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松井亜紀 著 「マダム・モネの肖像」:20210430 [読んだ本]

松井亜紀 著 
「マダム・モネの肖像」

母にすり込まれたのかもしれません。

子供の頃、美術館だけでなく、デパートの催しでも絵画の展覧会が行われていましたが、小学生だったじぶんは、

食堂のランチの旗につられ、ハンバーグにつられ、誘われ?? 連れられ… ?? 。

そんなことをきっかけとして、それからずっと、

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色々な画家たちの素晴らしい作品に出会ってきました。 その中でも、

フェルメールとルオー、佐伯祐三、etc etc …、そして、そして、モネが大好きです。


モネは母にすり込まれたこともありますが、

原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」を読み、義理の娘のブランシュが語るモネの晩年のことを知ってから、

もっともっとたくさんの絵を見たくなりました。

ジヴェルニーの食卓を読んでから、モネの展覧会は欠かさずです。


そしてこの本、

「マダム・モネの肖像」では、若い頃のモネと、最初の? モネ婦人、カミーユ・モネのことを知りました。

ジヴェルニーの食卓の前のことを知ることができて、もっとモネの絵に興味津々に。

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「マダム・モネの肖像」 カミーユのこと。


お針子の仕事をしていてモネに見初められ、モデルに。

一緒に住むようになり、長男のジャンが誕生して貧しいながらも幸せな日々。

この頃のモネの絵の女性はほとんどカミーユです。 

でも、一緒に暮らし始めてもモネの父親の反対で結婚はなかなかできず、

また、少し絵が売れ始めるとお洒落で贅沢な食事が大好きなモネです、すぐにお金を使い果たしてしまい、

生活の切り盛りで苦労の絶えないカミーユ。そんな暮らしの中でもモネとジャンとの慎ましやかで楽しい生活。


ただ、元々体が弱かったこと・・・。その後の複雑な家庭環境(後の奥さんのアリスとその子供達との共同生活)の中での生活。 そして、

とても残念だったと思うのです。そして、つらかったとも思うのです・・・。

次男のミシェルの出産後、まだ32歳という若さで病気で去ってしまうことに。

読んでいて、カミーユのこと…、去る間際の心情に…涙。

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「マダム・モネの肖像」

カミーユとモネの生活が綴られていきます。

二人の暮らしの中で生まれた絵画たち、有名なモネの絵たちが、どんな背景の中で描かれたのかを知ることが出来て、

よい本に巡り合ったんだなと思いました。

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モネの好きな方にはお勧めです。ぜひ読んで頂きたいです。

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2021年分も無事に「 日経おとなのOFF 2021」が発行されました。 

「おとなのOFF」に基づいて2021年度の「見たいものリスト」を今年も作りました。

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リストの最初は、2021年5月29日からアーティゾン美術館で開催予定の「クロード・モネ 風景への問いかけ」展でしたが、

コロナ禍のせいでしょうか? 7月11日からに変更。そして、再度2021年10月2日からの開催に変更です。

先に延びてしまったのは残念ですが、

10月なら何とかワクチンの接種も進んで世の中は少し落ち着いているでしょうか。

ともかく、この展覧会は、なんとしても行くぞ !! と、今から気合入れています。


それと、来年は心置きなく、展覧会に行けるといいなと。

" 2021/04/30 LE PORTRAIT DE MADAME MONET "
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