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紙屋ふじさき記念館&パイロット色彩雫:20210517 [お気に入り]

ほしおさなえさんの「活版印刷三日月堂」のシリーズがとても好きでした。


川越の街の小さな印刷屋さん、なくなったおじいさんの後を継いで三日月堂で活版印刷を行うこととなった弓子。

活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を残していく、活版印刷。

言葉の印刷だけではなく、活版印刷には依頼の人たちのこころも…。

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最後の巻を読み終えるのがとても辛かったほど、それぞれが縦と横の糸で紡がれている、とてもとても素敵な

珠玉の短編で編まれたお話でした。

お話が終わってしまって、三日月堂に行けなくなってしまったなと残念な思いでいましたが…、

ほしおさなえさんの新しいシリーズを見つけました。

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三日月堂は印刷屋さん。

本や文学に関係することが多く、本好きな自分はその点でも、三日月堂とつながっていたのですが、

今度のシリーズは紙の記念館。紙にまつわる話がたくさん登場します。

そこから文房具や紙製品へとつながっていって、本も好きですが、筆記用具とか、文房具も大好きな自分にとっては、

第二の三日月堂を見つけたようで嬉しい出会いでした。

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ほしおさなえさんの「紙屋ふじさき記念館」は「麻の葉のカード」、「物語ペーパー」、「カラーインクと万年筆」、

既に3冊が刊行されています。

巻を重ねる毎に物語は味わい深くなって、主人公の女子大生、百花のアルバイト先、「ふじさき記念館」での

お話が綴られています。

また、出てくる紙や小物、文房具がとてもキラキラしていて、読んでいると実際に手に取ってみたくなりました。

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最新刊の「カラーインクと万年筆」ではその影響を『強大』に受けてしまいました。

万年筆は小川糸さんの「ツバキ文具店」を読んで以来、仕事にもずっと使うようになっていて、LAMYのサファリを

4本持っているのですが、「カラーインクと万年筆」からはカラーインクです。

本の中で今、たくさんの種類のカラーインクが売られていることを知り、ネットで調べてみると、色彩豊かなインクの

美しさ、

そして、ネーミング、それぞれについている名前の素敵さを知りました。

見ているだけでなく手にしてみたくなり、どうしても欲しくなって、マウスでクリック、クリックです。

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色々なメーカーから出ているカラーインクですが、今回選んだのはパイロットの「色彩雫(いろしずく)」。

四季折々の和の情景が名前になっている人気のカラーインクとのこと。ボトルも香水の様でとてもお洒落だなと。

朝顔、紫陽花、露草、紺碧、天色、月夜、孔雀、深海、松露、深緑、竹林、冬将軍、霧雨、竹炭、躑躅、秋桜、紅葉、

紫式部、山葡萄、夕焼け、冬柿、稲穂、土筆、山栗と、

24色もあってそれぞれの色も名前もとても素敵で、一目惚れしてしまいました。

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全部試してみたいけれど、そういう訳にもいかず悩んでいると、3色セットのミニボトルがあることを知りました。

3色ずつパッケージに収められていますが、これも種類があって…引き続き悩みます。 笑

それでも、このセット、「天色、松露、冬柿」にしました。

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「天色」はLAMY に入れているターコイズに近い色。明るくて、楽しいこと達を書きたくなる色。

「冬柿」は熟した柿の様で、鮮やかですがやはりどこか品があって味わい深く大人の色。綺麗なもの達に出会った時に

使いたくなる色。

「松露」は落ち着いた深緑。緑ですがほんのりと青みも感じられる深みのある色。

心の抽斗に入れるもの達を見つけた時に使いたい色。

3色とも素敵な色でした。

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色インクを使うための万年筆も3色に合わせてチョイス。

万年筆も選択肢がいくつかありましたが、プラチナのプレピーのシリーズから、ブルーブラック、バイオレット、

グリーンの3本を選びました。ボトルインクを使うのでコンバーターも3本。

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日記とかではなく、量も機会も沢山ではないですが、こころにとまったものがある時に、

ノートを開き気儘に綴っています。

白いノートに走らせる文字たち、その仲間に天色、冬柿、そして松露が今回、新しく加わりました。

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コロナ禍で行動もままならずで、出会うものも少なくなっていますが、

それでも本やCD 、お酒や取り寄せの食べ物等…自粛の部屋籠りの中でも、興味のあるものに出会うことも。

これからも、その時々に思ったこと感じたこと etc etc …、新しい色の相棒たちで綴っていこうと思います。

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白いノートに、その時の気に入りの色で思いを綴っていくのは、とても楽しいこと。

" 2021/05/17 Kamiya Fujisaki Kinenkan & iroshizuku "

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