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北鎌倉東慶寺_檜扇と女郎花&ラフマニノフ_ピアノソナタ2番:20200802 [鎌倉]

車窓から眺める景色が好きです。

一番前の車両の一番前のシートからなら、尚更。


そう言えば、子供の頃、

大船の叔父の家に向かう際は、靴を脱ぎ窓の下に両手を揃え、じっと眺めていたなと…。

とおーいむかしの想い出…です。


横浜のビルの街並みから、ようやく梅雨が明けた青空と白い雲、夏の濃い緑へと変わっていく景色を眺めていると、

ここのところずっと続いていた、こころが軋むような通奏低音も、気づけば聞こえなくなっていました。


梅雨が明けたら、もう一度行ってみようと決めていた北鎌倉東慶寺へと向かう横須賀線からの景色。

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ネット配信のコンサートを視聴したことをきっかけに、覗くようになったインスタグラムですが、

東慶寺さんもインスタをやられていて、その日毎の東慶寺の様子を知ることができます。


檜扇の最初の花が咲いたこと、毎年見ていたのに、名前を知らなかった花は水無月ということ、

境内にある小さな石仏は二十三夜講に由来すること etc etc …を教えて頂くと、

心の中は「行きたい靄」が蔓延状態に。 


コロナ禍、外出は躊躇する気持ちもありましたが、8月2日の日曜日、

開門の時間に合わせて家を出ました。


デバッグには、amazon から届いた村上春樹さんの久しぶりの短編集「一人称単数」、

いつもの相棒たち、E-M1 とE-M1Mr2 。

Walkman には、今気に入っている ボリス・ギルトトブルグ のラフマニノフのピアノソナタ第2番。

今まで、グリモーやアシュケナージをよく聴いていましたが、ギルトブルグの演奏も素敵です。

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北鎌倉の駅を降り立ち、東慶寺さんの山門前に着くと、

お寺の方でしょうか、花を切っていらっしゃいました。

軽く会釈をして久しぶりの東慶寺です。

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紫陽花が終わって萩の花はまだ蕾も見えない、花の季節としては端境期でしょうか。

それでも、

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名残のムラサキツユクサ、

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小さな釣り鐘の様な可愛い花たちも、迎えてくれました(これもインスタで教えて頂きましたがツリガネニンジンと言うそうです)。

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そして、これが今、東慶寺さんが行われている「大地再生」のようです。枯葉や炭? 土壌を変えるためなのでしょうか、

いつもの土とは明らかに違った土があちこちに。

前にも少し書きましたが、東慶寺の大切な古木の梅達が最近、元気がなく実も少なくなっているとのこと。

他のお寺では樹齢500年のものも元気だということを知られ(東慶寺の梅達は100年くらいなのだそうです)、

「大地再生」、土の改良等をされているとか。

コンクリート等がそばにあるのは植物にはあまり良くないとのことです。

自然を弱らせずに人と共存してもらう…、そんなことを目指されているのですね。


「大地再生」、

今後効果が表れ、梅の古木が、四季の花たちが、もっともっと元気になると良いですね。

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こちらは梅の木の養生でしょうか、布が幹と枝に巻かれていました。

来年も綺麗な梅の花を咲かせてくれるといいな。

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端境期の花模様ではありましたが、

今が一番元気な花たちも。

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元気イエローの女郎花は、この前来た時よりももっともっと元気に咲いていました。

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門がなくなった本堂にお参りをさせて頂きます。

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今までは上がることができなかった本堂ですが、

緊急事態宣言の解除後、参拝を再開されてからは、本堂に上がらせて頂いて、

御本尊の釈迦如来像にお参りさせて頂くことができるようになりました。


誰もいない境内の本堂。

手を合わせ静かにお参りをさせて頂きます。 目を閉じ、最近のことを思い返しながらお祈りする静かな時間。

セミの声、小枝のそよぎ、etc etc …、境内の静かな音たちが聞こえてきます。

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爽やかな風。頬に…、こころの中まで急に視界が開けた感じがしました。

本堂で、ご本尊のこんなに近くで、お参りさせて頂けて、とても素敵な時間。

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この前訪れた時には一輪だけだった檜扇も、

多くの花はすでに終わって種の「ぬば玉」が丸く膨らんでいました。

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檜扇の写真を撮っていたら、ダイミョウセセリがふわり。

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可愛い蝶です。

東慶寺さんのインスタにも載っていたので、この子は檜扇が大好きな様子。

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朝の早い時間でしたが、売店が開いていたので、

東慶寺さんのオリジナルのお線香を買わせて頂き、お店の外で水分補給をさせて頂きました。

9時過ぎですが、写真を撮っているとかなりの汗です。マスクもしているし、水分補給はこまめにしないと、です。

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日差しは強いけれど、木陰に入ると北鎌倉の心地よい風。

風を感じながら、

ラフマニノフ ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品36…、

ギルトブルグの第2楽章…、Non allegro. Lento 

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リリシズム…、優しさと、静けさと…は、北鎌倉での一時を過ごすのにぴったりでした。

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グリモーはどちらかと言うと力強さを感じるラフマニノフ。

アシュケナージの演奏は、思いが込められたロマンチックな演奏。


ギルトブルグはアシュケナージより、もっともっと繊細な感じがして、聴いていると、こころがキュンとしてしまいます。

ピリスではないですが、ピアニシモが、とてもとても素敵です。

ラフマニノフが好きな方は一度聴いていただいても。

リリシズムにあふれていますが、でも、感情に流されてはいない、一音一音が大切な掌中の珠の様に奏でられています。


ラフマニノフを聴きながら、宝蔵前のカノコユリ、

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白い桔梗、

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ギボウシともファインダー越しに…。

ラフマニノフの2番が付く曲は好きな曲。交響曲もピアノコンチェルトも、

このピアノソナタも ♬

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独り占めの境内で、

ギルトブルグのラフマニノフ、音達と静かな静かなその間と…、心地よい風に紡がれて。

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紡がれ…

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良い時を過ごさせて頂きました。

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感染の拡大がおさまりません。

アクセル踏みながらブレーキとか、暖房いれながら冷房とか etc etc…色々ですが、

集約すると、お金は使って欲しいけれど、できれば外に出るな、人と会うな、なのでしょう。

それも分かるし、出かけても色々と注意しなければならないし、

マスクを着けたまま歩くのは本当に暑いし…です。 だから、家に、部屋にこもっていた方が良い?

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でも、それだけだと「こころ」は死んでしまうのかもしれない。

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この災厄は長引きそうですが、

「こころ」は死なせないようにしないといけない。

そんな風に思った8月の日曜日の、北鎌倉とラフマニノフ。

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帰って来て冷たく冷やした白ワインを頂きました。

近くの成城石井さんのイタリアワインの種類は、ほぼ飲んでしまったので、

アマゾンから大人買いではないですが、色々取り混ぜて6本買いました。


そのうちの一本、「デッリ・アッツィオーニ・シャルドネ I.G.T マルケ 2018」。

デッリ・アッツィオーニはマルケ州に14世紀から伝わる老舗ワイナリーなのだそうです。

辛口で、冷たく冷やして夏に頂くには最適なワインだなと b^^

甘み・渋み・酸味のバランスが良く、軽快で飲みやすかったです。くいくい、くいくい。


気が付くと一本開いていました。orz また、飲み過ぎてしまいました。

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東慶寺さんのお香。

以前は源氏シリーズを良く頂いていましたが、源氏シリーズは取り扱わなくなったとのこと。

その代わりではないですが、東慶寺さんのオリジナルのお線香です。

お香もパッケージのデザインもすべてオリジナル。

水月と空華の2種類がありましたが、そのうち今回は「空華」を頂いてきました。

甘い香りですが、通り抜けるようなすっきり感も。

ステイホームで、読書や音楽を聴く際に焚かせて頂いています。次は「水月」を頂いてこようかと。


ギルトブルグの2番ソナタはなかったのですが、10の前奏曲 Op.23 があったので。

" 2020/08/02 Kitakamakura Tokeiji & Rachmaninov Piano Nonata No.2 Boris Giltburg "
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