永遠のソール・ライター展_《見たいものリストNo.2》:20200202 [展覧会]
2020年の「見たいものリスト」による展覧会の2つ目です。
今年もいくつかの展覧会をリストアップしましたが、
美術館そのもののリニュアル、アーティゾン美術館の展覧会。5年も待ったのですから別格です。
ロンドンナショナル美術館展、
これも大好きなフェル様の一枚が来るので、新型ウイルスも気になりますが、やはり別格で絶対に見逃せません。
そして、絵画ではないけれど、
日経大人のOFFで見つけて、これは絶対と思ったのは、
渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム で開催の
「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター展」でした。
雪の降るニューヨーク、
薄っすらと積もった雪道を、黒いコートを着て真っ赤な傘を差した女性、
滑らないように気を付けながら、こころもち前かがみで歩いていきます。
後には雪の下のアスファルトの黒い足跡が…。
いいな、これいいな。写真なのかな? ポスターの様。
ソール・ライター?? 誰なんだろう…。 前売り券を買いました。 そして、
友達を誘って、2020年2月2日の日曜日、Bunkamura へ。
Bunkamura ザ・ミュージアムの開館は10時。
友達と待ち合わせて10分前には入り口に並びましたが、前から2番目と3番目。
日曜日ですが、開館と同時に入り、
混雑のない美術館、ソール・ライターって? そして、
とっても素敵な写真家に…、ゆっくりと会ってくることができました。
大胆な切り取り方。
写真の2/3は天蓋、きっとお店のオーニングです。
ソール・ライター、覗き見るような構図。カメラを持っていても、こんな撮り方できない。
すごいなぁ~。
《天蓋 : Canopy1958》
妖精?
背中に羽根があって…、きっと。
《レミィ Remy 1950s》
そして、この写真です。
「足跡」って言うんだ。 ポストカードを買ってきて、そのままではと思いヨドバシでフレームを買いました。
じぶんの部屋の壁からずっと飾ってあった手ぬぐいを外して、
「足跡」を飾りました。
いいです。とってもいい。
モノクロ写真のようなのに、赤い傘の色彩がとても素敵です。
そうそう、ソール・ライター、傘が好きなんだとか。赤い傘の写真が他にもたくさんありました。
《足跡 Footprints,c.1950s 》
1950年代のニューヨークでは、紳士は山高帽なのでしょうか?
夜のバスの中。
前と後ろに座った男二人。仲間? 赤の他人? もしかするとマフィア??
窓ににじむ光と水滴。後ろで光る差し込んだ灯りが良いな。
《夜のバス Bud at Night ,1950s 》
窓。
窓のこちら側から通りを行く人。
天気の悪い日も、ソール・ライターは大好きだったようです。
じぶんは、休みの日に起きて雨が降っていると、写真が撮りに行けないなと思いますが、
そうではないのですね。
展覧会でソール・ライターに教えてもらえました。
雨の日、絶好の写真日和なんだと。
《無題 Untitled,undated 》
上から覗き見るような構図で。
これもソール・ライターの視点の一つです。
《赤いカーテン Red Curtain,1956 》
ソール・ライター、
アーティストにはやはりファム・ファタールが必要なのです !!
若きソール・ライターの良き理解者であった(お父さんはユダヤ教の聖職者でソールも聖職者にしたかったとか)、
2歳違いの妹のデボラ。
初期のモデルであり、ミューズだったとのこと。
20代で精神を病み施設で暮らすことになったようですが、ソール・ライターは生涯妹を撮り続け、
写真も100枚くらい残っているとのこと。
《ボビーとデボラ Bobby and Deboarah,undated》
もう一人は、彼の最愛の人。
ソームズ・パントリー。1950年代の後半にファッションモデルとして、ソール・ライターと会ったソームズ。
以来2002年に彼女がなくなるまで、ソール・ライターの最も深遠で愛すべき写真群のモデルになったとのことです。
いいえ、結婚はしなかったようですが、モデルと言うより生涯のパートナーだったんだと思います。
帰って来て購入したDVD の中でも、ソームズとの思い出ともっと幸せにできたのでは etc etc …、
そんなことを沢山語っていました。
《ソームズ・パントリー Soames Bantry,Harper's Bazaar,c 1963 》
2時間くらい友達と、
どっぷり、ソール・ライターの世界に浸かってしまいました。
I don't recall planning to photograph certain things.
あらかじめ計画して 何かを撮ろうとした覚えはない
I happen to believe in the beauty of simple things.
I believe that the most uninteresting thing can be very interesting.
わたしは単純なものの美を信じている
最もつまらないと思われているものに、興味深いものが潜んでいると信じているのだ
I do like photographs where sometimes everything's lost
and in some corner something's going on and yiu're not quire sure what it is.
私の好きな写真は 何も写っていないように見えて
片隅で謎が起きている写真だ
When I photography,I wasn't thinking of painting.
Photography is about finding things,and painting is different:
!t's about making something.
写真を撮る時、絵のことは考えなかった
写真を撮ることは、発見すること
それに対し、絵を描くことは創造することだ
彼の言葉が作品と一緒に展示されていました。
作品を見ると、これらの言葉がこころの奥の方まで染み入ってくるように思いました。
深遠な言葉たち。
もっとソール・ライターのことが知りたくて、DVDもゲットしました。
晩年のソールのことがよく分かり、彼の人となりを知り、ソームズのこと、
猫のレモン、50年も暮らした彼の部屋 etc etc …。
使っていたカメラは Lumix だったような。
ますます、好きになってしまいました。
ソール・ライター、
作品は絵画の様にも、ロートレックのポスターやヴァロットンの作品の様に思いました。
写真って、すごいなぁ。
ソール・ライターっていいなぁ。
好きなアーティストがこの年になってまた一人増えてしまった。 ^^;
友達とランチをしながらビールを一杯だけ頂いてきましたが、
ソール・ライターに出会えたことが嬉しくて、
成城石井さんで、2本のワインを買ってきました。
美術館で買ってきたペーパーバックをめくりながら、ワインを美味しく頂きました。
" 2020/02/02 Forever Saul Leiter "
今年もいくつかの展覧会をリストアップしましたが、
美術館そのもののリニュアル、アーティゾン美術館の展覧会。5年も待ったのですから別格です。
ロンドンナショナル美術館展、
これも大好きなフェル様の一枚が来るので、新型ウイルスも気になりますが、やはり別格で絶対に見逃せません。
そして、絵画ではないけれど、
日経大人のOFFで見つけて、これは絶対と思ったのは、
渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム で開催の
「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター展」でした。
雪の降るニューヨーク、
薄っすらと積もった雪道を、黒いコートを着て真っ赤な傘を差した女性、
滑らないように気を付けながら、こころもち前かがみで歩いていきます。
後には雪の下のアスファルトの黒い足跡が…。
いいな、これいいな。写真なのかな? ポスターの様。
ソール・ライター?? 誰なんだろう…。 前売り券を買いました。 そして、
友達を誘って、2020年2月2日の日曜日、Bunkamura へ。
Bunkamura ザ・ミュージアムの開館は10時。
友達と待ち合わせて10分前には入り口に並びましたが、前から2番目と3番目。
日曜日ですが、開館と同時に入り、
混雑のない美術館、ソール・ライターって? そして、
とっても素敵な写真家に…、ゆっくりと会ってくることができました。
大胆な切り取り方。
写真の2/3は天蓋、きっとお店のオーニングです。
ソール・ライター、覗き見るような構図。カメラを持っていても、こんな撮り方できない。
すごいなぁ~。
《天蓋 : Canopy1958》
妖精?
背中に羽根があって…、きっと。
《レミィ Remy 1950s》
そして、この写真です。
「足跡」って言うんだ。 ポストカードを買ってきて、そのままではと思いヨドバシでフレームを買いました。
じぶんの部屋の壁からずっと飾ってあった手ぬぐいを外して、
「足跡」を飾りました。
いいです。とってもいい。
モノクロ写真のようなのに、赤い傘の色彩がとても素敵です。
そうそう、ソール・ライター、傘が好きなんだとか。赤い傘の写真が他にもたくさんありました。
《足跡 Footprints,c.1950s 》
1950年代のニューヨークでは、紳士は山高帽なのでしょうか?
夜のバスの中。
前と後ろに座った男二人。仲間? 赤の他人? もしかするとマフィア??
窓ににじむ光と水滴。後ろで光る差し込んだ灯りが良いな。
《夜のバス Bud at Night ,1950s 》
窓。
窓のこちら側から通りを行く人。
天気の悪い日も、ソール・ライターは大好きだったようです。
じぶんは、休みの日に起きて雨が降っていると、写真が撮りに行けないなと思いますが、
そうではないのですね。
展覧会でソール・ライターに教えてもらえました。
雨の日、絶好の写真日和なんだと。
《無題 Untitled,undated 》
上から覗き見るような構図で。
これもソール・ライターの視点の一つです。
《赤いカーテン Red Curtain,1956 》
ソール・ライター、
アーティストにはやはりファム・ファタールが必要なのです !!
若きソール・ライターの良き理解者であった(お父さんはユダヤ教の聖職者でソールも聖職者にしたかったとか)、
2歳違いの妹のデボラ。
初期のモデルであり、ミューズだったとのこと。
20代で精神を病み施設で暮らすことになったようですが、ソール・ライターは生涯妹を撮り続け、
写真も100枚くらい残っているとのこと。
《ボビーとデボラ Bobby and Deboarah,undated》
もう一人は、彼の最愛の人。
ソームズ・パントリー。1950年代の後半にファッションモデルとして、ソール・ライターと会ったソームズ。
以来2002年に彼女がなくなるまで、ソール・ライターの最も深遠で愛すべき写真群のモデルになったとのことです。
いいえ、結婚はしなかったようですが、モデルと言うより生涯のパートナーだったんだと思います。
帰って来て購入したDVD の中でも、ソームズとの思い出ともっと幸せにできたのでは etc etc …、
そんなことを沢山語っていました。
《ソームズ・パントリー Soames Bantry,Harper's Bazaar,c 1963 》
2時間くらい友達と、
どっぷり、ソール・ライターの世界に浸かってしまいました。
I don't recall planning to photograph certain things.
あらかじめ計画して 何かを撮ろうとした覚えはない
I happen to believe in the beauty of simple things.
I believe that the most uninteresting thing can be very interesting.
わたしは単純なものの美を信じている
最もつまらないと思われているものに、興味深いものが潜んでいると信じているのだ
I do like photographs where sometimes everything's lost
and in some corner something's going on and yiu're not quire sure what it is.
私の好きな写真は 何も写っていないように見えて
片隅で謎が起きている写真だ
When I photography,I wasn't thinking of painting.
Photography is about finding things,and painting is different:
!t's about making something.
写真を撮る時、絵のことは考えなかった
写真を撮ることは、発見すること
それに対し、絵を描くことは創造することだ
彼の言葉が作品と一緒に展示されていました。
作品を見ると、これらの言葉がこころの奥の方まで染み入ってくるように思いました。
深遠な言葉たち。
もっとソール・ライターのことが知りたくて、DVDもゲットしました。
晩年のソールのことがよく分かり、彼の人となりを知り、ソームズのこと、
猫のレモン、50年も暮らした彼の部屋 etc etc …。
使っていたカメラは Lumix だったような。
ますます、好きになってしまいました。
ソール・ライター、
作品は絵画の様にも、ロートレックのポスターやヴァロットンの作品の様に思いました。
写真って、すごいなぁ。
ソール・ライターっていいなぁ。
好きなアーティストがこの年になってまた一人増えてしまった。 ^^;
友達とランチをしながらビールを一杯だけ頂いてきましたが、
ソール・ライターに出会えたことが嬉しくて、
成城石井さんで、2本のワインを買ってきました。
美術館で買ってきたペーパーバックをめくりながら、ワインを美味しく頂きました。
" 2020/02/02 Forever Saul Leiter "