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日本フィル第354回横浜定期演奏会_佐渡裕指揮シベリウス2番:20200101 [音楽]

2020年のコンサート初めは1月11日(土)18時から。

昨年は12のコンサートを聴くことができましたが、どれも記憶に残る良い演奏でした。

今年も素敵なライヴに出会えるといいな。

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2020年は3つのチケットを昨年のうちから取っておきました。

1月は日本フィルと佐渡さんでベートーベンとシベリウス。

3月は推しの松田華音さんとN響でチャイコフスキー。

4月は日本フィルとバイロイトも控えているインキネンのベートーベン交響曲第5番。

3月も4月もとても楽しみですが、

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先ずは大好きなシベリウスの2番を佐渡さんで。

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暮れなずむ横浜の港を歩きながら、みなとみらいホールへと向かいました。

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曲目は、

ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.77
シベリウス 交響曲第2番 ニ長調 op.43

2曲とも有名で人気のある曲。もちろん、じぶんも好きな曲です。

佐渡さんがどんな風に聴かせてくれるか、みなとみらいホールに向かう途中もわくわくでした。

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ブラームスのソリストは山根一仁さん。

1995年生まれ。2010年中学校3年在学中に第79回日本音楽コンクール第1位。
レウカディア賞、黒柳賞、鷲見賞、岩谷賞(聴衆賞)、増沢賞等、いくつもの賞を受賞。
これまでにバーミンガム市響、NHK交響楽団をはじめ国内外のオーケストラと共演を重ねているのだそうです。

現在24歳、新進気鋭の若手? いえいえ、中学生で日本音楽コンクールで第一位なのだから、それからもう10年余りで、キャリアも十分な名ヴァイオリニストですね。
背が高くてスリム、イケメンで女性にも人気なのでは。


交響曲第一番の作曲に21年を有したブラームスですが、このヴァイオリン協奏曲もやはりベートーベンを意識したのでしょうか。

45歳になって彼の唯一のヴァイオリンコンチェルト、この大曲を書き上げたのだそうです。


山根さんの演奏は若々しさにあふれていました。

演奏する時に長い足をくの字に折って、のけ反るようなポーズはかっこいいなと。


しばらくブラームスのヴァイオリンコンチェルト聴いていませんでしたが、この日から通勤の電車のWalkman はこの曲になりました。

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佐渡さんは言わずと知れた日本の名指揮者。

但し、ライヴで聴くのはじぶんはまだ二度目です。一度目はラ・フォル・ジュルネのサプライズ登場。

小山実稚恵さんのラベルのピアノ協奏曲ト長調演奏が終わった後に突然の登場で、
やはりラベルのボレロをラムルー管弦楽団(佐渡さんが1993年から2010年まで首席指揮者を務めていました)を指揮してくれました。

友情出演だったとのことですが、とてもびっくりして、その分記憶に鮮明に残りました。

それ以来の佐渡さん。

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1980年タングルウッド音楽祭で小澤征爾、レナード・バーンスタインに師事。

ウィーンに渡ってバーンスタインのアシスタントを務め、1989年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し
指揮者としてプロデビュー。

バーンスタインの流れを汲む「ヤング・ピープルズ・コンサート」の開催、
毎年12月に開催される「サントリー1万人の第九」の総監督・指揮、
テレビ朝日の『題名のない音楽会』第5代目司会者を務めるなど、多方面で活躍。

2015年9月よりウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者。

国内外で大活躍でマスコミにも多数出演しているし、今、日本で一番知られていて人気のある指揮者なのではないでしょうか。


山根さんの若々しいブラームスをサポート演奏した後、いよいよ待っていました、

シベリウスの得意な日本フィルとのシベリウス交響曲第2番です。佐渡さん、どんなシベリウスなんだろう?

わくわく。………。休憩が終わって…演奏が始まりました。

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北欧の森に分け入っていく…。

葉擦れの様なざわめきを弦楽器が奏でます。日本フィルの弦楽器の音色素晴らしい。

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冒頭を聴いただけで、フィンランドの森の奥の方へ。

ホールの良さも相まって弦楽器の響きはこころの奥まで響きます。金管楽器、ホルンの咆哮も素晴らしい。

年末にアラン・ギルバードの指揮で都響のマーラー第6番を聴きました。その時のホルンも良かったけれど、

日フィルのホルンはもしかすると日本で一番かもしれないなと etc etc…。

3楽章と4楽章は休みなく演奏。わぁ~4楽章いいな。

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日フィルをこんな風に鳴らせる佐渡さんは、やっぱりすごい指揮者。

今までCDも含めてシベリウス交響曲第2番は、ベルグルンド指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー、

それから、推しのインキネンの指揮で2013年にサントリーホールでの演奏を録音したものが鉄壁と思っていました。

でもでも、

2020年1月11日、みなとみらいホールのシベリウスは、その中に加わりました。


演奏が終わってその余韻に浸ります。



鳴りやまない拍手、拍手。ブラボーの声 !!


背筋のぞくぞく感がずっと、ずっと続いていて、なんて心地良いぞくぞくなのでしよう。


至福の時でした。

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一期一会、

その時限り。


絵画の様にそれを後でも鑑賞できる訳ではなく、

その時だけ。

音楽は、儚いものなのかもしれませんが、ライヴ、音楽はかけがえのないもの。


一期一会だからこその、ずっとずっと心に残るものなのだなと。


佐渡さん、日本フィルでまた聴いてみたい指揮者になりました。

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みなとみらいホールを出てみれば、

濱の夜はとっぷりと暮れていました。さてとお腹もすいたし、美味しいビールも飲みたいし。

もちろん、帰りにはビールを3本ほど? ニューデイズで買って帰りました。


シベリウス、インキネンで復習をしながらビールをくいくい。


良い演奏を聴いた後のビールは何物にも代えられません。美味しかった !! ^^v

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日本フィルは次は4月のインキネンのベートーベンです。

これもとても楽しみです。

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2020年は原点回帰?

気が付けば、Mozart 、 Beethoven、Brahms と以前によく聴いていたけれど、最近は?

そんな曲を沢山聴いています。

Beethoven の生誕250周年です。以前に聴いていた正統派? クラシックを今年は沢山CD で、

ライヴのコンサートで聴いてみたいなと。


" 2019/01/11 JAPAN PHILHARMONIC ORCHESTRA NO.354 "
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