SSブログ

2020年北鎌倉円覚寺の紅葉&ブロムシュテット_ブラ1番:20201128 [鎌倉]

失うものばかりではないのだなと。

年を経て、エントロピーが増大して、そして崩壊していく。

年を取れば舞台から去るのみ・・・、そうとばかり思っていましたが。

IMG_3402-12.jpg

若さや俊敏さ etc etc …は年々減っていくけれど、

PB280013-12.jpg

年を重ねることによって深まる、 

言葉では「円熟を増す」という、そういうものもしっかりとあるのだなと。

PB280173-12.jpg

現在、最高齢(93歳)の指揮者、

ヘルベルト・ブロムシュテットが指揮をするゲヴァントハウス響のブラ1の演奏を聴き、

めちゃくちゃ感動して、そう思いました。

PB280021-12.jpg

優しい、

優しいのです。

ベト10番と言われ、ブラームスが苦節20数年かかって作曲したこの曲、交響曲第一番 ハ短調 Op.68。

PB280020-12.jpg

じぶんのリスペクトは、スイトナーとシュターツカペレのサントリーホールのライヴ、そして、

ベイヌムとゲヴァントハウスの演奏ですが、

大好きなブラームス交響曲第1番の気に入りの演奏の中に、ブロムシュテットの慈愛にあふれたこの演奏を、

新たに加えてもいいのかなと。

PB280026-12.jpg

そしてこの日、11月28日も walkman に入れ、

2020年の紅葉を確かめに、北鎌倉円覚寺まで連れて行くことに。

PB280186-12.jpg

相棒たちもしばらくぶりの散歩です。

E-M1 には 50-200、E-M1 MrⅡには 12-40 を付けて、文庫本「レンブラントを取り返せ」とデバックに入れ、

30分に満たない短い時間ですが、横須賀線の車窓を眺めながら、久しぶりの通勤以外の電車。

PB280184-12.jpg

8時半頃に北鎌倉円覚寺に到着すれば、円覚寺のネコ、しーちゃんが迎えてくれました。 ^^

PB280206-12.jpg

紅葉の具合は?

PB280208-12.jpg

もみじの樹によって、もう散り始めているもの、これから染まり始めるもの etc etc…、

様々でしたが、

PB280040-12.jpg

全体的にはちょうどの見頃でしたでしょうか。

PB280050-12.jpg

昨年は上陸した台風の影響で、ここのもみじ達の葉っぱも茶色く、縮れてしまって、

綺麗に赤や黄色には染まってくれませんでした。  でも、

PB280059-12.jpg

今年は、幸いなことに上陸した台風がなかったせいだと思います。

塩害もなく、本来のもみじたちの紅葉を楽しむことができました。

PB280060-12.jpg

例年だと今頃も日本各地を飛び回っている? いえいえ、地道に歩き回っているじぶんですが、

コロナのせいで、今年はどこへも出かけず、仕事は週2日の出社を除き在宅勤務の毎日。

PB280065-12.jpg

10月~11月といえば、盛岡城跡公園や、

PB280242-12.jpg

京都東福寺の見事な紅葉を仕事の合間に? 楽しむのですが、それも今年は出来ませんでした。

又、合わせて、今年の秋は東慶寺さんも一眼のカメラでの撮影はダメ、と言うことで、

PB280195-12.jpg

いつもなら何か所かの紅葉をレンズで、そして心の目で楽しむところを、

今年はここ、円覚寺のもみじ達だけに・・・。その分、

PB280075-12.jpg

例年になく、ゆっくりと、それぞれのもみじ達と話をすることができたんだと思います。

PB280090-12.jpg

妙香池横の細道を少し登った所に、じぶんの気に入りのもみじがあります。

PB280092-12.jpg

円覚寺の紅葉を訪ねる際、毎年、楽しみにしている樹です。


最近、枝を剪定したのでしょうか?

PB280098-12.jpg

以前はもっと大きく広がった枝だったのだと思います。

それはそれは、透過光が差し込むと紅葉がキラキラに輝く傘のような、

円覚寺のこの時期のフォトジェニックのもみじでした。

PB280113-12.jpg

剪定の結果、その素敵さは半分くらいになってしまいましたが、

それでも、この日も素敵な赤と黄色と緑と、キラキラな色彩輝く光景を見せてくれました。 


前のような目の前が紅葉でいっぱいの景色が見られるには、あとどのくらいかかるのかな?

PB280122-12.jpg

きっとこれから毎年、キラキラ度が増していくのだと思います。

それもこれからの楽しみです。

PB280252-12.jpg

キラキラの気に入りのもみじの下で、

ブロムシュテットのブラームス交響曲第一番 ハ短調 作品68 ♪

PB280262-12.jpg

1927年7月11日生まれ。

今年で93歳という現役最高齢の指揮者、ヘルベルト・ブロムシュテットが導く優しさ慈愛に満ちた世界。

PB280272-12.jpg

針を落とせば、

いえいえ、CDなので針を落とすと言う訳ではないのですが、そんな風に感じるほど、優しさを感じるブラームス。

PB280171-12.jpg

第1番はブラームスが苦節20年以上かかって作曲した大作ですが、

ベートーベンの第9がすごい曲過ぎてそのプレッシャーのため、それだけの年月がかかったとか。

第9、歓喜の歌、その通り、聴く人々に喜びと祝福を与えるすごい曲です。

そして、ブロムシュテットの2019年9月に録音されたこの演奏は、それを正に継ぐもの、

PB280182-12.jpg

歓喜を引き継ぎ、それを継承するもの・・・だと思いました。

歓喜から、至福、温かみ、そして、優しさへ。

年齢を重ねて円熟の域に達したものにしか導けない極みの喜び、優しさだと思います。

PB280180-12.jpg

全ての楽章が素晴らしいけれど、

特に4楽章、ティンパニの連打、そしてホルンが厳かに奏でて、それをフルート etc etc…、.弦楽合奏に、あの喜びの旋律・・・。

なんて優しいのでしょう。ただただ、じーーん。

PB280183-12.jpg

ここには.円熟があり、老いと言う言葉はどこにもありません。

ブラボー!! マエストロ!! ♪♪

PB280300-12.jpg

ぜひぜひ、引き続きブラームスの交響曲、2番、3番、4番をこのコンビで録音して欲しいなと思いました。

特にブラームスの田園と言われる、2番が聴きたいです。

PB280197-12.jpg

ブロムシュテットのブラ1を秋の日の素晴らしい景色の中で聴きながら、

PB280214-12.jpg

素敵な時間を過ごすことができました。 帰ろうと思って山門の方へ歩いていくと、

可愛いしっぽがゆらりゆらり 笑

PB280227-12.jpg

しーちゅんが、のんびりとお昼寝ならぬ? 転寝中?? 笑笑

紅葉の季節ですが、陽だまりの中、気持ち良さそうに ♪♪

PB280230-12.jpg

この日のしーちゃん、

出迎えてくれたばかりでなく!!

見送ってもくれました~ぁっ !!!! 笑

PB280238-12.jpg

気が付けば12月も下旬です。

あとわずかで新しい年を迎えるのですね。

毎年、毎年、加速度的に時が時間が経つのが早くなっていくと感じていますが、

今年は余計にそんな感じが。

家にこもっていることが多く季節を感じていないせいでしょうか?


でも、容赦なく一年を重ねる訳だし、良い年の重ね方をと。


コンサートも展覧会も、鎌倉も、横浜の景色も 、美味しいものも、etc etc…、制限される中でも、

せっかく与えられたリソース、時間なんだなと。


感染病で制限をされる生活の中ですが、その中でも良い時を送りたいなと、最近つくづくです。

精神は自由だし、どこにいてもいつでも自由に飛ぶことができる。

音楽と好きな本と、そして、

ちょっぴりの美味しいお酒があれば?  大好きな画家の一家とも過ごせるし、

盗まれたレンブラントを美女と一緒に探し出すことも出来る b^^ (美女とが大事? 笑)

かな?

IMG_3334-12.jpg

老眼が進んで、また、若い頃の様に徹夜で本を読み耽るなどと言うことはパワー不足で、できなくなりましたが、

それでも、面白い本を何冊か見つけました。

機会があれば紹介したいと思います。「マダム・モネの肖像」、「レンブラントを取り返せ」、

「ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢」、

「菓子屋横丁月光荘」、「紙屋ふじさき記念館」 等々。

そして、ブロムシュテットのブラ1の様な素敵なCD にも、何枚かの出会い。


" 2020/11/28 Kitakamakura Enkakuji Autumn leaves & Blomstedt Brahms Symphony No.1"
nice!(59)  コメント(40) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。