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北鎌倉東慶寺 & chocolaterie CALVA :20190217 [鎌倉]

母と一緒にテレビの前。いつもは夜は飲んではいけなかったコーヒーも一緒。

ジョン・ウェインの西部劇やチャールストン・ヘストン、ビクター・マーチャー等の歴史ものなどの洋画劇場を見るのは、少しだけ大人に近づいたような背伸びをしたような、そんな感覚を持った一時でした。

楽しんだ後に「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」、淀川長治さんの挨拶に、えーっもう終わってしまうの? 明日は学校だな? もっと起きていたいな、等と…。

子供の頃の楽しくて、夜のコーヒーのちょっとほろ苦さの思い出です。

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この前、WEB のニュースを読んでいて、洋画劇場が危ないとのこと。

キラーコンテンツだった、ルパンやスターウオーズでも視聴率は稼げないんだとのこと。

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レンタルDVD で、またネットで、いつでも好きな時に映画を見ることができる時代ですから、一つの時代の区切りとしては仕方がないことなんだろうけれど、

何となく寂しさも覚える記事でした。

そんなにものすごく映画ファンと言うことではないですが、それでも好きな映画は何本かあるし、映画館と言うよりも家族でまた一人でテレビの洋画劇場を通して見たものも多いです。

一つのテレビ番組のジャンルとして、何とかこの後も残ってくれるといいけれど。

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そんなニュースを読んだ後の日曜日、

気に掛かっていた北鎌倉の梅の具合を確かめようと、再び東慶寺まで出かけてきました。

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天気予報は晴れとのことでしたが、出かけるときには冬の掛布団の様に厚い灰色の雲がたくさん。

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青空の下の東慶寺の梅を見たかったけれど…、

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山門をくぐったところの古木の梅達は、この前来た時よりも多くの花を付けていました。

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まだ蕾の方が多い感じでしたが、それでも少し離れてみると、灰色の枝のアートに白と薄いピンクの水彩絵の具を落としたような春の色彩。

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これはこれで良いかも?

グレー基調のカンバスに春の色たちを少しずつ散りばめたようで、初春の東慶寺さんらしいなと?

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それに、Walkman からは大好きな映画、ニューシネマパラダイスの美しい音楽 。

チェレスタの球を転がすような可愛い音、カプソンの優しいヴァイオリンの音色がこころに染み入って、

空は灰色ですが、梅達の色彩と一緒にじぶんのこころの中を優しく暖かくしてくれました。

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この日Walkman で連れて行ったのは、

ルノー・カプソンのヴァイオリン、ステファヌ・ドゥネーヴ指揮、ブリュッセル・フィルの
" シネマに捧ぐ " でした。 

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ルノー・カプソンは1976年フランス生まれ。今、最も実力と人気を兼ね備えたヴァイオリニストの一人。

うちにも、カティア・ヴニアティシヴィリとのフランクやグリーグのヴァイオリンソナタのアルバム等何枚かCD があります。

そのカプソンが1930年代のハリウッド映画から現代までの、素敵な19の映画音楽を録音してくれました。

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そろそろと…、色々な種類の紅白の梅達、

本堂のところには、花びらがほとんどない黄梅も咲き始めていた東慶寺の境内で、

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トトとアルフレード、そしてエレナ…、今と昔の映画館のこと etc etc …。


映画の音楽っていいなあ。聴いただけでその映画のこと、あのシーンのこと、

そして、その時のじぶんのこと等々思い出させてくれます。

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ひと時、春にはもう少しの東慶寺境内、カプソンのヴァイオリンの映画音楽のコンサート ♪

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ニューシネマパラダイスの他にも、

これも大好きなオードリー・ヘップバーンの " ティファニーで朝食を " から " ムーンリバー " 等全部で19曲。

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エンニオ・モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
エンニオ・モリコーネ:ミッション
ジョン・バリー:愛と悲しみの果て
ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ジョルジュ・ドルリュー:軽蔑
ニコラ・ピオヴァーニ:ライフ・イズ・ビューティフル
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:ロビンフッドの冒険
モーリス・ジャール:いまを生きる
ミシェル・ルグラン:愛のイエントル
フィリップ・ロンビ:戦場のアリア
ヤン・ティルセン:アメリ
ボブ・テルソン:バグダッド・カフェ
ウラジミール・コスマ:ベルリン・コンチェルト
ヘンリー・マンシーニ:ティファニーで朝食を
ニーノ・ロータ:ゴッドファーザー
アレクサンドル・デプラ:トワイライト~初恋~
ジェイムズ・ホーナー:レジェンド・オブ・フォール~果てしなき想い~
ミシェル・ルグラン:おもいでの夏
ウラジミール・コスマ:Le Grand Blond avec une chaussure noire

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本当に素敵なアルバム、ヴァイオリン ♪


素敵な、

ひと時を過ごすことができました。

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この日は、梅達の具合を確かめることの他にもう一つ。

これもこの前見つけて気になっていたお店、「ショコラトリー CALVA 北鎌倉 門前」さんを訪れてみました。

色々と美味しそうなチョコが沢山ありましたが、一番気になっていた「どら焼きショコラ」を3つ買いました。

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" カルヴァオリジナルのこだわりのクレームパティシエールショコラの中に、白玉をイメージして
作ったあんこ。"
" アクセントにサブレを加え、ショコラティエが作るどら焼きを表現。 "

などとWEBに書いてあると、とっても気になるのです !!

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北鎌倉はこの飾りつけの季節 ♪

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お店の軒先に、それぞれ趣向を凝らした可愛いつるしびな達。

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これから訪れれるのがもっともっと楽しみになります。 ^^v

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皆さんが北鎌倉に着く頃、じぶんはそろそろ帰ろうとする頃、

少しだけ雲が薄くなって日差しが差し込んできました。これからきっとNHKの南さんの言うとおりの天気なんだろうな 笑。

でも、良い音楽を聴きながら梅達と一緒に過ごせたので、後ろ髪も惹かれませんでした。 ^^;

本当です 笑笑。

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帰って来て頂いたカルヴァさんの「どら焼きショコラ」はもう絶対の絶品でした !!

しっとりとチョコ生地、中にもクリーミーなショコラ。赤ワインと一緒に頂きました。

どら焼きショコラは、金曜日、土曜日、日曜日と月曜日の4日間の販売だそうです。また、買って来よう。


" シネマに捧ぐ " 、とっても素敵なアルバムです。

YOUTUBE を探したらちゃんとありました 笑

" ニューシネマパラダイス " と " シンドラーのリスト " ですが、お福分けに貼っておきます。


聴いていると映画のこと、そしてこの日のことを思い出して、北鎌倉にまた行きたくなってしまいますけど…、

出張続きで少しバテ気味なので、今日は一日映画でも見ながら過ごそうかと。

ニューシネマパラダイス or ティファニーで朝食を ? いえいえ、ワインもあるし両方?

" 2019/02/17 Kitakamakura Tokeiji & chocolaterie CALVA "
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横浜ブラフ18番館「劇団白ネコヴァレンタインストーリー」:20190210 [横浜街歩き]

窓の外は、雪たちの斜め45度の白い一点鎖線。

降るぞ降るぞと天気予報で脅かされていたけれど、積もることはなく終わった横浜の天気でした。

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翌朝起きてみれば青い空です。
ゴールドブレンドのキャップを開けて、そのままカップに一振りしてお湯を注ぐと馥郁たる良い香り。

カップの温かさと香りに背中を押されて、最近少々出不精になっているじぶんも、2台のカメラの相棒をデバッグに入れて、根岸線の石川町の駅まで。

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さぶーー!! 思わずアウターのチャックを上まで引き上げます。寒さで背筋がピンッ!!


「おおだにまるざか」を上って(長年通っていますがこの坂の名前を初めて認識 ^^; )、元町カップベイクさん、
いつもの電線スニーカーに挨拶をすれば、横浜イタリア山庭園です。

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9時半の開館時間に合わせて電車に乗りましたが、

やっぱり寒いせいかな? 何となく? 独り占め状態。

大きなイチョウの樹とツーショットのプチ贅沢時間となりました。

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巷ではヴァレンタイン間近と言うことで、デパートのチョコレート売り場は大混雑していたとのこと(娘情報)。

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このくらいの年になるとじぶんてきに? 関係なくなるイベントですが、

それでも、お祭り好き、イベントとか楽しいこと大好きですから、皆さんのチョコに込める思いが遠赤外線の様にじわじわと自分にも伝わってきます。

ハッピー ♪ ヴァレンタイン~ ♪♪

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横浜西洋館でも17日まではブラフ18番館で、

21日までは山手111番間でヴァレンタインの飾りつけをしていることをウエブの情報で知りました。

じぶんにはあまり関係のないイベントですが、お裾分け ?

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ブラフ18番館の飾り付けを見ようと、それに今年はあまり写真を撮れていませんので、

相棒たちもきっとフラストレーションがたまっているのだろうなと??

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何度か白猫たちの活躍する飾り付けをここで楽しませて頂いています。

今年のブラフ18番館は、佐々木美由紀さんの装飾「ヴァレンタイン劇場INブラフ18番館」でした。


ブラフ18番館の正式サイトによると、
" 「劇団白ネコ」のヴァレンタインストーリー 開幕 "
" 今年のブラフ18番館のヴァレンタイン装飾は幼児から大人まで楽しめる心温まる空間に仕上がっています。"
" 部屋ごとに愛の告白をするシーンを小さな役者が演じています。"

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主役の白猫たちもいい仕事をしていますか、

暖炉の炎たち(ハウルの動く城のカルシファーみたいですね)、

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白や灰色の小鳥たち、

ニルスの不思議な旅のガチョウやガンの様な鳥たちもとっても可愛かったです。

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でも、この日のメインはやっぱりこれかな?

" Welcome to our Wedding "

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白いテーブルクロスの上に作られたお城、トランプの兵隊たちが並ぶバージンロード、

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冬のピュアな朝の光が差し込む中を、

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静々と純白のウエディングドレスでお城に向かっていく、白猫のお姫様 ♪

愛の告白が実って結婚式なんですね。

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ハートの儀仗槍を持つ兵隊さん、花嫁の後をついていくべールガール。

一つ一つ手作りの人形たちがとても可愛かったです。

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白猫ではないけれど、ニィーッとはにかんでいるのかな?

この大きなハートを訪れた方たちに渡そうとしているのでしょうか?

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ピンクと白のネコ君も存在感。 

こんな猫欲しい !! 連れて帰りたくなりました。

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佐々木美由紀さんの白猫劇場、ヴァレンタインデーの雰囲気を十分に味合わせてもらいました。

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静かな横浜西洋館ブラフ18番館、

この日はシューベルトのピアノソナタを聴きながらでした。

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原田マハさんの「常設展示室」を読みながら以前に聴いていて忘れられなくなり、この日も連れて行きました。


最後の章「道 la strada」を読んでいると、21番第一楽章がちょうど流れていて、

マハさんの作品なのか? エリザベス・レオンスカヤのシューベルトなのか?

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その両方のせいなのかは分からないけれど、なぜか涙があふれて止まらなくなりました。


小節の中で東山魁夷の「道」(東京国立近代美術館に常設展示)、
昨年の展覧会で見てじぶんも改めて好きになった絵ですが、この絵が通奏低音のようにずっと存在しています。

幼い頃の兄と妹のお絵かきで遊んだ「道」、成長し展覧会で鑑賞した東山魁夷の「道」、
そして、芸術大賞の審査の場で会った応募作品の「道」と、主人公がその作者を訪れた時の「道」。

兄妹のそれぞれの歩んでた来た人生の道のり、東山魁夷の「道」の様にまっすぐにそして一度分かれ、再び…そして…。


主人公と偶然出会ったストリート画家がふとしたことで一緒に訪れた展覧会。
主人公は、
「この作品を描くことで、画家は多くのものを得たんでしょう。あざやかな色彩、無駄のない構図、落ち着いたタッチ。理想的なスタイルを得て、次の段階に移行できたと思います…」と。

ストリート画家は、
「多くのものを捨てたんだと思う。全部捨てた。そうしたら、道が見えてきた。この絵を見ていると、そんな風に感じます…」と。

小節の最後の方で、21番ソナタが優しさの中に寂寥と別れのメロディーを奏で、じぶんのこころの奥の方までしみこんできました。

レオンスカヤの21番、純粋な汚れを知らない子供、ピュアな心からの言葉の様。

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本を読んでいると、その時聴いている音楽がその本と共に忘れられなくなるときがあります。

石田衣良さんの「美丘」とレミオロメンの「夢の蕾」、「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)」とバルトーク弦楽四重奏曲4番」。
村上春樹さんの「ハードボイルド・ワンダーランド」とボン・ジョビィの「ハヴ・ア・ナイス・ディ」、藤谷治さんの「船に乗れ」とラフマニノフの「チェロソナタ」 etc etc …。

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原田マハさんの「道 la strada」と「シューベルトピアノソナタ21番」もそんな組み合わせの一つになりました。

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ヴァレンタインの飾りつけのブラフ18番館で一時を過ごし、

「おおだにまるざか」を下って元町カップベイクさん。

この日入ってみると、新しくイートインの可愛い席が設けられていました。


「ここで頂けるようになったんですね」

「はい」「こちらには良くいらっしゃるのですか?」

「上の公園に良く写真を撮りに来て、何度かお店にも寄らせて頂いています」

「そうなんですね、素敵なお写真撮れましたか?」

「素敵ではないですが…ブラフ18番館のヴァレンタインはとっても可愛かったです」etc etc …


お店の方とプチ会話をしてしまいました。

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全部美味しそうなカップケーキ。

その中から2つ選んで連れて帰ってきました。

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ストロベリーとバナナ。

成城石井でイタリアの安いワインも買ってきたので、一緒に美味しく頂きました。

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ヴァレンタイン、あまり関係ないけれど ?

娘が気遣って? 笑

桜木町でちょっとのお裾分け?

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じぶんにも少しだけ、ハッピーヴァレンタイン ♪♪

" 2019/02/10 Yokohama Bluff No.18 & Schubert Piano Sonata No.21 "
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久留米ラーメンと久留米市美術館:20190124 [訪れたところ色々]

空港から博多駅まで地下鉄で。

それから鹿児島本線で40分弱です。

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JR九州の電車は個性があるので乗るのが楽しみ。

この日も新幹線に乗れば20分くらいで行けるのですが、新幹線はこの前乗ったので在来線で行きたいなと、
久留米までは鹿児島本線にしました。

赤いフェイスが昔の仮面ライダーV3みたいでかっこいい813系。

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車窓からの眺めもやはり関東とは違うかも?

その土地ならではの、色々な景色が流れていくのをのんびり、車窓から眺めるのも好きです。

片手に缶ビールなら、もっと嬉しいのですが、仕事なのでそれはなし ^^;

久し振りに空っぽの頭で何も考えずに景色を楽しんでいると「 えっ、もう?」。

久留米駅に到着です。

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先ずは腹ごしらえ。

時間があまりなかったので、駅構内のお店「満一」(満一ゴールドレーベルベル JR久留米駅店と言うのだそうです)さんへ。

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九州ラーメンにも色々種類がある様で、

久留米ラーメンは、

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基本的には白濁の豚骨スープにストレート麺の組み合わせなのですが、九州随一のこってりしたスープに特徴があるとのこと。

頂いた満一さんのラーメンも、スープはかなりの「こってりさ」です。とろみがあるくらい。

お店もスープを作る時の匂い? 豚骨の匂いがいっぱいでした。じぶんは気にならないけれど、あまり得意でない方もいるのかな?

でも、美味しくいただきました。

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仕事をこの日と翌日で頑張って終わらせると、

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帰るまでにまだ2時間くらいの余裕がありました。

ならば、行ってみたいところが !!

観光センターに行って行き方を聴いてみると

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バスで15分くらいの所に「石橋文化センター」があり(久留米市はブリヂストンの街なのですね。駅前にも大きなタイヤが飾ってありました。)、その中に久留米市美術館があるとのこと b^^

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知らない街で知らないバスに乗って、行ったことのないところまで行くのは、非日常的行動です ^^;

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ちょっぴりのプチ冒険。

歩くと40分くらいなのだそうで、本当は歩いてみたかっけれど、時間が微妙でした。


「石橋文化センター」に止まりますか?

運転手さんに確認してバスに乗り、久留米の街並みをバスの窓から眺めていれば到着。

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広い敷地に立派な建物がそこにはありました。

久留米市美術館は次とのことです(Wikipediaより)。

ブリヂストンの創業者石橋正二郎が自身の出身地である久留米市に寄贈した美術館が前身。
1956年の開館から2016年9月末までは「石橋美術館」の名前で運営されており、改装および収蔵作品の入れ替えを経て2016年11月から「久留米市美術館」の名前で新規開館。
久留米市立の美術館として、地元に関わりのある展示会や、様々な作品を収集。

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久留米市美術館に興味があったし、

駅に貼ってあった展覧会のポスターを見て、しばらくぶりに青木繁の絵が見たくなり行こうかと。

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この日開催されていたのは「久留米市美術館の コレクション ing」と言う展覧会。

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この美術館、九州の画家たちの作品を中心に収集していて、

青木繁の他、坂本繁二郎、高野野十郎等の作品を持っているようです。

現在改修中のブリヂストン美術館からも寄託されている作品もあり、青木繁の「天平」をはじめとして約1時間くらい、名作達を楽しむことができました。

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ブリヂストン美術館で以前に見た作品も何点かあって、旧友に会えたような静かな感動も。

そうそう、ブリヂストン美術館、

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入っていたビル自体が建て替えられ、ずっと休館でしたが、ようやく来年の1月に新美術館としてオープンするのだそうです。

名前も「アーティゾン美術館」。何だかかっこいい !!

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新美術館の名前、アーティゾン(ARTIZON)は、「ART」と「HORIZON(地平)」からの造語なのだそう。

楽しみだなぁ~、アーティゾン美術館。開館の時には絶対に当日に行きまーーす。

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ブリヂストン美術館、学生の頃から大好きな場所でした。

印象派の素敵なコレクション、マネやモネやセザンヌ、ルノワールetc etc…、
大好きなルオーの「郊外のキリスト」や「ピエロ」、佐伯祐三の「広告貼り」に早く会いたいです。

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久留米市美術館のコレクションを見て、文化センターの広い庭を少し散策です。

1月下旬でしたが、白梅も紅梅も沢山の花を付けていました。

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やっぱり九州です、梅達が咲き始めるのも早いのですね。

池にはじっと? アオサギでしょうか?

一羽の大きなサギが、時折首を延ばしたり縮めたりしながら、同じ方向をずっと見つめていました。

アオサギ、この前京都の東寺のお堀端で、それから湯河原の海岸沿いを飛んでいるのにもと、
時々出会いますが、印象濃すぎです。

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そろそろ時間も迫ってきたのでと、再び文化センター前からバスに乗って駅に戻りました。

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そうそう、久留米はとんこつラーメンの発祥地だということで、久留米駅にはそのモニュメントも置かれていました。

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満一さんだけでなく、今回の久留米ではもう一杯の久留米ラーメンを頂きました。

色々と有名店があるようですが、地元の方に連れて行ってもらったのは「大砲ラーメン」さん。

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久留米ラーメンの特徴なのだそうですが、鰻の秘伝のたれ? と同じく、継ぎ足し継ぎ足しで作っているスープ(博多ラーメンもそうですが普通は一回作って使いっきりですよね)、

それにストレートの中太麺が良くあい、とても美味しかった。

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博多ラーメンより濃厚でこってり、脂少なめでまろやかでクリーミーな感じです。

博多ラーメンもいいけれど、このクリーミーさは癖になるかもしれません。

家の近くには久留米ラーメンがないけど、探してまた食べたい味でした。

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再びJR九州鹿児島本線に乗って博多、地下鉄で福岡空港。

札幌千歳から飛んでくる折り返しのANAの飛行機は少し遅れたけれど、無事に帰ってきました。


久留米、ラーメンは美味しかったし、ブリヂストン美術館の絵たちにも久方ぶりに会えてうれしかったです。

あっ、勿論ちゃんと仕事もしてきました ^^; 笑

良い街。次回、時間があればもう少し街を歩いてみたいなと。

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お土産は空港で定番の明太子です。

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色々買ってき過ぎ? 最近はお土産と言ってもあまり反応を示さない家族ですが、

明太子だけは大喜び !! 笑

なくなる前に今回は一番太い明太子一腹、確保して白い熱々のご飯で頂きました。満足満足 笑。

" 2019/01/24 Kurume Ramenn & Kurumesi Museum "
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北鎌倉東慶寺&円覚寺梅の具合& Mozart Symphony No.35 Haffner:20190127 [鎌倉]

何だか少し熱っぽいな?

水曜日の夜から体がだるく、その日はいつもよりずっと早く ZZZZZ 。

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朝起きて体温を測るとちょっとした熱。
念のため病院で診てもらいましたが、インフルではなくてほっとしました。
風邪の症状で、疲れもあるのでしょうとのこと。

迷いましたが、何だかふらふらするし結局、年次有給休暇を取得して2日間寝ていました。

久し振りに会社を休んで布団と仲良く。

体重が又減ってしまいましたが、

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おかげで? 読めていなかった本を2冊読むことができました。

2016年に直木賞を受賞した荻原浩さんの「海の見える理髪店」、そして、

2018年1月に出版された原田マハさんの「常設展示室」。

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原田マハさんは6つの短編。
どれも美術館の常設展示に関係する物語。岐路に立つ人が常設展示の作品に会って…。美術館の常設展示もゆっくりとした時間がもらえて好きです。
マハさんの6つのお話し、どれも心に仄かに、それぞれの色を付けてもらったように思いました。
原田マハさん、そろそろ、美術にまつわる長編も読みたいなと。

荻原さんは、今までオロロ畑でつかまえて等の「ユニバーサル広告社シリーズ」や「神様から一言」等、少しコミカルなお話ばかり読んでいました。
「海の見える理髪店」は今まで読んだものと少し違っていて、コミカルな感じはなくしっかりとした純文学? こちらも6篇で編まれている作品。
どれも家族のお話で、特に表題にもなっている「海の見える理髪店」(年老いた主人の営む理髪店に若い男が髪を切りに来ます。切りながら話す店主のこれまでの人生…若い男のかかわりは…)と「成人式」(娘を交通事故で亡くした父親と母親のもとに成人式の晴れ着のダイレクトメイルが…)は心の奥からで決して大きくはないけれど、でも確実に揺らめきを感じてしまいました。
今も心に理髪店の窓から見た夕日と、成人式の晴れ着の色が残っています。

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本を読んだだけでなく、布団から出た土日もまだ出かける気力はなく、

この前、北鎌倉で撮ってきた写真を整理して、ブログを書くことも出来ました(まとまった時間は嬉しいです)。

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1月最後の日曜日27日、前回(13日)に引き続き北鎌倉まで梅の具合を確かめに行ってきました。


Walkman で連れて行ったのは、今年は原点回帰の年なので?

クラシックで一番最初に好きになった作曲家Mozart の 作品の中から、年末に大掃除をしていて棚の奥から見つけて懐かしくなったCD です。

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オットー・クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団の「交響曲第35番 K.385 ハフナー」。

見つけて久しぶりに聴いてみるとSACD のせいもあり、音はとてもクリアーで弦楽器、左チャンネルのヴァイオリンと右チャンネルのヴィオラやチェロの音達の揺らめきの様なものまで聴こえ、とても心地良かったのです。

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先ずはいつも通り東慶寺から。

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13日には白梅が2輪だけ咲いているのを見つけたのですが、

この日は紅梅もいくつか花を付けていました。

それと、ほとんどの古木はまだ固い蕾が多いけれど、

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本堂の門をくぐって、左の白梅とピンクの梅の木はいくつかの花が咲いていました。

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東を山で遮られている東慶寺にもようやく朝の光たちが差し込む頃、

白い水仙も花の中から輝き始め、

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モノトーンの冬の景色にも色彩が戻りはじめました。

寒いけれどこの時間はピュアで光が溢れてくるようで、とても素敵な時間です。

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まだまだ古木の枝のアートの東慶寺。

それでも、

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古木たちのアートに差し込む光は、そんなに遠くない春の気配を感じさせてくれました。

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そうそう、この前来た時には赤ちゃんだったマンサクも、

東慶寺の瓦に咲き始めた花の影。

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一通り梅達の具合を確かめた後は、

かじかんだ指にふーっふーっっと息を吹きかけながら、吉野さんへ。

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東慶寺の梅の具合を確かめた後は、いつもの通り、

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吉野さんで美味しいコーヒーを頂きました。

じぶんでも家で豆を挽いてコーヒーを淹れますが、

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やっぱり北鎌倉の花たちと会った後、

ここで頂く暖かなコーヒーの味には敵いません。


「電池パックですよね」

お店の方も覚えていてくださいました。

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ブログを始めて北鎌倉に通い始めて10年以上経ちます。

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お寺や街並みは変わりませんが、気づくと新しい店がいくつかできていました。

北鎌倉に通う者として一度入ってみないとなと思っています。

このお店「chocolaterie CALVA」はこの前のプチオフ会で kick_drive さんが探されていたお店の様です。

サイトを見ると美味しそう!!

北鎌倉らしく? 「どら焼きショコラ」とか「栗きんとんショコラ」等があるみたいです。今度買ってきます。

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そんなことも考えながら、

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北鎌倉のもう一つの梅の寺、円覚寺にも行ってみました。

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この前の梅の木、

山門を抜けて左側の白梅は3つ4つと、この前来た時より花を咲かせていました。

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仏殿と居士林の間のところの梅も、一分咲位です。

円覚寺の梅達もようやく目覚めの時。 ^^

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大方丈の裏にも日が差し込んできて、

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凍っている池がキラキラと輝いていました。

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朝の光は不思議です。

色々な景色をじぶんたちに見せてくれる。

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大方丈の庭、百観音様がいらっしゃるところの紅梅も一輪二輪、

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蕾も膨らんでいましたから、あれからもう一週間経つのでかなり咲いているかな?

たくさん咲くと嬉しいですが、こんな風に一輪二輪と咲いている姿を見つけるのもとても楽しい。


愛おしさとでもいうのでしょうか。

咲き始めの梅を見つけにこの休みは行けなかったけれど、また北鎌倉の梅達に会いに出かけたいと思っています。

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連れて行った Mozart Symphony No.35 Haffner 、

とても素敵だったので、帰って来てから家にあるCD から何枚か聞き比べをしてみました。

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1.スイトナー指揮 ドレスデンシュタッツカペレ  
 とにかく第1楽章のスピードにびっくり!! 快速のハフナーです。

2.ワルター指揮 コロンビア響  
 チャーミングで威風堂々のハフナー。元々式典曲だったし流石ワルターさんです。

3.クーベリック指揮 バイエルン放送響  
 安心して聴いていられる巨匠のMozart。第2楽章がワルターは 5:14なのに対して、クーベリック盤は 9:07も
 あります。繰り返しを忠実に演奏しているのかな?

4.ガーディナー指揮 イギリスバロック  
 オリジナル楽器を使ってのピリオド演奏。ピュアさが引き立っています。

5.セル指揮 クリーヴランド  
 残響音が心地よい。勇壮、溌剌とハフナーシンフォニーにピッタリ。第4楽章フィナーレは一番快速です。

6.クレンペラー指揮 フィルハーモニー  
 録音の解析度が素敵です。それぞれの楽器のパートが際立っている。音の揺れの様なものがとても心地良い。

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どれも巨匠の演奏ですが、セルとクレンペラー、そしてワルターのものが気に入りました。

今年は原点回帰? 少し以前聴いていたものを多く聴いてみようと思っています。

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土日を含めて4日間布団と、そして机と仲よくしていました。

今週末からは3連休です。そろそろ写真撮りに行きたいなぁ? どなたかご一緒します? 笑

" 2019/01/27 Kitakamakura Plum blossom & Mozart Symphony No.35 "
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