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シベリウス3番を連れて_北鎌倉円覚寺の梅:20240127 [鎌倉]

北鎌倉への音楽散歩 ♪

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1月の最後の土曜日、

フィンランドの指揮者、サントゥ=マティアス・ロウヴァリのシベリウスの3番を連れて、

北鎌倉の梅たちに会いに出かけてきました。

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シベリウスの交響曲で好きなのは2番でしたが、

サントゥ=マティアス・ロウヴァリのこの演奏を聴いて、3番もとても好きになりました。

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3番は、シベリウスの初期の頃のロマン派の感じと、その後の神秘的な緊張感のある作風との、

ちょうど切り替えの頃の作品。

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サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、

1985年生まれの若手から中堅へと差し掛かっているでしょうか、フィンランド出身の指揮者さんですが、

色々な「なぞり」、

前時代のマエストロたちの「なぞり」のシベリウスではなくて、ロウヴァリのシベリウス。

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透明感にあふれて、濁りのない強弱と、さらさらとした流れの様な爽やかさ、

そして、独特の間の取り方等、オリジナリティいっぱいの指揮者なのだと思います。

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ロウヴァリも、21世紀、新時代の指揮者なのではないでしょうか。

ピエタリ・インキネンさんと同じくしフィンランド出身ですし、www

聴いていて、わくわくする演奏は久しぶりです。

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円覚寺の紅梅と白梅たちに会って、梅たちと、春も感じられ始めた光を、写真にして連れて帰れるといいなと、

第一主題を聴きながら、ファインダー越しです。

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・・・・・・・・・・・・・ ♪♪♪

霧が立ち込める森の中、朝の陽ざしが差し込んできて、自然にリズミカルな足取りになってしまう ♪ 

そんなことを感じさせる、シベリウス3番の第一楽章。低弦、コントラバスの奏でる音達を聴きながら。 ♪♪

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なかなか、光を撮るのは難しく・・・、じぶんなりに精一杯。

でも:結果、写真はいつもながらのだめだめでしたし・・・、 ^^;;

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北の国の交響曲、冬に聴くのも? とも思いましたが、でも、

梅たちに会うにはぴったりだったかもしれません。

オケの音達にワクワクしながらだと、早朝の冬の寒さも幾分ですが、和らぐように思えました。

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方丈の庭に、薄いピンクの八重の花びらの一本の梅の木があります。

毎年気になる気に入りの梅の木なのですが・・・今年も咲いていてくれるかなぁ?

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門をくぐって見ると・・・、

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朝のピュアな光を沢山浴びてピンクの花びらはピカピカ。

とても綺麗に咲いていてくれました。

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毎年のルーティンの様になっていますが、気に入りの梅のこと、やはり気になります。

今年も無事に会うことができました。 ^^v

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それに、妙香池の水が全部抜き取られていて、びっくり!! @@;

冬の光景にも出会えましたし、梅以外にも錦糸卵の様な黄色のマンサク、まだ元気な蝋梅、そしてリス君にも。

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寒いけれど、初春の光が感じられ、冬から春へと向かう季節、とても素敵な北鎌倉散歩でした。

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推し活の対象の一人、ピエタリ・インキネンさんが日本フィルを去ってヨーロッパと韓国での演奏がメインになってしまい、

ぽっかりと「推し活」に大きな穴が開いてしまったと思っていたのですが・・・、

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新しい推し活の誕生です、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ。 笑

この後で、マーラーの交響曲第2番もゲットして聴いてみましたが、マーラーも面白いです。


サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、目(耳?)が離せない指揮者だなと思いました。

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それから、来年の1月にフィルハーモニー交響楽団を率いて来日してくれるとのこと。

今から、とても楽しみです。

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2月だというのに20度に近い温度の日もあって、温暖化は季節も変えてしまうのかもしれません ^^;

梅達もびっくりしているのではないかなぁ~などと思っていたら・・・、


急な発熱で @@; ずっと避けていたのに? コロナにかかってしまいました。 ただ、高熱が一日で、

その後は特に何事もなく5日間の在宅勤務。 ^^;;

家族や職場の近くに感染した人がいた訳ではなく、どこでうつってしまったか?? 皆目見当も・・・。

ともかく、感染力はとても強いみたいです。重症も後遺症もとくにはなかったですが、かからないことに越したことはないです。

みなさんも、十分にお気を付けください。  ^^;


" 2024/01/27 Kitakamakur Enkakuji White plum and Red plum"

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モネ-連作の情景:20240120 [展覧会]

2024年最初の展覧会は「モネ-連作の情景」。

1月28日までの会期だったので、20日土曜日は「すべりこみ」・・・というところでしょうか。

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100%モネと言う通り、展示されている作品は全てモネです。

これって、とても贅沢なこと。 ^^v

終わり間際ですし、そんなには混んでいないのではと思っての土曜日9時半でしたが・・・。

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それはとてもの間違い。 ^^;

同じように「すべりこみ」の方達でいっぱいでした。

≪積みわら 1885年ジヴェルニー 大原美術館≫
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少しもったいないなぁと思いましたが、

最初の方(印象は以前)は少々スピードを速めで、流し気味になってしまいました(人の壁が厚すぎです ^^; )。?

≪アルジャントゥイユの雪 1875年アルジャントゥイユ ジュネーヴ美術歴史博物館≫
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ボトルネックのところを過ぎて、皆さんの流れも一段落。

ようやく落ち着いて、モネの作品たちと話ができるようになりました。


連作「積みわら」のところ。

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「わっ」

これって・・・暖かい。 

そして、

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ここにいたことがあるかもしれない。

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既視感? デジャヴ? そんな感じ。

吉田篤弘さんの「モナリザの背中」の様に絵の中に入り込んでしまったような・・・。

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視覚だけでなく、聴覚も、嗅覚も、肌で感じる温度とか湿度とか etc etc ・・・。


草の柔らかさと土の心地よく湿った臭い、優しく暖かな太陽の光、梢の小鳥のさえずりの声 ♪

秋のあの時のこと、ずっと遠くの記憶から湧き上がるように、優しい思い。暖かさ・・・。


絵画って、本と同じように、経験とか時間の積み重ねとか、

そういうもので対話するものなのだと、モネのこの絵を見て、そんな風に思いました。

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モネ、

原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」、松井亜紀さんの「マダム・モネの肖像」を読むことによって

その人柄とかを知り、とても好きになった画家さんですが、

やはり、モネ、良いです。

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上野の森美術館の外はとても寒いけれど、麦わらのタブローの中はとても暖か。

それに、モネの場合は冬の雪の絵もとても暖かいです(モネの雪の絵好きです。今回も雪の絵がありましたがとても素敵でした)。

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展覧会、

去年は、エゴンシーレ展、佐伯祐三展、アーティゾン美術館の抽象絵画の覚醒と展開、マティス展、

永遠の都ローマ展を見ましたが、今年はもっとたくさん見たいなと思っています。

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日経おとなのOFF を今年も買いました。

円安と貸し出し価格の高騰で、なかなか海外の作品を借りての展覧会は困難になっているとか。

GDPもドイツに抜かれて、インドもすぐそこに迫っています? ^^;

経済状態がこんなところにも表れているとはと・・・読んで思いましたが、

そんな中でも見たい展覧会が幾つかあるので、「行きたいところリストにメモメモ」です。 ^^;

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デ・キリコ展 4月27日から東京都美術館
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?展 3月12日から 国立西洋美術館
北欧の神秘—ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画展 3月23日からSONPO美術館

前半戦はこんなところでしょうか。 ^^


" 2024/01/20 CLAUDE MONET : Journey Series Painting "
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