たいビールをもう一杯頼んで応急処置です。 笑

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二日かかってしまうという前代未聞の経験をした今回のクリムト展でしたが、

クリムトの風景画を知ることができ、また、クリムトのことを多く知ることができました。

19世紀末のウィーン、大木であったハプスブルク家に陰りが見え、繁栄と退廃と。不安は低く垂れこめる雲の様に人々の無意識の中に入り込んでいた時代だと思います。

正直健全ではないなと思うけれど、音楽ではマーラー、絵画ではクリムトやシーレ、哲学ではヴィトゲンシュタインetc etc …、それらが反映されて独特の文化が花開いた時だったんだなと。

そして、正直、マーラーもクリムトもシーレもウィトゲンシュタインも嫌いじゃないなと。

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家に帰って来てCD を聴こうとして気が付きましたが、

マーラーとベートーベンのジャケットにはクリムトの作品が沢山使われていました。

早速、クーベリックのマーラーとアバドのベートーベン(ジャケットは黄金の甲冑姿の騎士)を聴いた次第です。

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ラファエル前派、モロー、そしてクリムトと今年のじぶんの展覧会のテーマ「ファムファタル」を見てきました。

思うことが色々ありますが、同じ人間なのですが、もしかすると男女とはものすごく違うものなのかもしれないと…途中経過で思い始めています。

それと、男性アーティストにとって、ミューズ、思いを込める女性、

それがファムファタルになると思うのですが、作品を生み出していくには必要なものなんだろうなと。

次は8月までの会期です、新美術館の「日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を見に行きたいと思っています。
これも特典付きチケットを買っています。

今回見ていないクリムトの作品と、なんといっても大好きなエゴン・シーレとたくさん会えると思うと、今からわくわくしています。

" 2019/06/23 GUSTAV KLIMT Viena-Japan 1900 "
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ギュスターヴ・モロー展 & Ginza Sony Park :20190427 [展覧会]

2019年「行きたいものリスト」の3つ目。

04/06~06/23 パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち "


GW 初日の4月27日に友達と一緒に汐留まで出かけてきました。

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今回の展覧会の目玉の一枚だと思います。

その後の彼女の物語、オスカーワイルドやビアズリー等のものも決定づけてしまったモローの「サロメ」。
モローと言えばサロメを忘れることはできません。

踊りの褒美にヘロデ王に求めたヨハネの首。

斬首され血が滴っている洗礼者ヨハネに立ち向かうかのように対峙するサロメ。左後ろにはヘロデ王と母親のヘロデアがいますが、宙に漂うヨハネはサロメにしか見えていない様子です。

油彩で描かれたこの絵を特別な一枚にしているのは、後から施されたと思われる背景の線描です。

白く引っかかれたように見える線が描く、オリエント的、インド的、異教的にも思える不思議な輪郭と模様が、この絵をより一層、不可思議で耽美的、より奥深くへと見る者の心を引きずり込みます。


ヨハネの首から滴る血の色が忘れられなくなりました。

≪出現 1876年 142×103≫
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白鳥に姿を変えたゼウスに誘惑される王妃レダを描いた作品です。

暖色系を使わず、どちらかと言うとモローの中では落ち着いた感じの作品になっていると思いますが、

見ていてルドンの作品を思い起こしました。

展覧会を見終わっても強く記憶に残っている作品です。

≪レダ 114.8×68.5≫
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処女にだけしか捕まえることができないという一角獣も、モローは沢山描いているとのことです。

「出現」と同じように、貴婦人たちの衣装等には引っ掻いたような細い線で、その模様が描かれていました。
それにより、より繊細さと、作品自体を絵画だけでなくオブジェの様に感じさせる…そんな効果もあるんだなと思いました。


ファム・ファタール、

サロメの様な耽美的、滅びや破滅への導きと言う面だけでなく、純粋で気高く美しい女性も描いているのですね。

≪一角獣 1885年頃 115×90≫
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母親を亡くし、その数年後にアレキサンドリーヌ(長年共に生き愛情を注ぎ注がれた女性)を続けて亡くしたモローが描いた作品とのことです。

赤い翼、長い剣を掲げ騎乗した死の天使と運命の女神の一人パルク。

最愛の二人の女性を失ったモローの心の底からの慟哭と深い悲しみ、喪失感が感じられ、忘れられない一枚になってしまいました。

また、この絵を見ていてFF シリーズのキャラクターデザイン等を手掛けている天野喜孝さんを思い出しました。

実は、展覧会の後、つい先日に天野喜孝さんの作品も見る機会があったのですが、感じが似ていることにびっくり。
調べてみると天野喜孝さんはモローに大きな影響を受けているとのことでした。

≪パルクと死の天使 1890年頃 110×67≫
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お母さんのポーリーヌの若い頃。

綺麗な方だったんですね。

≪ポーリーヌ・モロー≫
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実際の奥さんだったと思います、アレクサンドリーヌさん。

≪アレクサンドリーヌ・デュルー≫
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展覧会では写真も展示されていました。

≪アレクサンドリーヌ・デュルー 写真≫
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モローが描いたじぶんとアレクサンドリーヌ。

ファム・ファタール、サロメやスフィンクス、セレネー、ヘレン、レダetc etc…を描いたモローがこんなに可愛い作品、愛情をダイレクトに描いていることにびっくりしました。
また、何だかほっとした気持ちも。

≪雲の上を歩く翼のあるアレクサンドリーヌ・デュルーとギュスターヴ・モロー≫
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約1時間半くらい、友達と一緒になってまたは別行動で、モローの世界にじっくりと浸ることができました。

何か食べようということで銀座まで歩いて、洋食屋さん「あずま」さん。

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先ずは冷たいビール。

そして、ランチを頂きました。

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友人はもち豚のジュウジュウ焼き。熱々の鉄板に載せられたもち豚に特製のたれをかけると~ !!
文字通りジュウジュウと良い音と匂いで、一気に食欲がそそられました。

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じぶんは定番のふわとろオムライス ♪

カニクリームコロッケも付けてもらって、ハフハフと美味しく頂きました。

ビールに老舗の洋食でお腹いっぱい、満足 !!

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腹ごなしを兼ねて銀座をぶらぶら。

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GW 初日の銀座は思いの外空いていました。

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4丁目の交差点を右に曲がって SONYビルの跡地へ行ってみると、

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おやおや、なんだこれは~ !! と地下に続く階段が。

ここ、銀座だよね??

行ってみよう!!

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降りてみれば、銀座の地下?

かなり広めの空間が広がっているのでした。

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最近来ていなくて情報にも疎かったのですが、

このソニービルの跡地は " Ginza Sony Park "。

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" Ginza Sony Park " のHPを見ると、

「2018年8月から2020年秋までの期間、「Ginza Sony Park」として、この場を活用していきます。
 フラットな地上部に加え、地下については「ローワーパーク」というコンセプトのもと開放的な空間を
 つくることで、地上と地下が一体となった立体公園を実現させます。 」

そして、2020年からビルを建築し2022年には新しいソニービルができるとのことでした。

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現在は " eatrip city creatures " が 2019.4.20 - 5.24の間開催中。

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こちらもHPでは次の様に説明されていました。

「銀座に湧き出る地下水を使用した水畑が登場!人々の声や音楽を聞かせて食物を育みます。

 かつて銀座のまわりには海が広がっていて、その名残りで、周辺には今でも地下水が流れています。
 食物が育つために必要な「水」という資源が、銀座の街にあるのです。
 銀座の地下に湧き出る水と、訪れる人々の声や街の音、奏でられる音楽を栄養素として食物を育てる
 プログラム。」

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地上から降り注ぐ太陽の光がキラキラ。

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そして、これが銀座の地下水の恵み、

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水畑なのですね。

上の階のピアノを弾くと、この水畑の明かりたちが煌めくという仕掛けも。音楽と銀座の地下水とぼくたちの生活の音で野菜たちがすくすくと育っている様子でした。

じぶんも、案内の方が弾いてみたらと勧めてくれたので、曲は弾けないけれど適当な和音で。笑

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地下4階にはなんとなんと、代官山の SPRING VALLEY BREWERY のお店が入っていました。

" BEER TO GO " by SPRING VALLEY BREWERY さん。

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あずまさんで頂いたばかりだったので、この日は入りませんでしたが、次回はここで美味しいクラフトビールを頂きたいな。

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じぶんとモローとのこと。

学生の頃から通っていた京橋にあるブリヂストン美術館。
そこで印象派のモネやマネ、銀色の霧のコロー、ピカソの新古典時代のサルタンバンク、大好きなルオーのピエロ等々、たくさんの西洋美術の作品と画家たちに出会いました。じぶんの絵画の原点みたいな美術館。

その中で、訪れるたびにいつも気になっていた一枚の絵がありました。
「化粧」という名前の付いたその絵は、1885~90年年頃にモローによって描かれたそんなに大きくない33cm×18.5cmの水彩画で、踊り子でしょうか、オリエンタル風の衣装を着てうつむき加減に立つ半裸の女性が描かれています。

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透き通るベールの様な衣装は濃い青に左足とお腹の辺りの赤い色。
一度見て、この赤が忘れられなくなりました。そしてギュスターヴ・モローも、じぶんの中では、熟しきった
柘榴、刺されてあふれだす血の色の画家として忘れられない画家になりました。

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今回のギュスターヴ・モロー展で、モローの人となりを初めて知りましたが、二人の女性との深い愛情、
母親ポーリーヌと恋人アレキサンドリーヌ(正式に結婚はしなかったけれど実際の奥さんだと思います)とだけと言えるくらいの閉ざされた私生活は、生まれ育った環境や小さい頃の教育等が影響しているのかなと。

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母親の深い愛情を、ただ一人の妹が13歳で亡くなったことから一身に受けて育ち、その愛情に感謝し、感謝しきれない自分を責めたりしたモロー。

モデルを務めたことから出会い、生涯、愛情を注ぎ注がれたアレキサンドリーヌと結局は結婚しなかったのも母親ポーリーヌの愛情の大きさからだったのかな。

そんなことを知ると、生涯にわたって物語の中の女性ばかり、
美しく、魅惑的、華奢で可憐、大きな力に抗えず、でもそれゆえ力を破滅へ導くもの…etc etc…、
ファム・ファタールを描き続けたモローのことが、じぶんなりに少し理解できたような気がしました。

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そして、もちろん同じ人ではあるけれど、女性と男性とは原初的なところでは考え方や感じ方が違うものなのではないかなと、性や愛、生きること死ぬこと等根源的なところの思考は異なっているのではないかなと、そんなことも改めて思ったり。

男性にとって、最も神秘的な存在は女性なのかな。

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ギュスタヴ・モロー、
最愛の母に対する感謝と愛情、かけがえのないアレキサンドリーヌへの深い愛…、
抗えようのない内面からの迸り。

そして、ファム・ファタール、
男性にとっての" 運命の女性 " の意味を確かめようと、神話や聖書の物語の女性たちの姿を借り描き続けたのではないかなと思いました。

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10連休の初日。

行きたいものリストの3つ目。

ギュスタヴ・モロー展もとても面白く、色々と考えさせられ、頭の中の陣地取りをさせられた展覧会でした。

ファム・ファタール、今年のじぶんの展覧会のテーマになったように思えます。この後は今年のメインイベント!!
シーレとクリムトです。

クリムトをメインとする二つの展覧会の前売り券は購入済み。GW が過ぎたら行こうかなと  b^^

" 2019/04/27 Gustave Moreau & Ginza Sony Park "
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ラファエル前派の軌跡展&丸の内仲通り:20190406 [展覧会]

2019年の美術展、

日経大人のOFF を参考に「行きたいものリスト」をあらかじめ作っておきました。

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リスト一番目の展覧会は、1月12日に2度目のフェルメール展(2018年に一度行きましたが展示替えがあったので)。

「取り持ち女」(じぶんの見たフェルメール番号21)に無事、会うことができました。

そして今年2番目の展覧会です。

4月6日、東京丸の内、三菱一号館美術館で開催中の「ラファエル前派の軌跡展」に行ってきました。

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いつもなら開館時間に合わせていくのですが、この日は少し遅め。

着いたのは10時半頃でした。

久し振りの丸の内仲通りは、キラキラの新緑たちのお出迎え。いつも思うけれど、東京駅のすぐそばとは思えない清々しさです。

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エシレ・メゾン デュ ブールのクロワッサンを求める方たちの列は長かったけれど、

美術館裏のブリックスクエアはのんびりと休日の表情。

読書をしたり、モーニングコーヒーを楽しんだり、皆さんそれぞれの大人の時間の過ごし方。

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じぶんも、そんな仲間に入れてもらって、休日スイッチオン。

三菱一号館美術館にも並ぶこともなく、さくっと入ることができました。

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ラファエル前派、ロセッティ、ミレイ、ハートを中心として19世紀中頃に作られた秘密結社??

秘密結社と言うのは嘘ですけれど、美術運動としては色々と調べてみると異質だなぁと思うところもあり、

メンバーの私的なことを見てみると、結構ドロドロした人間模様などもあります。

名前も、「Pre-Raphaelite Brotherhood」なので、じぶん的にはそんな感じ。

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展示室は休日とは思えないくらい空いていて、じぶん本位のペース。

ゆっくりと作品たちに会ってくることができました。

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ロセッティやバーン・ジョーンズの作品の部屋では" 写真フリー " で、自由に撮ることができました。

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頑張って撮っている方もいたけれど、そっちに気を取られてしまうと、せっかく本物たちと会える機会なのにもったいないかも。

ラファエロ前派の運動の歴史、携わった画家たちの足跡を見ることができましたが、

一番気になったのはこの写真です。

ロセッティの描く作品の女性にそっくり。

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ジェーン・モリス。

名前から分かりますが、ラファエロ前派の芸術家ウィリアム・モリスの奥さんで、

ロセッティが憧れて憧れて…理想の女性…、ファム・ファタール、不倫の関係 ? (分かりませんけれど ?? )


ロセッティの奥さんのエリザベス(あの有名なミレイの " オフィーリア "のモデルです )は、こんなことも気になっていたのでしょうか? 結婚2年目に大量の薬を服薬して、自殺同然に亡くなってしまったとのこと。

その後も、ずっとジェーン・モリスはロセッティのファム・ファタールだったとのことです。

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ミレイのオフィーリアのことを書きましたが、この絵はラファエロ前派の中でもとても有名な絵ですね。

じぶんも2度くらい展覧会で会ったことがありとても印象に残っていますし、
気に入りのピアニスト、アンヌ・ケフェレックさんの RAVEL のCD ジャケットがこの絵で、
好きな絵の一枚なんです。

最近だと亡くなった樹木希林さんの本(120の遺言)の表紙はリスペクト? 、この絵をオマージュしていまね。


この絵の画家ミレイなんですが、

ラファエロ前派の理論の推進者であるラスキンの奥さんエフィと良い中になってしまって、

エフィの起こしたラスキンとの婚姻無効訴訟の末…、結婚とのことです(おいおい… )。

まったく画家と言う人たちは…。


モリスもラスキンも大変だなぁと。^^;;

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女性恐るべし… というか、何だか狭い範囲で男女のドロドロ模様… ^^;

美術運動と言うより仲の良い男女のサークル? ものすごく私的な集まり? そんな感じがする " ラファエル前派 "。

秘密結社の様な??

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やはり今年の美術展の自分のテーマは「ファム・ファタール」だな。

そんなことを思って美術館を後にしました。

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お腹が空きました。

どこに行こうかと思いましたが、

東京駅を眺めながらエスニック料理も良いなと思い、丸ビルの 5Fにある CITA・CITA さんへ。

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ハイネケンで喉をうるおして(美術展で頭の中の陣地取りをした後のビールはまた格別です)、

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ランチを頂きました。

3種の前菜、

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少し辛めのスープ、

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そしてナシゴレンを頂きました。

ピリッとしたスープとパクチーにナンプラー、たまにはこういうエスニックのランチも良いものだなぁと。

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お腹いっぱい、

視覚的にも、東京駅の端正な姿を眺望して、満足満足 !!

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ビールとランチを頂いて、体とこころは再びエネルギー充填100%。

気分一新で、大好きな丸の内仲通りの散歩です。

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新緑の本番ははこれからなのでしょうが、この通りに差し込む柔らかい光たちは素敵です。

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吉祥寺の中道通りと、

横浜元町の仲通り。 

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そして、ここ丸の内仲通りは、じぶんの気に入りの3つの「中通り」。

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どの通りもメインストリートから少し入ったところで、立場的には 裏通りになるのだと思いますが、

一つ角を曲がるだけで違う表情になる、そのギャップも面白いし、

特有の色彩や匂い、ウィンドーの中の可愛いものたち、そして通りを歩く人たちの個性等もあって、

ゆっくりと革靴でなくてスニーカーを履いて散歩すると、何かしら新しいものに魅せられ楽しいです。

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そう言えば最近靴を大人買い? 3足まとめてABC マートで買いました。

ホーキンスのトラベラー、コンバースのジャックパーシャルのブルー、

そして、バンズのOLD SKOOL LITE PLUS の3足。

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この日はバンズで出かけました。

とても軽くて、それにインソールのクッションが効いていて、アスファルトの上でも、土の上を歩いているみたいでした。

靴はあまり気にしていなかったけれど、それぞれ履き心地が全然違うし、

これからは、場所やシチュエーション、それとその時の気分に合わせて、履き替えて出かけてみようかなと。

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少しだけこだわって、好きな通りの散歩をするのもいいなと b^^

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展覧会で素敵な絵をたくさん見て、ビールとエスニックのランチを頂き、

丸の内仲通りをのんびり散歩。

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良い時間を過ごすことができました。

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ラファエル前派、

19世紀中頃、ヴィクトリア朝のイギリスで活動した美術家・批評家のグループ。


19世紀後半の西洋美術史において、印象派と並ぶ一大運動であった象徴主義の先駆と考えられるそうです。

主題として中世の文学や伝説、同時代の文学にも取材をしている。

画風は、初期ルネッサンスや15世紀北方美術を真似ていて、明暗の少ない明るい画面と鮮やかな色彩、細密描写に特徴があるとのこと。

女性は想像力の産物と言うよりも実際のモデル自然の姿を映したもの etc etc …。

なるほど b^^

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ラファエル前派の軌跡展、

主要な画家の素敵な作品と会うことができたし、前に書いた通り少し可哀そうなウィリアム・モリスですが、

彼の進めたアーツ・アンド・クラフツ運動、
" 産業革命の結果として大量生産による安価な粗悪な商品があふれていた。
こうした状況を批判し、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張した "
も知ることができました。

居心地の良さそうな椅子も展示してあって、思わず座ってみたくなったり… 笑

今年のリストの2番目の展覧会も、色々な刺激をもらうことができて面白かった。

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訪れた日、4月6日は三菱一号館美術館の開館9周年の日。

9・99・999番目に来館した方達には「ヴァロットンのマグカップと紅茶のセット」が贈られたとのことでした。
ヴァロットンっていうところが、三菱一号館美術館らしいですね。

じぶんは9番でも、99番でも、999番目でもなかったけれど、素敵な記念の葉書を頂いてきました。

できたばかりと思っていましたが、いつの間にか9年も経つんですね。レンガも良い色になってきたような b^^

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日経大人のOFF を参考に作った「行きたいものリスト」の3番目は、

パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち " です。

これは来週に友達と出かける予定。

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モローも気になる画家です。

まとまって作品を見るのは初めてかもしれません。

ファム・ファタールはサロメへと続きます。


" 2019/04/06 Parabola Of Pre-Raphaelitism & Marunouchi Naka-dori "
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変わる廃墟展 & ARTNIA : 20190316 [展覧会]

廃墟とは、

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(はいきょ、廃虚とも、英語:Ruins、ドイツ語:Ruine)、

建物や施設、鉄道、集落などが使われないまま放置され、荒れ果てた状態になっているものを指す。

wikipedia によるとこんな定義のよう。

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その廃墟ですが、廃墟ブームというものが2000年くらいからずっと、

若い人たちを中心として密かに続いているのだそうです。

どうして? 壊れいくもの、荒れ果て廃れていくものたちなのに ?


確かにジブリの天空のラピュタとか見ていると、

こんな景色の中を実際に歩いてみたいとか、ロボット兵に会ってみたいとか、じぶんでも思ったりするけれど、

ドイツの画家、フリードリッヒの作品たちにも心を惹かれたりするけれど ?

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そんなことを思いながら訪れた「変わる廃墟展 2019」は、

浅草橋の TODAYS GALLERY STUDIO で3月31日迄(その後に名古屋と広島で開催とのこと)開催中の写真展。

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祇園精舎の鐘の声……、夏草や兵どもが夢のあと etc etc …。

確かに日本人には、そのDNAと心の中に、

儚さとか滅びいくものとかに「美」を感じるところがあるようです。


可憐に咲いて、潔く散っていく桜を愛でる心とかにも、似ている感じなのかもしれない ?

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浅草橋の駅から降りてスマホの地図を辿りながら会場に向かいましたが、普通のビルの5Fの小さなスタジオは、
注意しないと通り過ぎてしまいそうなところ。

もしかすると誰もいないのかな等と思いながら、古いエレベーターに少し不安な気持ちで乗りましたが、

会場に入ってみればそこそこの人、若い人が多かったです。やはり若い人には廃墟ブームなんだなと。

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写真を自由に撮っても良いとのことで、気に入ったものを何枚か写真を撮らせてもらいました。


古い電車、

構図の真ん中に置いて、遠近法の消失点もど真ん中で大胆。

暮れいく空の青色からオレンジ色のグラデーションは透き通っていて素敵でした。

この一枚がとても気に入りました。  そして、

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廃墟って、

過ぎ行くもの、エントロピーの増大、儚さ、

滅び…そのものの美しさとその前のドラマ…etc etc…

なんとなく、若い人たちが惹かれるのが分かるような、そんな感じがじぶんの心の中にも広がっていきました。

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電車の作品の他にも、それぞれ特徴のある写真たちを見せて頂いて、

写真って、撮る人の個性がとても出るものなのだと、そんなことも改めて実感。


廃墟も良いな、

そして、写真ってやっぱり良いなと !! ^^v

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さくっと見ると15分か20分で見られるところを、

その倍くらいの時間、1時間くらい、たっぷりと「変わる廃墟展 2019」で楽しませてもらいました。

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写真展を見終わって次の予定までまだ時間があったので、隣の秋葉原の駅まで歩きました。

その途中にも廃墟ではないけれどそれの親戚くらい ?

面白いものたちに出会いました。

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大江戸線飯田橋駅の緑の配管オブジェ ? も、なんかものすごく面白かった。 ^^;

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東新宿のこの建物も、

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何だこれ???


廃墟の写真展でも同じような丸い形の建物があったかな ?

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写真展の後、娘と待ち合わせをしました。

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スクエアエニックスの人気キャラクターのグッズ 販売、カフェ&バーを併設したオフィシャルショップ、

ARTNIA です。

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前回は六本木、ドラクエのルイードの酒場に行ったので、ならばこちらにも行ってみなければと言うことで ? 笑

別の用事で出かけていた娘と待ち合わせをして、寄り道してきました。

勿論、こういう時はスポンサーです ^^;

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ファンシーエリア、

スクエアエニックスのキャラのグッズを販売しているエリアには、可愛いぬいぐるみ等がたくさん。


何を選んでいるんだぁ~ !! それはバレンタインのお返しにしては、ちょっと高いだろう~!! ^^;;

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ラグジュアリーエリアはスクエニファンだったら垂涎の的のエリアなんでしょう。

FF 等のキャラのフィギアがたくさん展示されていて、

クリスタルのイメージでしょうか?  キラキラでこの部屋は一見の価値ありです。

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予約をしてくれていたので待つことなく座ることができ、カフェ&バーエリアで軽く頂きました。

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" ロングヘア―パスタ "

クリーミーなヘーゼルナッツスープに細麺のカッペリーニを合わせ、ラプンツェルの髪の毛に見立てたとのことです(キングダム ハーツⅢ発売記念 キャンペーンメニューとのことでディズニーのお姫様)。

正にインスタ映え狙いですね。

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それとヨーグルトのデザート、

ドリンクは次の二つを頼みました。

FF でおなじみの " ポーション " 、フレッシュミントをたっぷり使ったレモン風味のドリンク。蜂蜜の味で美味しかったです。

" ハイポーション " は、フレッシュミント・ライム・ジンジャエールの爽やかなドリンク。ジンジャーが少し辛いほどのアクセントで、ヒットポイント回復です b^^

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ドリンク一杯に付き一枚、キングダム ハーツⅢ コースターが一枚もらえます。

ここだけではなく、色々なキャラクターのカフェで、オリジナルのコースターをくれるようで、コースター収集専用のホルダーもあるとのこと。

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〆はさっぱりとシーソルトアイス ヨーグルト味を頂きました。

ほんのり甘くて、どこかしょっぱい味わいの、ヨーグルトアイスバーでした。ディズニーシーのシーソルトアイスを思い出しました。

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何となく面白い一日、じぶんとしてはあまりないような時間をすごしました。

サブカルチャーっぽいものにずっぼりと嵌まった一日 ?

これはこれで面白いなと !!

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窓の外は良い天気なのですが、

写真展に行って写真をとっても撮りたい気持なのですが…外は花粉がすごくて ^^;

出かける気力「0」。 


コーヒーではなくて紅茶をいれて、カティア・ブニアティシヴィリの新譜CD 「シューベルト ピアノソナタ21番 D.960」を聴いています。

2月にこの曲を弾いてくれるコンサートが予定されていましたが、体調不良とのことで楽しみにしていたコンサートは中止になってしまいました。

新しいCD 、シューベルトの最後のソナタ、すごく素敵です。

こんな21番聴いたことがありません。1小節1小節がとても新鮮。次はどんな音が出てくるんだろう ?

どんなリズム、アーティキュレーション ? 等、

自由にカティア・ブニアティシヴィリが奏でてくれます。

それでいて、全体としてはとてもシューベルトらしい ♪  こんな21番本当に初めてです。

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このCD を聴いて返す返すもコンサートが中止になってしまったことが悔やまれます。

彼女、今度はいつ来てくれるんだろう?

" Changing Ruins Exhibition 2019 in Tokyo & ARTNIA "

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Vermeer展 取り持ち女を見てきました :20190112 [展覧会]

2018年に引き続き「日経おとなの OFF」1月号を昨年末に買って、2019年に行こうと思う展覧会をリストアップしました。

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03/04~06/09 三菱一号館美術館 ラファエル前派の軌跡展 ロセッティ、バーン・ジョーンズetc
04/06~06/23 パナソニック汐留ミュージアム ギュスターヴ・モロー展 " サロメと宿命の女たち " モローだ !!
04/23~07/10 東京都美術館 クリムト展 " ウィーンと日本 1900 " とにかくクリムト見るべし
04/24~08/05 国立新美術館 ウィーンモダン展 " クリムト シーレ 世紀末への道 " クリムトとシーレは見逃せない
06/11~09/23 国立西洋美術館 松方コレクション展 モネの「睡蓮 柳の反映」を見ること
06/29~08/18 東京ステーションギャラリー メスキータ展 日本初の回顧展
07/09~09/16 東京国立博物館 特別展三国志 三国志は大好き
09/21~01/13 横浜美術館 オランジュリー美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ

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今年も魅力的な展覧会が目白押しですが、中でもとても楽しみにしているのはクリムトとシーレの作品がたくさん見られそうだということで、2つのクリムトの展覧会です。

4月の終わりは上野と六本木に貼り付いているかもしれません。 笑

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でも、その前に今年初めての展覧会、1月12日(土)に2度目ですがVermeer展へ。

9/35 枚目の来日「取り持ち女」に会いに行ってきました。

10月6日に「赤い帽子の女」を含む8枚には会って来ましたが、展示替えで「赤い帽子の女」に替わり「取り持ち女」が1月9日から展示されているのです。

「取り持ち女」も初来日の注目作品。

1回目に行った後すぐにチケットを予約しておいたもの。

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「取り持ち女」、

フェルメール24歳の時の作品でドレスデン美術館の所蔵です。

フェルメールは当初、聖プラクセディス、マリアとマルタの家のキリスト(今回来日)、ディアナとニンフたちと宗教画を描いていたらしいのですが、

ある時から主題を替え、当時オランダで流行っていた風俗画を描くようになったのだとのこと。

「取り持ち女」は現在残っている作品の中ではその最初の絵なのだそうです。

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ターニングポイントと言う意味でも、とても貴重な作品だと思います。

実際初めて見て色々とびっくりすること、不思議に思うことがありました。

先ずは小柄なものが多いフェルメールの作品の中で、143 × 130 とかなりの大作であること。人物は等身大くらいあって迫力あります。

それから、絨毯の様なもの(フェルメールの作品にはたくさん登場してきますが)で画面がちょうど半分に区切られていること。
他の作品でも絨毯はたくさん登場しますが、テーブル等の上に置かれていて不自然ではないです。
でも、「取り持ち女」では、そうではなくて、単に手摺? の様なものにかかっているのだと思いますが、何だか不自然? 遠近法からも??
どうしてこんな風に空間を区切ったのか? 不自然なのに?
とても不思議に思い、しばし「取り持ち女」の前で佇んでしまいました。

それから、黄色の女性の左手の所にある水差しでしょうか? 実際の絵を見るとこの水差しは細部まで詳細に描かれ存在感を主張しています。これだけ何だか浮いている感じがするのはなぜ、なぜこんな画き方したんだろう??

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それから、

向って左の大きな白いカラーと帽子のこちらを見て笑っている男性は、一説によるとフェルメールの自画像であるとのこと。

本当かな? フェルメールってこんな人だったのかな?


初めて会った「取り持ち女」、沢山のびっくりと不思議を与えてもらいました。たくさん宿題もらった気分です。

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「取り持ち女」だけでなく、2回目と言うことで、割と冷静に(最初の時は久しぶりにフェルメールに会えると思いドキドキでしたので)作品を見ることができました。

例えば、フェルメールの作品は、左の窓から部屋の中に日差しが差し込む構図が多いのですが、その光が一番素敵なのは?

「 ワイングラス 」、「リュートを調弦する女」、「真珠の首飾りの女」、「手紙を書く婦人と召使い」と今回来日した作品を比べてみたり。

この中では「真珠の首飾りの女」の光が優しくていいな。

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大好きな「ミルクを注ぐ女」もゆっくりと何度も見ることができて、

改めて、左の窓が割れていることや、後ろの壁には釘が出ていることなど、

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テーブルの上のパンや女性の衣服の上に輝く光の粒が点々と描かれていることなどを、

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確かめることもできました

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フェルメール以外の作品も、今回はすっ飛ばさずにちゃんと見てきました。 ^^;

その中では、「糸を紡ぐ女」などのニコラス・マース、

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フェルメールの影響を受けているようです、ハブリエル・メツー。

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そして、フェルメールの「小路」を思い出す絵のピーテル・デ・ホーホなど素敵でした。

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「赤い帽子の娘」1665-1666年頃 23.2×18.1 ワシントン・ナショナル・ギャラリー(じぶんの見たフェルメール番号19)、

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「ワイングラス」1661‐1662年頃 67.7×79.6 ベルリン国立美術館 (じぶんの見たフェルメール番号20)、

そして、「取り持ち女」1656年 143×130 ドレスデン国立古典絵画館(じぶんの見たフェルメール番号21)。

9枚も来日してくれたのもすごいことですが、日本初公開の作品がなんと3つも来てくれたこと。

これもものすごいなぁ~と思いました。じぶんの見たフェルメールの作品もとうとう21作品に !!

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贅沢な8点が展示されたフェルメール室で至福の時を過ごし、

フェルメールを好きになったきっかけを作ってくれた、ミルクを注ぐ女に何度もお礼を言ったりして結局、

美術館に2時間くらいいてしましました。

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もっといたい気はしたけれど、そろそろお腹も鳴り始めたし、

2回目のフェルメール展を後にすることに。

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そうそう、今回のフェルメール展開催のせいかもしれません。本屋さんに行くとフェルメール関係の本が何冊か出ていました。

その中で、面白そうだと3冊の本を買って読みました。

「フェルメール最後の真実」秦新二 成田睦子 
今回のものもそうだと思うのですが、企画展を催すにあたり企画展プロデューサーと言う方々が、各国の美術展に掛け合って貴重な絵画を貸し出してもらう、その大変さや裏話が書かれています。
展覧会に行ってそれぞれの絵画を見た時、そういう方々の努力の賜物なのだなと、いつもと違う面でも作品たちに会うことができました。

「消えたフェルメール」朽木ゆり子
人気者ゆえ? フェルメールの作品は何度も盗難にあっていて、「合奏」はいまだに戻ってきていません。盗難にあったフェルメール作品のことが書かれています。
今回の展覧会に展示されている「手紙を書く婦人と召使い」は過去2度も盗難の被害にあっているのを知りました。

「フェルメールの街」櫻部 由美子
フェルメールの人となり、どんな人生をすごしたのかは良くは分かっていません。
この小説では作者が豊かにイメージを広げて、デルフトの街での若き頃のフェルメール、そして友達のアントニー・レーウェンフック等の活躍を描いています。こんなだったら面白いなと!!

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今回のフェルメール展、じぶんなりに色々と楽しめたと思います。

まだ2月3日までやっているし、もう一度くらい?

そんなことも考えています 笑

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お腹が空きました。

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一人だし、美術館の入館時間を待っている間に雪もちらつくほどの寒い日でしたので、

ここは熱々の横浜家系ラーメン。

ふーうっふーうっしながら頂きました。

博多も札幌も etc etc…ラーメン美味しいですが、横浜家系ラーメンも大好きです。とっても美味しいです。


" 2019/01/12 Vermeer Making Difference: Vermeer and Dutch Art "
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生誕110年_東山魁夷展&ルイーダの酒場:20181103 [展覧会]

去年はあまり展覧会に行けなかったので、

今年こそと、「行くべき2018年展覧会」は予めて決めておきました。順調に?

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横山大観 「生誕150年記念展」 山種美術館

「至上の印象派 ビュールレ・コレクション」 すごくかわいかった、イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢。

近代美術館の 「横山大観展」(見逃しそうになったけれど、40m、生々流転はやっぱりすごかったです)

≪冬華 1964年 東京近代美術館≫
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日本初公開のモネの騒擾の昼食 「プーシキン美術館展」

横浜美術館 「モネ それから100年展」

そうそう、損保ジャパン美術館 「ターナー風景の詩展」 版画にびっくりしました。

≪花明り 1968年 ≫
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そして、10月6日には 今年のメインイベントです !!

「フェルメール展」ミルクを注ぐ女…やっぱりすごーーくきれいで、しばらく動けなかったな。

フェルメール展は来年1月もう一度行きます。これも日本初公開の一枚、「取り持ち女」が来るので。絶対にと、
チケット確保しました。

≪春雪 1973年 千葉県立美術館≫
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これら決めていた展覧会の他にも、ターナーもそうでしたが、

11月3日に行ったこの展覧会、「生誕110年 東山魁夷展」もとっても良かったです。

≪京都四季シリーズ≫
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昭和生まれとしては、

平山郁夫さんと東山魁夷さんは、一緒にというとおこがましいけれど、同時代の画家さん。

日本画の伝統を守り、それだけではなく、

日本画の可能性を探りそれをずっとずっと広げてくれたアーティスト。

≪窓 1971年 長野県信濃美術館 東山魁夷館≫
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生誕110年を記念しての展覧会は、質、量共に、本当に見応えのある貴重な展覧会でした。

≪唐招提寺御影堂障壁画 1975年≫
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どこかで…? いつか? 見た景色。街角、そして山野の風景。etc etc…。

≪青聲 1960年 東京国立近代美術館≫
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どこか特定の場所ではないのだろうけれど、われわれ日本人の懐かしさの源、原風景。

視覚だけで見るのではなく、経験や思い出の中にしまってある大切なものたちに重なって、

懐かしく、心の中がほっこりして、きゅっとして、

≪映像 1962年 東京国立近代美術館≫
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時を超越する東山さんの心象風景たち。

時間を忘れて堪能させて頂きました。

≪白馬森 1972年 長野県信濃美術館 東山魁夷館≫
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白馬の出てくるシリーズもいいし、ヨーロッパの、京都の街のシリーズも、

何より唐招提寺の御影堂障壁画は襖の中から、風の音、波の音が、静謐な深山の霧の音まで、

聞こえてくるかのようで、確か一度は見ているはずなのですが、初めて見たかの様に大きな感動を覚えました。

≪行く秋 1990年 長野県信濃美術館 東山魁夷館 ≫
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晩年のこの作品、「木枯らし舞う」。

美しい色彩、

風に舞っていく落ち葉たちの、金色の音が聞こえて来そう…。


この絵もとても気に入りました。

≪木枯らし舞う 1997年 長野県信濃美術館 東山魁夷館 ≫
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東山魁夷展をたっぷりと楽しんだ後は、

娘に連れられ、

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六本木のルイーダの酒場を訪れることに。 ^^;

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ルイーダの酒場は、ドラクエで仲間と出会ったり分かれたりするお店ですが、六本木にもあるんです ^^v

じぶんも一度は来てみたかったので、「連れられて」はちょっと違うかもしれません (笑)

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原則予約制の様で、じぶんたちも事前に予約しておいて、13:45から酒場に入ることができました。

入れ替え制で時間は1時間半、一本勝負 !!

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酒場ですから、先ずは冷たいビールを一杯。

いえいえ、ただのビールではありません。「街角のビール」。

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料理は、『スライムベスおろしの和風ハンバーグ』

和風ハンバーグの上に、可愛くスライムベスが乗っかっています。

可愛すぎてなかなか食べられなかった。

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ドラクエ10に出てくる賢者ホーローじいちゃんも食べていた『大陸間鉄道駅弁』

そぼろと玉子のご飯に、おかずはシューマイ、玉子焼き、たこちゃんウィンナーです。

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周りの方たちも、じぶん達がオーダーしたものの他にも、可愛い飲み物、料理があるので、

各々お気に入りのものをチョイスして、美味しいひと時。

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じぶんたちの〆は、『モーモンティラミス』。

ふわふわ感とろける美味さも、可愛くてなかなか食べられませんでした 。

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店内は思ったより狭くて、椅子もなく立食でしたが、

ドラクエ関連のものがあちらこちらにあり、食べたり、飲んだり、写真撮ったりしているうちに、

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あっという間に1時間半が過ぎてしまいました。

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かっこいいな『ロトの剣』。

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堀井雄二さんのサインも !!

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「街角のビール」をもう一杯頂きたかったし、

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可愛いキャラの美味しいものも、もっと頂きたかったのですが、

それは次回のお楽しみ。


外を見れば次の冒険者たちが、スタンバイしていました。

ルイーダの酒場では、

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スライムグミと、

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スライムの肉まん、エビマヨまんをゲットしてきました。

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捕獲したスライムたちも、美味しく頂いてしまいました 笑。

どらがメインか分からない感じになってしまいましたが、東山魁夷展、六本木ルイーダの酒場、

どちらも楽しむことができて、良い一日 ^^v

昔のアルバムだと両 A 面っていう感じでしょうか?


気が付けばもう今年も12月。

いつものように? ばたばたとあちらこちらを飛び回っている内に今年も一年が過ぎ去ろうとしています。

まだまだ色々とやりたいこともあるし、積み残しもあるような気がしますが、とりあえずインフルとか体調を崩さずに年末年始を迎えられたらいいなと思っています。

そうだ!! でも、その前に今年最後のイベント? N響の第九が待っているのでした。笑

今年も締めくくりのコンサート、たっぷりと楽しみたいなと。^^v

" 2018/11/03 Higshiyama Kaii & Luida's Bar"
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2018年フェルメール展 :20181006 [展覧会]

2007年、

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薄暗い展示室の中。 かぐや姫の竹の輝きの様に不思議な光。

崇高さに射竦められ靴音も気配も呼気も、

何もかもが止まる一瞬と言う永遠…刹那の時。

新国立美術館の開館記念で開催された「アムステルダム国立美術館所蔵展」。


彼女はずっと今も輝き続けています。それは、きっと永遠。

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フェルメールの代表作、「牛乳を注ぐ女」との出会い、

フェルメールという神秘の画家を心に深く刻んだきっかけ。

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それからはフェルメールのことばかり考えていました。

今年はフェルメール来るのかな ?

37作品のうちこれで何枚目だろう ? etc etc…。

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2008年 フェルメール展 
「マリアとマルタの家のイエス」
「聖プラクセデス」
「小路」
「ワイングラスを持つ娘」
「リュートを調弦する女」
「手紙を書く婦人と召使」
「ヴァージナルの前に座る若い女」

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2009年 ルーブル美術館展
「レースを編む女」

2011年3月 Vermeer<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展
「地理学者」

2011年8月 Vermeerからのラブレター展 京都市美術館 12月 Bunkamuraザ・ミュージアム
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女」
「手紙を書く女と召使」

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2012年7月 ベルリン国立美術館展
「真珠の首飾りの少女」

2012年7月 マウリッツハイス美術館展
「真珠の耳飾りの少女」
「ディアナとニンフ」

2015年 ルーブル美術館展
「天文学者」

2016年 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
「水さしを持つ女」

「牛乳を注ぐ女」に会ってから、日本に来るフェルメールの作品たちには欠かさず会いに行っています。

オーストリアに行った時に「絵画芸術」を見ているので、これまで37作品のうち(フェルメールの作品は35とも37とも言われていますが自分的には37)、18作品に会ったことになるのですが、Verneer 展、2016年に会ってから、久しぶりのフェルメール。

会いたくて仕方なかったフェルメール、しかも、

全部で9作品も来日するというので、前売り券が発売されるとすぐにマウスでポチリ。

初日の金曜日は残念ながら仕事なので次の日の土曜日。

図録も付いている5,000円のチケットをゲットしておきました。

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金曜日までの仕事をいつもより頑張り ? 待ち遠しかった10月6日、

電車に乗る前から何だかワクワクドキドキ。この感覚は初デートに出かけるとき以来かもしれない ?

上野の森美術館に着けば、僕のチケットは13時からだったのですが、日時指定でも入館を待つ長い列。

天気も良かったから日向は結構暑く、そのせいもあるけれど、並ぶのは嫌いですが、しかし、

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この日、この時だけはワクワクドキドキの方が勝りました。

待つ時間さえも愛しく、そんなじぶんが可笑しく可愛く感じるほどでした。 ^^;;


美術館に入ると全員に音声ガイドが貸し出されました。イヤホーンを付け展示室に入ればガイドは石原さとみさん。

フェルメールと同時代の傑作オランダ絵画たちが出迎えてくれましたが…、

気ばかり焦り、

《マルタとマリアの家のキリスト》 1654-1655年頃 スコットランド・ナショナルギャラリー
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それに流石フェルメール展。日時指定にもかかわらず最初の部屋はかなりの混雑です。

フランス・ハルスやニコラス・マース等名だたる画家の素晴らしい作品が沢山展示されているのですが、

心はどこか上の空。挙句の果て、

《ワイングラス》 1661-1662年頃 ベルリン国立美術館
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みんな、みんなすっ飛ばして、

最後の部屋へ。

《リュートを調弦する女》 1622-1663年頃 メトロポリタン美術家館
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プリズムを思い浮かべる白い明るい通路を抜けると、

《真珠の首飾りの女》 1662‐1665年頃 ベルリン国立美術館
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そこは、

《手紙を書く女》 1665年頃 ワシントン・ナショナルギャラリー
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フェルメールだけの8作品の部屋でした。

上野の森美術館のキュレーターさん、よく分かっているなと。

これでいいです。

この部屋でいいです。 ありがとう。

《赤い帽子の娘》 1665-1666年頃 ワシントンナショナルギャラリー
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コンサートに行って、素晴らしい演奏に会うと、背中の辺りがぞくぞくとして、

震えて、寒さも感じてしまいますが、

この部屋に入った途端、名演奏を聴いた時の様に背中が震えてしまいました。

厳かな礼拝堂に入ったかのような感覚。

《手紙を書く夫人と召使い》 1670-1671年頃 アイルランド・ナショナルギャラリー
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そして君と会う。


そうだ。

そうなんだ、君と会った時の感覚…なんだ。 2007年の時、そのままなんだなと。


10年以上経って色んなものも変わったけれど、8作品はみんな素晴らしいけれど、

タンネケとも呼ばれている君は不思議。

光の粒子は描かれた時のまま、そのままに パンの上、籐のかご、ラピスラズリのスカートの上、

45.5×41cm の世界で輝いている。そして、10年ほど前に君と会った時のまま、

ずっとずっと…一瞬は永遠なんだと。

《牛乳を注ぐ女》 1658-1660年頃 アムステルダム国立美術館
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ヨハネス・フェルメール。1632年デルフトに生まれ、1675年同じくデルフトに没す。

寡作のためか当時は評価が高かったものの次第に忘れられてしまったとのことだけれど、

印象派が誕生する背景の中、写実的なオランダ絵画が再評価され、

200年後に再びフェルメールは高い評価を得ることになります。

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著名な画家であればどんな人柄であったとか、人となり、伝記とかが残っているものだと思うのですが、

ヨハネス・フェルメールは寡作と200年というブランクとでよく分かっていません。

どんな画家だったのかな? こんなにすごい作品の画家はどんな人生を送った人だったんだろう。

分からないこと? ぞれも、フェルメールの作品を神秘的に思わせる元になっているのかもしれないなと。

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ほとんどの他の作品を、すっ飛ばしてしまった展覧会ですが、

フェルメール に似ていると思った作品が3点ほどありました。

メツーの2つの作品。

ハブリエル・メツー《手紙を読む女》 1664-1666年頃 アイルランド・ナショナルギャラリー
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着ているものも、手紙を読む女性も、そばに立つ召使いも、

向かって左から射す光と壁にかかる寓意の絵画も、

おやっ? どこかで見たことある ?


天球儀? を開け放った窓の向こうに置いて、手紙を書く男は、フェルメールの天文学者 や地理学者にとても良く似ています。

ハブリエル・メツー《手紙を書く男》 1664-1666年頃 アイルランド・ナショナルギャラリー
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デ・ホーホのこの作品は小路と雰囲気がとても良く似ていました。

ピーテル・デ・ホーホ《人の居る裏庭》 1663-1665年頃 アムステルダム国立美術館
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フェルメールの部屋にずっといたくて、置かれた椅子に座ったり、

鑑賞する皆さんの列の後ろに並んで作品たちの前に行って佇んだり…、暫く何度も繰り返していましたが、

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気が付けばこんな時間です。

そろそろ帰らないと。

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2月までここに居てくれるから、

また来よう。

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10月14日までの入館者へのプレゼント、牛乳を注ぐ女の「特製マグネット付きブックマーク」をもらいました。

「フェルメールの街」(櫻部由美子 ハルキ文庫)を読んでいたので、ちょうどのタイミング、良いプレゼント。


フェルメールの人となりはよく分からない。それだからこそ、色々なフェルメール像があっていいのかな?

「真珠の耳飾りの少女」と言う映画もあったし、いま公開中の「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」もフェルメールの世界へのオマージュに満ちているそうです。

この文庫本「フェルメールの街」もその一つ。

顕微鏡を使って微生物を観察し「微生物学の父」と呼ばれるレーウェンフック(天文学者や地理学者のモデルとも言われている)とフェルメールが、デルフトで起こった事件を解決していくミステリー小説。

日常の描写の中で、エピソードの中で、こちらもフェルメールの作品のオマージュが出てきて、これはあの作品のことだと想像したり、フェルメールの恋や結婚なども出てきて、

フェルメール好きにはたまらない一冊でした。

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もちろん帰ってきて、美味しい一杯を展覧会の余韻と共にいただきました。

黒ビール、美味しかったです。

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展覧会、「9/35」となっていましたが、9作品目の「取り持ち女」は1月9日からの展示となるそうです。

少なくとも1月にはもう一度フェルメールに会いに行かなくてはと思っています。

そうそう、

これでじぶんの見たフェルメールは18作品から、

「ワイングラス」と「赤い帽子の娘」の2つが加わって『20/37』になりました。1月が待ち遠しい。

" 2018/10/06 VERMEER Making the difference: Vermeer and Dutch Art "
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ミケランジェロと理想の身体展:20180922 [展覧会]

2018年「日経大人のOFF」の情報で、年の初めに見たい展覧会を予め決めておきましたが、

今年はそれ以外にも興味津々な展覧会が沢山あって、番外編ではないですが、その幾つかは鑑賞に行っています。

この「ミケランジェロと理想の身体展」もその一つ。


彫刻や塑像など3Dは得意ではないものの、昨年の運慶展で見た「多聞天」の筋肉にはびっくりしたし、何より、

全世界に40点しかないミケランジェロの彫刻のうち2つが展示されると聴くと、

その 2/40 という数字は、大好きなフェルメールの貴重な作品数みたいにも思え、

行かなくてはならないだろうと !! 娘に誘われたせいでもあったのですが ^^;

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展覧会の目玉の一つは、「若き洗礼者ヨハネ」。

スペインの内戦、

聖職者や大土地所有者を憎む共和国軍の壊滅的な聖像破壊行為の一つ、

1936年のウベダのエル・サルバドル聖堂祭壇の壊滅的な破壊により、数奇な運命によりフィレンツェから移され、

スペインのこの聖堂に置かれることとなった「ヨハネ」像は、14個のかけらを残して徹底的に破壊し尽くされてしまいました。

《若き洗礼者ヨハネ》1495-96年 130cm 大理石 ウベダ、エル・サルバドル聖堂
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それでも貴重なミケランジェロの傑作、修復した方たちの執念。

この残された欠片から(下の写真です)、2010年より3年をかけて、写真など様々な資料に基づいて復元修復されたとのことです。

失われた部分は合成素材で作成しマグネットで接合することで、新たにオリジナルが発見された場合に取り替えられるようにと、将来への希望も一緒に。


この《若き洗礼者ヨハネ》、ミケランジェロの若い頃の作品としても素晴らしく貴重な作品ですが、、

今も昔も何度も繰り返し行われる、芸術や文学 etc etc …人類の至宝に対する破壊、否定、暴力と言う無知で野蛮な行為と弱さ…、でも、


それに屈することなく瓦礫に技術と叡智を結集し、不死鳥の様に再び命を与え、未來の子供たちにに引き継ごうとする確固たる意志、

否定でなく肯定する心、正しさ、人の理性と強さ…、

そのようなものを強く感じ、

このヨハネの火傷の跡(黒っぽいオリジナルの部分)が重なって、感動してしまいました。

奇跡的に残った2つの目は、きっとそれらを全部見ているんだなと。

この像を見ることができただけでも来たかいがあったなと。

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もう一つの目玉は「ダヴィデ=アポロ」

ダヴィデとアポロの2つの名前が付いているのは、「どっちかだろうけれど、どちらかと決定付ける決め手がない ? 」のだそうです。

ヨハネがミケランジェロ20歳過ぎくらいの作品であるのに対して、この像は50代半ばの作品。

《ダヴィデ=アポロ》1530年頃 147cm 大理石 バルジェッロ国立博物館
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どちらか分からないのは全部ミケランジェロのせい。

ミケランジェロの諸事情により ?
(システィーナ礼拝堂の《最後の晩餐》制作のために教皇にローマに呼ばれ、以降2度とフィレンツェには戻らなかった)

途中で制作をやめてしまったことによるのだと思います。

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「どっちか分からない」こと、

それも作品に楽しみと一種の神秘性を与えているのかな?

じぶんはどちらかと言うとアポロかなと?

背負っているのはアポロの太陽の弓矢の矢筒ではないかな?  いえ、全然根拠はないのですが ^^;

あれこれと想像(妄想?)するのも展覧会の楽しみの一つです。


《ダビデ=アポロ》、左側から見上げるようにして見た横顔がとても美しかった。

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展覧会では写真はこれだけ撮って良いとのことでした。

ラオコーン。 勿論、持って行ったカメラでばっちり撮ってきました。

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「2/40」の数字と、娘に誘われてきた展覧会。思ったよりずっとずっと良い展覧会でした。

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美術館から出るとお腹が空いていたので、

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上野精養軒カフェラン ランド―レさんでハヤシライスを頂きました。

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じぶんはここに来れば、ビールとハヤシライスと決めているのですが、

娘もハヤシライスが良いとのこと。

上野で展覧会に来たら精養軒でハヤシライス !! と、刷り込んだ訳ではないけれど??

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美味しいものは覚えていてくれるといいかな。笑

食後はシナモンコーヒー ♬

娘につられて久しぶりに頂きました。

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展覧会では図録と、グッズ定番の手ぬぐいを今回も。

ひげもじゃミケランジェロ君と、

ミケランジェロだけに三毛猫君? 笑

この手ぬぐいも気にいりました。

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最近、せっかく行った展覧会の記事を書くのが遅くなっています。

これも9月22日に行ったもの。記憶を辿りながらよりもその時に思ったことをフレッシュなうちに残しておきたいのですが… ^^;

横浜美術館のモネも良かったので、何とか今年中には?


今日は上野の森の美術館、「フェルメール展」です。

今年の展覧会のじぶんのメインイベント !!

ブログに書くとか書かないとかは、もう全然関係なく、目一杯楽しんできます !! ^^v
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