ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 & 原田マハ_たゆたえども沈まず:20171209 [展覧会]
今年は、
特に前半は絵を見に行くことがあまりできませんでした。3月にミュシャ展に行ったくらい。
コンサートにはこの一年で12~13回行って、ミスチルの横浜アリーナにまで行きましたが、最後はN響の第9でしめる予定です。
6月の山田和樹さんのマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」、第9番は両方の演奏とも素晴らしくて、特に第9番は久しぶりにコンサートで演奏を聴いて、知らず知らずのうちに涙を流していました。
11月には、カティア・ブニアティシヴィリのチャイコフスキーのPコン。
ぶっ飛び!! 超光速の演奏に度肝を抜かれ(チャイコのPコンでこんな感じになったのはアルゲリッチの演奏以来かも)、
12月16日はマイブームのメンデルスゾーンの交響曲第3番スコットランドを聴いてきて、至福の一時。
たくさんの良い演奏に出会うことができました。
それに引き換え、展覧会は orz … ^^;
途中でこれはいけないと気が付いて、その時発売していた前売りチケットを3枚買いました。
落ち着いて綺麗な色彩だなと感じた、オットー・ネーベル展、
四天王の隆々の腕の筋肉に思わず惹かれた、運慶展、
そして、今年の〆にと選んだゴッホ展の3つ。
2017年の〆の展覧会は「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」。
友達を誘って12月9日(土)東京都美術館まで出かけてきました。
この展覧会、見て来ての感想は2つです。
一つはゴッホって思っていた以上に、日本の影響を受けているんだということ。
それから、
普通の展覧会よりも資料がたくさん展示されていて、一種、記念館か博物館のような感じだったことです。
先ずはポスターにもなっていた渓斎英泉の花魁を模した作品から。
≪花魁(渓斎英泉による) 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
渓斎英泉の花魁とは左右が逆になっていますが、これはゴッホが見たのは「パリ・イリュストレ」誌の表紙で、
この表紙、何かの拍子で? 逆に印刷してしまったのでしょうか(印刷ではよくあること?)。
それにしても、ゴッホが花魁の浮世絵を模して描いた作品があるなんて、今まで知りませんでした。
背景にいる鶴やガマガエルも、浮世絵等から持ってきていると展覧会の説明書きに。
≪雲竜打掛の花魁 渓斎英泉≫
ゴッホは浮世絵からたくさんのこと、構図や色彩の自由さや視点も間も、学んだのですね。
今回の様に、作品とその影響を受けた元の浮世絵等を並べて展示をしてくれると、本当に良く分かりました。
≪富嶽三十六景/山下白雨 葛飾北斎≫
それから、ゴッホだけでなく、
世界的に有名な画家たちにこれほどまでに影響を与えていることを再認識し、
「運慶展」でも思ったことですが、日本の美術は世界的に見てもすごいものなんだなぁ~ !!
≪富嶽三十六景/神奈川沖浪裏 葛飾北斎≫
この絵も、ゴッホの色、黄色の空がゴッホらしいなと思いますが、
≪種まく人 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
前景の印象的な樹は、
広重の「名所江戸百景」の本歌取りなのですね。
≪名所江戸百景 歌川広重≫
一緒に行った友達が「今回の目玉」と言った「寝室」。
「寝室」は実は3種類あることを展覧会から帰って来て、ネットで調べて知りました。
第1バージョンはゴッホ美術館蔵のもの。1888年、ゴーギャンがアルルに来る直前に描かれたものだそうです。
第2バージョンはシカゴ美術館蔵のもの。1889年に最初のものを複製して描かれました。
第3バージョンは、1889年にゴッホの母親のために縮小して描かれたものであるとのこと。オルセー美術館蔵。
ゴッホはこの作品に何か思いいれの様なものがあったのかもしれません。調べてみたいなと思いました。
今回来ているのは第1バージョンでオリジナルの作品。
また、これもネットで調べて分かったことですが、
第3バージョンの「寝室」は松方幸次郎が購入し松方コレクションとして収集されていたもの。
第二次大戦後、戦後賠償の一環としてフランスの国有のものとなってオルセーに所蔵されたのだそうです。
そんなことがなければ、今、西洋美術館にこの絵があったかもしれません。
賠償って、そんな !!
≪寝室 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
日本にあこがれ、日本に行きたかったゴッホ。
≪タラスコンの乗合馬車 1888年 ヘンリー&ローズ・パールマン財団蔵≫
描いた絵も売れず、色々な葛藤があって…。
それだからこそ、日本は一つの理想郷と思っていたようです。 ぼくらはフランスのアルルと日本が似ているかと言われれば、きっと、 小首をかしげると思いますが、
ゴッホはアルルに日本、彼が思い描いていた理想郷を重ねていたようです。
アルル時代の絵も、全体的に孤独感や寂しさを奥底に感じますが、それまでの絵に比べて色彩は明るくなり、ぼくらが思うゴッホの感じになっていったのかと。
やはりアルルに行って良かったんだなと。
≪画家としての自画像 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
色々な絵と資料が展示されていましたが、最後の方に飾られていた「ポプラ林の二人」、
この絵にとても惹かれました。
色彩が好きです。
ナビ派のドニの絵を思い出させるような構図、ポプラのパステルのような色合い。
ゴッホにもこんな絵があるんだなと。
2010年に国立新美術館でオルセー美術館展がありましたが、その時見た「星降る夜」の感じを思い出しました。
≪ポプラ林の二人 1890年 シンシナティ美術館≫
先の方で書きましたが、この展覧会、絵画だけでなく、
ゴッホがなくなったオーヴェル=シュル=オワーズ、ゴッホの聖地。そこを訪れた多くの日本人たちの足跡を資料を展示して紹介してくれています。
ゴッホが最晩年に交友を持ったオーヴェールの医師ガシェ氏のもとには3冊の芳名録が残されていて、
憧れの画家の終焉の地を訪れた日本の画家や文学者たち240名あまりが署名を残しているとのこと。
資料の展示で、こんなに沢山の日本人が、ゴッホ詣でをしていたのも初めて知りました。
ぼくの好きな佐伯祐三もこの地を訪れて教会を描いていたのです。
佐伯祐三の作品もまた見たいな。
≪オーヴェールの教会 佐伯祐三 1924年 鳥取県立美術館≫
ゆっくりと友達と、ゴッホとジャポニズムを堪能していたら、そろそろお腹が空きました。
10時半の待ち合わせだったのですが、それほどの混雑もなく待たずに室内に入れたし、土曜日なのにどの絵もストレスなく鑑賞することができました。
そうそう、
上野は今はこちらですごい混雑なのでしょうね。
19日からは赤ちゃんパンダのシャンシャンが一般公開だそうです。テレビでも見ましたが愛くるしい姿は一度は見ておきたいなと。
2年後には中国に帰ってしまうのですって。
上野の紅葉も少しだけ見ることができました。
いつもの中華屋さんでランチにしようと思いましたが、混雑していて入れませんでした。
アメ横辺り、色々と店を探しましたが、結局、夜は飲み屋さんなのかな ?
「酒亭 じゅらく」さんで一押しという「しびれ豚丼」を頂きました。 ^^;;
メニューの「じゅらく特製メニュー♪ ピリッとしびれる感覚がたまらなくおいしい一品です。」につられました。
「しびれ」とは山椒のこと。
注文する時に店の方から、山椒を掛けないこともできるとのことでしたが、せっかくの「しびれ丼」なのでそのまま頂きました。
じぶんたちは、それほどの辛さは感じませんでしたが、豚肉とご飯がたっぷり。お腹いっぱいに !!
そして、
噛み過ぎて顎が痛くなりました(肉が硬かったという訳ではなく肉が多くてです) ^^;
本当に、お腹いっぱいになりました。メガ盛りっていうのもあったけれど、どのくらい大盛りなんだろう??
展覧会を見に行った時には読みかけだった、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」。
ゴッホのことが展覧会を見てとても気になり、帰ってきた日に続きを一気に読んでしまいました。
ゴッホの弟テオの、フィンセント兄さんへの献身さ。
テオはゴッホがなくなって間もなく、結婚したばかりの奥さんと子供を残して病気で亡くなってしまいました。
とても仲の良かった、
片やよれよれの上着にすり切れた靴の売れない画家、片やセレブ相手の高級画廊の支配人の兄弟ですが、
傷つきやすく繊細な心を持つことではとても似ている兄弟。
ネタバレになってしまうのであまり書きませんが、フィンセントの命を縮めてしまったのはきっと自分だと思ってしまったのでしょう。
もっとこの兄弟のことを知りたいと、岩波文庫の「ゴッホの手紙」も買いました。
仲の良かった兄弟、ゴッホも筆まめだった様でたくさんの手紙を残しています。
たゆたえども沈まず、
原田マハさんの作品の中ではミステリーっぽくもないし、後半になってようやくテオの奥さんヨーが出てくるまで、女性は一人も登場しないという、地味な感じですが、
強く温かい兄弟愛、読んだ後も心の中には通奏低音の様な切なさがいつまでも残っています。
ゴッホ、観ると孤独感や寂しさ etc etc …色々な強い感情を感じてしまって、
フェルメールやモネ等が気に入っている自分としては、どちらかというと苦手な画家だったんだと思います。
でも、今回の展覧会と「たゆたえども沈まず」を読んで、ゴッホのことが少し理解できたように思えます。
ポプラ林の二人の様な好きな絵もできました。オルセー展の「星降る夜」と一緒に好きな絵に。
今年はあまり行けませんでしたが、やはり絵画は良いですね。
来年はもっとたくさん見に行くことにしたいと思います。
そうそう、来年10月には久しぶりにフェルメールが来てくれるのだそうです。しかも8点もまとめて!!
これはとっても楽しみ。 ^^
" 2017/12/09 Van Gogh & Japan & Fluctuat nec mergitur "
特に前半は絵を見に行くことがあまりできませんでした。3月にミュシャ展に行ったくらい。
コンサートにはこの一年で12~13回行って、ミスチルの横浜アリーナにまで行きましたが、最後はN響の第9でしめる予定です。
6月の山田和樹さんのマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」、第9番は両方の演奏とも素晴らしくて、特に第9番は久しぶりにコンサートで演奏を聴いて、知らず知らずのうちに涙を流していました。
11月には、カティア・ブニアティシヴィリのチャイコフスキーのPコン。
ぶっ飛び!! 超光速の演奏に度肝を抜かれ(チャイコのPコンでこんな感じになったのはアルゲリッチの演奏以来かも)、
12月16日はマイブームのメンデルスゾーンの交響曲第3番スコットランドを聴いてきて、至福の一時。
たくさんの良い演奏に出会うことができました。
それに引き換え、展覧会は orz … ^^;
途中でこれはいけないと気が付いて、その時発売していた前売りチケットを3枚買いました。
落ち着いて綺麗な色彩だなと感じた、オットー・ネーベル展、
四天王の隆々の腕の筋肉に思わず惹かれた、運慶展、
そして、今年の〆にと選んだゴッホ展の3つ。
2017年の〆の展覧会は「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」。
友達を誘って12月9日(土)東京都美術館まで出かけてきました。
この展覧会、見て来ての感想は2つです。
一つはゴッホって思っていた以上に、日本の影響を受けているんだということ。
それから、
普通の展覧会よりも資料がたくさん展示されていて、一種、記念館か博物館のような感じだったことです。
先ずはポスターにもなっていた渓斎英泉の花魁を模した作品から。
≪花魁(渓斎英泉による) 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
渓斎英泉の花魁とは左右が逆になっていますが、これはゴッホが見たのは「パリ・イリュストレ」誌の表紙で、
この表紙、何かの拍子で? 逆に印刷してしまったのでしょうか(印刷ではよくあること?)。
それにしても、ゴッホが花魁の浮世絵を模して描いた作品があるなんて、今まで知りませんでした。
背景にいる鶴やガマガエルも、浮世絵等から持ってきていると展覧会の説明書きに。
≪雲竜打掛の花魁 渓斎英泉≫
ゴッホは浮世絵からたくさんのこと、構図や色彩の自由さや視点も間も、学んだのですね。
今回の様に、作品とその影響を受けた元の浮世絵等を並べて展示をしてくれると、本当に良く分かりました。
≪富嶽三十六景/山下白雨 葛飾北斎≫
それから、ゴッホだけでなく、
世界的に有名な画家たちにこれほどまでに影響を与えていることを再認識し、
「運慶展」でも思ったことですが、日本の美術は世界的に見てもすごいものなんだなぁ~ !!
≪富嶽三十六景/神奈川沖浪裏 葛飾北斎≫
この絵も、ゴッホの色、黄色の空がゴッホらしいなと思いますが、
≪種まく人 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
前景の印象的な樹は、
広重の「名所江戸百景」の本歌取りなのですね。
≪名所江戸百景 歌川広重≫
一緒に行った友達が「今回の目玉」と言った「寝室」。
「寝室」は実は3種類あることを展覧会から帰って来て、ネットで調べて知りました。
第1バージョンはゴッホ美術館蔵のもの。1888年、ゴーギャンがアルルに来る直前に描かれたものだそうです。
第2バージョンはシカゴ美術館蔵のもの。1889年に最初のものを複製して描かれました。
第3バージョンは、1889年にゴッホの母親のために縮小して描かれたものであるとのこと。オルセー美術館蔵。
ゴッホはこの作品に何か思いいれの様なものがあったのかもしれません。調べてみたいなと思いました。
今回来ているのは第1バージョンでオリジナルの作品。
また、これもネットで調べて分かったことですが、
第3バージョンの「寝室」は松方幸次郎が購入し松方コレクションとして収集されていたもの。
第二次大戦後、戦後賠償の一環としてフランスの国有のものとなってオルセーに所蔵されたのだそうです。
そんなことがなければ、今、西洋美術館にこの絵があったかもしれません。
賠償って、そんな !!
≪寝室 1888年 ファン・ゴッホ美術館≫
日本にあこがれ、日本に行きたかったゴッホ。
≪タラスコンの乗合馬車 1888年 ヘンリー&ローズ・パールマン財団蔵≫
描いた絵も売れず、色々な葛藤があって…。
それだからこそ、日本は一つの理想郷と思っていたようです。 ぼくらはフランスのアルルと日本が似ているかと言われれば、きっと、 小首をかしげると思いますが、
ゴッホはアルルに日本、彼が思い描いていた理想郷を重ねていたようです。
アルル時代の絵も、全体的に孤独感や寂しさを奥底に感じますが、それまでの絵に比べて色彩は明るくなり、ぼくらが思うゴッホの感じになっていったのかと。
やはりアルルに行って良かったんだなと。
≪画家としての自画像 1887年 ファン・ゴッホ美術館≫
色々な絵と資料が展示されていましたが、最後の方に飾られていた「ポプラ林の二人」、
この絵にとても惹かれました。
色彩が好きです。
ナビ派のドニの絵を思い出させるような構図、ポプラのパステルのような色合い。
ゴッホにもこんな絵があるんだなと。
2010年に国立新美術館でオルセー美術館展がありましたが、その時見た「星降る夜」の感じを思い出しました。
≪ポプラ林の二人 1890年 シンシナティ美術館≫
先の方で書きましたが、この展覧会、絵画だけでなく、
ゴッホがなくなったオーヴェル=シュル=オワーズ、ゴッホの聖地。そこを訪れた多くの日本人たちの足跡を資料を展示して紹介してくれています。
ゴッホが最晩年に交友を持ったオーヴェールの医師ガシェ氏のもとには3冊の芳名録が残されていて、
憧れの画家の終焉の地を訪れた日本の画家や文学者たち240名あまりが署名を残しているとのこと。
資料の展示で、こんなに沢山の日本人が、ゴッホ詣でをしていたのも初めて知りました。
ぼくの好きな佐伯祐三もこの地を訪れて教会を描いていたのです。
佐伯祐三の作品もまた見たいな。
≪オーヴェールの教会 佐伯祐三 1924年 鳥取県立美術館≫
ゆっくりと友達と、ゴッホとジャポニズムを堪能していたら、そろそろお腹が空きました。
10時半の待ち合わせだったのですが、それほどの混雑もなく待たずに室内に入れたし、土曜日なのにどの絵もストレスなく鑑賞することができました。
そうそう、
上野は今はこちらですごい混雑なのでしょうね。
19日からは赤ちゃんパンダのシャンシャンが一般公開だそうです。テレビでも見ましたが愛くるしい姿は一度は見ておきたいなと。
2年後には中国に帰ってしまうのですって。
上野の紅葉も少しだけ見ることができました。
いつもの中華屋さんでランチにしようと思いましたが、混雑していて入れませんでした。
アメ横辺り、色々と店を探しましたが、結局、夜は飲み屋さんなのかな ?
「酒亭 じゅらく」さんで一押しという「しびれ豚丼」を頂きました。 ^^;;
メニューの「じゅらく特製メニュー♪ ピリッとしびれる感覚がたまらなくおいしい一品です。」につられました。
「しびれ」とは山椒のこと。
注文する時に店の方から、山椒を掛けないこともできるとのことでしたが、せっかくの「しびれ丼」なのでそのまま頂きました。
じぶんたちは、それほどの辛さは感じませんでしたが、豚肉とご飯がたっぷり。お腹いっぱいに !!
そして、
噛み過ぎて顎が痛くなりました(肉が硬かったという訳ではなく肉が多くてです) ^^;
本当に、お腹いっぱいになりました。メガ盛りっていうのもあったけれど、どのくらい大盛りなんだろう??
展覧会を見に行った時には読みかけだった、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」。
ゴッホのことが展覧会を見てとても気になり、帰ってきた日に続きを一気に読んでしまいました。
ゴッホの弟テオの、フィンセント兄さんへの献身さ。
テオはゴッホがなくなって間もなく、結婚したばかりの奥さんと子供を残して病気で亡くなってしまいました。
とても仲の良かった、
片やよれよれの上着にすり切れた靴の売れない画家、片やセレブ相手の高級画廊の支配人の兄弟ですが、
傷つきやすく繊細な心を持つことではとても似ている兄弟。
ネタバレになってしまうのであまり書きませんが、フィンセントの命を縮めてしまったのはきっと自分だと思ってしまったのでしょう。
もっとこの兄弟のことを知りたいと、岩波文庫の「ゴッホの手紙」も買いました。
仲の良かった兄弟、ゴッホも筆まめだった様でたくさんの手紙を残しています。
たゆたえども沈まず、
原田マハさんの作品の中ではミステリーっぽくもないし、後半になってようやくテオの奥さんヨーが出てくるまで、女性は一人も登場しないという、地味な感じですが、
強く温かい兄弟愛、読んだ後も心の中には通奏低音の様な切なさがいつまでも残っています。
ゴッホ、観ると孤独感や寂しさ etc etc …色々な強い感情を感じてしまって、
フェルメールやモネ等が気に入っている自分としては、どちらかというと苦手な画家だったんだと思います。
でも、今回の展覧会と「たゆたえども沈まず」を読んで、ゴッホのことが少し理解できたように思えます。
ポプラ林の二人の様な好きな絵もできました。オルセー展の「星降る夜」と一緒に好きな絵に。
今年はあまり行けませんでしたが、やはり絵画は良いですね。
来年はもっとたくさん見に行くことにしたいと思います。
そうそう、来年10月には久しぶりにフェルメールが来てくれるのだそうです。しかも8点もまとめて!!
これはとっても楽しみ。 ^^
" 2017/12/09 Van Gogh & Japan & Fluctuat nec mergitur "
2017-12-21 07:08
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コメント(28)
ヨーロッパに影響を与えた北斎の浮世絵・・・NHKで放送があり親しみを感じました。
今回のゴッホ展は、興味をそそりますね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-12-21 14:57)
こんにちは。
ゴッホを堪能されたようですね。
by ピンキィモモ (2017-12-21 17:40)
浮世絵の作品も世界の芸術に肩を並べるほどに価値があるんですね。
それに世界に影響をあたえてるのもすごいと思います。
葛飾北斎の波の作品は円を基調とし描いてると聞いたことがあります。でもその瞬間は人間の動体視力では捉えることが出来ず高速シャッターで初めて観ることができるそうです。北斎はその瞬間をどう捉えたのか興味があります。
by ナビパ (2017-12-21 18:28)
東京都美術館に行ったのですが、ゴッホ展ではなく、全国写真展の方を
見ました。点数ばかり多くて、くたびれました。
絵画への造詣がないので、よくわかりませんが、日本の画家が西洋美術に
大きな影響を与えていたとは、日本の文化芸術も世界的なわけですね。
これからは、クラシック音楽や絵画に少しでも親しんでいこうと思います。
by kohtyan (2017-12-21 18:54)
渓斎英泉は中山道で何か所かの風景画があります。それまでは広重しか知りませんでした。
by takenoko (2017-12-21 19:23)
絵画は良く分かりませんが、シャンシャンは私も見たいです(゚□゚)
でも、何時見れるか分からない状況だね?
今の所、抽選だしね。
デカクなってから見てもしょうがない?
って、パンダはどこ位で成長するのやら?
by えーちゃん (2017-12-21 19:28)
絵画鑑賞はいいですね
非現実の世界に楽しむことができるから
迫力のある絵も好きだし静かな絵も好きです
何故と聞かれても自分の好みとしか言えませんが。
by きよたん (2017-12-21 21:46)
浮世絵と比べてみると、似ているコトが分かって面白いですね。
確かにこれは肉が多い! 私も山椒が好きなので、食べてみたいです。
by sakamono (2017-12-21 23:41)
読書に音楽絵画鑑賞、なんとも高尚で羨ましい事。
年々展覧会にも熱心に足を向けることが無くなりました。
今年も押し迫りましたね。来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎えください。
by ponnta1351 (2017-12-22 12:29)
この展覧会は、いつものゴッホ展とは違う切り口で面白かったです。
ゴッホがもしも日本に来ていたら、どんな感想を持ったかな~
ちょっと気になりますよね^-^
by リュカ (2017-12-22 16:51)
銀杏の紅葉が少しばかり残る上野の美術館で、
今年の芸術の秋、最終章と言ったところでしょうか(^^)
ゴッホとジャポニズム、花魁の浮世絵を模した作品など、
ゴッホは日本の絵画に影響を受けていたのですね。
来日を果たせなかったのが残念な気がします。
ボリューミーな豚丼、
ピリッとした山椒を「シビレ」というあたりが、
なんだか粋ですね(笑)
by あおたけ (2017-12-22 18:01)
ゴッホ展、いかれたのですね^^
私も近かったら、是非行きたい展示会です。
浮世絵などから多大に影響を受けたゴッホ。
そのことが、絵のあちこちから感じられますね。
葛飾北斎はじめ、日本画家立の作品が、海外の有名画家に影響を与えたかと思うと
、改めて日本の作品の素晴らしさを再認識させられますね。
ちょうど原田マハさんの作品を読まれていたから、よけいにゴッホ展は感じ入られるものもあったことでしょうね。
シャンシャンは、私たちがちょうど上野動物園近くにいたときに生まれたようで、よけいに親近感を感じるパンダちゃんです^^
by アールグレイ (2017-12-22 20:26)
ゴッホ展、行くと記事のなかで書いたものの・・・まだ行けていません
年内に行くつもりですが・・・・大掃除を如何にエスケープするかが問題でーー;)
by さる1号 (2017-12-22 20:41)
なんだかなぁ~!! 横 濱男さん、近頃、テレビでも色々取り上げられていて、展覧会も浮世絵や日本の美術のものが多い気がします。
ゴッホがこんなに日本が好きだったということを初めて知りました。
その意味でも、面白かったです。 ^^
by moz (2017-12-25 05:59)
ピンキィモモさん、おはようございます。 ^^
展覧会に行って本を読んで、前よりのゴッホのことが好きになりました。
by moz (2017-12-25 06:00)
ナビパさん、ヨーロッパで評判になって、浮世絵とか、再評価だったみたいですね。当時は安い値段で仕入れてものすごーーく、高価な値段で売っていたようです ^^;
そうなんですか? シャッターでしかとらえられないもの。本当に北斎はどうやって知ったのでしょう?
不思議ですね。^^
by moz (2017-12-25 06:03)
kohtyanさん、全国写真展もやっていたのですね。知りませんでした。
知っていたら、ちらっと見てきたのですが。そうですか、かなりの量が展示されていたんですね。
はい、印象派が主ですが、今回の展覧会でもそのことを良く知ることができました。本当に直接的に影響しているんだなと。日本の美術、大したもんだなぁとも ^^v
by moz (2017-12-25 06:05)
takenokoさん、渓斎英泉、じぶんも知りませんでした。
今回の展覧会で花魁とかを見ました。
そうなんですね、中山道つながりなんですね ^^
by moz (2017-12-25 06:06)
えーちゃんさん、シャンシャンはすごい人気です。
上野は今、シャンシャン人気ですごいのでしょうね。いつ見れるのか? 申し込まないとダメみたいですね ^^;
2年しかいないようです。それまでに見られる? ^^;
難しいかも?
by moz (2017-12-25 06:08)
きよたんさん、今年はあまり見ることができなかったけれど、映画鑑賞の時間は、とても素敵な時間だと思います。
ゆっくりと、時には時間が存在しないように思えたりします。
来年はもっと見に行きたいと思っています。 ^^
by moz (2017-12-25 06:09)
sakamonoさん、そうですよね、こうやって並べてもらえると、そのことがとても良く分かると思いました。 ^^
笑 肉がとても多くて、顎が疲れました ^^;
美味しかったので、機会があれば是非。
by moz (2017-12-25 06:11)
ponnta1351さん、いえいえ、高尚とかは自分の辞書にはないので ^^;
じぶんも今年はあまり見に行けませんでした ^^;
でもやっぱり絵画って良いですよね。来年はもう少しと思っています。
こちらこそ、来年もよろしくお願いします m(_ _)m
by moz (2017-12-25 06:16)
リュカさん、違う切り口、視点でしたね。
日本との関わり合いが良く分かりました。帰って来て、小説ですが原田さんの本を読んだので、更に分かってしまいました 笑 ^^;
日本に来たら?? そうですね。
来なくてよかった? ^^; でも、きっと面白い絵を描いてくれたと思います ^^
by moz (2017-12-25 06:18)
あおたけさん、展覧会の〆はゴッホにしました。音楽は昨日の第9です。
今年はコンサートはそこそこいけましたが、展覧会はあまり行けなかったので、来年はもう少しと思っています。何といってもフェルメールが来るので、もう今から待ちきれません。 ^^
ゴッホはユートピアとして、日本をとらえていたのかと。航海時代の黄金の国、ジパングみたいな感じだっんたではないかなと思いました。
展覧会、面白かったです。
しびれ!! 良い表現ですよね。確かに山椒のビリリは、辛さでも少し違いますよね。美味しかったです ^^v
by moz (2017-12-25 06:21)
アールグレイさん、バタバタしていたけれど、ようやく言ってくることができました。今までとは違った視点での展覧会、資料もたくさんあったので、ゴッホと日本とのつながりが良く分かりました。 ^^
はい、運慶展でも思いましたが、日本の芸術って、本当にすごいなぁと再認識した今年でした。日本人として、もっと自分たちのことを知っておく必要があるのかなと。 ^^
そうなんですね、シャンシャンの生まれた時にこちらにいらしていたんですね。
まだまだ人気がすごくて会えないですが、いつか愛くるしい姿、見てみたいですね。 ^^
by moz (2017-12-25 06:24)
さる1号さん、そうなんですか?
確か1月8日までだったかなと?
笑 うまくエスケープして、行ってきてください ^^v
by moz (2017-12-25 06:25)
花魁の着物の柄が、渦巻きになっちゃてるところもゴッホらしいな、と思いあます。
ぐるぐる渦巻き、好きですもんね^^。
ゴッホには他にも弟や妹がいるけど、テオは一番の理解者で、
互いの信頼関係がすごかったことが、手紙から伝わってきますよね。
by Inatimy (2017-12-25 08:27)
Inatimyさん、模して描いていますが、でも出来上がりはやっぱりゴッホとですよね ^^
はい、ぐるぐるです 笑
テオとは単なる兄弟以上の、まさに一心同体みたいな感じだったんだなと、手紙を読んで思いました。
ゴッホがなくなって後を追うようにテオも・・・。本当にお兄さんおもいのテオだったんだなと。
by moz (2017-12-31 10:18)