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横浜港の見える丘公園からガンダム:20200719 [横浜街歩き]

感染者数の増加に歯止めがかからない状態になってきています。

経路不明者の割合、高齢者の方達の感染者数も多くなってきて、GoTo とか? これでいいのかと不安にもなってしまう。


今回の4連休もほとんど家から出ずに部屋で過ごしていました。

前にも書きましたが、部屋にいるのは、本もCDも、

それにワインもビールもあるしで? それほど苦ではないです。


ただ、

心の奥に重しを載せられたような…、そんな感じがして、通奏低音の様にずっとその軋みの音が響いているかの様。

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天気も悪いせいもありますが、写真も積極的には撮りに行く気持ちになりません。

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それでも、じぶんの好きな場所の棚卸? かなり長い間行っていなかった所たち、

北鎌倉や横浜の港 etc etc …、じぶんの隠れ家的なところも変わりはないのかと、とても気になっていましたので、

それぞれ短い時間ですが確認のために訪れたり。すると、

北鎌倉の東慶寺さんでは、黒塀や本堂の門がなくなっていたり

みなとみらいの臨港パークでは、新しい橋が建設中でびっくりしたり。


北鎌倉や横浜の港と同じように、

元町仲通りや、港の見える丘公園のことも気になっていましたので、


少し前になりましたが、7月19日の日曜日です。 雨ばかりの7月には珍しく天気が良かった日に、

JRの石川町駅で降り、少しだけ歩いてきました。

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元町は結構な人出。

多くのお店は夏物のバーゲン中で、買い物客の方達でにぎわっていました。

以前とあまり変わりない様子かな?

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魔女の専門店、GREEN THUMB さんも変わらずここだけのユニークな魔女たちがいっぱいでした。


でも、元町に来るとよくランチを頂いていた、KITCHEN JO'S さんのお店がなくなっているのに気が付きました。

お店のあった場所には新たにインド料理? カレー屋さんができていました。


とろりのオムライスも、カツカレーも、ナポリタンも美味しかったのに、

このウイルス禍の影響でしょうか…。お店は閉店したのか? どこかに移られたのか?

もう、あの味を味わえないのかと思うと、なんだか寂しくなります。

昔ながらの洋食を頂きながらの冷たいビールも、本当に美味しかったのに…。

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気が付かなかったけれど、他のお店でも同じようなことがあるのかもしれません。

そう言えば沢山ではなかったけれど、シャッターの閉まっていたところもあったかなと?


丸の内仲通り、吉祥寺中道通りと合わせて、じぶんの気に入りの「元町仲通り」ですが、

人通りは以前とそれほど変わってはいませんでしたが、

よくよく見ると、何となく、全体的には元気はないのかなとも。 

街全体も、じぶんのこころと同じように、重しが載っかっているのかな? 等と思ってしまいました。

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そんなことを考えながら、

ウチキパン屋さんの前を通り(パン屋さんはやっていましたが、以前なら沢山のパンが並んでいる棚にはほとんど商品がありませんでした)、

外国人墓地の横を通って坂を上がって行けば、港の見える丘公園です。

春バラの頃には、ステイ・ホームの最中でしたので訪れることがてきませんでしたが、7月のバラたち、

数は少ないものの、港の見える丘公園のバラたちに、久しぶりに会うことができました。

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久し振りのバラたちに再会の挨拶をして、写真を撮ります。でも、

こころの奥には、あの軋むような通奏低音がずっと響いているようで、

ファインダーを覗いても楽しめませんし、花たちとの会話も弾みません。

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それでも、

横浜のバラたちが、綺麗に咲いていてくれていることを確認できたので、良しとします。 ^^;


さて、バラたちも確認できたし、そろそろ帰ろうかなと、フランス山の方へ下りて行こうとしましたが、

でも、そうだなぁ、

久しぶりだから横浜港の景色を見るのも良いかなと、覗いてみ.ると、

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おや~ !!

何だか見慣れたフォルム~ !! あの姿は~!!

そうです、そう言えばニュースで見たことがありました !!

動くガンダム、RX78-2 ガンダム~、です。

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GUNDAM FACTORY YOKOHAMA

以下ホームページから。

 「ガンダムと世界に誇る日本のものづくりの力が進取の気風に富んだ国際港湾都市・横浜で融合します。 
  いよいよガンダムを動かします。

  ガンダムが動く。横浜で動く。

  ガンダムの持つ豊かな世界観が、プロジェクトに関わる人々の想像力と情熱の元となっています。
  夢が現実に、その現実がまた新しい夢を作る……これは究極のエンターテインメントなのです。

  夢に一歩。

  山下ふ頭に誕生する「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」では実物大18mのガンダムが動き出す場面を
  目撃するとともに、その開発までのプロセスを体感・共有することができます。
  約1年余にわたって展開する予定です。」

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10月から公開の予定で組み立てを進める予定だったようですが、ウイルスのせいで完成が遅れたとのことです。

まだ頭もないし、両手も取り付けられていないようです。
頭がないと、ファーストガンダムの最終回を思い出してしまうけれど… ^^;

ただ、10月には公開できないけれど、「今年中には」とのことなので、たぶん冬には?

動くガンダムの姿を、ここ横浜の港で見ることができるのだと思いま~す。

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以前に、東京のお台場で、動かなかったけれど、ガンダムを初めて見た時はとても感動してしまいましたし、

その後、今もいるんだと思いますが、同じくお台場で白いガンダム、ユニコーンを見た時もそのかっこ良さに写真を撮りまくってしまったことを覚えています。

年末が今からとても待ち遠しいです。

3台目のガンダム。しかも、動くって言うのです~!!

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じぶんの好きな場所、隠れ家的なところ、

3か所目の棚卸をしてきました。

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北鎌倉東慶寺、横浜臨港パークと同様に、元町仲通りも変化がありました。

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今回の変化はウイルス禍の影響かもしれないと思われ(KITCHEN JO'S さんがそうかは明確ではないものの)、

ウイルスのせいで移転や閉店を余儀なくされたお店も、結構あるのでは。

長年お世話になったお店に、今回のウイルスのせいで行けなくなってしまうのは、本当に本当に残念でなりません。

早く、一日でも早く、特効薬とワクチンができて、

こころの重しが取れ、軋むような通奏低音の響きがなくなって、以前の生活に戻れれば良いなと、

強く思った短めの散歩でした。

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ただ、

最後にガンダム、まだ頭とかはなかったけれど、その雄姿を見ることができて、

ガンダムの曲がこころの中でリピート ♬ ♬


軋む音に立ち向かってくれたようです。こころに少しパワーを補給してくれたようです。

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帰って来て、成城石井tから買ってきたイタリアワイン(ここのところのマイブームは部屋でイタリアワインを頂くこと)を頂きました。

Lupi Reali (ルビ・レアリ)。

ポポリ国立公園内にある唯一のワイナリーで作られているようです。

オオカミのラベルのオーガニックワイン、色もピュアで透明感があり、とても飲みやすいワインでした。

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飲んだくれサンソン・フランソワのドビュッシー、月の光を聴きながら…。くいくいくい。

気が付けば一本、飲んでしまっていて… ^^; しばしの間、

軋む心の音も忘れていました。



音楽ってやっぱりいいものですね。

ワインが一緒なら猶更。

" 2020/07/19 Motomachi & Minato-no-Mieru-Oka Park "
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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展《見たいものリストNo.4》:20200704 [展覧会]

2020年「見たいものリスト」、その中で断トツの一番 !!

絶対見たい展覧会はこの展覧会。そして、ようやく…、ウイルスのせいでしたが…ようやく、ようやくです !!

じぶんにとって、21/37のフェルメールに会うことができました。

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6月19日近代美術館「ピーター・ドイグ展」と梯子をしようと思っていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、

整理券の順番(前売り券を持っている方限定の日でした)が、2時間以上も後とのことでしたので、

結局この日はあきらめて、

7月4日の時間指定のチケットを買いなおしました。 


「じぶんVermeer No.21」。

ヨハネス・フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」とは、

体調もこころも落ち着けてコンディションを整え、ゆっくり会いたかった。


そして、


2019年1月12日に上野の森美術館で会って以来…、本当に本当です…、

久しぶりのフェルメールに会うことができました~ !!

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ピーター・ドイグ展と同じく、時間指定。

それも、かなり入場者を絞っているのだと思います。これだけの絵画が来ているのですから、通常であれば大変な混雑なのだと思いますが、ウイルス感染防止のお陰? と言うと変ですが、

西洋美術館の企画展では初めてです、こんなにゆっくりと有名絵画を鑑賞できたのは。

ゆっくり気になっていた作品たちと会うことができました。

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先ずは少年の笑顔が可愛いなと、展覧会の予告を見た時から気になっていた、ムリーリョの一枚。

タイトルの通り、窓際に腕を載せて身を乗り出して、笑顔を見せている少年です。可愛いなと思いぜひとも見たかったのですが…、

あどけなさと可愛さはもちろんでしたが、よくよく見ると口元に何となくの違和感がありました。

左の口角が上がり過ぎ? 開き過ぎ? そう思って見ると、これは何かあるんじゃないかなと??


図録を買ってきたので、帰って来てそんな「?」も合わせて読んでみると、

この絵には対となっているもう一枚の絵があることを知りました。

年上の少女がショールを持ち上げ、流し目を送っていて、

少年が右肩が出ているのに呼応して? 左肩と胸元が大きく露出している「ショールを持ち上げる少女」と言う絵。

なるほど、あどけない笑顔ではなくて…、そんな少しおませの表情だったのだなと?

《ムリーリョ 窓枠に身を乗り出した農民の少年 1675-80年頃 52×38.5》
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あどけなさと可愛さと言うことでは、一目で心の奥が「キュン」となってしまったムリーリョがいました。

洗礼者ヨハネですが、その表情の可愛いことと言ったら、もう、たまらなくなりました。笑

美少年なこと、この上ありません。

可愛い表情にうっとり、見とれていましたが、暫くして左手の人差し指が上を向いていることに気が付きました。

子羊はキリストの象徴ですから、天上からのその降臨を表しているのだろうなと。

絵画たちと、この日の様に時間をたっぷりと使ってゆっくりと話ができると、色々な事に気が付くのだなと思いました。

《ムリーリョ 幼い洗礼者聖ヨハネと子羊 1660‐65年 165×106》
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今回の展覧会の最大の目玉なのだと思います。

展示の仕方もこの作品は特等席? 他の作品とは違っていました。ゴッホの「ひまわり」。

日本にも損保ジャパン美術館に「ひまわり」がありますが、ゴッホには全部で同じ構図で描いたものが7枚あるとのこと(一枚は第二次世界大戦の神戸への空襲で焼失しています)です。

その中の一枚。

じぶんは、ゴッホの圧倒的なパワーに触れると、とても消耗してしまいます。星月夜などは好きなのですが…。

でも、見てみるとやはりすごいなぁ。

じぶんのアルコールの課題はいつか日本酒が好きになること(まだビールです)ですが、絵画だとゴッホをじっくりと鑑賞できるようになることでしょうか?

ちなみにこの絵は、ゴッホの弟の奥さんヨハンナからコートルード基金が購入したものだとのことです。

義理の妹も大切にしていた一枚なのでしょう。

ゴーガンとアルルでの芸術生活を期待し描かれた最初の4枚。その中でVincent と署名の入っているのは、4枚目に描かれたこの絵と3枚目だけです。

ゴーガンの寝室を飾ることを目的として描かれたこの絵は、ゴッホにとっても特別な絵だったのではないでしょうか。

《ゴッホ ひまわり 1888年 92.4×73》
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そして「Vermeer No.21」です。

2019年1月にフェルメール展以来ですから、一年半くらい経つのですね…、「フェル様欠乏症候群」が発症しかかっていました。

会いたかったです、フェルメール !!

展覧会会場の真ん中くらいだったでしょうか…、あまり目立たずに壁面のコーナーにひっそりと…。

彼女がいてくれました。フェルメール最後の作品と言われている「ヴァージナルの前に座る若い女性」です。


本などでは見ていて知っているつもりでしたが、改めて実作品を間近にしてみて…、

じぶんの大切なフェルメールの作品、「牛乳を注ぐ女」、「デルフトの小路」(デルフトの眺望も好きですが、まだ未鑑賞です)など、初期の作品に比べると作風もだいぶ変わっているなと思いました。

オランダ黄金時代の真っただ中で描かれた作品と、オランダの「災厄の年」1672年の近くに描かれた本作とでは、きっとその背景である社会状況やオランダの経済状態等も変わっていたんだろうな。

フェルメールを取り巻く環境、絵画を求める市民の経済状態や、絵画への好みなども、

そして、フェルメールも、きっと。

画家も、特に風俗画を描いている画家にとって、社会の変化は作風にも影響を与えるのではないでしょうか。


でも、この作品は現存するフェルメールの最後の作品と言われています。1632年に生まれ1675年に亡くなっているフェルメールの、最後の作品なのです。

「フェルメール命」のじぶんにとって、やはり、大切な一枚。

《フェルメール ヴァージナルの前に座る若い女性 1670-72年頃 51.5×45.5》
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見たいものリストを作った際に、特に見たいと思っていたものはこのような感じでしたが、

その他にも流石ロンドン・ナショナル・ギャラリーです。

見所満載でした。

展覧会ではあまり見ることのできないルネッサンス初期の絵画も貴重だなと !!

遠近法大好きのウッチェロの作品。右上は渦巻く雲でしょうか。

《パオロ・ウッチェロ 聖ゲオルギウスと竜 1470年頃 55.6×74.2》
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カルロ・クリヴェッリのこの絵は初めて見ましたが、細部まで色々と細かく描かれていて、

特に、天上からマリアに一条の光が差し込んでいるのですが、部屋の中で白い鳩を貫いて差していること等、

見れば見るほどお話が広がっていくようで、とても興味津々でした。

《カルロ・クリヴェッリ 聖エミディウスを伴う受胎告知 207×146.7》
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このアングルも。

元ネタはギリシア神話のアンドロメダとペルセウスですね。

ギリシア神話も子供の頃からよく読んでいました。ペルセウスはペガサス。

ルッジェーロはグリフォン。

《アングル アンジェリカを救うルッジェーロ 1819‐39年 47.6×39.4》
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印象派からのフランス絵画も展示されていました。

モネも良かったけれど、その中で一番いいなと思ったのは、

セザンヌの人物画です。

風景画や静物画が多いセザンヌですが、じぶんは彼の肖像画も結構好きです。

デトロイト美術館展で見た、セザンヌの奥さんの肖像画「画家の婦人」は大好きになりましたが、今回の「ロザリオを持つ老女」もインパクト大でした。

セザンヌの肖像画は今後も要注意だなと思いました。

《セザンヌ ロザリオを持つ老女 1895-96年頃 80.6×65.5》
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一時間半くらいでした。

鑑賞する人数を制限しているので、ゆっくり、ほんとうに美術館の空間を感じながら、

ムリーリョ、ゴッホ、アングルやセザンヌや etc etc …、

もちろん、フェルメールに…、

色々な気づきをもらうことができた、とてもとても貴重な時間でした。


ウイルスは注意しないといけませんが、

絵画を見る環境としては、これ以上ないのかなと? そんな風にも思えた良い時間。

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至福の余韻は成城石井で買って帰ってきたイタリアの赤ワインと、神戸屋のパンです。

ワインは、アブルッツォ ヴィエトリ モンテプルチャーノ オーガニック 。

ブラックチェリーやハーブのアロマが感じられて、程よい感じのボディ感でした。1,500円以下と言うリーズナブル感もで、ついつい、くいくい。

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久し振りの神戸屋のパンも美味しかったです。

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ただ、ここのところまた感染者が増大です。

野球やJリーグ、コンサートやイベントもようやく開催できるようになりましたが、

再び、制限されるようになるのではないかと、とても心配です。

自分の住んでいる神奈川では知事から外出を控えるようにとの要請も。


予定では、土曜日のアーティゾン美術館のチケットを買っていたのですが、色々と考えて行くのをやめました。

チケット代はもったいなかったけれど…。Go To キャンペーンで予約されていた方はもっとかな(政府が補填するとか?)。


展覧会、

せっかく素晴らしい絵画に会えるのに、心のどこかには黒い影… 暗雲…がどこかに、

通奏低音の様に漂っている様な気がします。

こころの中が晴朗で晴れ渡って…素敵な絵画たちに何の心配もなしに会えるようになればいいな。

" 2020/07/04 MASTERPIECES FROM THE NATIONAL GALLERY,LONDON "
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横浜臨港パークプチ散歩& YOASOBI:20200702 [横浜のみなと]

休みと言うと、ここのところずっと雨ばかりだったような気がします。


ウイルスのことは心配ですが、少しだけ外に出てみようという気になり、

6月19日と7月4日は雨の中、展覧会に出かけてみましたが、

相棒たちはずっと棚の上。 


そろそろ連れ出して欲し気な感じがそこかしこに? 漂ってはいましたが、雨だからと、

結局、昼間から、安いワインで飲んだくれてばかり… orz ^^;;

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でも、とある曲を聴き始めて、なぜか気になって仕方なくなった「チックタックと鳴る」時計。

チックタックの時計の音のする部屋で目覚めたこの日、

12日は梅雨の晴れ間? 雲は多いものの、久しぶりの青空も見られる日曜日でした。

早速デバッグにE-M1 12-40、E-M1MrⅡ50-200 を入れて、Walkman には mora からダウンロードした曲5曲。

SEKAI NO OWARI 「umbrella」
Official髭男dism 「I LOVE…」
YOASDOBI 「夜に駆ける」「あの夢をなぞって」「ハネジオン」。

コンバースのジャック・パーセルも久しぶりです。そして、横浜の港へ!!

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みなとみらい、臨港パークの辺りに来たのは何か月ぶりでしょう? 途中の日本丸も、何だか新鮮。

桜木町の駅を降りて「動く歩道」、コスモワールドの横を通って臨港パークへと向かいました。


すると、

あっちもこっちも? 工事中。ウイルスでステイホームをしていた間に色々と新しいものが建設中なのでした。

一番びっくりしたのは、パシフィコ側とハンマーヘッドの間に新しい橋が建設中だったこと。

今まで、あちら側に行くには、一度道路まで戻らなければなりませんでしたが、

この橋ができると、とても便利になりますね。 

工事が終わるのがとても楽しみです。

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ファインダーから横浜の港をのぞいていると、「ぷかりさん橋」に3本マストの帆船がいることに気が付きました。何度か見たことがある船、「みらいへ」でした。

しかも、甲板上には何人もの方達が乗っており、艫綱が今まさに解かれようとしていところ。

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行ってらっしゃ~い!! bon voyage !!

岸の石段に腰を下ろして、見送りました。良いな~。

蒸し暑い日でしたが、きっときっと、船の上は心地よい風でいっぱいなんだろうな~!!


それでも海岸も、気持ちよい時折吹く風です。

Tシャツの首のところを押し下げて風をいっぱいに感じました。ふうーーっ。

買ってきた冷たいコーヒーを飲みながら、久しぶりの港の景色中で、

曲は、YOASOBI の「夜に駆ける」。

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YOASOBI、

mora(ソニーの音楽配信サービスです)で新しい曲はないか? と探していて見つけたグループです。

アップテンポの曲は聴きやすいし、なによりも詩が良いなと思いました。


昔好きだった「レミオロメン」。
彼らの詩がとても好きで、「スタンド・バイ・ミー」や「南風」、「太陽の下」等は自転車で港に通っていた頃はいつも聴いていましたし、

石田衣良さんの「美丘」を読んでいた時に聴いた「夢の蕾」は、今でも、この小説と強く結びついています。

しばらく、良い詩を書くグループはないなと思っていましたが、YOASOBI の曲を聴いて、一目惚れ(一聴惚れ?)してしまいました。

YOASOBI は Wikipedia によると、
ボーカロイドプロデューサーの Ayase とシンガーソングライターの ikura による2人組の音楽ユニット。
ソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を原作として作曲しており、それがこのユニットにおける最大の特徴なのだそうです。
探したけれどCD は売っていなくて、ダウンロードで聴きました。活動の場所もyoutube がメインなのかもしれません。
正に今どきのグループなんだなと。

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「夜に駆ける」「あの夢をなぞって」「ハネジオン」。3曲とも好きな曲なのですが、

中でも「夜に駆ける」の詩を一度聴いたら頭から離れなくなっていて、

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「いつだってチックタックと

 鳴る世界で何度だってさ

 触れる心無い言葉うるさい声に

 涙が零れそうでも

 ありきたりな喜びきっと2人なら見つけられる」の歌詞の、

「チックタック」は、メロディーと共に頭の中をでずっとずっと「チックタック」「チックタック」 「チックタック」…。

・・・・・・・・・・

「君にしか見えない

 何かを見つめる君が嫌いだ

 見惚れているかのような恋するような

 そんな顔が嫌いだ」は、

この感じが分かり過ぎるほど分かってしまって、何度聞いても「うんうん」「うんうん」と相槌を打ってしまいます。

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ドラマ「恋つづ」を見ていて気に入った Official髭男dism は、詩が分かりやすくていいなと、これも最近気に入りのグループですが、

久しぶりに詩が良いなと思った YOASOBI が最近の中では一番かな。

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クラシックを聴くことが多いですが、

なぜかここのところは、YOASOBI 、Official髭男dism、HAILEY WILLIAMS、EVANESCENCE etc etc…を聴くことが多くなっています。

Paramore のボーカルの HAILEY WILLIAMS も良いです。

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久し振りに連れ出した2台の相棒たち、

間が空き過ぎで? あまりしっくりとはせず、写真もあまり撮りませんでしたが、

天気が良い日には、また気に入りの音楽たちと一緒に連れ出そうと思いました。

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以前だったら、もっと歩くし、

喉が渇けば、赤レンガにでも行って冷たいビールを喉に流し込むところなのですが、

まだまだ、ステイホームのこころがどこかに残っているし、ここのところの感染者の多さを思うと… ^^;


結局、成城石井さんで2本のワインを買って帰りました。

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トスカーナ ファットリア・ディ・マリアーノ エバ  は赤。

クランベリーなどの果実を感じて、爽やかな香り。色も透き通っている感じでピュアです。
味わいはフレッシュでさっぱりとした感じ。飲みやすいし値段もお手頃です。

イスラ・デ・マイポ ソーヴィニョン ブラン ヌーヴォ は白で、チリワインのヌーボー。

これはもう、ヌーボーの爽やかさを満喫するワインで、とっても飲みやすーーいです。
調子に乗って? 氷を入れ炭酸で割って頂きましたが、この飲み方もありかなと。でも、くいくい飲んでしまうので、飲み過ぎに注意のワインです ^^;



" 2020/07/12 Yokohama Rinko Park & YOASOBI "
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PETER DOIG展 《見たいものリストNo.3》:20200619 [展覧会]

帳が明け、

緑のカーテンの向こうは、ライトグレーの空。


控えめな光の朝からは、雨の音が聴こえてきました。


TIKU TAKU 、TIKU TAKU、……時を刻む音より、しっかりと雨の音、雨の音、音、音……。 

「家にいたら」と囁いているかのようでした。

でも…、

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この日に決めてからずっと楽しみにしていた6月19日金曜日は、有給休暇を取って、前売り券2枚で「はしご」をと

企んでいました。

皆さんが働いている間、密かに細やかに楽しんでしまおうかと。

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2月2日にソール・ライター展を見に行ってからですから4か月ぶりの展覧会です。


緊急事態宣言中は休館だった、西洋美術館と近代美術館の展覧会を二つとも見ようと思っていたのです。

ただ、当日ネットで西洋美術館の「ロンドンナショナルギャラリー展」の混雑状況を調べると、

18日から22日までは、前売り券等を持っている者のみ限定で鑑賞できる日だったのですが、

19日は朝の段階で、既に整理券は午後3時くらいのものとのこと…。


あまり待つのも嫌だなと、西洋美術館は7月に時間指定券をゲットしてから行くことにして、

はしごではなくなりましたが、とても楽しみにしていた近代美術館の「ピーター・ドイグ展」へと向かいました。

《天の川 1989~1990年 152×204》
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2020年「見たいものリストNo.3」です。 じ~~ん !! じ~~ん!!

ようやく、ようやく、2020年の見たいものリストから3つ目の展覧会。

長かったよう~と、ようやく来られたよう~と。


竹橋で地下鉄を降り、信号待ちをしている傘にパチパチと強い雨。

パチパチの雨の音も、新鮮、心地よい音だな。


近代美術館に入る際は、わくわくドキドキで、入館時の体温チェックに引っかかってしまうのではと心配も。

近代美術館も時間制で入館者を管理していましたが、前売り券を持っているので、鑑賞はいつでもOK。

待つこともなく、体温チェックにも引っかからず !! 無事に入ることかできました。

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今年も、日経大人のOFF を見て「見たいものリスト」を決めたのですが、

雑誌の印象派やフェルメール等の気に入りの絵の中で、一枚の初めて見る絵を見つけてしまいました。


緑とブルーの空と湖、真ん中には海賊の船長と山高帽という変わった衣装の2人が記念撮影の様に並んでいる。

奥へと延びる道の両側を覆う壁は、マーブルカラーでガウディ風。しかも、星降る夜の様…。

知らない画家、知らない絵でしたが、とても惹かれてしまいました。

ピーター・ドイグを知ったきっかけです。  そして、

この日ようやく会うことができました。

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ピーター・ドイグ、近代美術館のサイトからです。

1959年、スコットランドのエジンバラ生まれ。カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、
1990年、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで修士号を取得。
1994年、ターナー賞にノミネート。2002年よりポート・オブ・スペイン(トリニダード・トバゴ)に拠点を移す。
テート(ロンドン)、パリ市立近代美術館、スコットランド国立美術館(エジンバラ)、バイエラー財団(バーゼル)、分離派会館(ウィーン)など、世界的に有名な美術館で個展を開催。
同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与え、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されている。

《カヌー=湖 1997~98年 200×300》
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まだまだ現役バリバリのアーティストなのですね。

《エコー湖 1998年 230.5×360.5》
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雑誌で一枚の絵を見ただけでしたから、初見の絵ばかりでしたが、

でも、なぜか懐かしい感じ? どこかで出会ったことがあるような感じと、

詩情あふれる色彩に、一瞬でとらわれてしまいました。そして、ピーター・ドイグの世界にどっぷりです。

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帰って来て、買ってきた図録を読んで知りましたが、

ピータードイグは、スナップショット、雑誌の切り抜き写真、ポスターや古い絵葉書等から、

または映画等(湖とカヌーや小舟のイメージは13日の金曜日からのイメージなのだそうです)から、

多くのインスピレーションを受けて作品を描いているのだそうです。

《若い豆農家 1991年 186×199》
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そのせい?

どこかで会ったことのある? 抒情的な風景、どこか不安な気持ちにさせる景色 etc etc …は、

ぼくたちの潜在意識の中にある風景?

夢の中の景色の様です。


また、上の《エコー湖》のパトカーがあるので警察官? はムンクの叫びを思い起こさせますし、

《若い豆農家》はゴッホの作品を想起させます。


作品も、どこかでみたことがあるような? そんな感じにさせるものが何枚もありました。

《若い豆農家》は和的な感じも? 、ジャポニズムの系譜も流れている様な、そんな感じもしました。

《ロードハウス 1991年 200×250》
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そして、この展覧会に来ようと思ったきっかけの絵にも会うことができました。

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》と言う作品なんだ !!

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図録によると、

基本構図はドイツのダム湖を写した古い白黒の絵葉書を参照して作られていて、

ダムの門前にいる二人はドイグが学生時代に英国国立歌劇場の衣装係として働いていた際に撮った写真に由来しているとのこと。

シュルレアリズムのコラージュみたいな構成で描かれているのだと知りました。

場所も時間も全く異なって、なるほど、それで、夢の中の様な不思議な感じがするのだなと。


画面は、もやもやとした煙の様な前景、真ん中のダム湖の景色、後景のオーロラの様な空と三分割されていますが、

前景はフェルメールの作品のテーブルに敷かれたクロスや、カーテン等の様に奥行きを感じさせる効果もあり、

絵の前に立つとまるでじぶんもそこ、夢の中の場所に立っている様だなと。

そして、

上から三枚目に載せておいた《天の川》もそうですが、不思議な緑と青の空にキラキラと光る星たちの景色は、

ゴッホの「ロレーヌ川の星月夜」の様にロマンチックです。

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ 2000~02年 196×296》
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良いな、

やっぱりこの絵、良かったです。

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でも、この絵だけではありません。

この《ラベイルーズの壁》は、エドワード・ホッパーを思い出しました。

《ラベイルーズの壁 2004年 200×250.5》
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ホッパーの作品も冷たさと暖かさが同居しているようで、冷めているようで実は温かくて、大好きなんですが、

それと同じような感じをこの絵から感じました。

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自分がそこにいた訳ではないのに、

まるで自分もそこにいたかのように思えて来る。ちょっと不安で、でも、懐かしい感じ…。

《ピンポン 2006~08年 240×360》
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そんな感じはホッパーに、また、同じく大好きな佐伯祐三とかにも近いのかもしれないなと、勝手に納得。


そうそう、この展覧会は写真を撮ってOKの展覧会でした。

撮った写真をSNS で拡散してくださいとのことでした !!

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《夜の水浴者たち》も惹かれました。

本歌取りではないけれど、見たとたんに思い出したのは、ルソーの作品。

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ルソーの「眠るジプシー女」です。

砂漠と海では場所も違うけれど、静かな満月の夜に横たわった髪の長い女性。

静寂さと神秘的な月の光と…、澄んでピュアな月光の音楽が聞こえるようで、素敵な作品だなと。

《夜の水浴者たち 2019年 200×275》
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画家はそう思って描いている訳ではないのでしょうね。

ただ、絵画の中に流れるDNA みたいなものがあって、コラージュの様な方法で描いていくとき、

デジャブの様にそれらがイメージとして、キャンパスと言う印画紙に定着される…etc etc…。

そんなことがあるのかなと。


我々の中のプリミティブな記憶が無意識のうちに顕在化してくるように…。

《花の家(そこで会いましょう) 2007~09年 300×200》
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この絵《ポート・オブ・スペインの雨》は、前売り券のおまけとして付いてたA5ノートの表紙の絵でもありました。

前売り券を買うのなら、やはりおまけの付くものが良いです。


ライオンが印象的なこの絵も、見れば見るほど不思議な絵でした。真ん中のライオンから向って左に目をやると、

半透明? 実在が消えてしまいそうな人物がこちらに歩いてきていて、更に奥へ目をやると、

白い灯台が。

あまり政治とか主義主張とか、宗教とかイデオロギーとか etc etc …、ピーター・ドイグにはそう言うものは多くは感じられない作品が多いですが、

この絵は、アフリカ出身者の地位向上の象徴であるライオン、黄色い監獄の中には人のシルエットがあるので、

アフリカ出身者の差別等を描いているのかもしれないなと。

《ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク) 2015年 301×352》
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久し振りに開けてくれた美術館、

もっと混雑しているのかと思いましたが、

雨の日であったこと、時間制でチケットを販売していること等々から、

かなり空いていて、1時間半くらい、静かな美術館で時間を過ごすことができたし、

久し振りに、作品たちと、脳内陣地取りを楽しむことができました。

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ピーター・ドイグ、素敵な画家。 そして、「クレオール」と言う言葉が脳内メモリに記憶されました。 

展覧会を見て、また、図録の中の解説で一つ記憶に残った言葉です。

wikipediaによると、
意思疎通ができない異なる言語圏の間で交易を行う際、商人らなどの間で自然に作り上げられた言語が、その話者達の子供たちの世代で母語として話されるようになった言語を指す。
とのことですが、

ピーター・ドイグの「クレオール」。

世界の様々な場所から到来した異質な文化的な要素が互いを排除することなく、全く等価に共存しあい、

予見不可能なものを生み出す現象のこと。

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ピーター・ドイグの作品たちは、時間を超えて場所を超え、色々な要素が互いを親和的に結び付け、

新たな一つのものとして存在している。

正に、「クレオール」なんだなと。

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お腹はすきましたが、外で食事をするのはまだ何となく…。もう少しかなと思ってしまっています。

そこで? 成城石井さんでワインを買ってきて家で図録を眺めながら頂きました。


ずとっ以前から、イタリアに行った時に色々と頂いてからです、

イタリアの各都市のワインが気になっていて、

最近でも美味しそうなイタリアワインがあると、連れて帰ってきてしまいます。くいくいと、くいくいと、

気が付くと一本開いていました  ^^;

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そうそう、昨日(7月4日)は、この日行くことができなかった西洋美術館へ、ロンドン・ナショナルギャラリー展へ行ってきました。

ゴッホの「ヒマワリ」、ムリーリョの「窓枠に身を乗り出した農民の少年」等々素晴らしかったし、

何といっても久しぶりのフェルメールにも会ってくることができました。満足 !!

こちらも時間制で人数を制限しているからでしょうか、とてもゆっくりと充実した時間を過ごすことができました。

時間制って良いのかもしれません。これからも続けてもらうと良いかな。


このように、ようやく、ようやく、美術館に行けるようになり嬉しいのですが、

東京はここのところ、感染者が多くなっていて、とても心配です。

また、美術館等に行けなくなることがないと良いのですが。

" 2020/06/19 Peter Doig 2020 "
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