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京都東福寺の紅葉に会ってきました:20171117 [訪れたところ色々]

新幹線の指定席状況は、「××× 」。

こんな、みどりの窓口の掲示は見たことがないな。

じぶんは一週間前に「のぞみ201号」の指定席を取っておいたので大丈夫ですが、急に仕事が決まった方たちは
大変かもしれない。

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新横浜7時2分発の新幹線に乗って、11月17日の金曜日、京都まで。

京都からは9時8分発の城陽行きの奈良線に乗りました。すごい混雑でぎゅうぎゅう詰めの車内は、

中国語、韓国語、英語に、良く分からないけれどいろんな言葉が。

ここは、どこ?

吊革を摑まった前の席には、綺麗な金髪美人さん。 ようこそ、日本へ、京都へ(心の中で ^^;)。

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予定まで少し時間があったので、今年も東福寺に寄り道をすることにしたのです。

新横浜からでも2時間半みれば、京都の紅葉スポットの一つ、東福寺にもちらっとですが寄ることができます。

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この季節の東福寺は観光客の列が駅から続きますが、鎌倉で言うと紫陽花の時期の明月院の様に、

道路には交通整理の警備の方たちが並んでいて、東福寺まで案内してくれます。

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まだ開門してからそんなに時間はたっていないので、この日は並ばずに境内に入ることができましたが、

もう少し時間が経てばきっと明月院の様な、長蛇の列になるのでしょうね。

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拝観料400円をお納めして入り口から入ると、

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真っ赤なもみじが迎えてくれました。

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今年は紅葉は一斉ではないのかな?

縮れて茶褐色になってもう落ち始めているものもあるし、まだ緑の葉っぱのものもありました。

いつか見た全部真っ赤な紅葉ではなかったけれど、

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朝の爽やかな光が木々の間から差し込んで、

緑の苔の上の落葉たちもキラキラ輝いていました。

緑が幾分多いグラデーションも、これはこれで良いかもしれない。

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きっと、今週あたりが一番の見頃なのではないかなと? 思います。

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今年は盛岡で城跡公園の、ピュアな北国の紅葉を見ていますが、

京都の紅葉もやはり素晴らしい。

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一枚一枚、ピンと背筋を伸ばし形の良い赤や黄色や、そのグラデーションの衣装を纏ったもみじたちからは、

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優しさと気品感じることができます。

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長い年月をかけて愛でられ育てられた、

色彩と形は、

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雅の世界の一つの結晶なのかもしれないな。

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真っ赤に染まったもみじの下に立つ人は、

みんな真っ赤に染まった笑顔。

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美しいものと笑顔は似合います。

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綺麗に染まった京都の紅葉の下では、

日本人も、

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外国から訪れた観光客の方たちも、

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みんな同じ顔、同じ心なのでしょうね。

赤くて、笑顔で、

淡い喜びで暖かくなって、一心にもみじたちを見つめます。

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2年~3年前は、入り口から入って順路をぞろぞろと歩いていくようではなかったけれど、

これだけ観光客が増えると、このシステムでも仕方がないのかなと?

それはそう思いました。

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紅葉のテーマパークっぽく感じてしまいましたが、

政府が先頭に立って、観光立国を目指している我が国としては、仕方がないのかなと?

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個人的には、せめて境内を自由に歩き、綺麗な紅葉たちをゆっくりと愛でることができると、

もっと良いなと思う次第。

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そんなことも感じた今年の東福寺でしたが、

ともあれ、別嬪さんの京都のもみじたちに、少しの時間でしたが今年も会うことができました。

高い屋根の上にですが、東福寺の鬼瓦にも(鬼瓦好きです)。 ^^

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京都駅に戻り、早めのランチを頂きました。

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最近、京都でのランチは定番になってしまいましたが(美味しいところを見つけると他を探さなくなります ^^; )、
新福菜館さんで、中華そば(並)700円也 !!

真っ黒に近いスープ、でも辛すぎることはなくちょうど良い味付け、
柔らかくて口に入れると溶けてしまいそうなチャーシュー、
たくさん乗っけてくれるネギで、とっても美味しいです。

それに、何と言っても、外を歩いてきて、冷え切った体をポッカポカにしくれます。

今年もこの味をちゃんと味わうことができました。


さてと、それでは仕事に向かいま~す。


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仕事を無事終え京都駅に戻ると、大きなクリスマスツリーが輝いていました。

みなさんスマホを向けているので、じぶんも一枚。

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ちょっとお腹が空いたので、これも京都に来た時の定番です、

にしん蕎麦を〆に頂きました。

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観光シーズンでものすごく混んでいる京都でしたが、

少しの時間でしたが今年も紅葉に会え、定番の麺類を頂くことができました。

帰りも新幹線指定席は満席状態でしたが、何とか座って帰ってこれました。

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京都に行くと欲しいものが多くて困ります。

今回はこの二つを買ってきました。

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手ぬぐいを集めていますが、舞妓さんと紅葉の柄のものを見つけました。

京都駅の八条口のところの永楽屋 細辻伊兵衛商店さんは、京都に行った際に良く覗かせてもらっています。

素敵な絵柄の手ぬぐいがあり、以前も舞妓さんと鳥居(伏見稲荷かな?)のものを買ったことがあります。

この紅葉のものも、見つけて即ゲット !! とても気に入ってます。

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だいぶ寒くなってきましたが、天気もまあまあの飛び石連休でした。

土曜日は秋葉とお台場に秋葉電脳仲間と出かけて来たし、日曜日は北鎌倉にも偵察に行ってきました。

盛岡と京都の紅葉を見てきたら、やはり北鎌倉の紅葉も気になりましたが、そのお話は、またいずれ。笑 ^^

" 2017/11/17 Kyoto & Autumn leaves "
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ロボット・イン・ザ・ハウス_ベンとタングが帰って来ました:20171123 [読んだ本]

良かったね、ジャスミン、ボニー、エイミー、

そして、ベンとタング ♪

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ドタバタコンビのベンとタングを本屋で見つけて速攻買い。

盛岡出張のはやぶさの行きと帰りで一気に読んでしまいました。

小川糸さんのキラキラ共和国もそうですが、面白かったお話の続編にいくつか合うことができている最近です。

以前に読んだ「ロボット・イン・ザ・ガーデン」がとても面白くて、タングとベンがその後どうなったのか知りたいと思っていました。

この本を見つけて、本当にびっくり、そしてうれしかったのです。東京から盛岡、2時間とちょっとの往復はあっという間でした。


ベンとタング、そしてよりが戻った? エイミーに、今作では、娘のボニーと、

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新しいロボットのジャスミン(このロボットも可愛いです)が加わって、それだけでなく、

ペットとなったネコ(タングが名付けたペットの名前)も加わって、

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ますます、タングとベンはドタバタと? 笑

あいかわらず茶目っ気たっぷりに楽しませてくれました。


前作では、ベンの家の庭で見つけた旧式の形のロボット、タングの命を救うために、

ベンとタングと弥次喜多道中? アメリカへ日本へ、南太平洋の島へと世界を飛び回った二人でしたが、今作では、

イギリスのベンの家の中。チェンバーズ家が舞台になります。

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ボリンジャーがタングを取り戻そうと送り込んだ新しいロボットのジャスミン、

旧式な形のロボットと赤ちゃんと、
離婚した訳ではないですが、一度は事実上分かれて暮らし、もう結婚は解消するものだと半ば同然になっていた
エイミーとベン。

一風変わった家族が本当の家族になっていくドタバタだけれど、心温まるお話でした。

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ベンとエイミーとボニー、ジャスミン、

そして、タング。

みんなみんな、最高に幸せ ♫

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ボリンジャーのことも取り合えず片付いたようだし、

お話は一つの区切りになったのだと思いますが、チェンバーズ家のお話し、また続きがあると良いな。

タングロスに再びならないうちに。


タングはこれからもますます学習して成長して、きっとまたドタバタと楽しいお話を教えてくれると思います。

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助産師になりたいと言っていたタング。

そして、ベンは獣医になれるのかな? おてんば娘のボニーはどんな女の子に成長するのかな?

新しく加わった読書好きなジャスミンは? etc etc…、気になることはいっぱいあります。

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ジャスミン、

ネタバレになるのであまり書きませんが、

排除、排斥するより、北風より太陽の暖かさが勝った様に、こころは暖かさ優しさ、それが一番なんだなと改めて思いました。

ベンとエイミーを中心として優しさが溢れる素敵な家族。

素敵なお話を、作者のデボラ・インストールさん、翻訳の松原葉子さんありがとう。

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盛岡からのお土産は、栗しぼり。

中松屋さんの栗しぼりは、この季節に盛岡に訪れたら必ず連れて帰る味です。


原材料名は栗、砂糖、以上 !!

素朴な味、とっても美味しいです。

" 2017/11/22 A ROBOT IN THE HOUSE "

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横浜大さん橋_飛鳥Ⅱを見に行きましたNo.2& Mendelssohn Symphony No.4 Italian :20171112 [横浜のみなと]

娘に振られて、一人で横浜大さん橋まで「飛鳥Ⅱ」を見に行った12日の散歩の続き。


そう言えば、この前の運慶展では母に振られたし、これで2度続けて降られたことになります。 orz

まあ、二人とも具合が悪かったから仕方ないけれど。 ^^;

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サイクルウォーク、マリンウォークを通って赤レンガの方に向かいました。

赤レンガにはポルシェがいっぱい。

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ポルシェ、ポルシェ、ポルシェ・・・・ポルシェ。

あっちにも、こっちにもポルシェ ♪

これだけ並ぶと圧巻です!!

12日は赤レンガ倉庫でイベント、
第10回 EXCITING PORSCHE MEETING が行われたとのことを後で知りましたが、そのせいだったのですね。

それにしてもこれだけの台数をそろえるのってすごーーい @@;


全部でいくらなんだろう? 等、余計なことを思いながらポルシェの群れを眺めていたら、あれれ!!

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大さん橋に、この日目当ての飛鳥Ⅱが入港してくるではありませんか~!!

9時入港との予定で、まだ8時半だからとのんびりしていたら~ !!

これはいけないと、
急ぎ足で象の鼻地区、 BLUE BLUE YOKOHAMA を吹っ飛びで通り過ぎて大さん橋へと向かいました。

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横浜の港に行くと何隻かのタグボートに必ず出会います。

タグボート好きです。

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歌舞伎の黒衣とか、野球のマネージャーとかスコアラーとか、

能舞台の上の後見とか、名画の名脇役とか、

縁の下の力持ち役はとても素敵だなと思います。

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急いで大さん橋へと向かうと、

タグボートが2隻、飛鳥Ⅱを予定の場所に、よいしょよいしょと近づけていました。

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こんな風に横から押していくのですね。

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それで、タグボートの前には大きなタイヤが付いているんだ。

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何回も大さん橋に来ていますが、タグボートたちが、

うんしょ、よいしょと、

豪華客船を押していく光景には初めて出会いました。

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係留用のロープは車で引っ張って岸に繋ぐのですね。

船が一隻桟橋に着くのも、色々な人たちの共同作業なのだと初めて知りました。

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飛鳥Ⅱ、母港横浜に無事到着です。

飛鳥Ⅱの母港は我が横浜港なんです。

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それにしてもでかいなぁ~!!

全長 241m

全幅 29.6m

先客定員 960人

乗組員数 545人

規模が半端ではないです。 ^^; 街一つ浮かんでいるようなもの?

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値段?

調べてみました。 ロイヤルスイートで一人一泊当たり、200,000円也 !!


一泊だと次の港には着かないから…わぁ ^^;

しばらくは? 眺めるだけにしておこうかと??? ^^;;;;

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朝9時前だし、日曜日だし、

風が強くて寒い日でもあったし、

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大さん橋には人影はまばら。

遮るものはないので風はものすごく、じぶんも吹き飛ばされそう。

上着とベストとマフラーでしっかりと体を包んでいましたが、それでもやっぱり寒い。 ^^;

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でもこの景色も久しぶりなので、飛鳥Ⅱが入港しても去りがたく、

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大さん橋からの、秋の大きな空と海の景色に引き付けられていました。

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船からの景色はきっとこんな風なんだろうなと、

大さん橋の上に立つとそんな風に思います。

イメージの世界。

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この日、Walkman に入れて連れて行ったのは、

メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」と交響曲第4番「イタリア」でした。

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クラシックの三大B は?

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Bach 、Beethoven 、Brahms 、ですが、

自分的には三大M もあります。

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Mozart 、Mahler 、そして、Mendelssohn 。

三大B はもちろん大好きですが、自分的三大M も大好きで大切な(今ではもしかすると三大Bよりも)作曲家。

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Mozart とMahler は正当に評価されている作曲家だと思うし、

じぶんも秋の夜長には欠かせないコンポーザーですが、

Mendelssohn はワグナーや、ナチスドイツ等にユダヤ人とのことで阻害され揶揄され排斥され、反ユダヤ主義、

それらが元になって、今日でも正確な評価を受けていないのではないかと思います。

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2009年は生誕200年。

近年では、ようやく少しずつ、正当な評価が与えられるようになってきたとのこと。


人種差別、宗教の差別等で正しい評価をゆがめるのはひどいなと。

人間は時にバカになり残酷になる…。

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Mendelssohn 、

コンサートでも以前より曲目に取り上げられる機会が多くなったかもしれません。

じぶんも、12月と来年2月にMendelssohn の交響曲3番「スコットランド」と第5番「宗教改革」のチケットをゲットしています。

Mendelssohn 、
散歩に連れて行くのにじぶんにはぴったりの曲たちです。

特に交響曲第4番「イタリア」は、木管の軽快なメロディで始まりますが、これを聴くといつでもわくわくします。

少しくらい疲れていても、二日酔いでも 外に連れ出してくれる、元気の出る曲です。

アバドの若い頃の録音や、ショルティ、ペーター・マークetc etc …、
何種類かイタリアを聴きましたが、今のお気に入りはマズアとライプツィッヒ・ゲバントハウスのもの。

軽快さが瑞々しさが溢れている良い演奏だと思います。

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この日もそうでした。

寒くても、風が冷たくても、Mendelssohn 、

交響曲4番「イタリア」を聴いていると、こころの中は南国ムードでポッカポカ ♪

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曲を聴きながら海を眺めていたら、

ユリカモメ、

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それにカモメが、朝食の時間なのかな ?

超低空飛行。

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海面に姿が映るくらい、すれすれに何羽も飛んでいきます。

大さん橋だからこそ見られるカモメたちの姿です。

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ゆっくり朝の大さん橋での景色を楽しんで、そろそろ体も冷え切ってきたし帰ることに。

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関内の駅に向かって、日本大通りを歩きましたが、

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ここも秋の光たちが溢れていました。

それに、たまに通ると新しい面白いものたちに出会ってしまう 笑。

こんなの前いたっけ? ^^;

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染まりかけの街路樹の葉っぱ、グラデーションがとってもきれいです。

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秋の水色の空にとてもマッチしていて、空を見上げるだけで心が晴れやかになっていきます。

それに、ここは大さん橋とは違って冷たい風が吹き荒れていないし、暖かい。

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まだ朝早いのに、交通規制をしてイベントをやっていました。

高校生のダンスの大会? 元気に若い人たちが頑張っているのを見るのも心に栄養をもらえます。

横浜スタジアムの前でも、これは大学生かな? チアリーディングの練習をしていました。

良い季節、赤レンガではポルシェでしたし、お休みはどこでも色々なイベントが目白押しなのですね。


そう言えば、金曜日、京都に日帰りで出張に行ってきましたが、紅葉はきれいでしたが(写真も少しだけ撮ってきました) 、行きも帰りも新幹線の指定席は満席状態。

掲示板には売り切れの×が並んでいました。 こんなのあまり見たことがありません。

観光シーズンだから ?

幸い、じぶんは早めに指定を買っておいたので、影響なくちゃんと帰ってこれました。 ^^

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この日の散歩の〆は、神戸屋さんの美味しいパンとキリンの一番搾り黒ビール。

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チーズのパンとウインナーパンを買ってきました。

朝、お腹が空けばパン屋さんです。他の店はまだ開いていないので、

朝早く出かけた際、お腹が空いた時のありがたいお店です。


" 2017/11/12 AsukaⅡ & Mendelssohn Symphony No.4 Italian "
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横浜大さん橋_飛鳥Ⅱを見に行きましたNo.1&小川糸_キラキラ共和国:20171112 [横浜のみなと]

12日の日曜日、飛鳥Ⅱが入港するんだって !!

朝9時なんだけれど

写真撮りに行こうよ ♪ 娘

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そう言われて、父は6時に起き、出かけるための準備は万端に済ませておきました。

そろそろ起こしてやろうと、

「時間だよ写真撮りに行こう。」

「喉が痛い 具合悪い。」

orz 『少しくらい喉が痛くたっていけるだろう~』 心の声 笑

それでも具合の悪いのは仕方ありません。

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しばらく文科系のインドアの生活が続いていたし、カメラも触ってないし、

せっかくコーヒーの香りも楽しんで、出かける気満々で準備万端だし ???

一人でも出かけることにしました。


飛鳥Ⅱは、9時に大さん橋に入港なので家は7時半頃に出発。

少し、早めに出て港の辺りを散歩したいと思っていました。

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デイパックには E-M1に12-40、70Dに55-250 の相棒たち。

それに、ジャケットの胸ポケットには新しいWalkman を入れて。


JR桜木町駅に降りてみると本当に言葉通りの清々しい秋の青空。

朝はやっぱり良いなぁ~。何と言っても空気も光も影もみんな清々しいです。好きだなぁ~朝。

しばらく日の出には会っていませんが、次はもう少し早く起きて、日の出にも会いに来ようと思いました。


交差点を渡り日本丸、スカイダック乗り場を通り過ぎて汽車道を赤レンガの方へ。

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キラ☆キラと朝日に反射して海面がいろんな色に輝いています。これも早起きへのご褒美です。 ^^

水鳥たちものんびりと朝の時間を楽しんでいるかのよう。朝はいいよね ♪


それにしても、だいぶ寒くなってきました。

息が白くなる程ではないですが風が強かったこの日、ジャケットの下にベスト、マフラーも巻いてきて良かった。

もう少ししたら朝の散歩には手袋も必要になるのだろうな。

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キラキラ ☆ といえば、

小川糸さんのツバキ文具店の続編が発売されました。

11月の初めに母とオペラ歌曲のコンサートに行った際に、開場時間を待つ間、渋谷東急本店にある丸善さんで、
本を見ながら時間をつぶしました。母もじぶんと同じく読書好きですがその時に見つけた一冊。

「キラキラ共和国」。

出版されていたのを知らなかったので、見つけて嬉しくなって手に取り、そのままレジへと小走り。

なぜだか心臓はドキドキ。

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コンサートの間もカバンに入れた本が読みたくて気もそぞろ、気が散って仕方ありませんでした。


タイトルの「キラキラ共和国」。解説とかを読まなくても、これはすぐにツバキ文具店の続編だと分かりました。

「キラキラ」、

お隣に住むバーバラ夫人から教えてもらった秘密のおまじない。

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「心の中で,キラキラ,っていうの。」

「目を閉じて,キラキラ,キラキラ,ってそれだけでいいの。」

「そうするとね,心の暗闇にどんどん星が増えて,きれいな星空が広がるの。」

「これをやるとね,辛いこととか,悲しいこととかも,全部きれいな星空に紛れちゃうの。」


鳩子がバーバラ夫人からツバキ文具店の中で教えてもらった、秘密の言葉ですから。

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キラキラ共和国、

ネタばれになってしまいますが、鳩子はQPちゃんのお父さん、ミツローさん(守景さんです)と結婚することに。

でも、これはツバキ文具店の最後の方で予測できるように、鳩子本人からも語られていたことだったと思います。

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ツバキ文具店では、
代書屋に訪れるお客さんたちの訳ありな人生模様、そして鳩子の周りの人たちから色々な影響を受け、

なくなってしまっていますが先代と(鳩子のおばあちゃん)鳩子が、家族としての絆を取り戻していく、
そんなお話だったと思います。

マダムカルピスや、おもじのCA さん等からの代書依頼に纏わるお話達、

どれも、短編として読んでも胸が熱くなる素敵なお話でした。

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Jクレオパトラ、リチャード(半)ギア、ヤドカリさん、それにタカヒコ君、今回も色々な代書依頼が舞い込んできて、それぞれのお話はやはり素敵です。

でも、じぶんは鳩子が語っていく、新しい家族づくりのお話に引きずり込まれてしまいました。

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ミツローさんとQPちゃん、そしてQPちゃんの亡くなったお母さんの美雪さんとも、

一緒に本当に心の通った家族となっていく、とっても素敵なお話し。

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最後の方で、美雪さんに、奥さんに、お母さんに、

家族で手紙を書きます。

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美雪さんのことを前から知っているような気持ちになりました。

あー、私この人好きだな、って直感でそう感じたんです。

会いたかったなぁ、美雪さんと会いたかったよ。



私が本気で、

はるちゃんの母親になってしまっても良いですか?

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新幹線の中で読んでいたのですが、

胸がいっぱいで、目頭が熱くなってしまいました。


今でも、鳩子から美雪さんへのこの手紙を読むと、じ~~ん、じ~~んとしてしまいます。

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鳩子と、ミツローさんと、QPちゃん(はるちゃん)、

きっと、きっと、素敵な家族になっていくんだな、そう思いました。

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ツバキ文具店、

ミツローさんの実家の話も出てきたし、男爵の気になることもあるし、

きっと次のお話、続編もあるのではと楽しみにしています。

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新たに加わった鎌倉の美味しいものの名店たち。

ふんわりシュウマイ、カルボナーラのZebrA とか、穴子丼の左可井とか、

そうそうベルグフェルドのハリネズミとかも。

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ノートに書いた「ツバキ文具店美味しいものリスト」 に、また加えなくてはならない店が増えてしまいました。

どこから行こうか? うれしい悩みです。

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キラ☆キラ

キラキラ ☆ ☆ ☆彡

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横浜みなとみらいの光たちは、目覚めたばかりのウインドウの中で、

サイクリングの少年のヘルメットの上で、帰って来るタグボートの海面で、

ピュアに美しく輝きます。

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朝の光たちを見ていたら、ついつい脱線です。 笑

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連れて行った音楽たちを聴きながら、

ひさしぶりの濱散歩 ♪

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目的の飛鳥Ⅱを見に行かなくては。

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ひさしぶりに朝の濱散歩に出かけ、思いの外、

たくさんのものに出会い、たくさんの写真を撮ってしまったので、

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飛鳥Ⅱと大さん橋のことは、次回に続きます。


" 2017/11/12 AsukaⅡ & KiraKira Kyouwakoku "
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松田華音 ピアノリサイタル:20171030 [音楽]

去年から気になっているピアニストがいます。
クラシックレーベルの老舗、ドイツグラムフォンからデビューアルバムが発売され、しかも、当時まだ18歳。

しかも、しかも、とても美人さんなピアニスト。 

近頃、天は二物をたくさんのピアニストに与えすぎているんだと思いますが、松田華音さんも、その一人。

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2枚目のアルバムの発売を記念し、

10月30日、東京オペラシティコンサートホールで「松田華音 ピアノ・リサイタル <第2弾 アルバム リリース記念>」が開催されました。


仕事が終わって急いでオフィスを飛び出して初台駅まで。

地上に出てみると、東京オペラシティコンサートホールも紅葉の季節。

夜空に黄色くなり始めた丸い葉っぱたちが舞い踊っているようで、とても可愛かった。

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「ぴあ」や「e+」のサイトを良く覗いているのですが、たまたま見つけたコンサートの情報。

残り僅かでしたが、なんとか前から3番目の席を一つ確保しておいたもの。

それと、このホールにははじめて来ました。

後で気が付きましたが、「題名のない音楽会」のホールなんですね。内部がまるでミラミッドのようで特色のあるホールでした。

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プログラムは、

チャイコフスキー(リスト編):ポロネーズ~「エフゲニー・オネーギン」
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より10の小品Op.75
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

2曲目と3曲目が今回発売されたセカンドアルバムと同じ曲目。何度も鎌倉や横浜を散歩しながら聴いていた曲を、ライヴで聴くことができたのでした。

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一曲目のチャイコフスキーはウォーミングアップ? 。緊張しているのかな? 少し硬い感じがしましたが、

アルバムの曲プロコフィエフが始まると、何度も繰り返して聴いている、松田華音さんの音の世界。


リヒテル、ギレリス、ベルマン、etc etc …、偉大なロシアのピアニスト達を彷彿とさせる、
素晴らしいピアノの音がコンサートホール中に響き渡りました。

じぶんは、とっぷりとその中に浸かって身を任せるだけ。


ムソルグスキーでは、華奢な小さい体からこんなに巨大な音達がと、信じられないほどの骨太の音達が出現。

こんなフォルテ・フォルティッシモは聴いたことがありません。
ピアノの正式名称がピアノフォルテであることを、久しぶりに思い出すほどでした。

フォルテ・フォルテシモだけではもちろんなく、優しく奏でられた音達も、よく歌いとても素敵でした。

すごいピアニストがまた一人出現したんだなと実感しました。

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アンコールは、

ムソルグスキー 古典様式による間奏曲
パッヘルベル/藤満健 カノン

最後の曲は、じぶんも好きな曲ですか、華音さんの名前と同じ曲。

彼女のテーマ曲なのかなと?

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昔のことですが、今は日本人ピアニストのトップの一人である、仲道郁代さんがデビューした頃、

最初はビジュアルに誘われてコンサートに出かけていったのですが、演奏を聴いてその素晴らしさにびっくりしました。

松田華音さんのコンサート、仲道さんの演奏を初めて聴いた時のそんな感じを思い出しました。


これからの活躍がとても楽しみです。

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今度は他の曲たちも、ロシアだとラフマニノフやスクリャービンなど、

それからやはりショパンなども聴いてみたいな。

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ひさしぶりに、気に入りのパンを買って来てエビスビールと一緒に頂きました。

クロワッサンならエシレ、そしてバゲットならVIRON のレトロドール。

これが一番のお気に入りのパンたちですが、

この日はレトロドール。

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クラストはパリパリで香ばしく、クラムには気泡があってふわっとしています。

一口食べると小麦のにおいが口中に広がって、本当に美味しい。

ビールもですがやはり赤ワインとチーズがあると最高です。

また、VIRON のレトロドール買って来て、松田華音さんを聴きながら頂きたいなと思います。

" 2017/10/30 Kanon Matsuda Piano Recital "
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盛岡城跡公園の紅葉:20171028 [訪れたところ色々]

長野では手打ちそば、長崎ではちゃんぽん、高松は讃岐うどんで、大宮ではナポリタン。 笑
(日本には本当に色々な麺文化があるんですね)

今年も色々な街で、色々な出会い、そして、定番の麺類を頂いています。

あいかわらずバタバタとしていて、なかなかブログも書けずにいるのですが、ようやく11月になって少し天気は
落ち着いてきたようです。青い空が続くと精神状態にも良いかもしれません。


10月の横浜は雨模様の日が多かったです。

正直、仕事であちこちに行って来ると、休みの日は俄かインドア派になっています。

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誰とも会わずに、CD と本とが友達。 「 PLEASE DON'T DISTURB 」。

ビールとワインで過ごしたくなるので、雨が降るお休みも良いのかな ?


10月の終わり、

10月の26日と27日も盛岡に行ってきました。

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盛岡はじぶんにとって、大切な街。

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分身の様に思っていた親友が最後に暮らしていた街です。

入院してからも、何度か訪れて最後の時間を少しですが一緒に過ごした街。

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病院の窓からあいつの肩越しに眺めた岩手山。

あいつの好きな景色でした。


この日も秋晴れの良い天気、開運橋からの岩手山はあの時と同じ。

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仕事を済ませ、帰りの「はやぶさ」の時間までには2時間弱くらいありました。

早い時間の新幹線に替えようと思ったら、週末のせいでしょうか、

東京までの指定席は全部売り切れ。来る前に買って来て正解ではありました。そうであればと、

駅から、開運橋を渡って、何度か来た開運橋通りを真っ直ぐに歩いていきます。

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北国の空気は澄み切っていて、やはり横浜とは違うな。

色彩がくっきり鮮明、鮮やかに目に飛び噛んできます。

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そして、今年も盛岡城跡公園の紅葉たちに会うことができました。

石垣の上の紅葉は、高い青空に向かって真っ赤な炎を燃え上がらせているかのようでした。

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10月の下旬なので紅葉には少し早いのかと、開運橋通りを歩きながら思いましたが、

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早いなどということはなく、

盛岡の紅葉を味わうにはちょうど良かったのだと思います。

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まだ染まりかけの葉っぱもありましたが、

もう落ちているもの、枝に掴ってはいるものの傷んできているものもありましたから、

良い時に来ることができたのだと思います。

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夕方に差し掛かる頃、

太陽が斜めになって、色彩を幾分オレンジ系統に変えて行く頃、

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黄色、赤、オレンジ等、暖色系のグラデーションのもみじたち、銀杏の葉っぱたちは

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この公園全体を燃やしているかのよう。

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葉っぱの下のものは、ベンチも、白い犬も、見上げる女性たちも、みんなみんな、

暖かな色彩に変えてしまいます。

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爽やかな北国の大気と光と長く伸びた影、

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青い空にもみじとイチョウの葉っぱたちはくっきり。

「きれいだな」

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空を見上げていました…。

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人は、一瞬のじぶんの時間を通り過ぎていってしまいます。

長くても短くても、それがじぶんの一瞬の時間。

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残された者は代わりに心の中に開いた傷を持ち、

時だけが、心の傷のエッジを幾分丸くはしてくれて、

少しずつ痛みを和らげてくれるのだと思います。

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先に行ったものは、ときが止まってしまうけれど、残されたものたちの心の中にずっと生き続けていて、

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ぼくらが思い出すとともに、こうして帰って来てくれるのだなと。

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少女が落ち葉を踏みながら笑顔で遊びまわります。

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斜めの光に照らされて、あずまやの女性も誰かのことを思い出しているのでしょうか。

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みんなそれぞれの時間、一瞬の時間の中。

それを繰り返しているのかもしれないな。

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葉っぱたちは散る前の一瞬の輝きを、ぼくたちに見せてくれます。

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思い出す心と、

不思議な懐かしさの光と通り過ぎる風の刹那に、

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風の中に、ふと、

あいつの声。

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声も口癖もみんな覚えています。


ここに来ると、もみじたちの燃えるような色彩の中で、ひさしぶりに話すことができるような、

そんな感じが。

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あと何度、ここに来れるか分からないけれど、

一瞬の時間の中で、また色々なことを話しに来るから…。


来年も燃えるようなもみじたちの木の下で、秋の真っ青な空を眺めたいと思いました。

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だいぶ丸くなった心のエッジを夕方の光がそっと撫でる頃、


来年の再開を約して。

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だいぶ長居をしてしまって、でも、

無事に「はやぶさ」に乗って帰って来ました。

盛岡、やはりじぶんにとって大切な街です。

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そんなに時間はなかったけれど、

盛岡の後輩たちと、三陸の美味しい海の幸、

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それから、ここに来るとどうしても食べたくなってしまう、

柳家さんの「納豆キムチラーメン」も頂いてきました。

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ジャジャメン、冷麺、わんこそばが盛岡の三大麺なのだそうですが、

じぶんは、是非、この納豆キムチをその中に入れたいなと ^^;

" 2017/10/27 Morioka Shiroato Park & Autumn leaves "
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興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」に行ってきました:20171015 [展覧会]

しばらく美術館に行っていませんでしたが、

オットー・ネーベル展に行って、やはり絵画は良いな、美術っていいな。


良い絵画と向き合い、

画家の時とじぶんの時とは重なっていないけれど、時空を超えて、筆の後や、ナイフのカスレや、

何より画家の心を感じ、画家がそこに閉じ込めた思いや感情たちと話ができるのは、

至福の時なのだなと改めて。

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この秋は、コンサートのチケットも何枚か買ってあります。


田部京子さん、カティア・ブニアティシヴィリ(ソロとコンチェルト)、松田華音。

今、自分の中で聴きたいピアニスト3人と、

今も続いているマイブームのメンデルスゾーンは、N響で交響曲 第3番 スコットランドをゲットしています。


芸術の秋、

普段は持てない、静かな落ち着いたじかんたち。

音楽と一緒に美術館と博物館にも行きたいと思っています。

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この日も、

母と行くつもりでチケットを2枚用意したのですが、

約束した当日、

待ち合わせの場所で待っていると、風邪をひいてしまったとの電話がありました(後日電話すると、医者に行って薬をもらって、良くなってました)。

そんなことで、急遽一人で見ることになった「運慶展」。母にはあとでチケットを送っておきました。

<国宝 無著菩薩立像 1212年 興福寺蔵>
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以前に家族でUSJ に行き、二日目はじぶんは別行動をとって、奈良を散歩しました。

その際、無著菩薩にはお会いしたのですが、

やはり、運慶、

ものすごいです。

1200年の初めの頃、ヨーロッパは中世、バロックの時代。ルネッサンスはまだ。

キリスト教一色の、お約束の中の教会美術。

ダビデやピエタを作ったミケランジェロが活躍するのは15世紀から16世紀。

なのに、

わが国ではこの様に写実的な作品が。すごいな運慶って。

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こちらも、一目見てその迫力にぶっ飛びそうになった四天王立像。

<国宝 四天王立像 13世紀 興福寺蔵>
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その大きさにもですが、今にも本当に台座から降りて来てじぶんたちの目の前に立ちふさがり、睨め付けられそう。とてつもない躍動感。

一体でもそんな感じであるのに、四体が回りをぐるっと取り囲んで展示されているのです。

この四天王像、現在は南円堂に置かれている四天王像ですが、

最近の研究で仮講堂に置かれている四天王像が運慶のお父さん、康慶作のものであり、本来、南円堂にあったものであることが分かったのだとのこと。

それで、こちらの現在の南円堂のものが本来は北円堂に、無著菩薩立像等の周りに置かれていたのでは、運慶作なのではと。

<多聞天 立像>
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四天王、どれもずっと見ていたいほど素晴らしい作品ですが、

左手に宝塔を載せ高く掲げ、それを仰ぎ見る多聞天の姿は特に動きが大きく、こんな四天王は他には見たことがありません。

運慶作とまだ確定はしていないようですが、無著菩薩立像や世親菩薩立像の周囲に置かれる四天王にふさわしい姿だと思います。

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彫刻の世界では、ミケランジェロ等の、ルネッサンスの頃のイタリアが素晴らしいと思っていましたが、この運慶展を見て認識を改めてしまいました。

西洋のルネッサンスよりもずっと早い時代に、これほどの写実的で躍動感のある彫刻が日本にあったのだと、

筋肉やこめかみに浮き上がる血管まで描写し表現しているのだと、そして威厳やその人間性までも。

運慶とその工房、恐るべしです。

<増長天 立像>
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あれっ、歌丸師匠 (笑)

東大寺の復興を不屈の意思でけん引した重源上人の坐像も、今にも何かをお話し下さるかのよう。

<国宝 重源上人坐像 鎌倉時代13世紀 東大寺蔵>
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これは、運慶の子供の湛慶作といわれる子犬。

<重要文化財 子犬 鎌倉時代13世紀 高山寺蔵>
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そして神鹿(しんろく)も、とて優しい表情、丸みを帯びて可愛らしさをそのまま、

写実的に表現され、本当にこれが13世紀に彫られたものなのかと・・・。

運慶派? この時代でもそしてこの後でも、特異な一派なのかなと?

次元を超えている、先に行き過ぎ? そんな感じもする程の革新的な作品を作り出した人たちなのだなと。

<重要文化財 神鹿 鎌倉時代13世紀 高山寺蔵>
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運慶展、
運慶の作品の他にもお父さんの康慶、そして湛慶等子供たちの作品も合わせ、37点が展示されていました。

それぞれのお寺で運慶の作品に会うのも良いですが、
東博で一堂に展示されると「彫刻」としてみることができ、お寺で見る時とはまた違った視点でそれぞれの運慶の作品に会うことができるなと思いました。

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母には振られたけれど(笑)、一人でも見て良かったなと、

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朝一番で入ろうとして、雨の中で10分くらい並びましたが、

中ではそれほどストレスなく十分に作品達を鑑賞することができました。


さて、次は何を見ようか? (実は、チケットはあと一枚別のものを買ってあります)。

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雨が降っていて寒かったこともあり、そのまま上野の駅から地元に帰って来ました。

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暖まろうと、地元横浜の「家系」ラーメンを頂きました。

展覧会が良くて、気持ちも大きくなっていたことから、チャーシュー増し増し !!

やはり時々食べたくなります。地元横浜の家系ラーメン。 ^^

" 2017/10/15 UNKEI The Great Master of Buddist Sculputer Tohaku "
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