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北鎌倉東慶寺_紫陽花&イワガラミ&イワタバコ etcetc &吉野さんとリストロ短調:20180602 [鎌倉]

会期終了一日前に展覧会に行ったり、父の法事で田舎へ。

母と湯河原で温泉だったり。

ここのところ休みはきちんと用事が入っていて、北鎌倉の様子が気になるものの、

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後ろ髪を惹かれながらも、あちらこちらへと出向く日が続いていました 。

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それはそれで、リア充でよいものの、

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一人でゆっくりと、好きな音楽を連れて散歩をしたいな、

写真も撮りたいなと。

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ようやく、6月に入って最初の土曜日。

曇りガラスがオレンジ色に輝いているのに気が付いて、目が覚めました。

キラキラキラキラと、光の目覚まし ^^

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コーヒーをコリコリ挽いて、リストのロ短調、ホルヘ・ボレットを聴きながら目覚めの一杯。


最近は初めての指揮者とかピアニストを聴いていたので、ボレットも懐かしい。


そうだ、北鎌倉を散歩しながらロ短調の聴き比べをしてみようと思い付いて、

ボレットとブニアティシヴィり、それにアルゲリッチ姉さんのCD をWalkman に入れて、

相棒は、E-M1に50-200、E-520に14-54を付けてデバックに押し込んで出かけました。

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いつもと同じように、8時少し過ぎの横須賀線に乗ったのですが、

あれれ、いつもと違います。

横浜のホームは結構な人、人、人です。


そうだ、6月はアジサイの季節なのでした。 ^^;

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北鎌倉では、皆さんは円覚寺側の改札から降りていきます。明月院かな?

じぶんは反対の改札口から出て東慶寺さん。

この季節、明月院側は長年の経験上鬼門です (笑)。 紫陽花の数よりも人の数の方が多いし、ゆっくりと花たちと会うことができません。

それよりは、紫陽花もたくさんの種類があるし、イワタバコも、そして、

イワガラミにも会える東慶寺がいいです。

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8時半ごろ無事に東慶寺に到着。

山門では咲き始めの紫陽花が迎えてくれました。 ちょうど良い頃に訪れることができた様です。

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紫陽花も、シモツケも、

ホタルブクロたちも、少し早すぎるのでは? 萩の花まで、

この時間でもかなり強くなった朝の光に輝いていました。

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そして、

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特別公開のイワガラミにも会うことができました。

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東慶寺の本堂の裏のイワガラミたち、

朝だけれどかなり強い日差しが当たり、真っ白な装飾花が輝いて目に眩しいほどでした。

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イワガラミの装飾花の白色は、

ほんとうに真っ白です。純白ってこういう色を言うのでしょう。

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今年も無事に東慶寺のイワガラミに会うことができました。

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今年は公開の方法が変わったのかな?

いつもだと、「何時から何時まで」と時間制限があるのですが、

今年は「イワガラミ特別公開中」との案内が置かれているだけで、特に時間は設定されていないようでした。

それに、いつもだと並んでぞろぞろ状態なのですが、今年はその行列もなく(早くから公開しているから? じぶんが早く行ったから?)、

ほとんど一人占めでイワガラミと、こんなのは初めてで、

ツーショット状態でした。 

ただ、イワガラミも撮るのは難しい花なんですね。^^;

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散歩では久しぶりのWalkman からは、リストのロ短調ソナタ ♪

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リストはあまり聴かないのですが、巡礼の年のペトロルカのソネットと、

ロ短調ソナタは何枚かCD を持っています。

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この日たまたま何か聴こうと思って、積み上げているCDから引っこ抜いたのが、
ホルヘ・ボレットのリスト ロ短調ソナタ、S 178 でした。

ソナタじゃない、幻想曲だ!!

表題があるんだぞ!!  ううんにゃ、ないんだぞ!!

名曲だ!!  いや騒音の羅列だ!! 等と議論を醸し出した曲。

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シューマンに献呈された曲ですが、その奥さんのクララは、

「ただ目的もない騒音にすぎない。健全な着想などどこにも見られないし、すべてが混乱していて明確な和声進行はひとつとして見出せない。そうはいっても、彼にその作品のお礼を言わないわけにはいかない。それはまったく大儀なことだ」と…。

orz !!

それは、いかに美人な才能あふれるクララさんだとしても、あまりにも言い過ぎでは?

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でも、第2楽章? 切れ目もないし、第2楽章と言っていいのかも? 良くはわからないのですが、

とてもロマンチックな旋律。

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ポレットの2楽章を聴きながら立ち止まり、

6月の真っ青な空と白い雲を見上げながらしばしの瞑想状態。 

そばを通る方たちは変だと思うかもしれませんが、しっかりと胸と背中の辺りにじ~~ん。

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東慶寺のこの季節の妖精、ユキノシタ、

八重のドクダミたちもとってもかわいい。

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宝蔵の前を通り過ぎて崖のところには、

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妖精ならぬ、

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東慶寺の紫の宇宙人たちが今年も現れていてくれました。 ^^v

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イワタバコも鎌倉を散歩し始めて、

初めてであった花です。そして、

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出会った時にすぐ「宇宙人だ!!」と、そう思いました。 笑

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緑の宇宙船から顔を出して、じっとこっちを見つめている !!

可愛い紫の宇宙人だなと。

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いつもに比べて花の数は少ない?

いつもに比べて痩せていて首が長い?

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今年はどの花も咲くのが早いですが、温暖化で気候がおかしくなっているからでしょうか?

東慶寺の宇宙人君たちまにまで影響が及んでいるとなると…。心配です。

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カティア・ブニアティシヴィリは、チャイコのPコンとかだとアルゲリッチみたいだなと思ったりもしますが、

ロ短調ソナタを聴くと、とても女性らしいなと。

優しくてかわいい感じがしました。

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新しいレコード芸術の「名曲名盤500」では、ポリーニが1位、2位はアルゲリッチで、3位はツィマーマン。

連れて行ったアルゲリッチ姉さんの演奏は、切れがあるし超絶技巧、

一つ一つの音に個性があって主張があって、さすがだなと思う演奏。姉さん、やっぱり好きです(笑)

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二人の女性の演奏、とても素敵でしたが、

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この日、東慶寺の6月の花たち、

紫陽花やイワガラミ、そしてイワタバコたちを写真に撮っていて、

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一番しっくりと? したのは、ホルヘ・ボレットの演奏でした。

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ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet, 1914年11月15日 - 1990年10月16日)

キューバ生まれ、ラフマニノフの従兄でリストの弟子であるアレクサンドル・ジロティに従事していました。

おおーー!! リストの直系の弟子なんです。

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じぶんは、ショパンやリスト、それからラフマニノフのコンチェルトの録音はいくつか聴きましたが、

最後のビルトゥーゾ時代のアーティストという感じで、とても気に入りました。

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若くてパワーがあって、しかも美貌のカティア・ブニアティシヴィ、

超絶技巧で、一つ一つの音が炊き立ての米のようにつやつやで際立っている、アルゲリッチ姉さんの演奏は確かに素晴らしいし、

この日でなかったらじぶんの評価もまた違うのだと思いますが、

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6月の、貴重な清々しさまで感じる青空の休みの日の朝、

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咲きたての紫陽花や、イワガラミ、

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そして、イワタバコたちと一緒のこの時間。

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一番は、ポレットのロ短調でした。

落ち着いて聞けます。一音一音がとっても愛おしい感じで、ずっとずっとこのまま聴いていたいと思いました。

6月2日の土曜日の東慶寺、1時間半位いたかもしれない。


キラキラキラキラの朝の光に起こしてもらったおかげです。

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知らず知らずのうちに水分飛んでいたかもしれません。

10時になって「吉野」さんも開店の時間。 そっと覗いてみると、お一人だけ先客です。

「コーヒーをお願いします。」

程よい苦みと酸味。ここのコーヒー好きだな。

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やっぱり、北鎌倉は好きだな。

東慶寺は好きだな。  笑

https://youtu.be/n04GkRTC_Lo

東慶寺で季節の花たちに会って来ることができました。

色々とイベントの様なものはあるけれど、音楽を連れての鎌倉の朝散歩は、やっぱりじぶんに必要です。


帰ってきてビールが美味しいです ^^v


ポレットのがなかったので、ロ短調ソナタ、アルゲリッチ姉さんのを。


" 2018/06/02 Kitakamakura Tokeiji & Liszt Piano Sonata in B minor "
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