2020年横浜港の初日の出です:20200101 [横浜のみなと]
2019年の締めくくりは、NHK Eテレ。
12月21日にNHKホールでライヴを聴いた、N響とシモーネ・ヤングさんの第9をもう一度。
日本酒をたくさん頂き除夜の鐘も聞かないうちに、年越しそばも食べずに…ZZZZZZZZ……ZZ
休みの間ずっと飲んでいたせいもあり、二日酔いかも分からないまま…、
でもたぶん二年越しの二日酔い気味? で目が覚めれば、2020年1月1日朝5時でした。
窓を開けると、冷たいけれど引き締まったビリリとした空気、真っ暗な空。
港の方は雲がたくさん覆っていました。
これは、今年の初日の出は無理かな…と、
そんなことが頭をよぎりましたが、せっかく起きられたし、毎年行っているのだから…。
新しく加わってまだ一度も撮っていない新しい相棒、OMD EM-1 MrkⅡと前からの相棒 E-M1、
それに、新年、新しい年ですから一番好きなmozart の素敵な曲をと、
Piano Concert No.23 K.488 を連れて臨港パークへ。
いつもの横浜臨港パークの碇のオブジェ辺り、2020年の初日の出の時間は6時50分です。
多くの方と一緒にその時間を待ちます。
空一面をダークグレーの雲が覆っており、そのせいか? 昨年よりも人は少なかったかもしれません。
それでも、ここに集まった方たち全員が、きっと同じ気持ち。
雲の切れ間からでもいいから、令和初めての初日の出が姿を見せてくれないかなと。
じぶんもMozart 23番コンチェルトを聴きながら、時々かじかむ手をこすり合わせて、
ベイブリッジの方をじっと見つめていました。
Mozart Piano Concert No.23 k.488 、1786年3月2日にウイーンで完成された曲。
コンチェルト20番と21番が対で作曲されたように22番 k.482 とセットで作曲されました。
22番がティンパニやトランペットが使われているのに対して、23番はこれらはなく、
また、オーボエの代わりにクラリネットが使われており、そのためでしょうか、室内楽風な趣きも。
カデンツァは第一楽章はMozart 自作のものが作られており、他の楽章にはカデンツァは置かれていません。
Mozart が好んでいたと思われる即興演奏などの考えはなく、これはこの曲と、きっちりと作られた曲なんだなと。
ただ、曲そのものは透明感あふれる清々しさ。
じぶんはこの出だしが大好きです。
「さあ始まるよ」と自然が光が大気がささやくかの様な、清涼さは朝にぴったり。
まさに初日の出にふさわしい曲です。
気に入りの演奏はいくつかありますが、原点回帰。
学生の頃ですから、もううん十年前に買ってそれから何度も繰り返し聴いている、
内田光子ピアノ、ジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団の演奏のものを入れてきました。
若い頃の内田さんのピアノ、透明感、そしてピアニシモが素敵ですし、
時折聞かせてくれる音と音との間も「ああ、日本人だな」と感じる美しさ。
ファインダー越しに、期待を込めて海と雲を眺めていましたが、
気が付くと、
たくさんの鳥がベイブリッジの上に集まって飛びまわっていました。
カモメ?
空を自由に飛ぶ飛行術を、先輩ジョナサンに教わっているのかもしれません。
色んな鳥がいますが、こんな風に自由に飛ぶ鳥はカモメしかいないなと。
Mozart のピアノに合わせて空を舞っているようにも思えました。
カモメたちも、初日の出が姿を現してくれるように、祈りの舞を舞ってくれているのかなと。
6時50分を過ぎました。
でも、地平線は厚い雲に覆われたままです。
今年は残念だったなと…寒いから帰ろうかと思いましたが、
それでもこのままでは去りがたく…カモメを見ながらMozart をもう一度聴いていると、
雲と雲との隙間のオレンジ色がいっそう濃くなったと思った瞬間 !!
令和2年の初めての太陽、
初日の出です !!
水平線からではありませんでしたが、雲と雲との隙間から姿を見せてくれました。
途端に、グレーだった横浜の港の空気に暖かさが加わり、
モノクロ、影絵の様な景色だったハマウイングにも、煙突たちにも、
光が当たって一瞬のうちに輝き始めました。
初日の出は全てのものに色彩を与えていきました。
帰らなくて良かった。
なんだか、雲一つない空に初日の出が昇ってくる時よりも、
何倍も何倍も尊い光と色彩。
雲の隙間からは、光芒が何本も港全体に差し込んできて、舞い降りてきて、
神々しさを感じました。
光と暖かさはかじかんだ手だけでなく、
こころの中まで。
わぁ~と、
誰ともなく喜びのうれしさの声。
元旦から、こんなに素敵な景色を見ることができました。
若い人のグループが肩を組んで体を右に左に ♪
体全体で心全体で喜びを表しています。
カメラを持っている人たち、スマホの人、みんな何回もシャッター。
きっときっと、
2020年、令和2年は良い年になるのだろうな。
じぶんも良い年にしたいなと。
初日の出のパワーに厚く覆っていたグレーの雲たちも、
そろそろ、退場の時。
彼方へ。
二日酔い気味でしたし、
手袋を忘れて手は指は、かじかんでしまいましたが、
今年の初日の出をきちんと、じぶんのこころの大切な物入に入れることができました。
年越しそばも食べずにお酒に酔って早く寝て良かった。
目覚ましもかけていないのに5時に起きることができて良かった。
日の出の時刻に見られないからと帰らなくて良かった。etc etc…。笑
年を取って若い頃の様な体全体で感じるような、
大きな劇的な感動というものはなくなってきましたが、
それでも、今年も沢山の心の震え、美しさや暖かさや色々な震えを感じられるといいなと思いました。
昨年はあまりWalkman の音楽を聴きながらの散歩ができませんでしたが、
今年はまた、好きな曲を選びながら鎌倉や横浜や、色々な所に散歩をしようと思います。
音楽や展覧会も。
そうそう、今年のコンサートの最初は1月11日横浜みなとみらいホールでベートーベンを聴きます。
今年はベートーベンイヤー、生誕250年なんです。4月のベートーベンのチケットも買っておきました。
展覧会は、長く、長~く待っていたブリヂストン美術館のリニュアル。名前がアーティゾン美術館となり1月18日から再開です。
時間制のチケットになっていたので、初日の1月18日のものをゲットしました。しばらく会えなかったルオーや佐伯祐三、モネやピカソに会うのが楽しみです。
その後はソール・ライターとハンマスホイ etc etc…ですが、これは今年の「見に行きたいリスト」を作ったのでいずれまた。
年末年始の長かった休みももう終わり。
今日は秋葉電脳仲間と恒例の神田明神への初詣と秋葉巡回に出かけて来ます。
年末にスターウォーズを見に行って、1日にこの初日の出を見に行ったくらいで、
あとは部屋で飲んだくれていました。 ^^;
でも、こんなにぜいたくに暇な時間を過ごすのもお正月ならではかなと?
きっと皆さんもそれぞれ、良いお正月をお過ごしだったことと思います。
遅くなってしまいましたが、本年もきっと? さぼり気味でいい加減で、拙いじぶんのブログだと思いますが、
なにとぞよろしくお願いします。
youtube に内田さんのがあったので貼っておきます。 ^^
" 2020/01/01 Yokoham Rinkou-Park First sunrise "
12月21日にNHKホールでライヴを聴いた、N響とシモーネ・ヤングさんの第9をもう一度。
日本酒をたくさん頂き除夜の鐘も聞かないうちに、年越しそばも食べずに…ZZZZZZZZ……ZZ
休みの間ずっと飲んでいたせいもあり、二日酔いかも分からないまま…、
でもたぶん二年越しの二日酔い気味? で目が覚めれば、2020年1月1日朝5時でした。
窓を開けると、冷たいけれど引き締まったビリリとした空気、真っ暗な空。
港の方は雲がたくさん覆っていました。
これは、今年の初日の出は無理かな…と、
そんなことが頭をよぎりましたが、せっかく起きられたし、毎年行っているのだから…。
新しく加わってまだ一度も撮っていない新しい相棒、OMD EM-1 MrkⅡと前からの相棒 E-M1、
それに、新年、新しい年ですから一番好きなmozart の素敵な曲をと、
Piano Concert No.23 K.488 を連れて臨港パークへ。
いつもの横浜臨港パークの碇のオブジェ辺り、2020年の初日の出の時間は6時50分です。
多くの方と一緒にその時間を待ちます。
空一面をダークグレーの雲が覆っており、そのせいか? 昨年よりも人は少なかったかもしれません。
それでも、ここに集まった方たち全員が、きっと同じ気持ち。
雲の切れ間からでもいいから、令和初めての初日の出が姿を見せてくれないかなと。
じぶんもMozart 23番コンチェルトを聴きながら、時々かじかむ手をこすり合わせて、
ベイブリッジの方をじっと見つめていました。
Mozart Piano Concert No.23 k.488 、1786年3月2日にウイーンで完成された曲。
コンチェルト20番と21番が対で作曲されたように22番 k.482 とセットで作曲されました。
22番がティンパニやトランペットが使われているのに対して、23番はこれらはなく、
また、オーボエの代わりにクラリネットが使われており、そのためでしょうか、室内楽風な趣きも。
カデンツァは第一楽章はMozart 自作のものが作られており、他の楽章にはカデンツァは置かれていません。
Mozart が好んでいたと思われる即興演奏などの考えはなく、これはこの曲と、きっちりと作られた曲なんだなと。
ただ、曲そのものは透明感あふれる清々しさ。
じぶんはこの出だしが大好きです。
「さあ始まるよ」と自然が光が大気がささやくかの様な、清涼さは朝にぴったり。
まさに初日の出にふさわしい曲です。
気に入りの演奏はいくつかありますが、原点回帰。
学生の頃ですから、もううん十年前に買ってそれから何度も繰り返し聴いている、
内田光子ピアノ、ジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団の演奏のものを入れてきました。
若い頃の内田さんのピアノ、透明感、そしてピアニシモが素敵ですし、
時折聞かせてくれる音と音との間も「ああ、日本人だな」と感じる美しさ。
ファインダー越しに、期待を込めて海と雲を眺めていましたが、
気が付くと、
たくさんの鳥がベイブリッジの上に集まって飛びまわっていました。
カモメ?
空を自由に飛ぶ飛行術を、先輩ジョナサンに教わっているのかもしれません。
色んな鳥がいますが、こんな風に自由に飛ぶ鳥はカモメしかいないなと。
Mozart のピアノに合わせて空を舞っているようにも思えました。
カモメたちも、初日の出が姿を現してくれるように、祈りの舞を舞ってくれているのかなと。
6時50分を過ぎました。
でも、地平線は厚い雲に覆われたままです。
今年は残念だったなと…寒いから帰ろうかと思いましたが、
それでもこのままでは去りがたく…カモメを見ながらMozart をもう一度聴いていると、
雲と雲との隙間のオレンジ色がいっそう濃くなったと思った瞬間 !!
令和2年の初めての太陽、
初日の出です !!
水平線からではありませんでしたが、雲と雲との隙間から姿を見せてくれました。
途端に、グレーだった横浜の港の空気に暖かさが加わり、
モノクロ、影絵の様な景色だったハマウイングにも、煙突たちにも、
光が当たって一瞬のうちに輝き始めました。
初日の出は全てのものに色彩を与えていきました。
帰らなくて良かった。
なんだか、雲一つない空に初日の出が昇ってくる時よりも、
何倍も何倍も尊い光と色彩。
雲の隙間からは、光芒が何本も港全体に差し込んできて、舞い降りてきて、
神々しさを感じました。
光と暖かさはかじかんだ手だけでなく、
こころの中まで。
わぁ~と、
誰ともなく喜びのうれしさの声。
元旦から、こんなに素敵な景色を見ることができました。
若い人のグループが肩を組んで体を右に左に ♪
体全体で心全体で喜びを表しています。
カメラを持っている人たち、スマホの人、みんな何回もシャッター。
きっときっと、
2020年、令和2年は良い年になるのだろうな。
じぶんも良い年にしたいなと。
初日の出のパワーに厚く覆っていたグレーの雲たちも、
そろそろ、退場の時。
彼方へ。
二日酔い気味でしたし、
手袋を忘れて手は指は、かじかんでしまいましたが、
今年の初日の出をきちんと、じぶんのこころの大切な物入に入れることができました。
年越しそばも食べずにお酒に酔って早く寝て良かった。
目覚ましもかけていないのに5時に起きることができて良かった。
日の出の時刻に見られないからと帰らなくて良かった。etc etc…。笑
年を取って若い頃の様な体全体で感じるような、
大きな劇的な感動というものはなくなってきましたが、
それでも、今年も沢山の心の震え、美しさや暖かさや色々な震えを感じられるといいなと思いました。
昨年はあまりWalkman の音楽を聴きながらの散歩ができませんでしたが、
今年はまた、好きな曲を選びながら鎌倉や横浜や、色々な所に散歩をしようと思います。
音楽や展覧会も。
そうそう、今年のコンサートの最初は1月11日横浜みなとみらいホールでベートーベンを聴きます。
今年はベートーベンイヤー、生誕250年なんです。4月のベートーベンのチケットも買っておきました。
展覧会は、長く、長~く待っていたブリヂストン美術館のリニュアル。名前がアーティゾン美術館となり1月18日から再開です。
時間制のチケットになっていたので、初日の1月18日のものをゲットしました。しばらく会えなかったルオーや佐伯祐三、モネやピカソに会うのが楽しみです。
その後はソール・ライターとハンマスホイ etc etc…ですが、これは今年の「見に行きたいリスト」を作ったのでいずれまた。
年末年始の長かった休みももう終わり。
今日は秋葉電脳仲間と恒例の神田明神への初詣と秋葉巡回に出かけて来ます。
年末にスターウォーズを見に行って、1日にこの初日の出を見に行ったくらいで、
あとは部屋で飲んだくれていました。 ^^;
でも、こんなにぜいたくに暇な時間を過ごすのもお正月ならではかなと?
きっと皆さんもそれぞれ、良いお正月をお過ごしだったことと思います。
遅くなってしまいましたが、本年もきっと? さぼり気味でいい加減で、拙いじぶんのブログだと思いますが、
なにとぞよろしくお願いします。
youtube に内田さんのがあったので貼っておきます。 ^^
" 2020/01/01 Yokoham Rinkou-Park First sunrise "