部屋籠りの時のこと_ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダの絵画展:20220211 [展覧会]
2018年に会って以来です。 とてもとても待ち遠しかったし、楽しみの極み。
部屋籠りの毎日でしたが、「日経おとなの OFF」で展覧会のことを知ってからは…、毎日、
この日が来るのを指折り数えていました。
ですが…この展覧会も、1月22日からの会期はコロナのせいで延期。
このまま中止になってしまうのかな?
また、会えないのでしょうか? ずっとずっと会いたいと思い続けていた Johannes Vermeer …。 弱気な心。
とても不安で、こわごわとネットで情報を探していました。
すると、「2月10日」からスタートの文字が目に飛び込んできました !! 良かった !! 本当に良かったです。
少し遅れましたが、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダの絵画展」、
無事に開催されることを知りました。
待ちきれずに、そして途中で打ち切りなんてこともが…頭をよぎりで、 ^^;
スタートの翌日、2月11日 10:30 からのチケットをゲットしました。
当日は、
ワクワク、ドキドキ…。
何だか、高校生の頃のデートのような心境。行きたいのですが会いたいのですが…。
いろいろな複雑な心境。 それでも、会いたい気持はMAX 200% !!
JRを降りれば、久しぶりの上野駅は前日の雪がまだ残っていました。
フェルメールだけではなく、ちょうど小林頼子さんの「フェルメールとそのライバルたち 絵画市場と画家の戦略」を
読み終えたところだったので、
17世紀オランダ絵画黄金時代の画家たちのことも興味津々でした。
本で知ったヘラールト・デル・ボルフ、ヘーラルト・ダウ、カスバル・ネッチェル、フランス・ファン・ミーリス
etc etc …の作品も見てみたいなと。
それでも、入り口を入れば、すっ飛ばしすっ飛ばしで、フェルメールのところへ~!!
そして、そして、ようやく…です。 フェルメール…。
≪窓辺で手紙を読む女≫、 会うことができました…。
やっぱり、フェルメールは違います。輝いています。そこだけ時の流れが違っています。
≪窓辺で手紙を読む女≫。
とてもすっきり、色彩鮮やかに、
修復前のものはカタログでしか見たことがなかったのですが、光が明るく…、そうですね、以前のものが午後、
夕方近くの淡い光だとすれば、
この修復後の作品は午前の、しかも青みがかった朝の光に近いのかなとも思いました。
女性の表情も以前のものよりも明るく、意志が強そうに思えます。
恋人の無事の帰りを確信しているのでしょうか。愛を信じている…そんな心持が伝わって来るかのようです。
修復と書きましたが、
≪窓辺で手紙を読む女≫は、2017年から修復が行われ、以前のものとは大きく異なる姿に。
存在は知られていたものの(1979年サンフランシスコの展覧会の際のX線調査)、女性の後ろの広く空いた空間、
壁の下にはキューピットの画中画があり、それを塗りつぶしたのは画家、フェルメール本人だと思われていました。
それが2017年の詳細な調査の結果、塗りつぶされたキューピットの絵は、上塗りの壁の素材より数十年古いこと等が
分かり、フェルメール本人ではなく、その死後数十年経ってから塗られたことが判明したのだそうです。
ならば、フェルメールの描いた本来の姿に戻そうと作業が行われて、
画かれてから360年以上たった今、3年の月日を経て修復が完成しました。これがフェルメールのオリジナル。
修復後、本国以外では初めてのお披露目なのだそうです。
誰が塗りつぶしたのか?
それは謎ですが、≪窓辺で手紙を読む女≫は当初はフェルメールではなくて、レンブラント(もしくはデ・ホーホ)の
作品と言われていたのだそうです。
ドレスデン古典絵画館所蔵の前はザクセン選帝侯が持ち主でしたが、選帝侯が手に入れた際(複数の絵画を購入)、
この絵は代価の内容には入っておらず、送り物であったとのこと。
もっとレンブラントらしくと、その際に塗られたのではないか? そのような説もあるのだそうです。
360年の月日を経て本来の姿を取り戻すなんて…なんだかすごいです。
ミステリー小説の題材になりそうですね。
現れたキューピットの絵は、他のフェルメールの作品にも何度か登場しているとのこと。
晩年の作品"ヴァージナルの前に立つ女"にも登場していますね。
≪ヴァージナルの前に立つ女 ヨハネス・フェルメール 1670年~72年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー≫ この展覧会には来ていません
展覧会には修復前の姿も展示されていました。
見比べることができて面白かったです。皆さんは比べてどう思われるでしょうか。
もちろん、修復後の作品は色彩鮮やかに汚れも落とされてフェルメールのオリジナル、
その価値は計り知れないものがあるのだと思います。
ただ、じぶんのイメージのフェルメールの作品…としては、修復前のものかなぁと。
"牛乳を注ぐ女"、"真珠の首飾りの女"、"青衣の女"、"水差しを持つ女" etc etc…。
フェルメールの作品は空間、間、そんなものがとても素晴らしい雰囲気を醸し出しています。
飾りっ気のない部屋。何もない空間。でも、そこには光が存在していて、
その時の時間、瞬間が確かに永遠に存在している…。
行間の情景ともいうのでしょうか。それがじぶんには詩的に感じられます。
ある意味、画中画を塗りつぶして修復前の姿としたその人は美的センスのある人だったのでは??
そんなことも考えながら…、暫く絵の前で頭の中の陣地取りを楽しみました。
≪窓辺で手紙を読む女 ヨハネス・フェルメール 1657年~59年頃 83×64.5≫
フェルメールの 「before after」を十分に楽しんだ後、
小林さんの本を読んで興味津々だった、17世紀の画家たちの作品を楽しませてもらいました。
" フェルメールは一人で「フェルメール」になったのではないこと。"
・画家たちがお互いに影響を与えながら似通った流行りのテーマ、又、モチーフ、例えば手紙を読む女性像等の作品を描いたこと。
" 晩年の作品がそれまでと大きく変わったことの背景には、オランダの絵画市場の変化が影響していること。"
・世紀の中盤まではオランダは好景気、作品を購入する層は一般市民であり、その購買意欲も旺盛でしたが、その後ランプヤール(災難の年:1672年英国と開戦、その後フランスとも)、又、それまでに大量に描かれた中古絵画のだぶつき? によって、新規の作品の依頼が少なくなったことと、購買層が一般市民から離れて行ったこと等。
このようなことを、小林さんの本で知ることができましたが、画家ではカスバル・ネッチェルのことが気になっていました。
≪手紙を書く男 カスバル・ネッチェル 1644年 27×18.5≫
本の挿絵で見たこの絵がとても気に入って、カスバル・ネッチェルの実際の作品を見てみたいなと思っていました。
子供を書かせたらネッチェルとのことで、とても可愛いです。
≪シャボン玉を吹く二人の少年 カスバル・ネッチェル 1670年 ナショナル・ギャラリー≫
今回は2枚の作品が来ていましたが、特に "手紙を書く男" はフェルメールの "地理学者" にも似ていて気に入りました。
≪演奏するカップル カスバル・ネッチェル 1666年 59.5×46≫
このカスバル・ネッチェルの先生、テル・ボルフの作品も何枚か来ていました。
小林さんによると、オランダ風俗画の展開に先鞭をつけた重要な画家だとのこと。
1650年頃から、若い女が手入れの行き届いた室内で優雅な衣装に身を包み、身づくろいや、客を迎え入れたり、音楽やワインを楽しんだりetc etc…、そんな姿を描き始めたのだとのこと。
テル・ボルフの作品で風俗画の特徴は一挙に出そろったとのことです。
テル・ボルフがいなければ、フェルメールの作品も違った展開になっていたのかもしれません。
≪手を洗う女 ヘーラルト・テル・ボルフ 1,655年~56年頃 53×43 ≫
3年ぶりのフェルメール、しかも修復と言うミステリー? もあって、とても楽しい充実の時間。
それに、ネッチェルやテル・ボルフの実際の作品も見ることができました。
ゆっくりと2時間ほど見させて頂いて、お腹が空きました。
都美術館のカフェは初めて。 cafe Art さんでランチです。
この日は娘と一緒でしたが、
娘は展覧会コラボメニュー「ストロープワッフル風 キャラメルアイスクリームとナッツ添え」。
キューピットのかわいい羽チョコ付き ♪
ターキーパストラミとチーズが入ったゴロゴロカボチャサンド、カフェラテ。
じぶんは、温玉入り 濃厚カルボナーラ。
飲み物はもちろん!! ?? 生ビール !! ^^v 笑
フェルメールの余韻に浸りながら、美味しく頂きました。
やはり、展覧会を見た後のビールは最高で~~す ^^v
展覧会では、図録と絵葉書数枚、そして、
「手紙を書くミッフィー」を連れて帰ってきました。
「ともにオランダ生まれのフェルメールとミッフィーが本展限定で特別にコラボします。」とのことで、2種類のミッフィーがいましたが、じぶんは小さい方、手のひらサイズのミッフイ―を。
これ !! 結構な人気の様で、一人一個までと言うものでした。
可愛いです。連れて帰って来て、在宅勤務している机の上にチョコン ♪ 笑
久しぶりのフェルメールはとても素敵な展覧会でした。
この後2月19日にも、メトロポリタン美術館展で、フェルメールの" 信仰の寓意"に会ってきました。なんて素敵な2週間だったのでしょう。
メトロポリタン美術館展も見どころ満載の展覧会。このお話は又、改めて(たぶん?) ^^;;
以下、じぶんが今までに見たフェルメールの備忘録です。
2月11日の "窓辺で手紙を読む女" と、
2月19日の "信仰の寓意" で、23枚になりました。
********************************************************************************************
2007年 国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
「牛乳を注ぐ女」
2008年 フェルメール展
「マリアとマルタの家のイエス」
「聖プラクセデス」
「小路」
「ワイングラスを持つ娘」
「リュートを調弦する女」
「手紙を書く婦人と召使」
「ヴァージナルの前に座る若い女」
2009年 ルーブル美術館展
「レースを編む女」
2011年3月 Vermeer<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展
「地理学者」
2011年8月 Vermeerからのラブレター展 京都市美術館 12月 Bunkamuraザ・ミュージアム
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女」
「手紙を書く女と召使」
2012年7月 ベルリン国立美術館展
「真珠の首飾りの少女」
2012年7月 マウリッツハイス美術館展
「真珠の耳飾りの少女」
「ディアナとニンフ」
2015年 ルーブル美術館展
「天文学者」
2016年 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
「水さしを持つ女」
2018年 フェルメール展
「ワイングラス」
「 赤い帽子の娘」
「 取り持ち女」
2022年 フェルメールと17世紀オランダの絵画展
「窓辺で手紙を読む女」
2022年 メトロポリタン美術館展
「信仰の寓意」
"2022/02/11 Vermeer and Masters of Golden Age of Dutch Painting"
部屋籠りの毎日でしたが、「日経おとなの OFF」で展覧会のことを知ってからは…、毎日、
この日が来るのを指折り数えていました。
ですが…この展覧会も、1月22日からの会期はコロナのせいで延期。
このまま中止になってしまうのかな?
また、会えないのでしょうか? ずっとずっと会いたいと思い続けていた Johannes Vermeer …。 弱気な心。
とても不安で、こわごわとネットで情報を探していました。
すると、「2月10日」からスタートの文字が目に飛び込んできました !! 良かった !! 本当に良かったです。
少し遅れましたが、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダの絵画展」、
無事に開催されることを知りました。
待ちきれずに、そして途中で打ち切りなんてこともが…頭をよぎりで、 ^^;
スタートの翌日、2月11日 10:30 からのチケットをゲットしました。
当日は、
ワクワク、ドキドキ…。
何だか、高校生の頃のデートのような心境。行きたいのですが会いたいのですが…。
いろいろな複雑な心境。 それでも、会いたい気持はMAX 200% !!
JRを降りれば、久しぶりの上野駅は前日の雪がまだ残っていました。
フェルメールだけではなく、ちょうど小林頼子さんの「フェルメールとそのライバルたち 絵画市場と画家の戦略」を
読み終えたところだったので、
17世紀オランダ絵画黄金時代の画家たちのことも興味津々でした。
本で知ったヘラールト・デル・ボルフ、ヘーラルト・ダウ、カスバル・ネッチェル、フランス・ファン・ミーリス
etc etc …の作品も見てみたいなと。
それでも、入り口を入れば、すっ飛ばしすっ飛ばしで、フェルメールのところへ~!!
そして、そして、ようやく…です。 フェルメール…。
≪窓辺で手紙を読む女≫、 会うことができました…。
やっぱり、フェルメールは違います。輝いています。そこだけ時の流れが違っています。
≪窓辺で手紙を読む女≫。
とてもすっきり、色彩鮮やかに、
修復前のものはカタログでしか見たことがなかったのですが、光が明るく…、そうですね、以前のものが午後、
夕方近くの淡い光だとすれば、
この修復後の作品は午前の、しかも青みがかった朝の光に近いのかなとも思いました。
女性の表情も以前のものよりも明るく、意志が強そうに思えます。
恋人の無事の帰りを確信しているのでしょうか。愛を信じている…そんな心持が伝わって来るかのようです。
修復と書きましたが、
≪窓辺で手紙を読む女≫は、2017年から修復が行われ、以前のものとは大きく異なる姿に。
存在は知られていたものの(1979年サンフランシスコの展覧会の際のX線調査)、女性の後ろの広く空いた空間、
壁の下にはキューピットの画中画があり、それを塗りつぶしたのは画家、フェルメール本人だと思われていました。
それが2017年の詳細な調査の結果、塗りつぶされたキューピットの絵は、上塗りの壁の素材より数十年古いこと等が
分かり、フェルメール本人ではなく、その死後数十年経ってから塗られたことが判明したのだそうです。
ならば、フェルメールの描いた本来の姿に戻そうと作業が行われて、
画かれてから360年以上たった今、3年の月日を経て修復が完成しました。これがフェルメールのオリジナル。
修復後、本国以外では初めてのお披露目なのだそうです。
誰が塗りつぶしたのか?
それは謎ですが、≪窓辺で手紙を読む女≫は当初はフェルメールではなくて、レンブラント(もしくはデ・ホーホ)の
作品と言われていたのだそうです。
ドレスデン古典絵画館所蔵の前はザクセン選帝侯が持ち主でしたが、選帝侯が手に入れた際(複数の絵画を購入)、
この絵は代価の内容には入っておらず、送り物であったとのこと。
もっとレンブラントらしくと、その際に塗られたのではないか? そのような説もあるのだそうです。
360年の月日を経て本来の姿を取り戻すなんて…なんだかすごいです。
ミステリー小説の題材になりそうですね。
現れたキューピットの絵は、他のフェルメールの作品にも何度か登場しているとのこと。
晩年の作品"ヴァージナルの前に立つ女"にも登場していますね。
≪ヴァージナルの前に立つ女 ヨハネス・フェルメール 1670年~72年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー≫ この展覧会には来ていません
展覧会には修復前の姿も展示されていました。
見比べることができて面白かったです。皆さんは比べてどう思われるでしょうか。
もちろん、修復後の作品は色彩鮮やかに汚れも落とされてフェルメールのオリジナル、
その価値は計り知れないものがあるのだと思います。
ただ、じぶんのイメージのフェルメールの作品…としては、修復前のものかなぁと。
"牛乳を注ぐ女"、"真珠の首飾りの女"、"青衣の女"、"水差しを持つ女" etc etc…。
フェルメールの作品は空間、間、そんなものがとても素晴らしい雰囲気を醸し出しています。
飾りっ気のない部屋。何もない空間。でも、そこには光が存在していて、
その時の時間、瞬間が確かに永遠に存在している…。
行間の情景ともいうのでしょうか。それがじぶんには詩的に感じられます。
ある意味、画中画を塗りつぶして修復前の姿としたその人は美的センスのある人だったのでは??
そんなことも考えながら…、暫く絵の前で頭の中の陣地取りを楽しみました。
≪窓辺で手紙を読む女 ヨハネス・フェルメール 1657年~59年頃 83×64.5≫
フェルメールの 「before after」を十分に楽しんだ後、
小林さんの本を読んで興味津々だった、17世紀の画家たちの作品を楽しませてもらいました。
" フェルメールは一人で「フェルメール」になったのではないこと。"
・画家たちがお互いに影響を与えながら似通った流行りのテーマ、又、モチーフ、例えば手紙を読む女性像等の作品を描いたこと。
" 晩年の作品がそれまでと大きく変わったことの背景には、オランダの絵画市場の変化が影響していること。"
・世紀の中盤まではオランダは好景気、作品を購入する層は一般市民であり、その購買意欲も旺盛でしたが、その後ランプヤール(災難の年:1672年英国と開戦、その後フランスとも)、又、それまでに大量に描かれた中古絵画のだぶつき? によって、新規の作品の依頼が少なくなったことと、購買層が一般市民から離れて行ったこと等。
このようなことを、小林さんの本で知ることができましたが、画家ではカスバル・ネッチェルのことが気になっていました。
≪手紙を書く男 カスバル・ネッチェル 1644年 27×18.5≫
本の挿絵で見たこの絵がとても気に入って、カスバル・ネッチェルの実際の作品を見てみたいなと思っていました。
子供を書かせたらネッチェルとのことで、とても可愛いです。
≪シャボン玉を吹く二人の少年 カスバル・ネッチェル 1670年 ナショナル・ギャラリー≫
今回は2枚の作品が来ていましたが、特に "手紙を書く男" はフェルメールの "地理学者" にも似ていて気に入りました。
≪演奏するカップル カスバル・ネッチェル 1666年 59.5×46≫
このカスバル・ネッチェルの先生、テル・ボルフの作品も何枚か来ていました。
小林さんによると、オランダ風俗画の展開に先鞭をつけた重要な画家だとのこと。
1650年頃から、若い女が手入れの行き届いた室内で優雅な衣装に身を包み、身づくろいや、客を迎え入れたり、音楽やワインを楽しんだりetc etc…、そんな姿を描き始めたのだとのこと。
テル・ボルフの作品で風俗画の特徴は一挙に出そろったとのことです。
テル・ボルフがいなければ、フェルメールの作品も違った展開になっていたのかもしれません。
≪手を洗う女 ヘーラルト・テル・ボルフ 1,655年~56年頃 53×43 ≫
3年ぶりのフェルメール、しかも修復と言うミステリー? もあって、とても楽しい充実の時間。
それに、ネッチェルやテル・ボルフの実際の作品も見ることができました。
ゆっくりと2時間ほど見させて頂いて、お腹が空きました。
都美術館のカフェは初めて。 cafe Art さんでランチです。
この日は娘と一緒でしたが、
娘は展覧会コラボメニュー「ストロープワッフル風 キャラメルアイスクリームとナッツ添え」。
キューピットのかわいい羽チョコ付き ♪
ターキーパストラミとチーズが入ったゴロゴロカボチャサンド、カフェラテ。
じぶんは、温玉入り 濃厚カルボナーラ。
飲み物はもちろん!! ?? 生ビール !! ^^v 笑
フェルメールの余韻に浸りながら、美味しく頂きました。
やはり、展覧会を見た後のビールは最高で~~す ^^v
展覧会では、図録と絵葉書数枚、そして、
「手紙を書くミッフィー」を連れて帰ってきました。
「ともにオランダ生まれのフェルメールとミッフィーが本展限定で特別にコラボします。」とのことで、2種類のミッフィーがいましたが、じぶんは小さい方、手のひらサイズのミッフイ―を。
これ !! 結構な人気の様で、一人一個までと言うものでした。
可愛いです。連れて帰って来て、在宅勤務している机の上にチョコン ♪ 笑
久しぶりのフェルメールはとても素敵な展覧会でした。
この後2月19日にも、メトロポリタン美術館展で、フェルメールの" 信仰の寓意"に会ってきました。なんて素敵な2週間だったのでしょう。
メトロポリタン美術館展も見どころ満載の展覧会。このお話は又、改めて(たぶん?) ^^;;
以下、じぶんが今までに見たフェルメールの備忘録です。
2月11日の "窓辺で手紙を読む女" と、
2月19日の "信仰の寓意" で、23枚になりました。
********************************************************************************************
2007年 国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
「牛乳を注ぐ女」
2008年 フェルメール展
「マリアとマルタの家のイエス」
「聖プラクセデス」
「小路」
「ワイングラスを持つ娘」
「リュートを調弦する女」
「手紙を書く婦人と召使」
「ヴァージナルの前に座る若い女」
2009年 ルーブル美術館展
「レースを編む女」
2011年3月 Vermeer<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展
「地理学者」
2011年8月 Vermeerからのラブレター展 京都市美術館 12月 Bunkamuraザ・ミュージアム
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女」
「手紙を書く女と召使」
2012年7月 ベルリン国立美術館展
「真珠の首飾りの少女」
2012年7月 マウリッツハイス美術館展
「真珠の耳飾りの少女」
「ディアナとニンフ」
2015年 ルーブル美術館展
「天文学者」
2016年 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
「水さしを持つ女」
2018年 フェルメール展
「ワイングラス」
「 赤い帽子の娘」
「 取り持ち女」
2022年 フェルメールと17世紀オランダの絵画展
「窓辺で手紙を読む女」
2022年 メトロポリタン美術館展
「信仰の寓意」
"2022/02/11 Vermeer and Masters of Golden Age of Dutch Painting"
2022-03-17 15:14
nice!(48)
コメント(30)
お嬢様とご一緒!良いなぁ、羨ましい。私も父とご一緒が良かった。
そしてmozさまとすれ違うかも…とか色々想像してましたけど、「え!同じ日の同じ時間?」って思ったら、1日違いでした…w
そしてそうそう!私の中でもフェルメールはやはり修復前です。修復後はやはり馴染みがないですし…あの色鮮やかさが私には納得出来ない感じ。でも素敵でした。あの展示方法がほんとに素晴らしい。
あー、お嬢様とのデートのお邪魔は勿論いたしませんから、後ろからピッタリとくっついてお二人の感想をリアルタイムでお聞きしたかったです。
大阪は父にご一緒して頂こうかしら?
でももうなんて素敵な!
mozさまは本当に最高です。素敵な記事をありがとうございます。
音楽も風景も、そして絵のことも。
どれもこれも素敵。
フェルメールと共にまたこんな素敵な時間をありがとうございます。
最後になったしまいましたが、地震大変でしたよね。しばらくはほんとにお気をつけて。
もうこれ以上の被害が起こりませんように。
by そら (2022-03-17 17:41)
こんばんは、
フェルメール、観に行かれたのですね。親子で絵画鑑賞、素晴らしいです。
修復のニュース、びっくりですね。
鑑賞のあとの美味しいご飯にビール、最高です。
まん延防止が延長にならないようですね。自由にお出かけできるようになると良いです。
by Azumino_Kaku (2022-03-17 19:34)
見応えのある展覧会でしたね
フェルメールはいろいろと謎を含んだ画家ですが
周りを取り巻く画家たちも興味深いですね
見に行きたいです。
by きよたん (2022-03-17 22:04)
フェルメール見れて良かったですね。
しかし私は、美術には疎いのでフェルメールもほとんど分かりません(^_^;)
ぁぁ、地震は凄かったですね。
まぁ、関東は大した被害もなかったけど東北の方はだいぶ被害が出てるようです。
東北新幹線も脱線しちゃったしね。
by 英ちゃん (2022-03-17 23:11)
キューピットの絵が塗りつぶされていたとか、それが塗られたのは数十年の
隔たりがあるとか、科学技術ってすごいですね。それを長年かかって、
ここまで復元してしまうのも、すごい! 美術鑑賞と直接関係のないところに
えらく感心してしまいました^^;。
以前にmozさんの記事で見た、「日経おとなの OFF」が、どんな雑誌なのか、
気になっていたことを思い出しました^^;。
by sakamono (2022-03-17 23:26)
何度見比べても修復前の方が好きだなぁ
オリジナルの窮屈な感じは好きじゃないな
修正された方が光を素直に感じられるし、空間の感じが好みだなぁ
生で見たらまた違うかもしれないからオリジナルも見に行かなきゃね^^
by さる1号 (2022-03-18 05:38)
このフェルメールの件は
原田マハさんに小説にしてもらいたいわ〜って思っちゃいましたよ。
塗りつぶした人を主人公にしてww
by リュカ (2022-03-18 09:56)
フェルメールが本当にお好きなんですね、見に行けてよかったですね。
TVで見たのですが、フェルメール作品のあるオランダの美術館(名前忘れました、すみません)のグッズ売り場には絵の中にある牛乳入れそっくりのピッチャーも売ってるらしいです。買った人はどうするのでしょう?やはり牛乳入れるのかな?
by sheri (2022-03-18 10:35)
こんにちは。
久しぶりのフェルメールということで、ワクワクドキドキ、初恋の人に会うような感じでしょうか。
無事にお会いできて、よかったですね。
もうすぐ自粛が解除されるので、もっといろんな素敵な出会いが訪れるかと思います。
その日が、待ち遠しいですね。
by ピンキィモモ (2022-03-18 23:46)
展覧会よかったですね。
娘さんと一緒で出会えてうれしかったと思います。
ごちそうもおいしそうでした。
地震は盛岡は停電もなく大丈夫でした。
怖いですよね、日本中地震が多いので不安になります。
by コーヒーカップ (2022-03-19 13:38)
フェルメールにご対面できて良かったですね。
長いこと待ち焦がれただけあって、ひとしおの感激でしょう。。
オミクロン、徐々に減ってきているけど、また次のコロナが。。
もうタマランです。。
by 横 濱男 (2022-03-19 21:54)
こういう趣味って、カッコいいですよね。
もの凄く羨ましいですよ。
私も芸術が理解できるようになりたいです。
by さとし (2022-03-20 19:21)
フェルメールは 何度か美術館で鑑賞しましたが
筆遣いと色合いに私はほれ込んでおります。
修復 繊細な作業 見事に蘇るんだものね。
今の技術は素晴らしい
by ゆうみ (2022-03-21 20:45)
≪窓辺で手紙を読む女≫、開いた窓のガラスに女性の顔が写っているところも好きです。
私の中のフェルメールの絵のイメージは、壁に絵画や古い地図などがあるのが当たり前のような感じなので、逆に、何もない壁の絵は何かが隠されてるんじゃないかと思ってしまいます^^。
by Inatimy (2022-03-23 18:46)
幸い当日券で入れたので、これはコロナのおかげ?
どちらが良いかは難しいですが..
判明した以上は元通りで見せようと思うのは、技術が伴う
現代では当然なんでしょうね
塗りつぶした人は構図がゴチャゴチャしすぎ~と思ったのかな(^^;
この絵も窓に女性の顔の映り込みが描かれてましたし、他の
農民の生活の絵などは、芸術作品としてもですが今の写真としての
記録のような役目もあるのかなぁとじっくり観させてもらいました~
フェルメールは青がわたしの思ったより地味でした^^;
by rannyan (2022-03-27 15:28)
そらさん、そうなんですね、同じ時間で一日違いだったんですね @@;
少しずれていたら、ご一緒だったかもしれないのです!! でも、一日違いで同じ空間を共有できていたなんて、なんだか不思議な感じです ^^
修復前と修復後、そらさんもやはりそう思われますか。じぶんも見慣れていたせいもあるし、自分の思っているフェルメールに近いと思うし…なので修復前の方が良いなと思いました。もちろん、フェルメールは画中画をよく登場させているので、修復後の方がフェルメールっぽいと言えばそうとも言えるのだとは思いますが、ここはやはり修復後が感性から良いなと思います。
そうですね、展示方法は素敵でしたよね。見比べる、比較することによってよく物事は分かる、理解するのだと思います。よく考えて展示してくれていたなぁと感謝ですね。
笑 いえいえ、娘とはこそこそ話を少しだけ? でしたので、それに、お聞きいただき様な内容は全然ので ^^;; 笑
そらさんもぜひ、今度はお父様と鑑賞してください。きっとお忙しいのだと思いますが、娘さんからのお誘いはとても嬉しいのだと思います。ぜひぜひ。
いえいえ、とても拙い内容なので… ^^; こちらこそ、いつも素敵な記事を読ませて頂いていて、ありがとうございます。
ありがとうございます。うちは特に被害もなく、ただびっくりしただけでした。東北の方の方は被害もひどかったようですね。本当です、これ以上色々な被害が起きませんように。
by moz (2022-03-28 08:27)
Azumino_Kakuさん、おはようございます ^^
大好きなフェルメールなので、もう何をさておいても? で美術館に出かけて来ました。絵は娘も好きなので、今回も付き合ってくれましたよ ^^;
修復のニュース、びっくりですよね。技術や化学が進んで、こんなことが分かるなんて、すごいです。
まん延防止、解除ですが、感染者はあまり減らないですね。出かけるときはお互い十分に注意が必要ですね。
by moz (2022-03-28 08:30)
きよたんさん、はい、とても興味津々の展覧会でした。
本を読んでいたこともあり、フェルメール以外の画家たちの作品もおもしろく鑑賞することができました。 ^^
≪窓辺で手紙を読む女≫、修復前、修復後、そして、その過程のこと…、とても面白かったので、ぜひぜひ!!
by moz (2022-03-28 08:35)
英ちゃんさん、ありがとうございます。フェルメール、久しぶりに見ることができて、とても嬉しかったです ^^v
地震すごく揺れましたね。こちらは被害はそれほどでもなかったですが、東北の方はかなりの被蓋だったと思います。大きな地震、もう来ないといいのですが。そうそう、新幹線もですよね。^^;;
by moz (2022-03-28 08:36)
sakamonoさん、そうなんです、数十年単位で(もっと精緻なものなのかもしれませんが)、いつ塗られたか等が分かるなんて、技術、科学の進歩はすごいですね。そして、出来上がったオリジナルを見られるのもすごいなぁと思いました。 ^^
大人のOFF、一年に一回のこの企画だけは毎年出版してくれています。
その年の展覧会の計画を立てているので、今後もこれだけは出し続けて欲しいなぁと。 ^^;
by moz (2022-03-28 08:39)
さる1号さん、そうですね、じぶんも修復前の方が良いなぁと思います。
広い空間に詩的なものを感じますよね。 ^^
はい、ぜひぜひ、素敵な展覧会でしたので、お出かけしてみてください。
by moz (2022-03-28 08:40)
リュカさん、はい、じぶんもそう思います!!
誰が塗りつぶしたのか? どうしてなのか?
そんなことを小説で読んでみたいですし、その作者は原田マハさんしかいないですよね ^^v 笑
by moz (2022-03-28 08:41)
sheriさん、はい、画家の中でとても好きな画家さんの一人なんです。
ありがとうございます、久しぶりにフェルメールに会えてとても嬉しかったです。 ^^
そうなんですね、ミルクを注ぐ女の大きなピッチャーなんですね。欲しいなぁ 笑 でも、何に使に使えばよいのかは?? 分かりませんね ^^;
by moz (2022-03-28 08:46)
ピンキィモモさん、おはようございます ^^
ありがとうございます。しばらく会っていなかったし、コロナで色々なトンラン絵画延期・中止になっていたし etc etc …、ドキドキ、わくわくの感じでした。当日も…はい、年甲斐もなく? そんな感じで ^^;; 笑
まん延防止が解除されましたね。色々と少し緩和で生活ができるようになると思います。でも、感染者はあまり減らないので、お互い、まだまだ注意しないといけないですね。
by moz (2022-03-28 08:48)
コーヒーカップさん、ありがとうございます。
久しぶりにフェルメールに会うことができました。娘も絵は好きなので、誘ったら行くと ^^ 笑 全て経費はこっち持ちです。
盛岡は地震、大丈夫でしたか? ここのところあちこちで揺れているし、これからも注意しないといけないですね。
by moz (2022-03-28 08:51)
横 濱男さん、ありがとうございます。フェルメール、久々に会うことかできました。他の行きたかった展覧会もコロナで中止等だったので、少し心配していましたが、その分とても嬉しかったです。
まん延防止は解除ですが、なかなか感染者数は減らないですね。
次のも出てきたようですし…、まだまだなのでしょうか? ^^;
by moz (2022-03-28 08:53)
さとしさん、いえいえ、ただ単に興味があるだけで、特にそれ以上ではないので…^^;
でも、美術館とかとても静かなので(常設展の時)ふらっと出かけてみるのもいいですよ。おすすめです。 ^^v
by moz (2022-03-28 08:54)
ゆうみさん、フェルメール、やはりお好きですか?
いいですよね、フェルメール。その刹那を永遠に閉じ込めたようで、光の具合とかがとても詩的に思えます。^^
展覧会、作品もでしたが、修復のことも詳しく紹介してくれていました。これもとても興味深かったです。 ^^v
by moz (2022-03-28 08:56)
Inatimyさん、そうですね、窓に女性の顔が映り込んでいますよね。
確かに、フェルメールの作品には画中画や地図やタペストリーなどが描かれていることが多いですよね。その意味では、修復後の方がフェルメールらしいのかもしれませんね。ただ、じぶんが好きなフェルメールの感覚だと修復前の方に惹かれます。広がりのところの光たち…、それがとても好きです。
by moz (2022-03-28 08:58)
rannyan さん、そうなんですね、当日券取れてラッキーでしたね。
そうですね、オリジナルが判明したら、それはやはり元に戻すことになるのでしょうね。でも、それが分かる技術と科学もすごいですよね。
一説によるとこの絵はレンブラントの枝と思われていて、作品を贈呈する際に塗りつぶした方がもっとレンブラントらしいだろうということで、塗りつぶしちゃったとか?? そんな大人の理由? もあったのではとか?? この辺はミステリーですね。誰か研究してくれると面白そうですが ^^
オランダの17世紀の絵画、市民の絵画だったようなので、そうですね、記録、写真、そんなこともあるのかもしれません。
笑 この絵ではフェルメールは材料費をケチっているのかも?? ラビズラズリは高いそうなので… ^^;; 笑
by moz (2022-03-28 09:04)