北鎌倉東慶寺_秋の花たちとラフマニノフ合唱交響曲「鐘」:20201031 [鎌倉]
在宅やステイホームで家にずっと、じぶんの狭い部屋にずっといるせいなのでしょうか…?
風の柔らかさとか、光の透明さとか etc etc…が変わっているのに、季節の変わっていく足音とかにも、
そういうもの全てに鈍感になっているなと ^^;
つい最近も、
仕事に行こうとドアを開けると、空気が軽くなっていて、気温がずいぶん下がっているのにようやく気が付きました。
じぶんのことながら、あまりの鈍感さにびっくり。
少し前まではあんなに暑く、空気の質量を感じていたのにと。
仕事や生活の様式が変わり、一番大きいのは一日の、一週間の、一ヶ月の、
生きていく上でのリズムというか、やるべきこと、楽しみ方、過ごし方が変化したせいなのでしょう。
より内向きに、より変化が乏しい、そんな毎日を送らざるを得ないからなんだなぁと。
当然、新しく心の抽斗に仕舞う、綺麗なものや心揺さぶられるものなどに会うこともなくなって、
こころも動くことが少なくなっています。
こんなことでは、いかんいかんと??
家にいて動かなくなり多少太目になった体もですが、こころも運動させないと!!
そんなことを思ったこともあって、朝の目覚めの良さと真っ青な秋の空に誘われ、
10月の最後の土曜日に北鎌倉、東慶寺に朝散歩へと出かけました。
東慶寺さんでは拝観料をお納めしないことになりました。その代わり? 本堂に上がることができるようになったので、
心静かにお参りをさせて頂くように。
じぶんは今までの拝観料にすこしだけ足して賽銭箱に入れるようになりました。
一人だけのお参りの静かな時間。ここ最近、東慶寺さんにお参りさせて頂く際のとても落ち着く良い時間です。
ステイホームの部屋での時間もゆっくりだと思うのですが、
静かに目を閉じて正座して、手を合わせるこの時間もゆっくりとゆっくりと過ぎて行きます。
ただ、その質はずいぶん違うな。静謐、それに、
頬にあたる秋の風は、こころのひだの隙間をも心地く風干ししてくれるかのようです。
非日常の一時は、この時節、とても貴重な時間だなぁと・・・。
本堂から見えるススキたちも時折、ゆらゆらたゆたゆと揺れて・・・。
こころにいっぱいの秋の季節を感じた一時。
ゆっくりとお参りさせて頂き、
東慶寺さんの境内の秋の花たちにゆっくりと会うことに。
長く楽しませてくれた檜扇もすっかり種だけに。
これは「ぬばたま」です。本当に真っ黒の実になるのですね。
宝蔵の前にはシュウメイギクがまだまだ元気に咲いていました。
朝一番のこの時間だと、庭の手入れの方達がいらっしゃいます。
この日も道具を持って手入れをされていました。東慶寺さんの庭がいつ来ても綺麗な花たちでいっぱいなのは、
この方たちのお陰なのですね。
秋の朝のピュアな光の中で、秋の花たちと素敵な時間は、好きな曲と一緒の時間でもあります。
この日連れて行ったのは、
ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」。
ステイホームのお陰? 普段聴かない曲の棚卸も。
じぶんは、
モーツアルト、チャイコフスキー、ブラームス、マーラーそして、ラフマニノフetc etc …。
こんな順番でクラシックの作曲家が好きになりましたが、振り返ってみると、やはり、
メロディーのきれいな作曲家を見つけて好きになっていったようです。
ラフマニノフ、まとまって聴く以前は、ピアノコンチェルト2番と3番くらいしか聴いていなかったのですが、
藤谷治さんの「船に乗れ」を読んでチェロソナタが大好きになり、
その後で交響曲第2番の三楽章アダージョにたどり着いて、それからはずっと気に入りの作曲家に。
ラフマニノフの番号付きの交響曲は全部で3曲ですが、
第3番イ短調Op.44 ができるまでは、もう一つの交響曲が3番としてラフマニノフも認めていたとか。
今では、この曲、
合唱交響曲「鐘」と呼ばれています。ラフマニノフを聴き始めてしばらくして知ったこの曲。
この曲も、とても素敵な曲。
合唱の詩はエドガー・アラン・ポーの詩のロシア語訳版。
交響曲ですが、マーラーの大地の歌の様に、合唱が入っています。
メロディアス ♪♪、ロマンチック。
人の一生を4つの時期に分け「銀の鐘」「金の鐘」「真鍮の鐘」「鉄の鐘」として、4つの楽章で構成されています。
プロコフィエフのピアノコンチェルト第3番が、スターウォーズの曲の様だとすると(とってもかっこいい曲)、
ラフマニノフの「鐘」は、ディズニーのファンタジー映画に使われそうな、
とてもとてもチャーミングで、そして、雄大さも感じて、聴いているとわくわくする曲。
「銀の鐘」の冒頭の詩はこんな感じ。
鈴をつけた橇の音を聞け
銀の鐘 !!
その旋律はなんという歓喜の世界を予告するのだろう !!
満天の空に散らした星々が
いかに夜の冷気にキラキラまたたくことか
CD はラフマニノフ 合唱交響曲『鐘』、『交響的舞曲』
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィル、ベルリン放送合唱団。
色付き始めた大イチョウの葉っぱ、
以前の台風で傷ついたけれど、きっと今年も綺麗な紅葉の色を見せてくれるのだと思います、
養生の布の間から、奥の墓地のところのもみじの葉っぱ。
10月桜も、
華奢だけれども凛とした姿。
桜や紫陽花や、イワタバコ etc etc…、また、この後の紅葉の様には、派手さはありませんが、
この時期も秋の季節の素敵な集まりの時。沢山の色彩の中、
東慶寺さんの秋の景色の中で、
ラフマニノフの素敵な曲をゆっくりと聴いていました。
そうそう、
そうなんです??
この日訪れたのには一つの目的もありました。
東慶寺さんのインスタグラムで、来年の干支の土鈴が発売されているのを知りました。
毎年頂いて集めているのですが、
今年のものは遅くなってしまい、いつも白のものを連れて帰ってきているのですが、
子の年だけ、赤のものに ^^;
白のものがなくならないうちに、早めに頂いておこうと思っていました。
そして、
宝蔵のところのショップで、無事に来年の丑年の土鈴、
白の丑の土鈴を頂くことができました。
一つ一つ手作りなので、店の方が3つだして下さり、その中で一番かわいいものを連れて帰ってきました。
無事に目的も果たせたし、
そろそろ帰る時間です。
ラフマと秋の季節の風と光と、良い時間が過ごせました。
山門のところのホトトギスとリンドウに「また来る」と挨拶して、
北鎌倉を後にしました。
赤い子年から白の丑年です。
これで今年もちゃんと越せそう?
もちろん、帰って来てのお供はワイン ♪ もう一度ラフマを聴きながら 笑笑 ♪♪♪♪
一つ報告と言うか情報です。
東慶寺さんのインスタグラムで、少し残念な情報を知ってしまいました。
インスタから抜粋です。
「境内全域、一眼レフカメラでの撮影を当面の間ご遠慮いただいております。
レンズ越しではなく、自身の目で観て感じるお参りのひと時を大切に。
写真撮影のために寺社にお参りするのではなく、
まずは神仏の前で手を合わす心をお忘れなきよう、お願い申し上げます。」
一眼カメラでの境内での撮影は自粛ですね。
ずっと写真を撮らせて頂いたものとしては、とってもとっても残念です。
これからは、こころの写真を撮るのかなと。
暫くの間?
今回がとりあえず最後の東慶寺さんの写真になるのかな…。
キリル・コンドラシンの「鐘」があったので貼っておきます。
" 2020/10/31 Tokeiji & Rachmaninov The Bells "
風の柔らかさとか、光の透明さとか etc etc…が変わっているのに、季節の変わっていく足音とかにも、
そういうもの全てに鈍感になっているなと ^^;
つい最近も、
仕事に行こうとドアを開けると、空気が軽くなっていて、気温がずいぶん下がっているのにようやく気が付きました。
じぶんのことながら、あまりの鈍感さにびっくり。
少し前まではあんなに暑く、空気の質量を感じていたのにと。
仕事や生活の様式が変わり、一番大きいのは一日の、一週間の、一ヶ月の、
生きていく上でのリズムというか、やるべきこと、楽しみ方、過ごし方が変化したせいなのでしょう。
より内向きに、より変化が乏しい、そんな毎日を送らざるを得ないからなんだなぁと。
当然、新しく心の抽斗に仕舞う、綺麗なものや心揺さぶられるものなどに会うこともなくなって、
こころも動くことが少なくなっています。
こんなことでは、いかんいかんと??
家にいて動かなくなり多少太目になった体もですが、こころも運動させないと!!
そんなことを思ったこともあって、朝の目覚めの良さと真っ青な秋の空に誘われ、
10月の最後の土曜日に北鎌倉、東慶寺に朝散歩へと出かけました。
東慶寺さんでは拝観料をお納めしないことになりました。その代わり? 本堂に上がることができるようになったので、
心静かにお参りをさせて頂くように。
じぶんは今までの拝観料にすこしだけ足して賽銭箱に入れるようになりました。
一人だけのお参りの静かな時間。ここ最近、東慶寺さんにお参りさせて頂く際のとても落ち着く良い時間です。
ステイホームの部屋での時間もゆっくりだと思うのですが、
静かに目を閉じて正座して、手を合わせるこの時間もゆっくりとゆっくりと過ぎて行きます。
ただ、その質はずいぶん違うな。静謐、それに、
頬にあたる秋の風は、こころのひだの隙間をも心地く風干ししてくれるかのようです。
非日常の一時は、この時節、とても貴重な時間だなぁと・・・。
本堂から見えるススキたちも時折、ゆらゆらたゆたゆと揺れて・・・。
こころにいっぱいの秋の季節を感じた一時。
ゆっくりとお参りさせて頂き、
東慶寺さんの境内の秋の花たちにゆっくりと会うことに。
長く楽しませてくれた檜扇もすっかり種だけに。
これは「ぬばたま」です。本当に真っ黒の実になるのですね。
宝蔵の前にはシュウメイギクがまだまだ元気に咲いていました。
朝一番のこの時間だと、庭の手入れの方達がいらっしゃいます。
この日も道具を持って手入れをされていました。東慶寺さんの庭がいつ来ても綺麗な花たちでいっぱいなのは、
この方たちのお陰なのですね。
秋の朝のピュアな光の中で、秋の花たちと素敵な時間は、好きな曲と一緒の時間でもあります。
この日連れて行ったのは、
ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」。
ステイホームのお陰? 普段聴かない曲の棚卸も。
じぶんは、
モーツアルト、チャイコフスキー、ブラームス、マーラーそして、ラフマニノフetc etc …。
こんな順番でクラシックの作曲家が好きになりましたが、振り返ってみると、やはり、
メロディーのきれいな作曲家を見つけて好きになっていったようです。
ラフマニノフ、まとまって聴く以前は、ピアノコンチェルト2番と3番くらいしか聴いていなかったのですが、
藤谷治さんの「船に乗れ」を読んでチェロソナタが大好きになり、
その後で交響曲第2番の三楽章アダージョにたどり着いて、それからはずっと気に入りの作曲家に。
ラフマニノフの番号付きの交響曲は全部で3曲ですが、
第3番イ短調Op.44 ができるまでは、もう一つの交響曲が3番としてラフマニノフも認めていたとか。
今では、この曲、
合唱交響曲「鐘」と呼ばれています。ラフマニノフを聴き始めてしばらくして知ったこの曲。
この曲も、とても素敵な曲。
合唱の詩はエドガー・アラン・ポーの詩のロシア語訳版。
交響曲ですが、マーラーの大地の歌の様に、合唱が入っています。
メロディアス ♪♪、ロマンチック。
人の一生を4つの時期に分け「銀の鐘」「金の鐘」「真鍮の鐘」「鉄の鐘」として、4つの楽章で構成されています。
プロコフィエフのピアノコンチェルト第3番が、スターウォーズの曲の様だとすると(とってもかっこいい曲)、
ラフマニノフの「鐘」は、ディズニーのファンタジー映画に使われそうな、
とてもとてもチャーミングで、そして、雄大さも感じて、聴いているとわくわくする曲。
「銀の鐘」の冒頭の詩はこんな感じ。
鈴をつけた橇の音を聞け
銀の鐘 !!
その旋律はなんという歓喜の世界を予告するのだろう !!
満天の空に散らした星々が
いかに夜の冷気にキラキラまたたくことか
CD はラフマニノフ 合唱交響曲『鐘』、『交響的舞曲』
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィル、ベルリン放送合唱団。
色付き始めた大イチョウの葉っぱ、
以前の台風で傷ついたけれど、きっと今年も綺麗な紅葉の色を見せてくれるのだと思います、
養生の布の間から、奥の墓地のところのもみじの葉っぱ。
10月桜も、
華奢だけれども凛とした姿。
桜や紫陽花や、イワタバコ etc etc…、また、この後の紅葉の様には、派手さはありませんが、
この時期も秋の季節の素敵な集まりの時。沢山の色彩の中、
東慶寺さんの秋の景色の中で、
ラフマニノフの素敵な曲をゆっくりと聴いていました。
そうそう、
そうなんです??
この日訪れたのには一つの目的もありました。
東慶寺さんのインスタグラムで、来年の干支の土鈴が発売されているのを知りました。
毎年頂いて集めているのですが、
今年のものは遅くなってしまい、いつも白のものを連れて帰ってきているのですが、
子の年だけ、赤のものに ^^;
白のものがなくならないうちに、早めに頂いておこうと思っていました。
そして、
宝蔵のところのショップで、無事に来年の丑年の土鈴、
白の丑の土鈴を頂くことができました。
一つ一つ手作りなので、店の方が3つだして下さり、その中で一番かわいいものを連れて帰ってきました。
無事に目的も果たせたし、
そろそろ帰る時間です。
ラフマと秋の季節の風と光と、良い時間が過ごせました。
山門のところのホトトギスとリンドウに「また来る」と挨拶して、
北鎌倉を後にしました。
赤い子年から白の丑年です。
これで今年もちゃんと越せそう?
もちろん、帰って来てのお供はワイン ♪ もう一度ラフマを聴きながら 笑笑 ♪♪♪♪
一つ報告と言うか情報です。
東慶寺さんのインスタグラムで、少し残念な情報を知ってしまいました。
インスタから抜粋です。
「境内全域、一眼レフカメラでの撮影を当面の間ご遠慮いただいております。
レンズ越しではなく、自身の目で観て感じるお参りのひと時を大切に。
写真撮影のために寺社にお参りするのではなく、
まずは神仏の前で手を合わす心をお忘れなきよう、お願い申し上げます。」
一眼カメラでの境内での撮影は自粛ですね。
ずっと写真を撮らせて頂いたものとしては、とってもとっても残念です。
これからは、こころの写真を撮るのかなと。
暫くの間?
今回がとりあえず最後の東慶寺さんの写真になるのかな…。
キリル・コンドラシンの「鐘」があったので貼っておきます。
" 2020/10/31 Tokeiji & Rachmaninov The Bells "